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特徴的な「企画」を取り入れたキャンペーン施策【最新事例まとめ】 5ページめ

X(Twitter)やInstagram、LINEなどのSNSを活用した拡散力の高い企画や、チャレンジ企画・コラボ企画など特徴的なWEBプロモーション施策をご紹介。キャンペーンが成功した要因となるアイデアや手法なども合わせて解説していきます。

織ちゃんのレシートARおみくじ |KDDI株式会社

織ちゃんのレシートARおみくじ |KDDI株式会社
キャンペーン概要ローソン店舗で商品を購入したレシートにあるQRコードをかざすとARを活用したおみくじがひける
インセンティブ抽選でau PAY 残高10,000円分(不課税)が当たる
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【ローソンのレシートで「ARおみくじ」がひける!】

2025年、auの三太郎CMシリーズ「みんなでハピろー!」特設サイトで、楽曲『ハッピーなんて』を担当しているスリーピースガールズバンド「サバシスター」のインタビューや、過去の三太郎CMシリーズの振り返りなどが公開されています。その中に「織ちゃんのレシートARおみくじ」というデジタルプロモーションコンテンツがありました。

こちらは、ローソンのレシートに記載されたQRコードを読み取ると織ちゃんが登場し、ARを活用しておみくじの結果を伝えてくれるというもの。

なぜauがローソンのレシートで、という疑問は、2024年2月にKDDIがローソンへ5000億円弱出資をし、三菱商事と共同経営することを発表したことが関係しているものと思われます。キャンペーンによるシナジーを生み出したいということなのでしょう。

【デジタル体験が先進的なイメージを強化!】

AR体験は日常にない特別感を提供するため、「試してみたい」と思わせる魅力があります。さらに、デジタル体験がauの先進的なイメージを強化して、共同経営先のローソンの購買にもつながるという流れを作っています。

織ちゃんのレシートARおみくじ |KDDI株式会社
織ちゃんのレシートARおみくじ |KDDI株式会社

【動画で解説!】織ちゃんのレシートARおみくじ |KDDI株式会社

おうちのペット自慢 CMモデル募集 | 株式会社グッデイ

おうちのペット自慢 CMモデル募集 | 株式会社グッデイ
キャンペーン概要ペットの面白い、かわいい動画や写真を撮影しハッシュタグをつけてXかInstagramに投稿するとCM出演権が当たるキャンペーン
インセンティブCM出演権
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【CM出演権をゲットできる!】

自慢のペットがグッデイのTVCMや店頭サイネージ、ポスター、チラシ、店頭POPなどに登場するチャンスがもらえるデジタルプロモーション。

ペットは家族の一員であり、可愛かったり面白い行動をしたりすると、その瞬間を誰かと共有したいという気持ちが自然と湧きます。「うちの子、見て!」という気持ちがでるもの。

ペットを飼っている人同士は共通の話題を持ちやすく、ペットを通じてつながりを築けます。「うちの子も同じ!」や「うちの子もやる!」といった共感が得られるので、SNSに投稿するハードルが下がるのです。さらにSNSや友人の間で「かわいい!」や「すごい!」と褒められることで社会的承認欲求も満たされます。

【ペットはコンテンツ力がある!】

キャンペーンフローは、ペットの面白い、かわいい動画や、写真を撮影してInstagramもしくはXに「#あつまれうちの子フェア8」と「#都道府県」をつけて投稿するというもの。

都道府県をつけるのは不思議ですが、どの地域でグッデイが盛り上がっているかマーケ情報として取りたいのでしょうか。

投稿された動画や写真の中から選ばれると、3月上旬から放送予定のグッデイ「あつまれ!ウチの子フェア」のTVCMに採用されます。社会的承認欲求を上げるインセンティブで、さらにペットとの愛情も深まるでしょう。

動物パワーというのは自分も見ている人も癒やされる効果があります。ペットをテーマにしたキャンペーンは、企業にとって感情に訴える強力な手段となり、参加者にとっても愛するペットをアピールできる楽しい機会になるわけです。

おうちのペット自慢 CMモデル募集 | 株式会社グッデイ
おうちのペット自慢 CMモデル募集 | 株式会社グッデイ

【動画で解説!】おうちのペット自慢 CMモデル募集 | 株式会社グッデイ

#ラブなポッキー|江崎グリコ株式会社

#ラブなポッキー|江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要商品を買うとアーティストによるプレイリストが聞ける。さらにプレイリストから感じた写真をSNSに投稿するとジャケ写にしてくれるキャンペーン
インセンティブ投稿写真を公式プレイリストのジャケット写真に採用。直筆サイン入りポッキー 1箱
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【ジャケ写に採用されるかも!?】

アイナ・ジ・エンド、[Alexandros]、CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUINの、3組のアーティストが選曲したSpotifyのプレイリストを、キャンペーンデザインパッケージを購入することで聴くことが出来るというマストバイキャンペーン。

キャンペーンデザインパッケージは半年くらいかけて店頭に並び、なくなり次第終了となります。

また、プレイリストに合う写真を撮影し、ハッシュタグをつけてXかInstagramに投稿すると、公式プレイリストのジャケット写真に採用されるという企画を行っています。

こちらはキャンペーンサイトで聞くことができるショートバージョンからインスパイアされた内容を写真に取るというもので、商品を買わなくても参加可能。青春感もあり、ユーザーに音楽とポッキーを通じて特別な体験をさせてます。

【音楽×ポッキーで特別な体験に!】

音楽とポッキーを組み合わせることで、ポッキーを食べるシーンがより感情的・印象的な体験になります。それによりポッキーを「ただのお菓子」ではなく、「気持ちを伝える・楽しさを共有するツール」として位置づけています。

#ラブなポッキー|江崎グリコ株式会社
#ラブなポッキー|江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】#ラブなポッキー|江崎グリコ株式会社

1チョコ for 1スマイル×シャニマス|森永製菓株式会社

1チョコ for 1スマイル×シャニマス|森永製菓株式会社
キャンペーン概要レシートマストバイキャンペーンやXフォローリポストキャンペーンなどで環境活動を啓蒙
インセンティブXのフォロー&リポストでアイドル複製サイン入りスマホ壁紙を全員にプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【カカオの国を支援!】

カカオの国の未来を担う子供たちの教育環境の改善や、児童労働問題への取り組みを、商品の売上の一部を使って支援する活動「1チョコ for 1スマイル」と、人気ゲーム「アイドルマスター シャイニーカラーズ」とのコラボキャンペーン。5名のメンバーをアンバサダーに起用しています。

去年は「にじさんじ」のイケメン三人がアンバサダーをつとめていて、女性がターゲットになっていると感じましたが、アイマスだと男性ターゲットが多くなるのでしょうか。

バレンタインは女性が男性にチョコを贈る日という古い考えから、性別関係なくバレンタインを楽しめるシーンを作ろうとしているのでしょう。

【環境活動を啓蒙しながら購買にもつなげる!】

Xの公式アカウントをフォローして、スペシャル動画のリポストすると、その場でスマホ壁紙がもらえるURL型インスタントウィンを行っています。また、アンバサダーを務めるアイドル達の「カカオの国の子どもたちへのメッセージ」を引用リポストすることで、アイドルからの限定サンクスボイスを視聴することができます。

キャラクターオリジナルグッズが当たるレシートマストバイも行っていて、森永製菓は「チョコレートを食べる人も、カカオの国で学ぶ子どもたちも、みんなの笑顔を未来につなぎたい」という想いを伝えつつも購買につながる活動も行っているわけです。

バレンタインを盛り上げるというよりは、社会活動を盛り上げたいということで、男女問わず人気のあるアイドルマスターが選ばれたのだと思います。

1チョコ for 1スマイル×シャニマス|森永製菓株式会社
1チョコ for 1スマイル×シャニマス|森永製菓株式会社

【動画で解説!】1チョコ for 1スマイル×シャニマス|森永製菓株式会社

ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治

ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治
キャンペーン概要TikTokアプリを使用したARで対象商品を写すとアイドルグループが踊りだし、撮影した動画をTikTokにアップするUGCキャンペーン
インセンティブなし
使用SNSTikTok

キャンペーンのポイント

【FRUITS ZIPPERとコラボ!】

アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」とコラボした、明治のバレンタイン商戦向け企画として、対象商品にTikTokカメラをかざすとメンバーが登場するARコンテンツを提供しています。

2025年1月14日より、Sparkを活用してサードパーティが作成したARエフェクト・ツールおよびコンテンツの利用が、Facebook、Instagram、MessengerなどMetaサービスから一切利用できなくなりました。今後はWebARかTikTokでのARが増えていくでしょう。

従来バレンタインは女性が男性にチョコを贈るイベントでしたが、本企画では「推し活」とバレンタインを組み合わせて「推しチョコ」とし、形に捕らわれない自由な発想で「推し」と一緒にバレンタインを楽しむシーンを創出しています。

【推しメンバーがARで登場!】

ARカメラでは対象商品ごとに違うメンバーが登場するので、推し目的で商品を買わせることができます。推しが複数人いる場合は、商品を横断させることができ、普段食べない商品も手に取ってもらえます。

TikTokなど動画のUGCは、構成を考え動画を撮り、編集して全世界へ晒すというハードルが高いものですが、こちらはARを発動させてアイドルで映像を作るという形なので、投稿ハードルを低くすることができています。またSNSで「#推しチョコ」を投稿することで、同じ推しを応援しているファン同士の交流が生まれ、ファンダムの一体感を作り出しています。

バレンタインデーというカルチャーが時代錯誤にならないようにコントロールしているのが伝わってきます。若い世代もイベントはたくさんあったほうが楽しいので、盛り上げていきたいですね。

ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治
ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治

【動画で解説!】ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治