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「認知拡大」につながる特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 3ページめ

X・Instagramなどでキャラクターや有名人などのIPを活用した施策や、LINEや動画視聴などを活用したプロモーション、ゲームを活用した施策など、商品やサービスの「認知拡大」につながる特徴的なキャンペーン事例を紹介。成功要因なども合わせて解説いたします。

モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス

モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス
キャンペーン概要リズムゲームのスコアをXにシェアする事ができる。自分で音楽を作れるモードも。
インセンティブなし
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【モスチキンの魅力を体験するリズムゲーム!】

モスバーガーが、モスチキンのサクサクとした食感を音楽ゲームとして楽しめる、新感覚のコンテンツを公開。「サクサク」の食感というモスチキンの特徴を、音(サウンド)として体験させる新しいアプローチで、記憶に残りやすくしています。

リズムゲームはデジタルネイティブ世代や若年層に人気のジャンルなので、若い世代にモスチキンを知ってもらい、ブランドとの接点を増やすことが目的でしょう。

【自分だけのメロディを作成できる!】

「ライブモード」と「フリープレイモード」と2つあり、基本はリズムゲーム形式で、流れてくるマークに合わせてタイミングよくタップするもの。「ライブモード」は3つの規定音楽をプレイし、結果をXにシェアすることができます。「フリープレイモード」は、ドレミファソラシドの音を自由に選び、自分だけのメロディを作成できるというもので、こちらも演奏を録画しSNSにシェアすることが可能。

モスチキンを「ただのフライドチキン」ではなく、「楽しく、体験的な商品」として位置づける戦略です。クリスマスに売れる商品だからこそ、クリスマス感のある曲とともに楽しんで食べてほしいという思いが伝わります。

モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス
モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス

【動画で解説!】モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社
キャンペーン概要Xに投稿された画像の間違いを探して、引用リポストで回答する
インセンティブオリジナルトートバッグとスタンドバッグ10袋を抽選で10名にプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【間違い探しキャンペーン!】

今回のヤマザキビスケット公式アカウントによる、Xで完結する間違い探しキャンペーンは、間違いを見つけ、ハッシュタグをつけて引用リポストすると後日抽選が走るというもの。

Xでのアルゴリズム的に、2分以上留まらせるとおすすめのタイムラインに出やすくなるため、間違い探しは運用コンテンツとして優秀です。

ただ、投稿画像がキャンペーン概要とインセンティブ、元となるイラストが合わさっていて、間違いを探す画像はURLの先にあります。この方法ではXのアルゴリズム対策投稿になっていないため、もったいなく感じます。

【XでURL投稿は要注意!】

アルゴリズム的には、ユーザーがプラットフォーム上でより多くの時間を過ごすことを重視しています。そのためURLを含むツイートは、ユーザーを外部サイトに誘導するため、表示順位が下げられてしまいます。これは昨今、イーロン・マスクの投稿にもあった「リンクはリプライに置くべし」というものですね。

さらにマスク氏は、DogeDesignerがポストした「外部サイトへのリンクをポストすると、潜在的なリーチが制限されるため、投稿は避けるように。代わりに、コンテンツをXに直接アップロードすることを勧める。それでもリンクを含める必要があるなら、ポストのリーチに影響が及ばないよう、リプライにリンクを追加すべし」という投稿をリポストしています。

この2つのマイナスを防ぐためには画像部分をカルーセル形式にして、応募方法とインセンティブを1枚目に、2枚目と3枚目にイラストを入れるだけでインプレッションはかなり変わる気がします。

手弁当でやっているのかと思ったのですが、利用規約には大手SNSマーケ会社が入っているようなので、なぜこの形にしたのか不思議です。

引用リポストによって拡散はしていくのですが、より広く見てもらうためにはアルゴリズムに応じた投稿コンテンツにしてあげないと、Xキャンペーンは伸び悩む傾向にあります。リポストは多いのにインプレッションが少ないという課題が出てくるのは、これが理由です。

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社
フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社

【動画で解説!】フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社

#ギフキャットで恋してキャンペーン | GIFTech

#ギフキャットで恋してキャンペーン | GIFTech
キャンペーン概要Xをフォロー&リポストした後、フォームからエントリーすると100名様にAI生成恋愛マンガを作れる権利が得られる
インセンティブAI生成恋愛マンガを作れる権利
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【生成漫画をドラマ化!?】

若手エンジニアのチャレンジプロダクトとして開発された、AIと一緒に自分だけの面白い物語を作れるAI comic 英単語「コミ単」。この「コミ単」の生成AIで作った恋愛漫画の中から選ばれた作品を、俳優が演じてドラマになるというコンテストを行っています。

日本では生成AI活用率が低いという課題に対し、中高生に人気の豪華俳優(木津つばさ、宇佐卓真、石橋弘毅、平賀勇成、草地稜之)が演じてくれるというインセンティブをきっかけに、「コミ単」を通じて生成AIに触る機会を作ろうというソリューションになっています。

本企画では、だれでも妄想漫画をつくれるというわけではなく、コミ単を使って漫画を作ってみたい中高生100名限定にしています。

英単語を入力するだけでAIが漫画を生成し、さらに英単語を追加していくとストーリーを書き換えられるという、かなり未来感がある内容なので、一度は触ってみたいものです。

【生成AIのプロモーション活用に先手を!】

チャレンジプロダクトなので、まだ公開に至ってないということなのでしょう。本企画は意識の高い100名から、コミ単の活用方法や課題を吸い上げて、より良いプロダクトにしてオープンにしていきたいという思いもありそうです。

応募方法はXアカウントをフォロー&リポストした後、Googleフォームよりエントリーすると、100名に絞られてログインアカウント的なものが配布される仕様。おそらく出来上がった漫画は公開されると思われるので、今後に期待です。

生成AIを活用したキャンペーンも数多く見受けられ、自分が投げたメッセージを歌にしてくれたり、ラジオにしてくれたり、はたまた漫画にまで自動でなる昨今、プロモーション活用の先手を取っていかなくてはなりません。

#ギフキャットで恋してキャンペーン | GIFTech
#ギフキャットで恋してキャンペーン | GIFTech

【動画で解説!】#ギフキャットで恋してキャンペーン | GIFTech

そろえてもらおう!のんあるBINGOキャンペーン | サントリーホールディングス株式会社

そろえてもらおう!のんあるBINGOキャンペーン | サントリーホールディングス株式会社
キャンペーン概要ノンアルコール対象商品を購入しLINEにてバーコードを読み取ると、商品に応じたマスが開きビンゴを揃えると応募完了となるキャンペーン
インセンティブ総計5,000名様にデジタルポイントが当たる
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ノンアルを飲んでビンゴを揃える!】

本キャンペーンはビンゴ型、バーコード読み取りマストバイ型式となっています。LINEにログインして、商品のバーコードを読み込むと、それぞれのビンゴマスが開くというもの。

ビンゴは3×3になっていて、対象商品14種類ある中から、少なくとも9種類飲まないとフルビンゴはできなさそうです。商品が2つあるマスは、どちらか購入すればよい内容になっています。

また、マス内の商品はランダムではなく固定になっているようです。中央のマスを開くだけの、選べるpay100円分のコースがあるので、マスにあるレモンサワーノンアルが一番の推しということでしょう。

その後は、ビンゴが増えるごとにインセンティブがパワーアップしていき、フルビンゴで選べるpay10,000円までたどり着きます。

【バーコードの特性を活用!】

バーコードはそれぞれの商品毎に決まっているため、店頭で全商品のバーコードを盗撮される可能性など、ネガティブな点はありますが、ノンアルを色々飲んでもらいたいというリピート施策になっています。

バーコードはJSでそこまで難しくなく読み取ることが可能です。簡易マストバイとして活用したり、レシートマストバイでお店によっては商品名が出ない問題に対して、バーコードも撮ってもらうなどの活用方法があります。

そろえてもらおう!のんあるBINGOキャンペーン | サントリーホールディングス株式会社
そろえてもらおう!のんあるBINGOキャンペーン | サントリーホールディングス株式会社

【動画で解説!】そろえてもらおう!のんあるBINGOキャンペーン | サントリーホールディングス株式会社

100%ごま想いキャンペーン|かどや製油株式会社

100%ごま想いキャンペーン|かどや製油株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入し、LINEやはがきから応募できるレシートキャンペーンやオリジナルグッズが当たるフォローリポストキャンペーン
インセンティブオリジナルスピーカー100名小豆島名産品詰合せBOX100名オリジナルデザインQUOカード500円分300名
使用SNSLINE、X

キャンペーンのポイント

【出身地が一緒のコラボ!】

漫画雑誌ゲッサンで連載していた「からかい上手の高木さん」と、かどやのごま油のコラボキャンペーン。「からかい上手の高木さん」は、2024年実写化するなど盛り上がっていますが、こちらはアニメとのコラボです。アニメは2022年から動きがないですが、四期でもはじまるのでしょうか。

このコラボの関係地は小豆島で、「わたしたち、小豆島育ち」と書いてあるように、作者の山本先生の故郷であり、漫画の舞台であるということと、加登屋製油所を1858年に創業した地であるそうです。

また、タイトルの「100%ごま想い」は、主人公が好きな少女マンガ「100%片想い」からとっていて、原作をしっかりリスペクトしています。作品のストーリーと合っている商品ではないですが、出身が一緒というのは軸としてかなり硬いです。

【オリジナルグッズが当たる!】

キャンペーンは、LINEもしくはハガキによるレシートマストバイ。ごま油一本買ってレシート送ると、「からかい上手の高木さん」オリジナルグッズが当たります。

さらにキャンペーン認知拡大施策として、Xでのフォローリポストキャンペーンも行っていて、こちらもオリジナルグッズが当たります。

購買につなげるレシートマストバイと、認知拡大につなげるXフォローリポストキャンペーンの組み合わせは王道です。ここにブランドストーリーを乗せるのか、IPでのストーリーを作るのか、インフルエンサーを持ってくるのかあたりが企画の売りどころです。

100%ごま想いキャンペーン|かどや製油株式会社
100%ごま想いキャンペーン|かどや製油株式会社

【動画で解説!】100%ごま想いキャンペーン|かどや製油株式会社