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特徴的なWebプロモーション・キャンペーン【最新事例まとめ】

Webサイトを活用したゲーミフィケーションや人気投票施策など、特徴的なプロモーションを紹介します。Web施策と合わせた認知・拡散のためのSNSキャンペーンもあわせて解説します。

Rail to PRO-WRESTLING|推し旅公式サイト|東海旅客鉄道株式会社

Rail to PRO-WRESTLING|推し旅公式サイト|東海旅客鉄道株式会社
キャンペーン概要東海道新幹線に乗っている間だけ見れるコンテンツを提供
インセンティブオリジナルスマホ壁紙や新幹線チャイム風入場曲が当たる
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【新日本プロレスとのコラボキャンペーン!】

JR東海による「推し旅」は、走行中の東海道新幹線車内でしか楽しめないコンテンツを提供するというもの。昨今はその形を洗練させ、仕組みをシンプルにして、どんどんコラボしようという流れを作っています。

スキームとして乗客が見込めることが数字に出ているのでしょう、たくさんのIPとコラボしています。

今回は新日本プロレスとのコラボで、プロレスファンの筆者がキャンペーンスキームとともに、ファン心理も見ていこうと思います。

【ターゲットはコアなプロレスファン!】

マイページにログインすると、速度を測る画面に遷移し、ある一定の速度かつ場所が東海道新幹線の路線内だとコンテンツが見られます。

以前は展示などのイベントも絡めていましたが、現在は乗車中に体験できるコンテンツ提供に絞っています。

「棚橋社長からの挑戦状」では、クイズ50問に全問正解すると、入場曲の新幹線チャイム風音源をプレゼントといった内容で、コンテンツもインセンティブもコアファン向けになっています。50問正解はハードルが高くなりますが、プロレスファン的にはクイズに答えて、新幹線チャイム風の入場曲も一応聞いてみたいと思いました。

そのほか、謎解きコンテンツや選手のトークプログラムなど、ある程度パッケージ化されたコンテンツにIPを乗せて仕上げていて、既存の型の横展開がうまくできています。

各コンテンツをコアファン向けにすると量がものをいうので、ジャンル問わず色々なIPとコラボをしているのも素晴らしいです。

Rail to PRO-WRESTLING|推し旅公式サイト|東海旅客鉄道株式会社
Rail to PRO-WRESTLING|推し旅公式サイト|東海旅客鉄道株式会社

【動画で解説!】Rail to PRO-WRESTLING|推し旅公式サイト|東海旅客鉄道株式会社

Santa CAM2024 | 日本コカ·コーラ株式会社

Santa CAM2024 | 日本コカ·コーラ株式会社
キャンペーン概要空を見上げてドローンショーを楽しめるSanta CAMの体験ができる
インセンティブコカ·コーラ1本、またはオリジナル壁紙のどちらかが当選する
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【コカ・コーラが作ったサンタのイメージ】

クリスマスシーズンの風物詩、コカ・コーラによるブランドプロモーション。今年はARを活用したSantaCAMが公開されました。

「赤い衣装と白ひげ」というサンタクロースのイメージは、1931年コカ・コーラ社とアメリカ人画家が広告化して作りあげたと言われています。それ以前にも赤いコートを着たサンタクロースの絵は存在していたそうですが、この広告をきっかけにサンタクロースのイメージが広まっていったそうです。

【サンタからの素敵なプレゼント!】

SantaCAMは、カメラを向けるとARで夜空にサンタやドローンショーが浮かび上がるというもの。体験するとコーラ1本、またはオリジナル壁紙のどちらかが当たります。

サイト内の「みんなの#SantaCAM」コーナーでは、全国で撮られたSantaCAMの写真が見られるとありますが、どうやって場所を特定しているのかは不明です。

ARはまだまだ拡張可能性があり、プロモーションに活用できる幅があります。キャラクターをカメラで通して写す以外に何ができるの?という方も多いと思うので、このデジタルプロモーションラボでARと検索していただくか、ぜひ弊社へご相談ください。

Santa CAM2024 | 日本コカ·コーラ株式会社
Santa CAM2024 | 日本コカ·コーラ株式会社

【動画で解説!】Santa CAM2024 | 日本コカ·コーラ株式会社

コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム

コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム
キャンペーン概要飲食店でコカ・コーラ社製品を飲んだレシートをフォームから送付し応募するキャンペーン
インセンティブBRUNO コンパクトホットプレート レッド 15名様ANKER Soundcore Mini 3 20名様コカ・コーラ Tシャツ & パーカーセット 30名様Amazonデジタルギフト券 1,000円分 800名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【飲食店頭誘引でレシートを使う!】

食べログとコカ・コーラ社がタイアップしてキャンペーンをおこなっています。キャンペーン内容は飲食店でコカ・コーラ社製品を飲んだレシートをフォームから送付し応募すると、抽選でプレゼントが当たるというもの。

レシートキャンペーンを飲食店で行うのは珍しいですが、食べログ的にはお店に行く人を増やしたいという思いからの来店施策なのでしょう。

コカ・コーラ社製品が飲めるお店は無数にあり、東京都だけでも6000件以上と、ターゲット範囲が広いこともコカ・コーラ社が選ばれた理由の一つと思われます。

レシートには店名と利用日が記載されていれば良く、領収書でも応募できます。レシートキャンペーンでは、商品名が出ない領収書は不可なことが通常ですが、コカ・コーラ社製品を飲んだかどうか分からなくても、それは良しとするスタイルです。

【フォーム作成ツールを使用】

フォームを見ていくと、quboとドメインにあるようにフォーム作成ツールを使って応募させています。そのため店名と利用日は目視で行っているようです。

フォーム作成ツールは、アンケートキャンペーンや簡易レシートキャンペーンで使われますが、無料のGoogleフォームはあまり使われない傾向にあるのが不思議です。

天下のGoogleですし、機能も十分ですが、Googleアカウントのログインが必須なのがハードルなのでしょうか。そこさえ大丈夫ならばWorkSpaceを活用すると、独自ドメインまで使えます。

珍しい飲食店への店頭誘引キャンペーン事例です。業務店のキャンペーンは色々やっていますが、話題化というよりは購買なので見かけることが少ない印象です。

その点、本キャンペーンは食べログというメディアを使うことによって話題化できています。

コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム
コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム

【動画で解説!】コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム

野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社

野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社
キャンペーン概要それぞれの店舗ごとにレシートを投稿すると、ポイントが溜まりポイントランキング上位にインセンティブが与えられる
インセンティブ参加企業により異なる
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【まとめ買いレシートでお得!】

応募するほどポイントが溜まり、順位と景品がランクアップする、野菜生活100のレシートマストバイキャンペーン。

購入金額や個数ではなく、各商品の容量に応じてポイントが貯まるというのが新鮮です。

まとめ買いレシートでポイントが2倍となるため、毎日200mlの野菜生活をコンビニで買う人が、まとめ買いしたり大きいサイズを選ぶようになるわけです。

マイレージ式のレシートマストバイで、実施企業ごとにポイントがランキング化される仕組みになっています。

実施企業は具体的にいうと「どこのお店で買ったか」という分類です。例えば、大手スーパーの「サミット」などが該当し、サミットで買った人同士での熱い戦いが繰り広げられています。コンビニはないですが、全国のたくさんの店舗で実施されていて、この店舗すべてでランキングが作成されています。

【ユーザーに競わせリピートを促す!】

ポイントはキャンペーン事務局が集計しているようです。リアルタイムの反映ではないものの、目視で更新されているようなので、事務局の稼働はかなり大変でしょう。

本キャンペーンでは、それぞれの店舗ごとに応募フォームが設置されています。そのフォームごとでレシート情報と店舗名、すべての商品の本数を記入する形式になっているので、まずはフォーム情報でポイントを加算し、追って目視で確認するスキームなのだと思います。

貯めたポイントを消化して応募する形式ではなく、各店舗ポイント上位5位までの方にインセンティブが付与される形式で、同率順位の場合は抽選となります。

ユーザーに競わせることによって同一店舗でのリピート購入を促すというマストバイキャンペーンなので、、店舗側にも旨味があるキャンペーンでした。

野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社
野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社

【動画で解説!】野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社

肌いいフェス2024 | 株式会社ポーラ

肌いいフェス2024 | 株式会社ポーラ
キャンペーン概要肌のためにやっていることを短歌にして送ると応募完了。膨大なデータに基づいた47都道府県別肌短歌コンテンツも提供。
インセンティブ30名にB.A ローション イマース本品をプレゼント
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【短歌を作って応募!】

肌やお手入れについて考えるためのイベントやデジタルコンテンツを「肌いいフェス2024」として、ポーラ・インスパイアリング クルー かつプロバレーボールプレイヤーの石川祐希さんを迎え、展開しています。

47都道府県別「肌いい短歌2024」では、ポーラが保有する2,070万件を超える肌データと、全国各地の水蒸気密度・日照時間・マイクロダスト・気圧の情報を下に、地域の環境まで考慮したケア情報を落とし込んだ短歌を公開中。自身の地域がどんな肌特徴なのか見たいと思わせるものになっています。

さらにオリジナルの短歌も募集していて、すでに取り組まれている、またこれから取り入れたい肌にいいことを短歌で表現してもらうという内容になっています。

【短歌ブームに合わせたキャンペーン!】

短歌に馴染みがあるのか疑問も生まれますが、2023年頃からZ世代を中心に、現代短歌がSNSでブームを巻き起こしており、XやTiktokで投稿されているそうです。

短歌の本の世界も変わってきていて、「老人ホームで死ぬほどモテたい」(上坂あゆ美)「野球短歌 さっきまでセ界が全滅したことを私はぜんぜん知らなかった」(池松 舞)のような、タイトルからしてパンチがあり、若い世代が手に取りやすいものが出てきています。

そんな若い人にも馴染みが出てきている短歌を活用しているわけですが、短歌をXなどのSNSで全世界に公開させるというのはハードルが高いので、フォーム投稿にてクローズで募集をかけています。

「なぜ、現代短歌がZ世代の心をつかむのか?ブームの鍵は「いいね」にあった」などの記事が時々目につきます。本当に流行ってるかどうか、にわかに信じがたい情報を、クライアントの担当者並びに上司に取り入れてもらうのは骨が折れそうです。しかし、ポーラさんがやっているからといって事例があれば説得力がつくでしょう。

肌いいフェス2024 | 株式会社ポーラ
肌いいフェス2024 | 株式会社ポーラ

【動画で解説!】肌いいフェス2024 | 株式会社ポーラ