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大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 7ページめ

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

夏のBINGOフェス|サントリー株式会社

夏のBINGOフェス|サントリー株式会社
キャンペーン概要LINEにて複数対象商品のバーコードを読み込むと商品に応じてビンゴの穴を開けられる。ビンゴを揃えると応募完了
インセンティブ1ビンゴコースPayPayポイント 200ポイント / 8,550名様(即時抽選)2ビンゴコースPayPayポイント 500ポイント / 1,380名様(即時抽選)コンプリート ビンゴコースPayPayポイント 5,000ポイント / 120名様(事後抽選)
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ビンゴでついで買いを促す!】

夏のビール商戦でサントリーが、対象商品のバーコードを読み込んでマスを埋めていく「BINGOフェス」を実施しました。ユーザーはLINEで参加し、プレモルや金麦、角ハイボールなど異なる商品を購入することでビンゴシートを埋めていき、ビンゴが揃うと応募が可能になるというもの。

スタンプラリーと違うのは、「あと一つでリーチ!」「次はあれを買おう」というゲーム感覚を煽り、普段は買わない商品にまで手を伸ばさせる点にあります。

日々のお酒選びに「マスを埋める」という小さな達成感を付け加えることで、顧客を巧みにゲームの参加者に変え、クロスセルを促進しながら購買データを収集してます。

【毎日応募でブランドとの接触を習慣化!】

バーコード読み取りは1日1回までというルールにより、一気にまとめ買いされて終わるのではなく、キャンペーン期間中、毎日のようにユーザーにサイトへアクセスさせ、サントリーブランドとの接触を習慣化させてます。

ビンゴという形式は、複数の異なる商品を購入してもらうクロスセルを促すのに最適です。ビールもハイボールも、まとめてサントリー製品で揃えてもらうことで、夏の商戦でのシェアを一気に拡大する狙いが見えます。

夏のBINGOフェス|サントリー株式会社
夏のBINGOフェス|サントリー株式会社

【動画で解説!】夏のBINGOフェス|サントリー株式会社

365 CHEERS LABEL by GREEN LABEL|キリンホールディングス株式会社

365 CHEERS LABEL by GREEN LABEL|キリンホールディングス株式会社
キャンペーン概要サイト上で、365日から好きな日付と名前を選んで、オリジナルデザインの「淡麗グリーンラベル」の缶ラベル画像を作成後Xにシェアし、1日1回抽選に参加
インセンティブご自身がデザインした「淡麗グリーンラベル」オリジナル缶1本「淡麗グリーンラベル」通常缶1本(計2本)
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【グリーンラベルのUGC創出施策!】

特設サイトで自分の好きな日付と名前を入れたオリジナルラベルをデザインし、それをXでシェアすると、抽選で10,000名にそのオリジナルデザインの缶が当たるというキャンペーン。

「日付と名前(あるいはメッセージ)を入れてオリジナルラベルを作る」という手法は、様々な企業が実施している王道とも言えるスキームです。父の日やバレンタインデーなどにこのスキームは活用されることが多く、ユーザーは「自分だけの物語」を商品に入れ込むことができます。

他にも自分の誕生日、恋人との記念日などの特別な日に、ユーザーはラベルを作りながらその日の思い出に浸りつつ、その人にとっての「特別な一本」へと変えるわけです。

そんな「特別な一本」を作る体験を通じて、ユーザーの日常にある乾杯シーン、特に「ちょっとしたお祝い」の瞬間にグリーンラベルを刷り込むことができます。

【当選10000名のUGCが担保されている!】

ユーザーが作った多種多様なオリジナルラベルがX上にシェアされることで、膨大な数のUGCが生まれ、「特別な一本」も含め、自分ごと化を促しています。

購入を必須としないため参加のハードルが低く、情報の拡散力を最大化している点と、数多あるビールの中で、いかにして個人の体験に結びつけ、ブランド想起をさせるか。その一つの答えを、このキャンペーンは示していると言えるでしょう。

「淡麗グリーンラベル」をユーザーの日常の乾杯シーンに溶け込ませることと、特別な日や人を想起させるというのを同時に行っています。好きなアニメキャラクターの誕生日など推し活にも活用できそうです。

365 CHEERS LABEL by GREEN LABEL|キリンホールディングス株式会社
365 CHEERS LABEL by GREEN LABEL|キリンホールディングス株式会社

【動画で解説!】365 CHEERS LABEL by GREEN LABEL|キリンホールディングス株式会社

Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社

Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社
キャンペーン概要スマートフォンでRed Bull Tetrisをプレイし、プレイ結果を登録すると、成績が国内大会の結果に反映される
インセンティブ東京ゲームショウ内で行われる国内王者決定戦への出場権。さらに勝ち抜いたトッププレイヤーは、ドバイで開催される世界決勝大会への出場権が得られる。
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【異色コラボの世界規模キャンペーン!】

エナジードリンクの王者「Red Bull」と、懐かしのブロックパズルゲーム「テトリス」という意外な組み合わせで世界大会を行っています。

このキャンペーンは、オンライン予選を勝ち抜いた猛者たちが、1989年に発売されたNES版(海外版ファミコン)の「テトリス」で日本一を争うというもの。優勝すれば、ドバイで開催される世界大会への出場権が手に入ります。予選は実機での対決ではなくブラウザ再現のテトリスになっているので、だれでも参加できるのがいいですね。もちろん決勝はオフラインです。

ユーザーからすれば、ルールを知っているテトリスだからこそ、トッププレイヤーたちの信じられないような高速プレイを見て、その「ヤバさ」が直感的に理解できます。また、テトリスという誰もが知るコンテンツを通じて、ブランドの核となる「翼をさずける」というメッセージを提供しています。

【誰でも知ってるゲームで熱狂を生む!】

実機の方はコントローラーの持ち方が進化していて、ハイパータッピングと言われる高速回転を可能にした形から、ローリングと言われるコントローラーの背面に指を置き、叩くように指を滑らせて連打し、その振動を利用して、十字キーに乗せたもう片方の手の親指にボタンを押し込ませるという、ゲーム内容やフィジカルではなく、コントローラーの構造をも利用しています。気になる方はYoutubeなどにもアップされているのでぜひ。

レッドブルは様々なeスポーツを応援していますが、あえて30年以上前の「クラシックテトリス」を選び、さらにブラウザ活用で参加の裾野を広げつつ、「熱狂」や「感動」という体験を提供するブランドと知っていただく素晴らしい施策になっています。

Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社
Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社

【動画で解説!】Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入したレシートアップロードとともに好きなフレーバーに投票するマストバイキャンペーン
インセンティブ・いちご賞:「いちごが映えるスイーツづくり!フルーツ飴製造メーカー(オリジナルプレート・オリジナルシール付き)」147名様・さつまいも賞:「素材の魅力をまるごと堪能!本格焼き芋メーカー(オリジナルプレート・オリジナルシール付き)」147名様・Wチャンス賞:「ごろグラ詰め合わせセット」294名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【商品購入で好きなフレーバーを応援!】

日清シスコの「ごろグラ」の投票キャンペーンは、対象商品の「いちごづくし」と「彩り果実とさつまいも」を購入したレシートで投票するクローズドな形式のキャンペーンです。

ユーザーは自分が買った(=支持する)フレーバーに一票を投じるという、一票をお金で買い取るようなキャンペーンとなっています。

通常無用な争いごとを作り上げ、遺恨を残し対決させる、プロレス的なシングルマッチとなるパターンが多いのですが、本企画はお金がある方が強いという図式になります。

基本ベースは購買施策なのでモチベーションはインセンティブで作っているようです。いちご賞は「フルーツ飴製造メーカー」、さつまいも賞は「本格焼き芋メーカー」と、それぞれの商品の世界観を広げるような景品が用意されています。

ユーザーは「当たったら、ごろグラを足してフルーツ飴を作ろう」などと、商品の楽しみ方をさらに想像できます。

【購買施策で公開市場調査!】

企業側から見れば、これは「購入」という最も熱量の高い行動に基づいた、壮大な公開市場調査と言えるでしょう。どちらの商品がよりファンに支持されているのか、リアルなデータを取ることができます。

単に「買ってね」と訴えるのではなく、「対決」というエンタメ性を持たせることで、ただのレシートマストバイキャンペーンからファン同士の戦いを見ることができる仕組みです。

どちらかが勝ったからといって、何があるわけでもない平和な対決ではあるのですが、「どちらのフレーバーが、お金を払ってくれるファンに支持されているか」を測るというのは面白いですね。

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社
ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

【動画で解説!】ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト

シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト
キャンペーン概要対象商品15種のレシートをLINEで送るとそれぞれの商品に応じた異なるポイントをゲットできるマイレージキャンペーン。週刊で行われるクイズでもポイントをゲット可能。
インセンティブえらべる電子マネー 100円相当×毎月2,900名さま 期間中合計8,700名様
えらべる電子マネー 5,000円相当×毎月100名さま 期間中合計300名様
オーダー枕ギフト 毎月10名さま 期間中合計30名様
スマートバスマット 毎月10名様 期間中合計30名様
人間ドッグや検査に使えるギフト券(マーソギフト券) 毎月10名様 期間中合計30名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【90周年大型キャンペーン!】

90周年という大きな節目を迎えたヤクルトは、対象商品を購入したレシートをLINEで送ってポイントを貯め、豪華賞品に応募するという、大型マイレージ式レシートマストバイキャンペーンを実施しました。

対象商品も「Newヤクルト」のような定番品から、「Y1000」といった高付加価値商品まで幅広く設定されており、既存のファンはもちろん、新しい顧客層のトライアル購入をも狙っているのが見て取れます。商品を買うたびにポイントが貯まるというゲーム感覚で、「あと少しでCコースに応募できる!」という気持ちにさせるリピート施策です。

健康志向のインセンティブも用意することで「健康を届ける」というヤクルトのブランドイメージを高め、「ついで買い」や「リピート購入」を促進するための仕掛けになっています。90周年という節目を最大限に活用し、ブランドの再活性化と、主力商品の販売強化を行いたいということなのでしょう。

【購入とクイズでポイントが貯まる新形式!】

レシートキャンペーンと連動したクイズキャンペーンもあり、毎週更新の全13問に答えると、1問正解ごとに5ポイントもらえます。

マストバイキャンペーンは購買施策なので、商品訴求は買ってもらってなんぼという形になりがちです。これだけ対象商品が多いとそれぞれの説明ができないのですが、クイズという形で商品訴求を行っています。

また、クイズのポイントをマイレージと連動させることで、リピートしている人はクイズに応えようという気持ちになり、クイズに答えていつもと違う商品を理解して、そっちも買ってみるという横展開が期待できます。

マイレージ式はリピート施策として王道ですが、そこにクイズも連動させることによって対象商品理解を促進させ、さらにリピートを促せています。

シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト
シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト

【動画で解説!】シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト