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特徴的な「企画」を取り入れたキャンペーン施策【最新事例まとめ】 4ページめ

X(Twitter)やInstagram、LINEなどのSNSを活用した拡散力の高い企画や、チャレンジ企画・コラボ企画など特徴的なWEBプロモーション施策をご紹介。キャンペーンが成功した要因となるアイデアや手法なども合わせて解説していきます。

OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課

OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課
キャンペーン概要Xでのフォローリポストキャンペーンやポップアップイベントなど開催
インセンティブOK!!広島100万円ツアー 1組2名様広島のブランド和牛「比婆牛ひばぎゅう」1万円分 10名様広島の酒蔵で造った日本酒(4合瓶) 50名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【方言×グルメで話題化!】

広島県が瀬戸内の豊かな食文化を首都圏に本格発信するプロモーション。

X公式アカウントをフォローし、指定ポストをリポストするだけで応募が完了し、当選者には100万円相当のプレミアム食旅ツアー が贈られるという、シンプルな仕組みながらインセンティブが豪華なものになっています。

奥田民生さんと吉川晃司さんがスペシャルサポーターを務めていて「おいしいけぇ、ひろしま」を合言葉に、お好み焼きや牡蠣だけに留まらない多彩なグルメが軽やかに紹介されています。

広島出身、還暦同級生のお二方の頭文字をとり「Okuda ✕ Kikkawa = OK」とのことで、ユニットの応援歌「OK」は広島東洋カープ公認曲にもなっていて、地元を全力でプッシュしているようです。

【拡散性抜群!】

銀座のアンテナショップ TAU や、南青山のMAZDA TRANS AOYAMAでは、比婆牛のローストビーフや瀬戸内レモンを使ったスイーツ、日本酒の試飲などが体験できるポップアップイベントが開催され、首都圏の生活者が味覚で広島を先取りできる導線が丁寧に設計されています。

キャンペーンはフォロー&リポストで手軽に参加できる一方、当選後に広島を実際に訪れれば、生産者やシェフとのリアルな交流を通じて「広島はおいしいだけじゃなく、温かい人がいる場所」と感じてもらうのが最大の狙いでしょう。

記者会見でも広島愛トークがニュース化され、主要メディアに多数掲載されています。「方言×グルメ」はTikTok・Xで拡散されやすい鉄板素材です。

OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課
OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課

【動画で解説!】OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課

生理中だって全力で推させてよ ロリエでモレ安心ブロック!|花王株式会社

生理中だって全力で推させてよ ロリエでモレ安心ブロック!|花王株式会社
キャンペーン概要公式アカウントをフォローし「ぴったりロリエを見つけよう!」診断の結果カードを、ハッシュタグ #ロリエと推し活 を付けてポストし参加
インセンティブロリエ しあわせ素肌 もちふわfit 特に多い昼用25cmロリエ 朝までブロック 安心ショーツ MーLサイズお一人様各1個ずつ 500名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【一問一答の診断!】

「大事な推し活の日こそ、コンディションを万全に整えたい」そんな乙女心に寄り添う、花王ロリエが展開する 「#ロリエと推し活」キャンペーン 。

診断コンテンツ「ぴったりロリエを見つけよう」の結果カードをハッシュタグ付きで Xに投稿するだけでエントリーが完了となります。

診断結果を投稿するとインセンティブが当たるというキャンペーンですが、サイト全体をパッと見ても、診断コンテンツがなさそうに見えます。

サイト内の「今日の推し方」をクリックすると出てくるレコメンド商品が「診断」というものらしいです。

「診断」とは、医者が患者を診察して、健康状態、病気の種類や病状などを判断することなので、一問一答の選択肢形式でも問題はないのですが、感覚的に何問か答えるイメージがありました。

【悩みに寄り添うブランド戦略!】

診断の選択肢は、ライブ参戦や現地交換といったアクティブ派から、おうち配信視聴やグッズ開封会といったまったり派まで全6パターンで、それぞれ「推し活シーン × 吸収力」 の最適な組み合わせを即提示してくれます。

きちんと調査データも開示し、ユーザーインサイトである「生理中は推し活を諦めがち」の解決者ポジションを獲得しにいっています。

一問一答であれば工数かからない診断コンテンツができあがりますね。

ただキャンペーン情報の下にコンテンツを持ってくるか、キャンペーン情報から上に戻れるようにするとユーザー体験は上がります。

生理中だって全力で推させてよ ロリエでモレ安心ブロック!|花王株式会社
生理中だって全力で推させてよ ロリエでモレ安心ブロック!|花王株式会社

【動画で解説!】生理中だって全力で推させてよ ロリエでモレ安心ブロック!|花王株式会社

学校に in ゼリー |森永製菓株式会社

学校に in ゼリー |森永製菓株式会社
キャンペーン概要高校生やOB/OGが応援したい高校の部活に投票し、対象の部活に「in ゼリー エネルギー」1ケースを抽選で500部活に届ける
インセンティブ「in ゼリー エネルギー」1ケース 500部活
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【感動体験×投票キャンペーン!】

森永製菓の「部活に in ゼリー 2025」は、単なる商品の配布に留まらず、高校生の青春と地域の応援文化を掛け合わせた、本格的なリアル体験型キャンペーンです。

5月19日〜6月18日の1ヶ月間、誰でも1日1票で高校の部活動に投票でき、抽選で選ばれた500校に「in ゼリー エネルギー」が贈られます。

加えて、ガールズバンド「サバシスター」によるスペシャルライブを伴う、その場での差し入れ1校限定企画は、当選校にとって一生の思い出になる青春の特別な一日となる設計です。

2016年からこの部活応援は行われていて、2016年の初回で「投票&差し入れ」のモデルを成立させ、2019年にはタレント起用し、2022年には青春期へのブランド接点強化、2025年の今回は音楽ライブという新たな感動要素を付加して、毎年テーマを進化させながら、多層的なターゲットと感情を巻き込む施策を展開しています。

【母校の部活を愛する卒業生層にリーチ!】

参加者的にも、「母校を応援したい」「あの学校の部活を元気づけたい」という気持ちを持って投票とシェアを重ね、オンラインだけでなく現地での接点を通じて応援の輪が広がっていきます。

さらに、投票とSNS拡散によって地域や学校単位にまでブランド体験が波及し、感情によるつながりがすべて「in ゼリー = 支え」を伴って記憶に刻まれます。

単なるスポンサー的差し入れキャンペーンではなく、OB・OGから現役部活生との感情的な架け橋をつくる応援体験の共有プロジェクトとして進化し続けています。

学校に in ゼリー |森永製菓株式会社
学校に in ゼリー |森永製菓株式会社

【動画で解説!】学校に in ゼリー |森永製菓株式会社

メルカリ にゃんバサダーPROJECT|にゃんプロ事務局

メルカリ にゃんバサダーPROJECT|にゃんプロ事務局
キャンペーン概要飼い猫ちゃんの写真または動画を撮影し、XまたはInstagramにハッシュタグ「#にゃんプロ」を付けて投稿するコンテスト
インセンティブメルカリのCMに出演
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【愛猫自慢でユーザーを繋ぐ!】

メルカリがサービス開始12周年を記念して仕掛けた「にゃんバサダーPROJECT(#にゃんプロ)」は、わが子自慢ならぬ愛猫自慢の喜びを通じて、日常のちょっとした幸せを全国に届ける、情緒的かつ共感型の参加キャンペーンです。

6月2日〜15日という短期募集ながら、投稿された写真や動画を公式が選び、ファイナリスト化→一般投票→CM出演という段階を踏むことで、飼い主さんの期待感と関与度をぐっと高めています。

なんで猫?という疑問が生じますが、XやInstagramでは、猫の写真・動画が いいね やリポストを誘発しやすくUGCとして非常に優秀で、さらに、猫は個体ごとに個性が強く、見た目・仕草・性格の差が明確なため「この子推し!」という応援されるストーリー性を持ちやすいことから、映像にしやすいのでしょう。

【クオリティ指標の提示でブランディング!】

最終的に選ばれた猫ちゃんには「WebCM出演」「高級マグロ缶1年分」「賞金20万円」という豪華特典が用意されています。

参加者にとっては、ただの投稿以上の夢の舞台となるコンテスト形式で、審査に関しては「モノクロ不可」「ピンボケ不可」など、クオリティ指標もしっかり提示されており、公式としての運営への信頼感やブランディング意識の高さも感じられます。

この施策を通じて、「売買の場所」から、「共感や感動が生まれるプラットフォーム」へと、進化を狙っていると思われます。

メルカリ にゃんバサダーPROJECT|にゃんプロ事務局
メルカリ にゃんバサダーPROJECT|にゃんプロ事務局

【動画で解説!】メルカリ にゃんバサダーPROJECT|にゃんプロ事務局

おいしいご褒美 あなたはどっち派?キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社

おいしいご褒美 あなたはどっち派?キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社
キャンペーン概要InstagramまたはXで、キャンペーン投稿に自分が当てはまる「◯◯派」の指定ハッシュタグをつけてコメント、もしくは「◯◯派」ボタンを選択してポストすると参加可能
インセンティブリンドール ファミリーパックシーズナル 20個入 合計30名様
使用SNSInstagram、X

キャンペーンのポイント

【対決型投票キャンペーン!】

「ある日、リンツジャパンに一通のお手紙が届きました」から始まる、シングルマッチ式投票キャンペーン。

職場にて「リンドールを噛むとは何事だ!」と叱責され、「舐めて溶かす派」と「噛んで中身のトロット感を楽しむ派」に分かれていることを知ったという、ツッコミどころあるストーリーとなっています。

キャンペーンは6月・7月・8月と3回に分けて実施され、それぞれのテーマで“どっち派?”を選んで投稿、コメントすることで参加可能です。

第1弾は「ミルク派?ダーク派?ホワイト派?」第2弾は「パリッと派?トロッと派?」

第3弾は「朝リンドール派?夜リンドール派?」の三連戦になっています。

あまり派閥がなさそうなリンドールですが、無用な争いごとを作り上げ、遺恨を残し対決させる、プロレス的なシングルマッチとなっています。

【対決構図で購買意欲を掻き立てる!】

応募方法はXまたはInstagramで、公式投稿に対してコメント・リアクションするだけ。

投稿にはそれぞれの選択肢に応じたハッシュタグをつけることが求められており、ブランド側が「どんな嗜好のファンがいるのか」を把握できる仕組みになっています。

参加ハードルの低さと、投票=会話という構図で、当選のための競争ではなく、ブランドとの日常的な関わりとしてのコミュニケーションを重視している点が今の時代に合っています。

夏場はチョコレート需要が減少しやすい季節ですが、ファンによる派閥や食べるシーンを会話してもらい、商品の味覚や食感を再確認させ、購買意欲をゆるやかに刺激するコピーになっています。

おいしいご褒美 あなたはどっち派?キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社
おいしいご褒美 あなたはどっち派?キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社

【動画で解説!】おいしいご褒美 あなたはどっち派?キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社