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「購買促進」につながる特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 4ページめ

LINEやWEBサイトでのレシートを活用したマストバイ施策やX・Instagramなどを活用した話題性の高いプロモーション施策など、「購買促進」につながる特徴的なキャンペーン事例を紹介。成功要因なども合わせて解説いたします。

いちごみるく55th ときめきアップデート大作戦|サクマ製菓株式会社

いちごみるく55th ときめきアップデート大作戦|サクマ製菓株式会社
キャンペーン概要CM最後の電話番号を、特設サイト内のダイヤルUIから回してかけると、昭和にいる鬼頭明里さんと繋がる体験コンテンツ
インセンティブ賞品A:ときめきお裾分けジッパーバッグ 1,000名様賞品B:ときめきミュージックキーホルダー 300名様賞品C:ときめきQUOカード 200名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【デジタル×レトロで話題作り!】

サクマ製菓「いちごみるく」55周年を記念して、イラストレーター・たなかさんによるレトロ可愛い限定パッケージの販売や、様々なコンテンツが公開されました。

プレゼントキャンペーンの応募方法は、対象商品を買ったレシートでその場で抽選のインスタントウィンで、当たりなら送付先を入力するWEB応募か、袋の応募券を切って郵送するハガキ応募となっています。

インスタントウィンは店頭でも参加できるため、購入したその場で楽しめるのもポイントです。また、本施策は締切を3回用意していて、抽選期間が短くなることによるモチベーションアップと、何回も買ってもらえるようにするリピート施策になっています。

【昭和に繋がる電話!】

主演に声優の鬼頭明里さん、楽曲監修に虹色侍のずまさんを起用した、昭和CMの現代版オマージュの記念ムービーで購買につなげるための話題づくりも実施されました。

また、「ときめきテレフォン」は、CMの番号をダイヤル式UIでくるくる回すと、昭和にいる鬼頭さんとつながるという仕掛けで、スクショをとってSNSに載せる人も出てきそうです。レトロ好きのZ世代も、昔から知っている親世代も楽しめる、懐かしいのに新しい世界観で、指名買いとリピートを狙っています。

順次切替パッケージはフェイスを明るく見せ、棚前の指名買いを誘発し、店頭販促とデジタル体験を一連でつなげることで、話題化→購買→共有の好循環を作っています。

昭和CMの現代アップデートで、「いちごみるく」を時代を超えるアイコンとして再インストールさせています。

いちごみるく55th ときめきアップデート大作戦|サクマ製菓株式会社
いちごみるく55th ときめきアップデート大作戦|サクマ製菓株式会社

【動画で解説!】いちごみるく55th ときめきアップデート大作戦|サクマ製菓株式会社

ザクザク感で魂を燃やせ!無敵のオールスターズキャンペーン|江崎グリコ株式会社

ザクザク感で魂を燃やせ!無敵のオールスターズキャンペーン|江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要「ジャイアントコーン」各種を購入しレシートを撮影してポイントを貯めるマイレージ式のレシートマストバイキャンペーン
インセンティブAコース:シール15枚FAIRY TAIL オリジナルグラスセット(5種1セット):50名様進撃の巨人 オリジナルグラスセット(5種1セット):50名様ブルーロック オリジナルグラスセット(5種1セット):50名様Bコース:シール5枚FAIRY TAIL オリジナルアクリルスタンドセット(5種1セット):240名様進撃の巨人 オリジナルアクリルスタンドセット(5種1セット):240名様ブルーロック オリジナルアクリルスタンドセット(5種1セット):240名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【3つの大人気IPと同時コラボ!】

「FAIRY TAIL」「ブルーロック」「進撃の巨人」の3作品とコラボした、マイレージ式のレシートマストバイキャンペーン。レシートをスマホで撮影してLINEにアップロードすると、ポイントのように貯まるシールを集めて応募可能となります。

1作品でも十分ファンがいてキャンペーンとして成り立つところを、3作品同時出しは理由があるのでしょうか。3作品とも講談社の人気IPで、監修・権利表記・制作進行を一本化しやすいこと、サッカーでエゴを燃やす「ブルーロック」、仲間と冒険で熱くなる「FAIRY TAIL」、命がけで巨人に挑む「進撃の巨人」と、いずれも熱量の高い作品で「魂を燃やせ!」というコピーでまとめ、ブランドの「ザクザク食感」が闘志・勢いのメタファーと親和性が高いのでしょう。

3作品のファン層はそんなに散らばらないので、広くというよりはこのラインが好きな方にたくさんリピートさせたい事が分かります。

【3段階のリピート施策!】

インセンティブは各IPのコラボ商品となっていて、Aコースはシール15枚で各作品の「オリジナルグラス5種セット」、Bコースはシール5枚で「アクリルスタンド5種セット」とファン向けです。

さらにコラボ限定パッケージに加えて、あけくちの裏に隠しイラストがあるというのもファンは喜びそうです。シークレットも用意され、あけくちの「OPEN」表記の色で外から見分けられる小さな仕掛けも楽しいポイント。

最初は知らずに表パッケージの好みで買ってきて、そこからキャンペーンに参加した際にシークレットイラストの存在を知り、また買いに行くというストーリーが見えてきます。マイレージ式、作品の量や豪華さ、開けた際の隠しイラストを見たいという心理、様々な施策によりリピートを促しています。

ザクザク感で魂を燃やせ!無敵のオールスターズキャンペーン|江崎グリコ株式会社
ザクザク感で魂を燃やせ!無敵のオールスターズキャンペーン|江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】ザクザク感で魂を燃やせ!無敵のオールスターズキャンペーン|江崎グリコ株式会社

クリアクリーンNEXDENT×名探偵コナン スペシャルコラボキャンペーン|花王株式会社

クリアクリーンNEXDENT×名探偵コナン スペシャルコラボキャンペーン|花王株式会社
キャンペーン概要レシートを撮影しフォームにアップするマストバイやXフォローリポスト、謎解きクイズに答えて応募できるキャンペーン三本立て
インセンティブA賞:アクリルミラー(全1種) 50名様B賞:アクリル歯ブラシスタンド 4種セット 50名様C賞:オリジナルQUOカード 1000円分(全4種) 400名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【クリアクリーン×コナンのコラボ!】

コナンファンを獲得しながらレシートマストバイを軸に、Xフォロー&リポストで認知拡大を行い、謎解きクイズで商品の強みを訴求する、という3本柱で設計されたコラボキャンペーン。

コナン、怪盗キッド、安室透、灰原哀の4キャラ限定デザインが販売され、製品の機能訴求も難しい専門用語に頼らず「粒がスキマで砕けて汚れをかき出す」「フッ素が留まりやすく効果が続きやすい」と体感ベースで伝えています。

1本購入、2本購入、3本購入でインセンティブがグレードアップする階段設計で、コンプリート欲と追加購入の動機づけを行なっています。まずは1本でC賞にトライ、使ってみて良ければ2本・3本へとなるわけです。

【認知から購買まで一気に繋ぐフルファネル設計!】

Xでは「花王ハミガキ部」をフォローし、対象ポストをリポストするだけで全長約1,100mmのビッグサイズクッションが当たるキャンペーンも実施。インセンティブのインパクトで、タイムラインに写真が出回りやすくなります。さらに謎解きクイズは、遊びながら理解する体験により、製品特徴を上手く伝えています。

結果として、IPファンの参加で拡散し、購買までの流れを、UGCとマストバイでつなぐフルファネル構成になっています。認知(フォロー&RT)→関与(謎解き)→購買(レシート応募)→共有(当選・購入報告)の循環を設計しており、友人同士で推しキャラを分担して購入するなど、コミュニティ内での楽しみ方も想定されています。

クリアクリーンNEXDENT×名探偵コナン スペシャルコラボキャンペーン|花王株式会社
クリアクリーンNEXDENT×名探偵コナン スペシャルコラボキャンペーン|花王株式会社

【動画で解説!】クリアクリーンNEXDENT×名探偵コナン スペシャルコラボキャンペーン|花王株式会社

楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社

楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入し、レシート画像で応募。カレールウのミックスをレコメンドしてくれるAI診断コンテンツも
インセンティブ<A賞> ミセスロゴカレー用 ライス抜き型 / 400名様<B賞> ミセス∞ハウス コラボロゴ入り カレースプーンセット / 300名様<C賞> スペシャルBOX入り!ハウス商品詰め合わせ~第1弾~ / 300名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【ハウス×ミセスのコラボキャンペーン!】

ハウス食品とMrs. GREEN APPLEのコラボキャンペーンは、対象のカレー関連商品を買ってレシートで応募するマストバイ形式です。

インセンティブはMrs.GREEN APPLEファン向けに作られていて、A賞はロゴ型でごはんを抜けるライス抜き型や、Mrs.GREEN APPLE刻印入りスプーンなどで、ファンを取り込んでいます。

対象ブランドは幅広く、商品ごとに付くシール数が違うというもの。レシートとは別にシールが付いていて、それでも参加できるのかと思いきや、シールはいわゆるポイントと同義で、混乱を招いています。とはいえ「もう1シール欲しいから別シリーズも買おう」と、横断購買の動機付けになっています。

【AIがルウの組み合わせを提案!】

キャンペーンサイトのバナーにある別コンテンツ「AIルウミックスメーカー」は、7つの質問に答えるだけで、234通りの中からあなたに合うカレールウの掛け合わせをAIでレコメンドしてくれるというもので、結果画面では水量の目安や隠し味の提案までセットで教えてくれる、実用特化型の体験設計になっています。

期間表記はなく常設のブランド体験コンテンツになるのですが、ルウを混ぜるとおいしくなるという神話はあれど、どれを混ぜたらいいのかわからない人向けのコンテンツです。

質問が7問しか無いので、AIで診断結果を分けてるわけでもなさそうですが、コンテンツ自体をAIで生成させたということなんでしょうか。診断結果ページで出る 味の表現(テキスト)、レーダーチャート、おすすめ隠し味の提示 など、結果に紐づく表示の最適化などはAIが強そうです。

楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社
楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社

【動画で解説!】楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社

夏のBINGOフェス|サントリー株式会社

夏のBINGOフェス|サントリー株式会社
キャンペーン概要LINEにて複数対象商品のバーコードを読み込むと商品に応じてビンゴの穴を開けられる。ビンゴを揃えると応募完了
インセンティブ1ビンゴコースPayPayポイント 200ポイント / 8,550名様(即時抽選)2ビンゴコースPayPayポイント 500ポイント / 1,380名様(即時抽選)コンプリート ビンゴコースPayPayポイント 5,000ポイント / 120名様(事後抽選)
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ビンゴでついで買いを促す!】

夏のビール商戦でサントリーが、対象商品のバーコードを読み込んでマスを埋めていく「BINGOフェス」を実施しました。ユーザーはLINEで参加し、プレモルや金麦、角ハイボールなど異なる商品を購入することでビンゴシートを埋めていき、ビンゴが揃うと応募が可能になるというもの。

スタンプラリーと違うのは、「あと一つでリーチ!」「次はあれを買おう」というゲーム感覚を煽り、普段は買わない商品にまで手を伸ばさせる点にあります。

日々のお酒選びに「マスを埋める」という小さな達成感を付け加えることで、顧客を巧みにゲームの参加者に変え、クロスセルを促進しながら購買データを収集してます。

【毎日応募でブランドとの接触を習慣化!】

バーコード読み取りは1日1回までというルールにより、一気にまとめ買いされて終わるのではなく、キャンペーン期間中、毎日のようにユーザーにサイトへアクセスさせ、サントリーブランドとの接触を習慣化させてます。

ビンゴという形式は、複数の異なる商品を購入してもらうクロスセルを促すのに最適です。ビールもハイボールも、まとめてサントリー製品で揃えてもらうことで、夏の商戦でのシェアを一気に拡大する狙いが見えます。

夏のBINGOフェス|サントリー株式会社
夏のBINGOフェス|サントリー株式会社

【動画で解説!】夏のBINGOフェス|サントリー株式会社