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「認知拡大」につながる特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

X・Instagramなどでキャラクターや有名人などのIPを活用した施策や、LINEや動画視聴などを活用したプロモーション、ゲームを活用した施策など、商品やサービスの「認知拡大」につながる特徴的なキャンペーン事例を紹介。成功要因なども合わせて解説いたします。

夏の暑さに備えよう!あまざ検定|森永製菓株式会社

夏の暑さに備えよう!あまざ検定|森永製菓株式会社
キャンペーン概要甘酒知識を検定でチェック。検定結果をXでシェアすると応募完了
インセンティブ抽選で国産うなぎ蒲焼と冷やし甘酒1ケースが5名様に当たる
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【甘酒で夏を乗り越えよう!】

暑い夏がやってくる前に冷やし甘酒のことを知っていれば水分はもちろん、糖分や塩分も補給できるということで、甘酒の熱中症対策商品という新しい飲むシーンを提案しています。

本キャンペーンは検定という名のクイズに答えさせることによって、商品の強みや特徴を理解し、自分ごと化させています。

【商品理解にはクイズがおすすめ!】

検定は正解数で何級かわかるようになっていて、その結果をシェアすると応募完了。自分が何級で何問正解だったという内容がポストされます。

ただ、結果が出てもどれが正解・不正解か分からぬままになっています。検定結果ページに間違えた部分だけでも正しい知識が出ると商品理解が深まるのですが、それよりも何度もやってほしいということなんでしょうか。

商品の理解を深めるにはやはりクイズキャンペーンがわかりやすいです。とくに既存商品で新しいシーンを作り出したいという場合において既存ユーザーにも届けやすいのでおすすめです。

夏の暑さに備えよう!あまざ検定|森永製菓株式会社
夏の暑さに備えよう!あまざ検定|森永製菓株式会社

【動画で解説!】夏の暑さに備えよう!あまざ検定|森永製菓株式会社

TH!NK THE BALL PROJECT

TH!NK THE BALL PROJECT
キャンペーン概要気候変動とは何かを知ってもらうためのJリーグ気候アクション検定2024に挑戦。
インセンティブ合格すると応援するクラブからオリジナルのデジタルリワードがもらえる
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【気候変動のクイズ検定でクラブを応援!】

NTTグループとJリーグがスタートしたTH!NK THE BALL PROJECTでは、「気候変動がフットボールに与える影響」、「気候変動に対するスポーツ界の取り組み」を知ってもらうためのクイズ検定コンテンツを提供しています。気候変動によりスポーツが脅かされているという課題を、地域の皆さまとともに解決していきたいという意図になっています。

毎週追加される検定は、15クラブの中から応援するクラブを選んで回答。合格すると、そのクラブから気候アクションライセンスというD級~S級デジタルリワードがもらえ、合格者数とSNS拡散数は各クラブの得点となって、クラブのランキングに反映される仕組みで地域同士のバトルになっています。

【ユーザー参加型の啓蒙コンテンツ!】

今後はNTTが提供する、日々の行動が好きなコミュニティの応援につながるアプリ「fowald」に機能追加させ、アプリを通じた気候アクションの活動証明やNFTリワードの獲得など新しいことにもチャレンジしていくようです。

クイズ検定で気候問題を啓蒙しつつ、サッカーの応援とランキングでの競争心を煽って参加モチベーションを上げています。啓蒙コンテンツはただ知ってほしいというだけに終わってしまいがちですが、うまくみんなを巻き込んでいます。

TH!NK THE BALL PROJECT
TH!NK THE BALL PROJECT

【動画で解説!】TH!NK THE BALL PROJECT

冷凍〇金でゆとりが貯まる!?キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ

冷凍〇金でゆとりが貯まる!?キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ
キャンペーン概要答えて応募クイズコース・買って応募レシートコースに応募すると賞品が当たる
インセンティブクイズコース:現金100万円 3名 X限定Wチャンスれいちょクマビーズクッション20名 レシートコース:選べるe-GIFT 1,000円分 5,000名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【わかりやすいサイト構成が参考になる!】

2022年にスタートしたサランラップの「冷凍貯金」プロジェクトは、食材やおかずを冷凍してストックする新しい習慣を提案し、生活にゆとりをもたせるというもの。

本キャンペーンでは、同社の商品であるジップロックも絡め「冷凍貯金」で、時間、栄養、そしてお金を節約できることに焦点を当てています。内容としてはクイズコースとレシートコースの2つが実施されました。

知名度のある商品は応募方法をたくさん用意する必要があり、分かりにくくなりがちですが、本キャンペーンはとてもわかりやすいサイト構成で参考になります。

【冷凍貯金をさらに浸透させる!】

クイズコースのクイズは「冷凍◯金」の◯に何が入るかを答えるオールドスクールなもの。冷凍貯金というキーワードを一度書いてもらうことにより脳に定着させる寸法です。応募はフォーム、ハガキ、Xで答えることができますが、Xで回答すると抽選にハズレても「れいちょクマビーズクッション」が当たるWチャンスがあり、X応募がお得に設計されています。また、購買促進のレシートキャンペーンはフォームかハガキでの応募が可能です。

冷凍専用の冷凍庫などが出てくるなど、冷凍に関する需要は増えているので、そこに対するアンサーを冷凍貯金として長く伝えています。わかりやすいものだからこそ、冷凍貯金するならサランラップ&ジップロックという刷り込みが必要です。

冷凍〇金でゆとりが貯まる!?キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ
冷凍〇金でゆとりが貯まる!?キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ

【動画で解説!】冷凍〇金でゆとりが貯まる!?キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ

HI-CHEWサマーキャンペーン|森永製菓株式会社

HI-CHEWサマーキャンペーン|森永製菓株式会社
キャンペーン概要自分の名前などを入力すると刷新されたロゴ風の画像が生成され、それをXでシェアすると応募完了
インセンティブ純金製ハイチュウ 1名オリジナルタオル 100名オリジナルうちわ 100名Amazonギフトカード1000円分 612名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【既存コンテンツ「ロゴメーカー」を再活用!】

2022年にアメリカで大ブレイクを果たした森永のハイチュウが、世界中で愛されるグローバルブランドを目指し、2024年2月にロゴを英語表記に変更しました。

その際、ロゴが変わることで認知されなくなる懸念から、リニューアルロゴの浸透施策として、好きな言葉をハイチュウロゴに変換できる「HI-CHEWロゴメーカー」を公開しました。今回のHI-CHEWサマーキャンペーンもこの「HI-CHEWロゴメーカー」を改めて使ったキャンペーンとなっています。

新しいロゴの認知・浸透のためにロゴメーカーという動きが上手いと以前も動画で取り上げましたが、半年たった後でもロゴメーカーコンテンツをこすり倒してます。

【オリジナルロゴ入り商品が当たる!】

今回の企画のなかの「純金ハイチュウプレゼントキャンペーン」では、ロゴメーカーで作成したオリジナルロゴをXにシェアすると応募完了。抽選で1名にオリジナルロゴが入った35g相当の純金が当たります。

「世界応援チュウキャンペーン」では、ハイチュウ2個購入したレシートと、希望のオリジナルロゴのアルファベットとカタカナを応募フォームに入力すると、そのロゴのうちわやタオルがもらえるというもの。自分の名前よりは推しの名前を入れたくなるインセンティブになっています。購買キャンペーンではありますが、世界進出したからこそできる打ち出しです。

1つのキャンペーンコンテンツを軸に、XやInstagramといったSNSやインセンティブを変えて活用していくという無駄のないキャンペーンになっています。ロゴの浸透も合わせてできて一石二鳥です。

HI-CHEWサマーキャンペーン|森永製菓株式会社
HI-CHEWサマーキャンペーン|森永製菓株式会社

【動画で解説!】HI-CHEWサマーキャンペーン|森永製菓株式会社

弱虫ペダルLIMIT BREAK×奄美の船旅 キャンペーン|奄美群島航空・航路運賃軽減協議会/鹿児島県旅客協会

弱虫ペダルLIMIT BREAK×奄美の船旅 キャンペーン|奄美群島航空・航路運賃軽減協議会/鹿児島県旅客協会
キャンペーン概要フェリー船内や島内でのデジタルスタンプを集める観光プロモーション
インセンティブ小野田坂道賞 折り畳み式自転車・コラボアイテム全種セット・声優山下大輝さん直筆サイン色紙 1名
A賞 一等客室ペア往復乗船券・奄美育ちの黒毛和牛詰合せセット 8名
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【コラボ観光プロモーション!】

週刊少年チャンピオンで2008年から連載中で、2024年8月現在90巻まで発売している自転車漫画「弱虫ペダル」と、鹿児島県南部にある奄美諸島のコラボ観光プロモーション。

奄美大島では「奄美大島チャレンジサイクリング」という240キロにわたるロードバイクレースをコロナ前は毎年開催していました。2020〜2022年とコロナで見送りをした後、音沙汰がなくなってしまったのですが、いまでも奄美大島には自転車ロードがあり、そこを巡る人たちがたくさんいるようです。

当プロモーションでは、ロードバイクとフェリーを組み合わせた人にも環境にも優しい旅を提案しています。

【自転車で巡るデジタルスタンプラリー!】

様々なキャンペーンを行っているなか、スタンプラリーはフェリー内と島でのデジタルスタンプを集めるというもの。つまりフェリーで行かない限り参加ができません。参加ハードルは高めですが、島内でのスタンプ集めはロードバイクの目的地としても良く、山の上でも行こうという気になります。

その他、LINEを活用したフェリー船内でのクイズキャンペーンや、弱虫ペダル好き向けのARフォトフレーム、主人公による船内放送、ターミナルにある弱虫ペダル特設コーナーなど、ファン向けコンテンツも抑えてます。

ロードバイクで島を走るというのは憧れますが、東京からではロードバイクを担ぎ、飛行機とフェリーに乗ると考えると億劫になりがち。IPで背中を後押しするのは大切です。

弱虫ペダルLIMIT BREAK×奄美の船旅 キャンペーン|奄美群島航空・航路運賃軽減協議会/鹿児島県旅客協会
弱虫ペダルLIMIT BREAK×奄美の船旅 キャンペーン|奄美群島航空・航路運賃軽減協議会/鹿児島県旅客協会

【動画で解説!】弱虫ペダルLIMIT BREAK×奄美の船旅 キャンペーン|奄美群島航空・航路運賃軽減協議会/鹿児島県旅客協会