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大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 3ページめ

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

チーズデザートたべちゃおキャンペーン|六甲バター株式会社

チーズデザートたべちゃおキャンペーン|六甲バター株式会社
キャンペーン概要チーズデザート6Pシリーズを購入しレシートを送ると応募完了。Instagramでキーワードを探し、それを入力すると当選確率が2倍になる
インセンティブAコース Q・B・Bチーズデザート6P 8種類詰合せ 抽選で100名様Bコース Nappyオリジナルイラスト入りグッズ 抽選で30名様Wチャンス賞 えらべるPay500円相当 抽選で200名様
使用SNSInstagram

キャンペーンのポイント

【ブランド強化を狙う複合型キャンペーン!】

Q・B・Bの人気商品「チーズデザート6Pシリーズ」を買って応募すると、抽選でQ・B・B詰め合わせセットや、人気イラストレーターNappyとのコラボグッズが当たるキャンペーンです。

レシートを撮影してフォームからアップロードする応募スタイルで、スマホひとつで完結できる気軽さがポイント。

Nappyの描き下ろしグッズがほしいというファンはもちろん、ハズレても「えらべるPay」が当たるWチャンスもあり、Nappyファン以外でも参加できる仕様になっています。現金配り的な見え方を抑えつつ、対象を広く取りたいときにおすすめのやり方です。

さらに公式Instagramの投稿に記載されたキーワードを入れると、当選確率が2倍になるという工夫もされています。フォローさせるのでもなく、キャンペーン投稿に隠されているキーワードを探しに行くのはあまりなかった形です。収集の必要がなく、そこに費用をかけずにInstagramに飛んでもらい、投稿内容を見てもらう回遊施策になっています。

【インスタントアンロックでインスタントウィン!】

Xでは好きな味に投票する総選挙キャンペーンを行っていて、カンバセーションボタンを活用しています。

チーズデザートシリーズは8種類あるにも関わらず、カンバセーションボタンだと4種しか出せないのは悔やまれます。カンバセーションボタンを押したあとのインスタントアンロックに当落のURLが埋め込まれていて、そこからログイン認証後インスタントウィンとして当落がわかる仕組みになっています。

もし8種類から選ばせる場合は、最初からURLを踏ませてカスタムストーリーとしてXアプリ内ブラウザを活用し、カンバセーションボタン風ページを作り、8種類のボタンを作るのが良さそうです。

チーズなのにスイーツ、しかも冷蔵庫に常備できるという利便性もあり、「今日のおやつ、Q・B・Bにしよう」と思わせてくれる、ブランドのスイーツポジションを強化するキャンペーンになっています。

チーズデザートたべちゃおキャンペーン|六甲バター株式会社
チーズデザートたべちゃおキャンペーン|六甲バター株式会社

【動画で解説!】チーズデザートたべちゃおキャンペーン|六甲バター株式会社

ラカントで人生甘くしちゃえばいいじゃない!キャンペーン | サラヤ株式会社

ラカントで人生甘くしちゃえばいいじゃない!キャンペーン | サラヤ株式会社
キャンペーン概要対象商品に付いているキャンペーンシールをめくると、オリジナルスマホ壁紙がダウンロードできる。またレシートマストバイキャンペーンも。
インセンティブ抽選で620名様にコジコジオリジナルグッズが当たる
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【コジコジファン必見!】

ダイエット勢にはおなじみの、砂糖の代わりに使える自然派のカロリーゼロ甘味料「ラカント」の30周年を記念したマストバイキャンペーン。

私は甘さ控えめのオリゴ糖派なのですが、甘みもあってゼロカロリーが良いという人にはラカントが人気です。そんなラカントと同学年の、メルヘンの国というゆる〜い世界で過ごす不思議でかわいいキャラクターが存在する、さくらももこ先生の作品「コジコジ」とのコラボ企画となっています。

Z世代・ミレニアル世代でも人気があり、WEGO、サンキューマート、Zoffなどとのコラボもしているコジコジですが、ラカントを使って料理をする親世代は引っ掛かりが強そうです。

【マストバイキャンペーン好事例!】

キャンペーンは首掛けのシールについているQRを読み込むと、コジコジたちが出てくるスマホ壁紙が全員にもらえるというものと、対象商品を購入し、レシートを撮影して応募すると、抽選でコジコジオリジナルグッズが当たるマストバイの二段軸になっています。

せっかくシールをいれるならシリアルマストバイにして、参加者に壁紙プレゼントなどとする事もできそうですが、本キャンペーンではスマホ壁紙が4種あるということで、コジコジファンはコンプリートするまで買ってしまうというリピート施策になっているわけですね。

コジコジの「ゆる哲学」と組み合わせることで、「がんばりすぎずに、自然体で健康を意識する」というイメージを作り、「ラカント=無理しない健康」とブランド訴求しています。

ラカントで人生甘くしちゃえばいいじゃない!キャンペーン | サラヤ株式会社
ラカントで人生甘くしちゃえばいいじゃない!キャンペーン | サラヤ株式会社

【動画で解説!】ラカントで人生甘くしちゃえばいいじゃない!キャンペーン | サラヤ株式会社

牛乳って、いいな。動画コンテスト|関東生乳販売農業協同組合連合会

牛乳って、いいな。|動画コンテスト関東生乳販売農業協同組合連合会
キャンペーン概要牛乳の魅力が伝わるショートムービーをフォームやInstagramのリールで募集。コンテスト形式で審査が行われるキャンペーン。
インセンティブ最優秀賞:賞金10万円+副賞 1本優秀賞:賞金5万円+副賞 2本審査員特別賞:賞金2万円+副賞 1本佳作:賞金1万円+副賞 5本
使用SNSInstagram

キャンペーンのポイント

【ショート動画コンテスト!】

牛乳を美味しそうに飲むシーン、牛乳を使った料理、意外な使い方、牛乳にまつわるストーリー、イメージビデオ、歌・曲、クイズ・豆知識など、自由な発想で制作した牛乳の魅力が伝わるショートムービーを募集するコンテスト。

作品は30秒〜3分程度でTikTokやYoutubeショートとの相性が良さそうですが、メインは応募フォームに必要事項を入力し10GB以内の動画をアップロードする形式。UGCを狙った施策という感じではなさそうです。

動画投稿キャンペーンは、構成を考え、撮影・編集して、SNSで全世界に公開とハードルが高いものですが、クオリティにかかわらず、気軽に動画提供してほしいということなのでしょう。

【無理にSNSにつなげない】

Instagramアカウントをフォローし、ハッシュタグ「#牛乳っていいな」をつけて、応募者のInstagramアカウントからリール投稿での応募も可能です。

主催が関東生乳販売農業協同組合連合会ということで、動画内に「実写の牛乳(種類別『牛乳』)」を使用した映像または画像を必ず挿入すること、イラストやAI生成画像のみは不可、企業の特定できる製品(牛乳パック、乳製品等)の使用も不可となっています。なかなかのハードルの高さで、見る限りInstagramでの応募は厳しそうです。

最優秀賞には賞金10万円と結構な高額であり、セミプロの人が動画を作成して、自分のポートフォリオにしたりするのでしょうか。無理にUGCにしようとしないところは動画募集では大事だと思います。

牛乳って、いいな。|動画コンテスト関東生乳販売農業協同組合連合会
牛乳って、いいな。|動画コンテスト関東生乳販売農業協同組合連合会

【動画で解説!】牛乳って、いいな。|動画コンテスト関東生乳販売農業協同組合連合会

新カルカンプレゼントキャンペーン|マース ジャパン リミテッド

新カルカンプレゼントキャンペーン|マース ジャパン リミテッド
キャンペーン概要バーコードを読み取るとポイントが貯められて、そのポイントを消化してインスタントウィンに参加できるキャンペーン
インセンティブ新カルカンパウチ 2,000名
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ポイントをためて簡単応募!】

1936年にアメリカで誕生し、日本でも長年親しまれているマースジャパンリミテッドが展開する猫用ペットフードブランド「カルカン」が、猫が食事をする際においしいと感じる「食感」「におい」「味」の3要素を最適化し、うまみたっぷりに大幅なリニューアルを行ったことをきっかけとしたキャンペーン。

本キャンペーンはポイントを貯めてその場で当たる、LINEを活用したマイレージ式のインスタントウィン形式ですが、そのポイントはバーコードで貯めるというもの。

商品バーコードの使用は、スマホでスキャンするだけで手軽に応募でき、シリアルやARなどと違い、必ず印字されているので追加費用がかからないという利点はあるものの、全てに同じバーコードが印字されているため、店頭で買っていなくても読み込めてしまうという点がデメリットです。

【バーコード活用のデジタルプロモーション!】

購入した商品でも何度もスキャンできるため、こちらは1日2回までという制限を入れています。

2回の制限では同じものでスキャンされてしまいそうですが、マイレージ式にすることによってリピート施策になっていますし、さらにその場で当たるインスタントウィンでハズレてもまたやりたくなる射幸心を煽れて参加意欲を高めています。

さらに5回以上参加すると6回目以降は当選確率アップとなるため、なんども買ってもらえるよう工夫されています。

バーコードを活用したデジタルキャンペーンはデメリットもありますが、マストバイというより商品想起という点で考えると、コスト的に導入しやすそうです。

新カルカンプレゼントキャンペーン|マース ジャパン リミテッド
新カルカンプレゼントキャンペーン|マース ジャパン リミテッド

【動画で解説!】新カルカンプレゼントキャンペーン|マース ジャパン リミテッド

じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト

じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト
キャンペーン概要Xによるフォローリポストインスタントウィンでオートリプライを活用、またレシートマストバイキャンペーンを開催
インセンティブオリジナルQUOカード3,000円分 500名東ハト10種のお菓子 200名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【面白いミスを狙った実況スタイル動画!】

東ハトの新商品「あみじゃが」と「ギザじゃが」に関する難読漢字が多く含まれた原稿を、お笑い芸人の狩野英孝さんが高速ナレーションにチャレンジする「EIKOのカミカミ神実況」のWEB動画をメインとしたキャンペーン。

「あみじゃが」は網目状の独特な形状、「ギザじゃが」はギザギザの形状が特徴で、その「かみごたえ」と、難読漢字が散りばめられた実況を「噛んでしまう」というブリッジになっています。

キャンペーンの仕組みはフォロー&リポスト、オートリプライインスタントウィン形式でキャンペーン認知を上げていて、着地としてレシートマストバイで購買を促す形になっています。

【認知拡大×マストバイ!】

本キャンペーンは1月初旬から3月末と期間が長くなっています。

マストバイキャンペーンは期間が長いことが多いですが、抽選までの時間が長く、その間にリピートしてもらう施策が欲しくなるもの。

またマストバイキャンペーンはキャンペーン認知が課題となりますが、今回はオートリプライインスタントウィンでキャンペーン認知をとっている中、序盤だけの開催となっているため、2月・3月と連続したXキャンペーンになっていればより効果が出そうです。

難読漢字を高速で読むというチャレンジで、「噛む」という面白いミスを狙った実況スタイルは、自然な口コミやSNSシェアを誘発しつつ、購買キャンペーンに落とし込んでいます。

じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト
じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト

【動画で解説!】じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト