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「認知拡大」につながる特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 2ページめ

X・Instagramなどでキャラクターや有名人などのIPを活用した施策や、LINEや動画視聴などを活用したプロモーション、ゲームを活用した施策など、商品やサービスの「認知拡大」につながる特徴的なキャンペーン事例を紹介。成功要因なども合わせて解説いたします。

「今夜のセンターは、焼酎甲類。」|日本蒸留酒酒造組合

「今夜のセンターは、焼酎甲類。」|日本蒸留酒酒造組合
キャンペーン概要専用応募フォームに必要事項を入力して応募。X(旧Twitter)のフォロー&リポストで当選確率アップ。推し割りマッチング診断も。
インセンティブゴマキの「推し確」賞 1名様焼酎甲類1年分が当たるで賞 50名様焼酎甲類で乾杯賞 1000名様レシピがもらえるで賞 5000名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【後藤真希さん×焼酎甲類のコラボプロモーション!】

後藤真希さんを起用した「今夜のセンターは、焼酎甲類。」キャンペーンは、焼酎甲類の日常飲用化を狙ったプロモーション。応募フォームに入力するだけというシンプルな参加導線を軸に、Xでのフォロー&リポスト施策を掛け合わせ、キャンペーン認知を促しています。

大当たりの「ゴマキの「推し確」賞」はサイン入り前掛け+焼酎甲類24本が1名様に当たります。また、「レシピがもらえるで賞」は5000名様で、規模感的にほぼ全員にレシピが当たるという内容でしょう。

クリエイティブ面では後藤真希さんの親しみやすさを活かしたトーンで、若年成人〜ミドル層までの幅広い層に「気軽に試せる」「割り方で楽しめる」と印象付け、焼酎甲類のレシピを配りたいということが伝わってきます。

お酒のプロモーションで大変なところは、法令順守、コンプライアンス面では「20歳未満は応募不可」「過度な飲酒を助長しない表現」「適切な個人情報管理体制」の明記を徹底し、広告配信面でも年齢ターゲティングを適切に行う必要があります。

【一気通貫LP!】

LPはキャンペーン告知だけでなく、TVCM、メイキング・インタビュー動画や、「推し割りマッチング診断」、「焼酎甲類を推せるワケ解説」が公開されていて、興味理解を促し、試したくなるまでの動線を一気通貫にしています。

診断で出た「推し割り」の作り方に飛べる導線もよく、当たっても当たらなくても今夜の家飲みがちょっとアップデートされる仕掛けになっています。

焼酎甲類そのものの理解促進と若返り、アイドル文脈の「センター」を掲げゴマキ起用で話題化し、体験による家庭内定着と割る文化の楽しさを再発見させる内容になっています。

「今夜のセンターは、焼酎甲類。」|日本蒸留酒酒造組合
「今夜のセンターは、焼酎甲類。」|日本蒸留酒酒造組合

【動画で解説!】「今夜のセンターは、焼酎甲類。」|日本蒸留酒酒造組合

#じゃない方の千代田|群馬県千代田町

#じゃない方の千代田|群馬県千代田町
キャンペーン概要公式Xアカウントをフォロー後、「#じゃない方の千代田」をつけて引用リポストすると抽選で群馬県産「サントリー生ビール」限定オリジナルデザイン 6缶セットが当たる
インセンティブ群馬県産「サントリー生ビール」限定オリジナルデザイン6缶セット プレゼント 100名様​
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【「じゃない方」で話題化!】

「千代田=区・地下鉄」という、東京に住む人にとっては当たり前な連想をあえて逆手に取り、ツッコミどころのあるコピーで記憶に残し、そこから地元の誇りであるサントリー天然水のビール工場や利根川の自然、町の人の温度感へとスライドさせるストーリーです。

千代田線8駅でのOOHと、千代田区内のポップアップで、あえて都心の千代田区で仕掛け、ショートドラマで世界観を先に体験させたうえで、SNSではフォロー&リポストというシンプルな仕組みで参加と拡散を促しています。リポストのみではどうしてもインプレッション数があがらないので、引用リポスト推奨で推しポイントや発見写真を添えるなどしてUGCを増やしています。

また、インセンティブは群馬県産サントリー生ビールの限定オリジナルデザイン6缶セットで、町の象徴物に振り切っています。

【秀逸な自虐PR!】

OOH・イベントで話題化、XのRTで拡散させ、特設サイトのふるさと納税導線で支援・関係人口化という流れができています。

あえてずらすことによって、記憶定着、地名混同という課題解決、地域産品ビール×町の理解へ繋げる方向です。「じゃない方」の自虐が自己卑下に見えないよう、クリエイティブのトーンを愛あるツッコミに統一し、現地の誇りに気持ちよく着地させているのも良いですね。

ネームバリューが低いほうが、あえて「じゃない方」に行くことで話題性を高めています。それにより交通広告→ポップアップイベント→SNSと接点が増えるほど「どんな町?」と興味が育ちます。

#じゃない方の千代田|群馬県千代田町
#じゃない方の千代田|群馬県千代田町

【動画で解説!】#じゃない方の千代田|群馬県千代田町

8タイプでわかる生活力診断! |COOP東北

8タイプでわかる生活力診断! |COOP東北
キャンペーン概要たった8問に答えるだけで、あなたの“暮らし方タイプ”を8つのタイプに分類する無料診断コンテンツ
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【診断コンテンツで監修を入れる意味】

みやぎ生協(COOP MIYAGI・FUKUSHIMA)が「8タイプでわかる生活力診断」を公開し。日々のちいさな行動選択に直感で8問答えるだけで、あなたの暮らし方を8タイプに判定してくれるという内容です。

監修はメンタルケア・コンサルタントの大美賀直子さんで、監修を入れることで「その内容はちゃんとプロの目を通っていますよ」という信頼のバッジになっています。生活力診断のように生活・メンタル寄りのテーマでは、監修があるだけで「寄り添い感」と「安心して試せる空気」がぐっと増します。

また、設問の切り口が「未読バッジの数」「作り置き」など、生活のリアルを反映しているので、結果を読むだけでも「自分はどこでつまずきやすいか」「何を頼るとラクか」が分かります。言語化することで自分ごとにしやすい診断を入口に、出口ではコープ宅配の「うまく頼って暮らしを整える」という価値提案を行っています。

【自分ごと化の定番!】

「ライフスタイル診断」×「宅配サービス適性」のハイブリッドマッチング診断となっています。

診断はMBTI風性格・価値観診断や、知識啓蒙テスト型などいくつか種類がありますが、数問で自分ごと化させ、納得感ある提案と拡散、データ活用を同時に実現する仕組みとなっています。

8タイプでわかる生活力診断! |COOP東北
8タイプでわかる生活力診断! |COOP東北

【動画で解説!】8タイプでわかる生活力診断! |COOP東北

\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社

\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社
キャンペーン概要X(旧Twitter)とTikTokに投稿されている「森ネタ漫才」の動画を視聴し10点満点で採点投稿するキャンペーン
インセンティブAmazonギフトカード100円分:1,000名様(X:500名様 TikTok:500名様)
使用SNSX、TikTok

キャンペーンのポイント

【森ネタ漫才を採点!】

森ネタ漫才グランプリは、XやTikTokで公開される「森」をテーマにした漫才動画を見て、ユーザーが審査員気分で10点満点の点数をつけて投稿するというもの。森と漫才という異色の組み合わせですが、企業のCSR活動をSNS時代に合わせてどう届けるか、という課題を上手く解決できています。

アサヒが長年続けている「アサヒの森」という森林保全活動を、「環境保全に取り組んでいます」と真正面から伝えても、なかなか興味を持ってもらえないのが現実。そこで「お笑い」「グランプリ」というエンタメの衣を着せることで、ユーザーが楽しみながら自然とアサヒの活動に触れる設計にして、堅苦しくなりがちなCSR活動を、SNS上でスルーされないコンテンツにしています。

【CSRを面白く伝える!】

キャンペーンの参加方法として、TikTokではコメント欄に投稿し、さらにDMで「アサヒの森」と送信する必要があります。これはTikTokのAPI的にコメントは収集できる+DMを送ってくれているとDMを送り返すことができるというルールが有るため、こんな不思議な形になっているわけです。

「環境問題」や「CSR」といったテーマは、真面目に伝えようとすると、どうしても堅苦しく、ユーザーに敬遠されがちなので、「漫才」という誰もが楽しめるコンテンツを使った「伝えたいことを、相手が聞きたい形に変換する」手法の好例です。

\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社
\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社

【動画で解説!】\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社

#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社

#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
キャンペーン概要映画の期待・感想等を #情報をお持ちの方はご連絡ください をつけてSNSに投稿。
インセンティブキャストサイン入り劇場ポスター 2名様背筋先生サイン入り原作単行本 2名様⚫︎⚫︎登山グッズ詰め合わせ 1名様お祓いステッカー 34名様
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【世界観で感想投稿を促す!】

ワーナー・ブラザースが手掛ける映画「近畿地方のある場所について」の公開に合わせて、「目撃者募集」と銘打ったキャンペーンを展開しています。映画を観て、指定のハッシュタグをつけて感想投稿する形式ですが、映画を観た観客を「目撃者」として位置づけ、その「証言」をSNS上で募集するという、非常にうまい仕掛けになっています。

「感想を投稿してください」とお願いするのではなく、「あなたが見たものを証言してください」と呼びかけることで、ユーザーの心理をくすぐっていて、観客はただの「鑑賞者」から、物語の世界の謎に関わる「当事者」へと意識が変化していき「宣伝に協力してあげている」という感覚ではなく、「この恐怖体験を共有したい」「自分も謎解きの一員になりたい」という自発的な気持ちを促しています。

【やらされてる感のないUGC!】

キャンペーンサイトは、いつも見ているXのタイムライン風なのですが、表示されているUGCが文字化けしているエフェクトが面白く、怖さや気になる感が得られています。

エフェクトが掛かってはいますが、実際にXに投稿されているUGCで、ちゃんとリンクされています。収集した中で面白そうなものをエフェクト付きで表示させるようプログラムが組んであるのでしょう。

「やらされてる感」のないUGCを生み出させる方法として優れています。

ホラー映画というジャンルが持つ「怖さを誰かに話したくなる」という特性と、「目撃者」というコンセプトが見事に合致しており、当事者感を出す設計になっています。

#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社

【動画で解説!】#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社