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「認知拡大」につながる特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

X・Instagramなどでキャラクターや有名人などのIPを活用した施策や、LINEや動画視聴などを活用したプロモーション、ゲームを活用した施策など、商品やサービスの「認知拡大」につながる特徴的なキャンペーン事例を紹介。成功要因なども合わせて解説いたします。

カラダ・アタマ・ココロにお砂糖のチカラ | シュガーチャージ推進協議会

カラダ・アタマ・ココロにお砂糖のチカラ | シュガーチャージ推進協議会
キャンペーン概要Xを活用したフォローアンドリポストキャンペーンや写真動画投稿など、いろんなキャンペーンを通じて啓蒙コンテンツに促す
インセンティブキャンペーンによる
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【砂糖の栄養補給を推進!】

日常生活やスポーツ、勉強などで消費したエネルギーを、砂糖を含む食品や飲料で補給する「シュガーチャージ」を提唱している「シュガーチャージ推進協議会」が行うデジタルプロモーション。筋肉アイドル・才木玲佳さんをアンバサダーに起用し、砂糖の正しい知識やエネルギー補給の重要性を楽しく学べるよう、さまざまなコンテンツを提供しています。

エネルギー補給に役立つタイミングや方法、日常生活やスポーツでの砂糖活用法など、知識を深める「シュガペディア」や、砂糖を使った簡単でおいしいレシピなどで、ただ太るという理由で糖質を嫌うのではなく、ちゃんと向き合わなくてはいけない栄養であることを伝えています。

【SNSを使った啓蒙キャンペーン!】

「シュガーチャージ」のプロモーションでは、年間を通してXアカウントを活用した様々なキャンペーンが行われています。

フォロー&リポストキャンペーンで「PARMチョコレート」の引換券が抽選で1,000名に当たるプレゼント企画や、「みんなのチャレンジ310」というUGCキャンペーンなどの認知拡大施策で、砂糖の適切な摂取を啓蒙するコンテンツへの動線としています。

「学ぶ」というよりも「楽しみながら自然と知識が身につく」体験を提供するうえで、押し付けにならないような工夫が随所に見られます。難しくしすぎず、様々なコンテンツを作ることでターゲットを広くとり、SNSで知ってもらうことができています。

カラダ・アタマ・ココロにお砂糖のチカラ | シュガーチャージ推進協議会
カラダ・アタマ・ココロにお砂糖のチカラ | シュガーチャージ推進協議会

【動画で解説!】カラダ・アタマ・ココロにお砂糖のチカラ | シュガーチャージ推進協議会

喫茶Mの常連になろう!来店キャンペーン | 東海東京証券株式会社

喫茶Mの常連になろう!来店キャンペーン | 東海東京証券株式会社
キャンペーン概要公式アカウントをフォローしていいねやRP、引用RP、リプライや#喫茶Mを付けて投稿をするとポイントがたまり、インセンティブと交換できる
インセンティブオリジナルマグカップ 10名
オリジナルアクリルコースター 30名
オリジナルステッカー 50名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【楽しく投資を学べる!】

東海東京証券が運営する公式YouTubeチャンネル「ヤーレンズ&くるまのお金にまつわる喫茶店M meets 東海東京証券」の一部として展開されているコンテンツである「喫茶M」の常連になれるというキャンペーン。

「喫茶M」では、お笑い芸人のヤーレンズ(楢原真樹さん、出井隼之介さん)と、令和ロマンの髙比良くるまさんが喫茶店の店員に扮し、来店する東海東京証券のアナリストから、新NISA制度やiDeCoなど、投資に関するさまざまなトピックを楽しく学べます。

ブログも開設され、Youtubeも登録者二万人超えと、これからファンを増やしていく時期なのでしょう。

【ポイント型キャンペーンでファンを増やす!】

ファンを増やしてファンマーケティングをしたいということで、Xを活用したエンゲージメントをポイントにするキャンペーンを行っています。

公式アカウントをフォローして、いいね、RP、引用RP、「#喫茶M」を付けて投稿をすると、来店ポイントGETでき、そのポイントを消費してオリジナルステッカーやマグカップに応募できるというもの。

URLにアクセスすると、Xログインによってマイページが生成されて、そこでポイントの確認やポイントの消化が可能です。

Xのアルゴリズム的に良しとされている、リプライやハッシュタグ投稿のポイントが高く設定されていて、ユーザー同士コミュニケーションを取るように仕向けています。

ポイント型Xキャンペーンは、対象キャンペーン投稿以外にもエンゲージメントするとポイントが貯まるので、キャンペーン期間中すべての投稿がエンゲージメントしやすくなり、UGCも増えるというメリットがあります。

喫茶Mの常連になろう!来店キャンペーン | 東海東京証券株式会社
喫茶Mの常連になろう!来店キャンペーン | 東海東京証券株式会社

【動画で解説!】喫茶Mの常連になろう!来店キャンペーン | 東海東京証券株式会社

スマホで遊べる2種類のGABAフィルター | 江崎グリコ株式会社

スマホで遊べる2種類のGABAフィルター | 江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要スマートフォンで撮影した写真とメッセージを組み合わせて、オリジナルのお守り画像を作成できる
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【受験生のための画像生成キャンペーン!】

メンタルバランス®チョコレートGABAの強みでもある「食べるリラックス」ということを勉強で疲れた学生に伝えるべく、フィルターを活用してオリジナル応援メッセージを送り合える内容で、受験シーズンや新年の時期に合わせた応援コンテンツとなっています。

「勉強応援お守りフィルター」は、自分の写真とメッセージを組み合わせて、まるで本物のお守りのようなオリジナル画像を作ることができます。

SNS投稿もできるようにはなっていますが、基本はクローズで使われるのが一般的でしょうか。勉強を頑張っている友人や自分自身を応援するのがメインになっています。

【受験ストレスにはGABAでリラックス!】

「GABAなりきりフィルター」では、自分がGABAパッケージに入り込んだような画像が作れます。

最後にGABA商品と写真を合わせることが必要になるので、商品を買ってこないと参加できないように見せていますが、実際はARで簡易的に画像合成をしているだけなので、商品がなくても使用できます。

インセンティブがあるものではないので、学校や塾の仲間内で「GABAフィルター」を楽しむというシーンが想像できます。

ストレスの多い受験期間中に楽しみながらブランドに触れるストーリーを描くことで、GABAを「受験生の強い味方」として印象づけ、「受験ストレスにはGABAでリラックス。」という流れを作っています。

スマホで遊べる2種類のGABAフィルター | 江崎グリコ株式会社
スマホで遊べる2種類のGABAフィルター | 江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】スマホで遊べる2種類のGABAフィルター | 江崎グリコ株式会社

モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス

モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス
キャンペーン概要リズムゲームのスコアをXにシェアする事ができる。自分で音楽を作れるモードも。
インセンティブなし
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【モスチキンの魅力を体験するリズムゲーム!】

モスバーガーが、モスチキンのサクサクとした食感を音楽ゲームとして楽しめる、新感覚のコンテンツを公開。「サクサク」の食感というモスチキンの特徴を、音(サウンド)として体験させる新しいアプローチで、記憶に残りやすくしています。

リズムゲームはデジタルネイティブ世代や若年層に人気のジャンルなので、若い世代にモスチキンを知ってもらい、ブランドとの接点を増やすことが目的でしょう。

【自分だけのメロディを作成できる!】

「ライブモード」と「フリープレイモード」と2つあり、基本はリズムゲーム形式で、流れてくるマークに合わせてタイミングよくタップするもの。「ライブモード」は3つの規定音楽をプレイし、結果をXにシェアすることができます。「フリープレイモード」は、ドレミファソラシドの音を自由に選び、自分だけのメロディを作成できるというもので、こちらも演奏を録画しSNSにシェアすることが可能。

モスチキンを「ただのフライドチキン」ではなく、「楽しく、体験的な商品」として位置づける戦略です。クリスマスに売れる商品だからこそ、クリスマス感のある曲とともに楽しんで食べてほしいという思いが伝わります。

モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス
モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス

【動画で解説!】モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社
キャンペーン概要Xに投稿された画像の間違いを探して、引用リポストで回答する
インセンティブオリジナルトートバッグとスタンドバッグ10袋を抽選で10名にプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【間違い探しキャンペーン!】

今回のヤマザキビスケット公式アカウントによる、Xで完結する間違い探しキャンペーンは、間違いを見つけ、ハッシュタグをつけて引用リポストすると後日抽選が走るというもの。

Xでのアルゴリズム的に、2分以上留まらせるとおすすめのタイムラインに出やすくなるため、間違い探しは運用コンテンツとして優秀です。

ただ、投稿画像がキャンペーン概要とインセンティブ、元となるイラストが合わさっていて、間違いを探す画像はURLの先にあります。この方法ではXのアルゴリズム対策投稿になっていないため、もったいなく感じます。

【XでURL投稿は要注意!】

アルゴリズム的には、ユーザーがプラットフォーム上でより多くの時間を過ごすことを重視しています。そのためURLを含むツイートは、ユーザーを外部サイトに誘導するため、表示順位が下げられてしまいます。これは昨今、イーロン・マスクの投稿にもあった「リンクはリプライに置くべし」というものですね。

さらにマスク氏は、DogeDesignerがポストした「外部サイトへのリンクをポストすると、潜在的なリーチが制限されるため、投稿は避けるように。代わりに、コンテンツをXに直接アップロードすることを勧める。それでもリンクを含める必要があるなら、ポストのリーチに影響が及ばないよう、リプライにリンクを追加すべし」という投稿をリポストしています。

この2つのマイナスを防ぐためには画像部分をカルーセル形式にして、応募方法とインセンティブを1枚目に、2枚目と3枚目にイラストを入れるだけでインプレッションはかなり変わる気がします。

手弁当でやっているのかと思ったのですが、利用規約には大手SNSマーケ会社が入っているようなので、なぜこの形にしたのか不思議です。

引用リポストによって拡散はしていくのですが、より広く見てもらうためにはアルゴリズムに応じた投稿コンテンツにしてあげないと、Xキャンペーンは伸び悩む傾向にあります。リポストは多いのにインプレッションが少ないという課題が出てくるのは、これが理由です。

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社
フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社

【動画で解説!】フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社