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X(Twitter)表示アルゴリズムから考える最新キャンペーンを事例とともに解説!

更新日:2023.11.01 (公開日:2023/06/19)
近年、顧客体験の向上を目指すプラットフォームでは、レコメンド(おすすめ)システムの採用が一般的になっております。それぞれのニーズにあった情報を提供することで、顧客はより便利でパーソナライズされた体験を享受することができます。
そんな中、X(Twitter)では2023年3月31日に「おすすめ(For You)」タイムライン表示に関するアルゴリズムを公開しました。
本記事では、X(Twitter)社が公開したアルゴリズムを紐解き、
・どのようなアルゴリズムでユーザーに対して便利な体験を提供しているか
・X(Twitter)ではどのようなアクションが重要視されているか
・どのようにアルゴリズムを活用して、効果的なX(Twitter)キャンペーンを行えばよいか
を解説します。
X(Twitter)運用担当者の方にとって必見の内容となっております。
そもそもX(Twitter)アルゴリズムとは?
X(Twitter)アルゴリズムとは、「ユーザーごとにツイートを表示する順序を決定する仕組み、手法」になります。
これまでは、最新のツイートを上から表示させていました。しかし、この仕組みだとユーザーにとって興味のあるツイートが流れてしまい、Twitterを利用する時間が減ってしまったり、ユーザーに対して便利な体験を提供できません。
そこで、
・ユーザーが興味関心がありそうなツイート
・ユーザーが好きそうなツイート
・ユーザーと関係性が深そうなツイート
を表示することで、X(Twitter)を利用する時間を増やすことができたり、ユーザーに対して便利な体験を提供することができます。
「おすすめ」タイムライン表示に関するアルゴリズムの仕組み
X(Twitter)では、ユーザーに便利でパーソナライズされた体験を提供するために、以下のアルゴリズムの仕組みが採用されています。

X(Twitter)から提供されている情報はこちら
X(Twitter)を運用する上で重要なのは、これらのステップをクリアできる効果的かつ魅力的なツイートを生み出し、多くのユーザーに興味を引く内容を提供することです。
では、このステップをクリアできるツイートを生み出すために、X(Twitter)ではどのようなユーザーアクションを重要としているのでしょうか。
X(Twitter)ではどのようなユーザーアクションを重要としているか
X(Twitter)社は、「ヘビーランカー」という指標を公表し、この指標をおすすめタイムラインで使用しています。ユーザーアクションには重要度を示す「Weighting」が設定されており、ツイートに対するさまざまなアクションが重視されています。
ユーザーアクション | Weighting |
ツイートに「いいね!」 | 0.5 |
ツイートをリツイート | 1 |
ツイートをクリックして返信/ツイートにいいね! | 11 |
ツイートをクリックして2分以上そこに留まる | 10 |
プロフィールを確認してツイートにいいね!/「返信」する | 12 |
ツイートに「返信」する | 13.5 |
ツイートへの「返信」にエンゲージ(返信、いいね!リツイート)する | 75 |
ネガティブフィードバック(表示回数を減らす/ミュートする/ブロックする) | -74 |
ツイートを「報告」する | -369 |
※このスコアはツイートの最終的な順序を決める一部になります。
※X(Twitter)から提供されている情報はこちら
これらの指標より、
・ツイートへの「返信」にエンゲージ(返信、いいね!リツイート)する(75)
・ツイートに「返信」する(13.5)
・ツイートをクリックして返信/ツイートにいいね!(11)
などが重要視されていることがわかります。
そのため、これらのユーザーアクションを促す仕組みをX(Twitter)上で構築することが重要です。ユーザーが対話や反応を起こしやすいコンテンツや興味を引くトピックを提供することで、おすすめタイムラインの上位にツイートを持ってくることができ、それに対するアクションも増やすことができます。
そして、このようなユーザーアクションを最大限に引き出すためには、X(Twitter)キャンペーンを活用することが効果的です。キャンペーンを通じてユーザーの関与を喚起し、対話やエンゲージメントを促進することができます。
では、実際のこれらをうまく活用した事例はどのようなものがあるでしょうか。
アルゴリズムを上手く活用したX(Twitter)キャンペーン事例3選
1. 「リラプイ投稿にいいねをさせるキャンペーン」タケミチと過去に戻ってリベンジタイムを競って東卍総長を目指そう | 東京リベンジャーズ
<キャンペーン概要>
本ツイートに紐づいている9つの投稿を1つ目から順番にいいねしていき、ゴールまでの時間を計測し、その時間によってオートリプライの内容が変化するというキャンペーンです。
<キャンペーンのポイント>
このキャンペーンでは、X(Twitter)のアルゴリズムが重要視する「ツイートへの「返信」にエンゲージ(返信、いいね!リツイート)する」のアクションを活用しています。リプライ投稿に、ユーザーにいいねをたくさんしてもらう仕組みを入れることで、キャンペーンの投稿がおすすめタイムラインの上位に表示される可能性を高めています。さらに、東京リベンジャーズのストーリー「主人公がタイムリープして過去に戻りリベンジをする」とかけて、X(Twitter)でタイムを競わせるというゲーム要素を組み込むことで、ユーザーは楽しみながら参加することができます。そして、東京リベンジャーズの認知を高めています。
2. 「ハッシュタグ付きリプライキャンペーン」を活用したおさるのジョージハッピークイズ|マクドナルド
<キャンペーン概要>
マクドナルド公式X(Twitter)アカウント(@McDonaldsJapan)をフォローし、同アカウントから投稿された「#おさるのジョージハッピークイズ」のハッシュタグが付いた投稿に「#おさるのジョージハッピークイズ」のハッシュタグをつけて、クイズの解答をリプライ(返信)すると、抽選で36名様にマックカード1,000円分が当たるというキャンペーンです。
<キャンペーンのポイント>
このキャンペーンでは、X(Twitter)のアルゴリズムが重要視する「ツイートに「返信」する」のアクションを活用しています。ユーザーとの対話を促進することで、キャンペーンの投稿がおすすめタイムラインの上位に表示される可能性を高めています。さらに、おさるのジョージを使ったクイズ要素を組み込むことで、ユーザーは楽しみながら参加することができます。
3. 「ユーザーとリプ欄で対話する」投稿|サブウェイ
最後はキャンペーンではないですが、面白い投稿の紹介です。
<投稿の概要>
投稿のリプライ欄で、テーマ「タルタルソースに1番合う食べ物」について、時間を限定してユーザーと対話する投稿です。
<投稿のポイント>
この投稿では、X(Twitter)のアルゴリズムが重要視する「ツイートに「返信」する」のアクションを活用しています。また、「ツイートへの「返信」にエンゲージ(返信、いいね!リツイート)する」のアクションも公式アカウントからユーザーに向けて行っております。ユーザーとの対話を促進し、ユーザーのリプライに対してのエンゲージも行うことで、投稿がおすすめタイムラインの上位に表示される可能性を高めています。
このような取り組みには、労力とコストがかかりますが、ユーザーにとっては公式アカウントとの実際に対話体験ができることで、非常に嬉しく、参加意欲も高まります。ユーザーとの対話を通じて関係値を深めることで、アカウントを盛り上げることができます。
さらに、ユーザーから商品アイデアを考えてもらうことで、商品への興味関心が増えると同時に、商品に関するストーリーを共有して、ユーザーとの関係性を構築することで、商品への愛着度を深めています。
いかがでしたか?
アルゴリズムから考える現段階における最適なX(Twitter)キャンペーン戦略は、リプライ機能を上手く活用することです。
アルゴリズムを最大限に活用することで、効果的なキャンペーンを展開し、アクティブかつ魅力的なX(Twitter)アカウントを構築することが可能です。
BirdCallでは、リプライを活用したキャンペーンなどさまざまなキャンペーンを実施することができます。さらに、分析も行うことができます!
ぜひご相談ください。
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