n2p blog

特徴的な「企画」を取り入れたキャンペーン施策【最新事例まとめ】 6ページめ

X(Twitter)やInstagram、LINEなどのSNSを活用した拡散力の高い企画や、チャレンジ企画・コラボ企画など特徴的なWEBプロモーション施策をご紹介。キャンペーンが成功した要因となるアイデアや手法なども合わせて解説していきます。

YOLUモクテルナイトシリーズ発売記念キャンペーン|株式会社I-ne

YOLUモクテルナイトシリーズ発売記念キャンペーン|株式会社I-ne
キャンペーン概要特設サイトで「癒しのモクテルバー」診断を行い、結果をX(旧Twitter)でシェアすると、夏限定アイテムが当たる
インセンティブA賞:シャンプー・トリートメント・ヘアオイル・オリジナルコースター4点セットを30名様B賞:ボディーソープを20名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【診断×SNSシェア!】

YOLU(ヨル)から2025年夏限定で登場した「モクテルナイトシリーズ」は、夜のリラックスタイムに寄り添うというブランドの世界観をそのままに、夏らしい爽やかさと遊び心をプラスした、モクテル(ノンアルコールカクテル)で、夜の自分時間をもっと心地よく過ごすための香り体験を提案しています。

ライムサマーモヒートを表した「リラックスナイト」など3タイプ展開で、それぞれがシャンプー・トリートメント・ヘアオイル・ボディソープといったラインナップで構成されています。

この新発売にあわせ、SNS上で「癒しのモクテルバー診断」を展開。質問に答えると、あなたにぴったりのモクテル&YOLU商品をレコメンドしてくれます。結果をXでシェアすると、抽選で50名に夏限定アイテムが当たり、UGCが生まれる仕組みになっています。

【夜のセルフケア訴求!】

リアル体験の場として、都内の銭湯でのイベントも展開していて、YOLU商品を実際に使用できるだけでなく、参加者には「のんある気分」やバスタブレットといったお土産も配布され、商品接触とブランド体験がダイレクトに結びつくタッチポイントが設けられています。

銭湯という夜の癒しと、YOLUのブランドが自然につながっているのも秀逸です。

肌や髪にストレスやダメージが蓄積しやすい夏において、YOLUが提唱する「夜のセルフケア」をカクテルというわかりやすく「夜」らしいものを用いてシーンを作っています。

ノンアルコールカクテルに着目して、夜のセルフケアを夏のお酒の楽しさと混ぜ合わせたブランディングのうまさが光ります。

YOLUモクテルナイトシリーズ発売記念キャンペーン|株式会社I-ne
YOLUモクテルナイトシリーズ発売記念キャンペーン|株式会社I-ne

【動画で解説!】YOLUモクテルナイトシリーズ発売記念キャンペーン|株式会社I-ne

アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン

アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン
キャンペーン概要LINEにてアサヒグループ各社の商品や活動を絡めたミッションを行うことによりビンゴに参加できる
インセンティブA賞 ミャクミャクデザイン入りオリジナルタンブラー(内容量475ml)×1個(主原料:木材由来の植物繊維) 100名様B賞 アサヒグループ商品(1,000円相当) 200名様C賞 えらべるPay 200ポイント 700名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ビンゴでコンテンツ横断!】

「アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン」は、2025年大阪・関西万博に向けたブランド横断型のプロモーションです。

ブランドの横のつながりをつくるために、アサヒグループ各社の商品や活動を絡めたミッションをLINE上で提示し、それを達成していくことでビンゴカードを進め、達成数に応じたプレゼントに応募が可能になるというもの。

LINE公式アカウントを友だち追加し、キャンペーンサイトでビンゴカードを取得した後、用意されたミッション(クイズ、商品購入→レシート投稿、動画視聴など)をクリアすることでマスが埋まり、最大5ビンゴまで達成可能となっています。

1ビンゴから応募可能な段階的インセンティブ設計により、ユーザーは気軽に参加しながらも、続けるほどリターンが増えるゲーム的構造に乗せられる仕掛けです。

【LINE施策の新定番!】

万博のゴールドパートナーであるという立場を軸に、「未来志向」「持続可能性」「多様性」といったテーマを、ユーザーとのインタラクションを通じて体感させるという狙いです。

万博というお祭り騒ぎに絡めながらLINEの友だちを増やしたり、グループ全体の強みや商品を知ってもらう機会になっています。

アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン
アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン

【動画で解説!】アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン

中の人の裏ブルガリアレシピキャンペーン | 株式会社明治

中の人の裏ブルガリアレシピキャンペーン | 株式会社明治
キャンペーン概要「裏ブルガリアレシピ」を閲覧し、レシピに関連するクイズに回答。正解者の中から抽選で賞品が当たるキャンペーン
インセンティブ抽選で100名様にオリジナルチャームをプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【「裏」でいつもと違うイメージを提供!】

明治ブルガリアヨーグルトが展開する「中の人の裏ブルガリアレシピ」キャンペーンは、ブランドの再定義と新たな消費シーンの創出を狙った、非常に戦略的なプロモーションです。

一般的に「ヨーグルト=朝食」や「健康管理」という印象が強い中で、本キャンペーンではあえて「裏」をテーマにし、社員(=中の人)たちが本気で考案した、ちょっと意外でユニークなヨーグルト活用レシピを公開。

ブランドの「親しみやすさ」と「多様性」を前面に押し出す構成になっています。

例えば「ふぁっとアンサンブル」など、塩・油・発酵のうま味が重なるようなレシピが紹介されており、レシピごとにビジュアル・味の特徴・アレンジのコツが丁寧にまとめられています。これにより、単なるレシピ紹介ではなく「発見のある読み物」としても楽しめる設計です。

ユーザーは「えっ、これヨーグルトに合うの!?」という驚きとともに、実際に試してみたいという好奇心が自然と湧く導線になっています。

【知る → 試す → 好きになる!】

レシピ閲覧後に参加できるクイズコンテンツが用意されており、ゲーム性を持たせた設計により、サイト滞在時間を延ばし、記憶への定着も促進しています。

正解者には抽選で、明治ブルガリアヨーグルトの歴代パッケージをモチーフにしたオリジナルグッズが当たるというファン心理をくすぐる特典付きです。

このように「インプット(レシピ)→アウトプット(クイズ)→インセンティブ(賞品)」という、心理的な満足感を高める流れが巧みに構築されています。

レシピキャンペーンは王道ですが、それを裏にしていつもと違う見せ方をしつつも、体験・発見・参加を通じて「知る → 試す → 好きになる」というマーケティングファネルをきれいに構築した好事例です。

中の人の裏ブルガリアレシピキャンペーン | 株式会社明治
中の人の裏ブルガリアレシピキャンペーン | 株式会社明治

【動画で解説!】中の人の裏ブルガリアレシピキャンペーン | 株式会社明治

何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA

何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA
キャンペーン概要サイト内に隠されたプレゼントリンクを見つけ、クイズに回答すると参加賞として画像をプレゼント。
インセンティブ抽選で映画グッズやサイン入りコミックスなどの特典が当たる
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【世界観をマーケ施策に!】

KADOKAWAが展開する、「見える子ちゃん」実写映画公開記念「何が見えても完全無視!プレゼントキャンペーン」は、作品のユニークな世界観と連動したインタラクティブな設計により、ユーザーの没入感を高める戦略的な参加型プロモーションです。

本キャンペーンは、映画の主人公・四谷みこの「恐怖を感じながらも見えるものを完全に無視する」という独特の設定を、ユーザーに実体験させるUI/UX設計が特徴です。

特設サイトにアクセスすると、次々とおばけたちが画面上を這うように出現し、ユーザーはそれを「完全無視」してクイズリンクを探す必要があります。このインタラクションは単なる演出にとどまらず、映画のキーメッセージを体感させる導線として非常に機能的です。

クイズに正解すると参加賞として主演キャスト3名の仲良し3ショット画像をプレゼント。加えて、抽選で映画グッズやサイン入りコミックスが当たるなど、ファン心理をくすぐる特典が用意されています。

【面白いから共有したくなる!】

キャンペーン設計として、「プレゼントがあるから参加する」ではなく、「体験が面白いから共有したくなる」のがうまいですね。話題性もありそうで、ストーリーも入ってきやすいのですが、PCで見ていると罠のように無視できないおばけの演出が飛び込んできてストレスは多少あります。

映画コンテンツにありがちな情報の一方通行を避け、ユーザーの「遊び」「発見」「達成感」を促していて、さらに「怖くて面白い、クセになる日常系ホラー」をLPだけで伝えられています。

何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA
何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA

【動画で解説!】何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA

クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社

クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要対象商品であるクラッツのパッケージ裏面にある二次元コードをスマートフォンで読み取り、特設サイトでサッカーに関するオリジナルクイズに挑戦
インセンティブ5問すべて正解すると限定のオリジナルスマホ壁紙をプレゼント
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【クイズに答えて壁紙ゲット!】

クラッツをスポーツ観戦と相性の良いおつまみとして再定義し、商品購入からエンタメ体験、ブランド接触までを一気通貫で設計したプロモーションです。

対象商品に付属するQRコードから専用サイトへアクセスし、サッカーに関するクイズにチャレンジして全問正解すると、全5種類の限定のスマホ壁紙がその場でもらえます。

クイズ内容は商品ごとに異なるため、複数購入の仕掛けも自然と組み込まれています。

マストバイの枠組みを活かしながら、「クイズに挑戦する楽しさ」と「必ず何かもらえる」という確実な報酬性を、バランス良く両立しています。

参加のハードルも低く、それでいて繰り返し参加したくなる中毒性があるため、短期的な購買促進だけでなく、中長期的なブランドへの親近感の形成にもつながります。

【スポーツ観戦と相性の良いおつまみとして再定義!】

「壁紙」というデジタルインセンティブは、コスト効率が高く、即時性もあるため、景品配送の煩雑さを回避しつつ、ファン向けなのでユーザー満足度を損なわない点もマーケティング的に優秀です。

クラッツを「何気ない夜の楽しみ」から「観戦タイムを彩る主役級スナック」へとポジション変化させることが狙いで、スポーツ観戦の熱量と、ブランド体験を重ねることで、単なる商品理解を超えた感情的ロイヤルティを育成しようとしているのが本施策の肝と言えるでしょう。

クイズという軽いエンタメを取り入れることで、ブランドの親しみやすさを演出しつつ、「クラッツ=ちょっといい観戦時間」というイメージを生活者の中に定着させようとしています。

クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社
クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社