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「人気投票 / 総選挙」の仕組みを活用したキャンペーン【最新事例まとめ】

人気投票や総選挙の仕組みを活用したキャンペーン事例を紹介します。WEBサイト上のコンテンツだけでなく、X(Twitter)のカンバセーションボタンを活用したものや、InstagramのDM上でのbot返信を活用したものなどを解説していきます。

推し焼きおにぎり国民投票 │ 株式会社ニッスイ

推し焼きおにぎり国民投票 │ 株式会社ニッスイ
キャンペーン概要「大きな大きな焼きおにぎり」ご当地系フレーバー5種の中から“推し”を選んでXやInstagramで投票
インセンティブ抽選で100名様に大きな大きな焼きおにぎりが当たる
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【推し焼きおにぎり国民投票!】

「大きな大きな焼きおにぎり」の、5つの味から推し焼きおにぎりを選んで投稿する投票キャンペーン。

Xは指定カルーセル画像でポストで投票、Instagramは選択肢という名のハッシュタグで投稿し、さらにコメントで地名や「こんな味食べたい」案を書くことで指定投稿で好きな味に一票入れる仕組みです。

今売っている「仙台味噌味」だけでなく、期間限定で終売した地域フレーバーにも投票できるので、「あの味、もう一度食べたい!」という思い出を呼び起こしやすく、コメント欄で推し理由やエピソードが集まりそうな設計です。

また、Instagramでは新作アイデア募集もしているので、「次の限定はこれどう?」という声を拾えて、開発のヒントになります。途中経過の順位速報や、地域別ランキングがあったりすると、さらに盛り上がるのではないでしょうか。

【思い出喚起と新フレーバー開発を両立!】

同時に、「大きな大きな焼きおにぎり」の公式キャラクター「やき おにお」の生誕祭2025キャンペーンを行っています。

対象商品を購入したレシートをLINEでアップロードすると応募完了となる購買施策で、投票キャンペーンで話題化・UGC化を行い、集客し購買に繋げられるようなストーリーになっています。

季節商材の想起喚起、終売品も含めたアーカイブ価値の再活性、次期フレーバーの候補集めを行いつつ、フォロー&投稿・コメント必須でUGC投稿を促し話題化、レシートマストバイで購買につなげる導線がバッチリです。

推し焼きおにぎり国民投票 │ 株式会社ニッスイ
推し焼きおにぎり国民投票 │ 株式会社ニッスイ

【動画で解説!】推し焼きおにぎり国民投票 │ 株式会社ニッスイ

あいすまんじゅう総選挙キャンペーン|丸永製菓株式会社

あいすまんじゅう総選挙キャンペーン|丸永製菓株式会社
キャンペーン概要Xにて該当ポストから好きなフレーバーを選んで投稿すると最も多い得票のフレーバーが「2027年春」に新商品として登場
インセンティブあいすまんじゅう秋冬新商品詰め合わせセット 50 名様PayPay ポイント、Amazon ギフトカードなど200 円分 1,000 名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【推し味に一票!!】

1962年から販売されている、丸永製菓のロングセラー和風アイス「あいすまんじゅう」の次の定番をみんなの一票で決めるX参加型の総選挙キャンペーン。

公式アカウントをフォローして、対象ポストから好きなフレーバーに投票すると、最も票を集めた味が2027年春に商品化されるというもので、総選挙と称してアンケートを取っているわけです。

当然投票が多いフレーバーのほうが売れるわけで、それを事前に知れるというのはとても大事な情報です。さらに総選挙という投票キャンペーンは、投票=意思表示なので、結果が商品化に直結すると、「自分も関わった感」が残って自分ごと化も進みます。

告知→中間発表→結果発表→開発報告→発売と、段階的に話題を積み上げられるので、プレスリリースをたくさん打てるメリットもありそうです。

【総選挙でアンケート!】

インセンティブは秋冬の新商品詰め合わせ50名様分に加え、選べるデジタルギフト200円が1,000名と、当たったらすぐ使えるものを用意しています。

どの味がどの層・どの地域で刺さっているかの事実を自然に集められ、発売までの間に試作や告知を小刻みに出すことで、期待の温度を下げずに育てられます。結果、ユーザーは「自分の一票が商品になった」という実感を持てて、発売日が近づくほどワクワクが増す設計になっています。

総選挙は「好き」をきっかけに人を動かし、その熱量を開発・販売・話題化まで一気に回すことが可能です。参加ハードルも低いのと、SNSシェアまでついてくるのが良いところです。

あいすまんじゅう総選挙キャンペーン|丸永製菓株式会社
あいすまんじゅう総選挙キャンペーン|丸永製菓株式会社

【動画で解説!】あいすまんじゅう総選挙キャンペーン|丸永製菓株式会社

ジップロック®ありなし国民大調査 キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ株式会社

ジップロック®ありなし国民大調査 キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ株式会社
キャンペーン概要使い方一覧から気になる界隈をチェックし「あり!」と思った使い方をXでシェア
インセンティブグレゴリー×ジップロック®×ビームス クチュール デイパック 100名様3000円分のAmazonギフトカード 100名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【「◯◯界隈」の使い方が秀逸!】

食品保存の枠を飛び越えて、「推し活」「ガチャ」「サウナ」など、20の「◯◯界隈」での使い方を見せて「この使い方、あり?なし?」を全国投票するキャンペーン。

参加方法はシンプルで、使い方一覧から「あり!」と思った界隈を選んで、指定ハッシュタグ「#ありなしジップロック」を付けてXでシェアすると応募完了です。

1日1回まで有効なので、今日は「推し活」、明日は「旅」、週末は「アウトドア」のように日替わりで参加でき、見るたびに「そんな使い方あったの?」という発見があり、利用シーンの拡充を提案しています。「今日はどの界隈に投票しよう。」とLPを回遊させる設計になっています。

【試したくなる心理を引き出す!】

インセンティブは「GREGORY × ジップロック® × BEAMS COUTURE」の限定デザインのデイパックで、意外性で話題化を狙っています。

保存袋=キッチンの固定観念がほどけて、文具をまとめる、旅行の小分け、汗や水に強い収納など、日常のあらゆる場面で「自分の界隈でも使えるかも」と、試したくなる心理を素直に引き出し、UGC担った際に共感を得ることもできそうです。

リアルでは渋谷での体験配布イベントもあり「まずは使ってみる」きっかけを作り、SNSで見て、街で触れて、家で試すという流れができています。

「ジップロック®は保存袋にとどまらない」と、20の界隈で生活者の多様なライフスタイルへ寄り添うブランド像を訴求しています。

ジップロック®ありなし国民大調査 キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ株式会社
ジップロック®ありなし国民大調査 キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ株式会社

【動画で解説!】ジップロック®ありなし国民大調査 キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ株式会社

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入したレシートアップロードとともに好きなフレーバーに投票するマストバイキャンペーン
インセンティブ・いちご賞:「いちごが映えるスイーツづくり!フルーツ飴製造メーカー(オリジナルプレート・オリジナルシール付き)」147名様・さつまいも賞:「素材の魅力をまるごと堪能!本格焼き芋メーカー(オリジナルプレート・オリジナルシール付き)」147名様・Wチャンス賞:「ごろグラ詰め合わせセット」294名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【商品購入で好きなフレーバーを応援!】

日清シスコの「ごろグラ」の投票キャンペーンは、対象商品の「いちごづくし」と「彩り果実とさつまいも」を購入したレシートで投票するクローズドな形式のキャンペーンです。

ユーザーは自分が買った(=支持する)フレーバーに一票を投じるという、一票をお金で買い取るようなキャンペーンとなっています。

通常無用な争いごとを作り上げ、遺恨を残し対決させる、プロレス的なシングルマッチとなるパターンが多いのですが、本企画はお金がある方が強いという図式になります。

基本ベースは購買施策なのでモチベーションはインセンティブで作っているようです。いちご賞は「フルーツ飴製造メーカー」、さつまいも賞は「本格焼き芋メーカー」と、それぞれの商品の世界観を広げるような景品が用意されています。

ユーザーは「当たったら、ごろグラを足してフルーツ飴を作ろう」などと、商品の楽しみ方をさらに想像できます。

【購買施策で公開市場調査!】

企業側から見れば、これは「購入」という最も熱量の高い行動に基づいた、壮大な公開市場調査と言えるでしょう。どちらの商品がよりファンに支持されているのか、リアルなデータを取ることができます。

単に「買ってね」と訴えるのではなく、「対決」というエンタメ性を持たせることで、ただのレシートマストバイキャンペーンからファン同士の戦いを見ることができる仕組みです。

どちらかが勝ったからといって、何があるわけでもない平和な対決ではあるのですが、「どちらのフレーバーが、お金を払ってくれるファンに支持されているか」を測るというのは面白いですね。

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社
ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

【動画で解説!】ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画

あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画
キャンペーン概要「日本のカレー」or「現地に学んだカレー」から1品を選んでXでリポストもしくはフォームから投票
インセンティブ総得票数が多かったものに投票した方から抽選で30名様にカレーセットをプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【チーム対決で盛り上げる!】

「あなたの知らない MUJIカレー各国編 総選挙」は、約2週間と短めの設定で、SNS上で一気に火を付けてから一気に畳みかけるショートスパート型キャンペーンです。「MUJIカレーって、こんなにバリエーションあったんだ!」と、驚かせたい狙いがありそうです。

投票はチーム戦で「日本のカレー」VS「現地に学んだカレー」の構図となっていて、ゲーム性があります。牛肉ゴロゴロ系や和風だしのスープカレーといった日本で育った味と、グリーンやマッサマンなど本場に学んだ味をガチンコ対決させることで、「自分はどっち派だろう?」と考えるように促しています。

さらにスタッフの推しコメントを商品カードに添えていて、スタッフの熱量をオンラインに持ち込んで、共感してもらいUGCにつなげています。

【投票で商品認知!】

投票はフォーム投稿か、公式Xのリポストで、「勝ったカテゴリに投票した人だけ抽選対象」というルールです。

これにより、自分が勝つ確率を少しでも上げるため、同じ陣営に勧誘したくなる心理をつき、友人知人を巻き込ませるようにしています。

中には「とんこつ×和風だしクリーミースープカレー」や「プラウンモイリー」のように耳慣れないけど興味をそそるメニューもあり、これを機に知ってもらい、購買のきっかけへ繋げているのでしょう。

無印レトルトカレーの種類が増えているという事を伝えられているキャンペーンです。来年以降は「地域食材編」「季節限定編」などシリーズ化しても十分通用しそうです。

あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画
あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画

【動画で解説!】あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画