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「自治体」関連の特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

自治体や官公庁などで実施された特徴的なキャンペーン事例をまとめてご紹介します。地域への愛着度の向上や啓蒙に貢献しているものまで、有効的なマーケティング手段・アイデアも解説いたします。

~ミルクでも~っとたのしもう~飲んだよ報告キャンペーン|ミルクランド北海道

~ミルクでも~っとたのしもう~飲んだよ報告キャンペーン|ミルクランド北海道

キャンペーン概要ミルクランド北海道の公式LINEを友だち追加し、対象の北海道牛乳を含む400円(税込)以上の購入レシートをアップロードして希望のコースに応募。
インセンティブ【週末ミルクチャージコース】よつ葉乳業eギフト《パンケーキミックスとスープの詰合せ》、【ミルクライフ習慣Aコース】ホクレンくるるの杜厳選 道産お肉セット(3,000円相当)、【ミルクライフ習慣Bコース】ホクレンくるるの杜厳選 道産フルーツ加工品セット(3,000円相当)、【ミルクランド王国からのご褒美コース】道内ペア旅行券(50,000円相当)
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【牛乳消費を「共闘」に変える!ソーシャルゲーム的な連帯設計!】

ホクレンの「ミルクランド北海道」が展開するキャンペーンで、王道のレシートマストバイに「共闘感」を掛け合わせた異色の設計です。

全体の応募数が「3,690(ミルク)件」を超えると、全コースの当選枠が増える仕組みで、個人の抽選に留まらず、参加者全員で目標を目指すソーシャルゲーム的な要素を取り入れています。

この語呂合わせの遊び心と連帯感が、一人の応募口数を増やす強力な動機付けとなり、牛乳消費の輪を広げるエンジンとして機能しています。

【ついで買いを促す「階段設計」と、緻密なクロスセル施策!】

売場での動線設計も非常に緻密です。「牛乳を含む400円以上の購入」という条件は、パンやシチューの材料など「ついで買い」を促すクロスセル施策になっています。

また、応募枚数を1枚、3枚、6枚と分けた「階段設計」により、ライト層からヘビー層まで幅広くリピート購入を定着させる狙いが見えます。

景品も北海道産グルメから高額旅行券まで豪華で、目標達成時の当選者倍増という太っ腹な約束が、冬の購買意欲を刺激しています。

~ミルクでも~っとたのしもう~飲んだよ報告キャンペーン|ミルクランド北海道
~ミルクでも~っとたのしもう~飲んだよ報告キャンペーン|ミルクランド北海道

【動画で解説!】~ミルクでも~っとたのしもう~飲んだよ報告キャンペーン|ミルクランド北海道

#じゃない方の千代田|群馬県千代田町

#じゃない方の千代田|群馬県千代田町
キャンペーン概要公式Xアカウントをフォロー後、「#じゃない方の千代田」をつけて引用リポストすると抽選で群馬県産「サントリー生ビール」限定オリジナルデザイン 6缶セットが当たる
インセンティブ群馬県産「サントリー生ビール」限定オリジナルデザイン6缶セット プレゼント 100名様​
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【「じゃない方」で話題化!】

「千代田=区・地下鉄」という、東京に住む人にとっては当たり前な連想をあえて逆手に取り、ツッコミどころのあるコピーで記憶に残し、そこから地元の誇りであるサントリー天然水のビール工場や利根川の自然、町の人の温度感へとスライドさせるストーリーです。

千代田線8駅でのOOHと、千代田区内のポップアップで、あえて都心の千代田区で仕掛け、ショートドラマで世界観を先に体験させたうえで、SNSではフォロー&リポストというシンプルな仕組みで参加と拡散を促しています。リポストのみではどうしてもインプレッション数があがらないので、引用リポスト推奨で推しポイントや発見写真を添えるなどしてUGCを増やしています。

また、インセンティブは群馬県産サントリー生ビールの限定オリジナルデザイン6缶セットで、町の象徴物に振り切っています。

【秀逸な自虐PR!】

OOH・イベントで話題化、XのRTで拡散させ、特設サイトのふるさと納税導線で支援・関係人口化という流れができています。

あえてずらすことによって、記憶定着、地名混同という課題解決、地域産品ビール×町の理解へ繋げる方向です。「じゃない方」の自虐が自己卑下に見えないよう、クリエイティブのトーンを愛あるツッコミに統一し、現地の誇りに気持ちよく着地させているのも良いですね。

ネームバリューが低いほうが、あえて「じゃない方」に行くことで話題性を高めています。それにより交通広告→ポップアップイベント→SNSと接点が増えるほど「どんな町?」と興味が育ちます。

#じゃない方の千代田|群馬県千代田町
#じゃない方の千代田|群馬県千代田町

【動画で解説!】#じゃない方の千代田|群馬県千代田町

桃のように甘くない桃検定|福島県伊達市

桃のように甘くない桃検定|福島県伊達市
キャンペーン概要オンライン上で挑戦できる 「桃」 に関するクイズ全20問に答えると豪華な桃ギフトが当たるキャンペーン
インセンティブ全問正解した方全員に合格エンブレム、抽選で5名様に福島の桃4個入り1箱
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【特産品プロモーション!】

福島県伊達市とJA、そして生産者がタッグを組み、桃の魅力をまるごと発信しているプロモーションサイト「一桃一会」にて「桃のように甘くない桃検定」が公開されました。

全20問ある問題は、「冷蔵庫で冷やすベスト温度は?」「親品種が同じ兄弟みたいな品種はどれ?」のような難問が潜んでいて、かなりの桃通でなければ突破できない難易度となっています。

【難易度を上げることで話題化!】

検定は何度でも再チャレンジ可能です。全問正解時には合格エンブレムが現れるので、何度も挑戦したくなる仕組みで、「一桃一会」のキャッチコピーどおり、桃好きな人と伊達市が一期一会じゃ終わらない関係を構築しています。

また、桃検定から品種紹介ページへとサイト内回遊させる導線も計算されていて、桃知識を高みに持っていくことができています。

7月下旬〜お盆前の桃最盛期に合わせて短期集中で実施し、「難問クイズ」にすることで ただの産地PRで終わらせず、チャレンジ精神と話題性を演出しています。

桃のように甘くない桃検定|福島県伊達市
桃のように甘くない桃検定|福島県伊達市

【動画で解説!】桃のように甘くない桃検定|福島県伊達市

ベルサイユのさが | 佐賀県 政策部 広報広聴課 サガプライズ

ベルサイユのさが | 佐賀県 政策部 広報広聴課 サガプライズ
キャンペーン概要スペシャルムービーやコラボ漫画の感想をXに引用リポストで投稿することで、ばらや劇場版ベルサイユのばらを担当する声優さんのサイン色紙が当たる
インセンティブ30名様に抽選でオスカルからバレンタインにばらをプレゼント
2名様に抽選でオスカル役の沢城みゆきさんとアンドレ役の豊永利行さんのサイン色紙をプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【佐賀県の面白い観光プロモーション!】

2015年から行っている佐賀県の情報発信による地方創生プロジェクト「サガプライズ!」による、佐賀県と劇場アニメ「ベルサイユのばら」のコラボレーションプロジェクト。

「サガプライズ!」は毎年面白い企画を打ち出していて、いちばん有名なのはスクウェア・エニックスの人気ゲーム「ロマンシング サ・ガ」とのコラボレーションした「ロマンシング佐賀」です。そのほか、カプコンの格闘ゲーム「ストリートファイターⅡ」とのコラボ「ストリートファイター佐賀」では、キャラクターの「サガット」を観光大使に任命したり、漫画「島耕作シリーズ」とのコラボでは、主人公の島耕作が佐賀県副知事に就任するなど、かなり攻めたコラボを毎回行っています。

【ばらを求めて佐賀県に行く!?】

今回の「ベルサイユのさが」では、マリー・アントワネットが「ばらが見たい」と言い出し、オスカルたちが「ばら」を求めて佐賀県を訪れるという内容のオリジナルストーリー動画が公開されました。そのストーリーの中で、佐賀牛や佐賀県のいちご「いちごさん」など、佐賀県の特産品の魅力を伝えることができています。

オリジナルストーリー動画の感想や、漫画の感想をXで引用リポストするUGCキャンペーンも行っていて、佐賀県の認知拡大とともに、2025年1月31日から公開されている劇場版アニメベルサイユのばらの告知にもなっています。

観光や地方創生キャンペーンではスタンプラリーや抽選などが多い中、「ベルさが」は独自の物語設定やキャラクター性が活かされ、観光案内的なポジションからは逸脱していて10年コラボをやってきた強みを感じます。

ベルサイユのさが | 佐賀県 政策部 広報広聴課 サガプライズ
ベルサイユのさが | 佐賀県 政策部 広報広聴課 サガプライズ

【動画で解説!】ベルサイユのさが | 佐賀県 政策部 広報広聴課 サガプライズ

長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン

長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン
キャンペーン概要購入した長崎いちごと、その購入時のレシートを一緒に撮影してLINEで応募するキャンペーン
インセンティブ3パックコース:長崎和牛コース 合計40名様1パックコース:毎月変わる ゆめずきんちゃん&こいずきんちゃんグッズコース 合計60名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【いちごとレシートを撮影して応募!】

「ゆめのか」や「恋みのり」など、JA全農ながさき系統の長崎いちごを購入したレシートと、購入したいちごを一緒に撮影するというマストバイキャンペーン。

今回のような生鮮食品は、レシートに「いちご」としか書かれないケースが多く、レシートマストバイキャンペーンでOCRをかけてチェックするのが難しいという課題があります。

レシートの「いちご」だけでは、どこ産のいちごを買ったのか分からないということです。

逆にいちごの写真だけとなると、購入せずに店舗で写真だけ撮影することができてしまいます。双方解決するため、対象商品とレシートを一緒に撮影させちゃおうというソリューションです。

応募は3パックと1パックのコースがあり、どちらも購入品とレシートを1枚の写真におさめて送るというもの。レシートと他のものが一緒に写っているとOCRがききづらくなるし、ましてや3パックと一緒に取ったらレシートが小さくなるので、OCRで自動化などはやってなさそうです。

【賞品で地域PRも!】

LINE側を見ていくと、Messaging APIを活用したオールドスクールなレシートキャンペーン。コース選択し写真をメッセージに送り応募完了ボタンを送ると応募できます。基本的に写真をすべて受け付け、キャンペーン終了後に抽選し、目視確認を行うのだと思います。

Messaging APIは1000通までは無料ですが、それ以上増えると費用が発生します。キャンペーン参加でのメッセージ増加は嬉しい悲鳴になりますが、いたずらなどの懸念や、大量のメッセージになると結構なコストになるので、最近はLIFF形式が一般的です。

また、お年を召した方などに、普段のLINE使いとほぼ同じ形でキャンペーンが進行してわかりやすい、というメリットはあります。

長崎いちごだけでなく、「長崎和牛」などの地元商品が賞品に含まれることで、地域全体のプロモーションにつなげてます。LINEは友達につなげた後の運用が、送信に応じてお金がかかる分効果があるので、そこも見据えて提案していきたいですね。

長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン
長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン

【動画で解説!】長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン