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「認知拡大」につながる特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 2ページめ

X・Instagramなどでキャラクターや有名人などのIPを活用した施策や、LINEや動画視聴などを活用したプロモーション、ゲームを活用した施策など、商品やサービスの「認知拡大」につながる特徴的なキャンペーン事例を紹介。成功要因なども合わせて解説いたします。

富士屋甚兵衛を探せ!キャンペーン|富士甚醤油株式会社

富士屋甚兵衛を探せ!キャンペーン|富士甚醤油株式会社

キャンペーン概要公式Xをフォローしクイズの回答を引用リポストする認知拡大施策と、対象商品を購入したレシートを撮影しWebフォームもしくはハガキで応募のマストバイキャンペーンを開催
インセンティブ巨大しいたけ&こんぶクッションセット(10名様)、【A賞】大分県産原木乾椎茸 / どんこ(100名様)、【B賞】耶馬渓の間伐材を使用したFORESTMISTセット(100名様)
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キャンペーンのポイント

【認知から購買まで繋ぐ戦略!】

醤油・味噌・加工食品の製造販売を行う、創業明治16年の老舗「富士甚醤油」の新ブランド「富士屋甚兵衛」。「余計なものを使わない本物」を伝える商品になっています。

この新ブランドの認知拡大と話題作りを担うのが、Xで展開されたクイズキャンペーン。参加することで名前と思想に触れさせ、引用リポストで拡散させ認知拡大を行っています。

本キャンペーンのインセンティブは「巨大しいたけ&こんぶクッション」で、大分県産の原木しいたけを使い、自社でだしを抽出したという創業以来の伝統製法×最新設備での信頼もちらつかせながらも、その視覚的なインパクトは絶大です。

食品IP化したユーモラスな賞品は視覚インパクトが強く、タイムラインでのUGC化に最適です。

【二段構え!】

キャンペーンは2本立てで展開。クイズ施策に加え、レシート応募のマストバイキャンペーンで購買行動を促しています。

インセンティブのA賞は原木乾椎茸(どんこ)で素材訴求、B賞は間伐材由来のFOREST MISTセットで地域文脈を添えてます。

2本立てでファネルを分割し、Xでの話題化→売場での指名買い→レシートでの確証、という王道設計です。さらにSNSでは「しいたけつゆ×秋冬メニュー」のレシピ投稿が日常定着を後押しするという動きです。

遊びで触れて、食卓で確かめる二段構えで新ブランドの信頼感を体験化し、認知から購買までをひと続きにする解決設計です。

富士屋甚兵衛を探せ!キャンペーン|富士甚醤油株式会社
富士屋甚兵衛を探せ!キャンペーン|富士甚醤油株式会社

【動画で解説!】富士屋甚兵衛を探せ!キャンペーン|富士甚醤油株式会社

ウルトラ怪獣鉄塔へ行く感想投稿キャンペーン|関西電力送配電株式会社

ウルトラ怪獣鉄塔へ行く感想投稿キャンペーン|関西電力送配電株式会社

キャンペーン概要関西電力送配電のWEBCM「ウルトラ怪獣鉄塔へ行く」を視聴し、X(旧Twitter)で感想を投稿する
インセンティブカネゴングッズ3点詰め合わせ(関西電力送配電コラボ記念 カネゴンオリジナルソフビ/カネゴンTシャツ/カネゴンポーチ) 抽選で30名様
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キャンペーンのポイント

【ウルトラ怪獣でイメージをやわらげる!】

「現実建設シリーズ」は、関西電力送配電が実際に行っている大規模工事を、分かりやすく・おもしろく伝えるための企画で、今回はWEB動画「ウルトラ怪獣鉄塔へ行く」を観て、X(旧Twitter)で感想を投稿すると、抽選で30名にカネゴングッズ3点セットが当たるSNSキャンペーンになっています。

現実の工事に物語の案内役としてウルトラ怪獣カネゴンを採用し、社員が「怪獣のみなさんへ」と出した一通の手紙をきっかけに、カネゴンが現場を見学し、人と怪獣がわかり合えるのか?という心あたたまるストーリーで、鉄塔の役割や工事の大切さをやさしく届ける内容になっています。

ウルトラマンシリーズは親世代から子どもまで幅広く知られ、見ただけで「なんだろう?」と足を止める強い吸引力があります。

【カネゴンで採用マーケ!】

難しくなりがちな送配電の役割を、言葉より先にキャラクターの存在感で直感的に伝えられ、カネゴンのようなユーモアのある怪獣は、怖さより親しみと遊び心を感じさせ、インフラの堅いイメージをやわらげてくれます。

応募はシンプルで、公式Xアカウントをフォローし、WEBCMを視聴後、キャンペーンサイト内の応募ボタンを押して、指定のハッシュタグとメンションをつけて動画の感想を投稿すると完了です。

サイトの「感想を投稿する」ボタンから行けば、タグやメンションが自動で入る親切設計になっています。

本当の工事を主役に据えつつ、物語とキャラの力で難しい話をやさしくする広報企画で、SNSにもUGCを投稿してもらうことにより会社を知ってもらい、採用などに役立てているのでしょう。

ウルトラ怪獣鉄塔へ行く感想投稿キャンペーン|関西電力送配電株式会社
ウルトラ怪獣鉄塔へ行く感想投稿キャンペーン|関西電力送配電株式会社

【動画で解説!】ウルトラ怪獣鉄塔へ行く感想投稿キャンペーン|関西電力送配電株式会社

〆アイスを食うまでがオレの流儀|株式会社明治

〆アイスを食うまでがオレの流儀|株式会社明治

キャンペーン概要公式アカウントをフォローして対象投稿をリポストで参加。3週連続で実施され、各週で賞品が変わる週替わり設計
インセンティブ【第一弾】オリジナル昼メシサコッシュ1個 + グルメチケット2,000円分(30名)、【第二弾】オリジナル昼メシサイコロ1個  + グルメチケット2,000円分(30名)、【第三弾】オリジナル昼メシアクリルスタンド1個 + グルメチケット2,000円分(40名)
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キャンペーンのポイント

【野原ひろし食後の流儀!】

明治「ブルガリア フローズンヨーグルトデザート」と「クレヨンしんちゃん 野原ひろし」のコラボで、合言葉は「〆アイスを食うまでがオレの流儀」。

BS朝日で「野原ひろし 昼メシの流儀」が2025年10月3日からオンエアされ、初回からOP映像が話題になり、伊藤園「やかんの濃麦茶」とのコラボなど、同アニメ放送開始に合わせ、放送×食品系タイアップで昼メシ後の文脈が生活者のタイムラインに流れているのだと思います。

働く父ちゃんの等身大ヒーロー像×飯テロみたいな文脈ですね。

【商品文脈を落とし込む!】

キャンペーンはシンプルで、X(旧Twitter)のフォロー&リポストするだけですが、3週連続の週替わり設計で毎週チェックさせる流れを作っています。

ヨーグルトのさっぱりとアイスの満足を両取りできる商品文脈を、食後の流儀に落とし込むことで、ランチ後・夕食後に購買させる、綺麗なIPキャンペーンです。

「デザートとして満足しつつヨーグルトのさっぱり感」という商品の価値を、野原ひろしの働く大人の等身大のキャラ像と、食後の締めというシーンを作ることで高めています。

〆アイスを食うまでがオレの流儀|株式会社明治
〆アイスを食うまでがオレの流儀|株式会社明治

【動画で解説!】〆アイスを食うまでがオレの流儀|株式会社明治

味のしないのど飴ってどんな味?キャンペーン | カンロ株式会社

味のしないのど飴ってどんな味?キャンペーン | カンロ株式会社

キャンペーン概要「ノンシュガー 味のしない?のど飴」の味を最大15文字で投稿する。味のイメージメーカーで自分の言葉からイメージ画像を自動生成もできる
インセンティブ最優秀賞 1泊2日ペア宿泊券 感覚リセット?の旅(1名)/どんな味?お菓子セット(抽選21名)/味わい無限大?お米券(抽選21名)/味が濃い?キャンディセット(抽選21名)
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キャンペーンのポイント

【味がしないってどんな味?】

カンロ「ノンシュガー 味のしない?のど飴」の「味」をみんなで言葉にして遊ぶ大喜利で、最大15文字のフレーズを考えて、Xの引用リポストまたはWEBフォームから応募するというもの。

「味のしないのど飴」というのがそもそも話題性があるのに対して、大喜利UGCにしたことで、食べた感想を言わせるより参加しやすくなっています。

サイト内のイメージメーカーでフレーズから画像を自動生成し、そのまま投稿もできるので画像をタイムラインに流す仕組みに設計されています。

最優秀賞のインセンティブは【星野リゾート「リゾナーレ八ヶ岳」1泊2日ペア】という非日常体験。加えて表現が新パッケージに採用される可能性まであり、期待が高まります。

【「ことば遊び」中心の参加設計!】

商品は全国発売済みで、10/13からはコンビニでも展開と店頭面の追い風もあり、「見つけたから買ってみる→舐めて言葉にする→また投稿したくなる」という循環ができています。

大喜利とはいえうまく言えなくてもOKで、「空気みたい」といった短い言葉でも参加でき、画像化されると投稿ハードルがぐんと下がります。「味がしない」というだけでシェアしたくなり、投稿は購入必須ではないため、まずは言葉だけで参加→気になって店頭で手に取る、という流れも作れています。

また、期分けで複数回トライでき、「自分の言葉が商品になるかも」というインセンティブ設計が、ブランドへの愛着と話題化で広げていくことができています。

購入必須ではない「ことば遊び」中心の参加設計で、手軽さ→作品化→SNSでの見せたくなる気持ち→店頭での試し買いまでを一本線でつないだ、わかりやすく強い企画です。

味のしないのど飴ってどんな味?キャンペーン | カンロ株式会社
味のしないのど飴ってどんな味?キャンペーン | カンロ株式会社

【動画で解説!】味のしないのど飴ってどんな味?キャンペーン | カンロ株式会社

アルティミューン 「届け、あなたへ。」100万人サンプリング | 株式会社資生堂

アルティミューン 「届け、あなたへ。」100万人サンプリング | 株式会社資生堂

キャンペーン概要特設サイトのARカメラで赤いバルーンを出現させ、撮影した写真をX(旧Twitter)に投稿すると抽選で10,000名にサンプルが当たる
インセンティブアルティミューンのサンプル
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キャンペーンのポイント

【資生堂のUGC促進戦略!】

資生堂の美容液「アルティミューン」の体験型サンプリング施策。

スマホのARカメラで赤いバルーンを浮かせて撮影し、Xに指定ハッシュタグ「#届けあなたへ」「#アルティミューン」とメンションを付けて投稿すると、抽選で10,000名に「アルティミューン パワライジング セラム」サンプルが当たります。

撮影〜投稿の流れもシンプルで、特設サイトでカメラを起動し、赤い風船を画面に出して撮影、Xに2つのハッシュタグと@メンションを付けて投稿するだけ。

夕暮れや夜景、鏡越しなど、赤が映えるシーンなどが合いそうです。

【写真映えARとサンプリングを連動!】

オフラインでは赤い風船の街頭配布もあり、ブランドの象徴色の赤と、風船の「上向き・弾む」というイメージをつけ、まずは使ってもらいたいと小分けサンプルから実感に繋げる戦略。

また。この大阪・東京での風船配布で手に触れる体験により、AR写真の投稿意欲をあげています。

投稿がタイムラインに並ぶことで、赤い風船=アルティミューンの連想が自然に拡散していく、UGC促進設計となっています。

アルティミューン 「届け、あなたへ。」100万人サンプリング | 株式会社資生堂
アルティミューン 「届け、あなたへ。」100万人サンプリング | 株式会社資生堂

【動画で解説!】アルティミューン 「届け、あなたへ。」100万人サンプリング | 株式会社資生堂