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「人気投票 / 総選挙」の仕組みを活用したキャンペーン【最新事例まとめ】

人気投票や総選挙の仕組みを活用したキャンペーン事例を紹介します。WEBサイト上のコンテンツだけでなく、X(Twitter)のカンバセーションボタンを活用したものや、InstagramのDM上でのbot返信を活用したものなどを解説していきます。

ジップロック®ありなし国民大調査 キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ株式会社

ジップロック®ありなし国民大調査 キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ株式会社
キャンペーン概要使い方一覧から気になる界隈をチェックし「あり!」と思った使い方をXでシェア
インセンティブグレゴリー×ジップロック®×ビームス クチュール デイパック 100名様3000円分のAmazonギフトカード 100名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【「◯◯界隈」の使い方が秀逸!】

食品保存の枠を飛び越えて、「推し活」「ガチャ」「サウナ」など、20の「◯◯界隈」での使い方を見せて「この使い方、あり?なし?」を全国投票するキャンペーン。

参加方法はシンプルで、使い方一覧から「あり!」と思った界隈を選んで、指定ハッシュタグ「#ありなしジップロック」を付けてXでシェアすると応募完了です。

1日1回まで有効なので、今日は「推し活」、明日は「旅」、週末は「アウトドア」のように日替わりで参加でき、見るたびに「そんな使い方あったの?」という発見があり、利用シーンの拡充を提案しています。「今日はどの界隈に投票しよう。」とLPを回遊させる設計になっています。

【試したくなる心理を引き出す!】

インセンティブは「GREGORY × ジップロック® × BEAMS COUTURE」の限定デザインのデイパックで、意外性で話題化を狙っています。

保存袋=キッチンの固定観念がほどけて、文具をまとめる、旅行の小分け、汗や水に強い収納など、日常のあらゆる場面で「自分の界隈でも使えるかも」と、試したくなる心理を素直に引き出し、UGC担った際に共感を得ることもできそうです。

リアルでは渋谷での体験配布イベントもあり「まずは使ってみる」きっかけを作り、SNSで見て、街で触れて、家で試すという流れができています。

「ジップロック®は保存袋にとどまらない」と、20の界隈で生活者の多様なライフスタイルへ寄り添うブランド像を訴求しています。

ジップロック®ありなし国民大調査 キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ株式会社
ジップロック®ありなし国民大調査 キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ株式会社

【動画で解説!】ジップロック®ありなし国民大調査 キャンペーン|旭化成ホームプロダクツ株式会社

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入したレシートアップロードとともに好きなフレーバーに投票するマストバイキャンペーン
インセンティブ・いちご賞:「いちごが映えるスイーツづくり!フルーツ飴製造メーカー(オリジナルプレート・オリジナルシール付き)」147名様・さつまいも賞:「素材の魅力をまるごと堪能!本格焼き芋メーカー(オリジナルプレート・オリジナルシール付き)」147名様・Wチャンス賞:「ごろグラ詰め合わせセット」294名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【商品購入で好きなフレーバーを応援!】

日清シスコの「ごろグラ」の投票キャンペーンは、対象商品の「いちごづくし」と「彩り果実とさつまいも」を購入したレシートで投票するクローズドな形式のキャンペーンです。

ユーザーは自分が買った(=支持する)フレーバーに一票を投じるという、一票をお金で買い取るようなキャンペーンとなっています。

通常無用な争いごとを作り上げ、遺恨を残し対決させる、プロレス的なシングルマッチとなるパターンが多いのですが、本企画はお金がある方が強いという図式になります。

基本ベースは購買施策なのでモチベーションはインセンティブで作っているようです。いちご賞は「フルーツ飴製造メーカー」、さつまいも賞は「本格焼き芋メーカー」と、それぞれの商品の世界観を広げるような景品が用意されています。

ユーザーは「当たったら、ごろグラを足してフルーツ飴を作ろう」などと、商品の楽しみ方をさらに想像できます。

【購買施策で公開市場調査!】

企業側から見れば、これは「購入」という最も熱量の高い行動に基づいた、壮大な公開市場調査と言えるでしょう。どちらの商品がよりファンに支持されているのか、リアルなデータを取ることができます。

単に「買ってね」と訴えるのではなく、「対決」というエンタメ性を持たせることで、ただのレシートマストバイキャンペーンからファン同士の戦いを見ることができる仕組みです。

どちらかが勝ったからといって、何があるわけでもない平和な対決ではあるのですが、「どちらのフレーバーが、お金を払ってくれるファンに支持されているか」を測るというのは面白いですね。

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社
ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

【動画で解説!】ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画

あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画
キャンペーン概要「日本のカレー」or「現地に学んだカレー」から1品を選んでXでリポストもしくはフォームから投票
インセンティブ総得票数が多かったものに投票した方から抽選で30名様にカレーセットをプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【チーム対決で盛り上げる!】

「あなたの知らない MUJIカレー各国編 総選挙」は、約2週間と短めの設定で、SNS上で一気に火を付けてから一気に畳みかけるショートスパート型キャンペーンです。「MUJIカレーって、こんなにバリエーションあったんだ!」と、驚かせたい狙いがありそうです。

投票はチーム戦で「日本のカレー」VS「現地に学んだカレー」の構図となっていて、ゲーム性があります。牛肉ゴロゴロ系や和風だしのスープカレーといった日本で育った味と、グリーンやマッサマンなど本場に学んだ味をガチンコ対決させることで、「自分はどっち派だろう?」と考えるように促しています。

さらにスタッフの推しコメントを商品カードに添えていて、スタッフの熱量をオンラインに持ち込んで、共感してもらいUGCにつなげています。

【投票で商品認知!】

投票はフォーム投稿か、公式Xのリポストで、「勝ったカテゴリに投票した人だけ抽選対象」というルールです。

これにより、自分が勝つ確率を少しでも上げるため、同じ陣営に勧誘したくなる心理をつき、友人知人を巻き込ませるようにしています。

中には「とんこつ×和風だしクリーミースープカレー」や「プラウンモイリー」のように耳慣れないけど興味をそそるメニューもあり、これを機に知ってもらい、購買のきっかけへ繋げているのでしょう。

無印レトルトカレーの種類が増えているという事を伝えられているキャンペーンです。来年以降は「地域食材編」「季節限定編」などシリーズ化しても十分通用しそうです。

あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画
あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画

【動画で解説!】あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画

天日干せない県グランプリ!Xキャンペーン |P&G ボールド

天日干せない県グランプリ!Xキャンペーン |P&G ボールド
キャンペーン概要47 都道府県の「天日干しできない理由」イラストカードをシェアすると投票完了
インセンティブ太陽のジェルボール4種セット 333名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【県民性ネタで盛り上がりを作る!】

じめじめシーズンに「部屋干し派」の悩みに真っ向から挑む投票キャンペーンで、47都道府県の「天日干しできないあるある」イラストカードから、いちばん共感した県に投票すると、抽選で333 名に「太陽のジェルボール4種セット」が当たります。

公式Xアカウントをフォローして、各都道府県を選択するとカードをチェックできる仕様で、自分の推し県を探します。

都道府県あるあるなので、自分の住んでいる地域が一番共感できる気もしますが、自分の住んでいるところに投票だと人口の多いところが強くなってしまうので、このような仕様なのでしょう。

シェアボタンをタップすると自動生成される投稿文に各都道府県のURLが入っていて、そこのOGPが出るようになっています。

1アカウント1回限りなので、県民愛 VS 洗濯愛を天秤にかけつつ、清き一票を投じる必要があります。

【オフラインへ波及する仕掛けも!】

得票数1位の県には 「洗濯大名ラッピングカー」が凱旋する可能性があり、オンラインからオフラインへ波及する二段仕掛けが秀逸で、地元メディアや SNSの二次拡散を見越した地域連動ギミックが素晴らしいです。

梅雨入り前のタイミングで「室内干し革命」を叫ぶボールドが、「天日に干せない」という洗濯物の悩みと「太陽のジェルボール」という商品名をストレートに結び付け、商品を強調しています。

県ランキング形式 × 必須ハッシュタグで自然なUGCを量産しつつ、あるある画像を表示させることでタイムラインを見た人にも共感させる力があります。

天日干せない県グランプリ!Xキャンペーン |P&G ボールド
天日干せない県グランプリ!Xキャンペーン |P&G ボールド

【動画で解説!】天日干せない県グランプリ!Xキャンペーン |P&G ボールド

学校に in ゼリー |森永製菓株式会社

学校に in ゼリー |森永製菓株式会社
キャンペーン概要高校生やOB/OGが応援したい高校の部活に投票し、対象の部活に「in ゼリー エネルギー」1ケースを抽選で500部活に届ける
インセンティブ「in ゼリー エネルギー」1ケース 500部活
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【感動体験×投票キャンペーン!】

森永製菓の「部活に in ゼリー 2025」は、単なる商品の配布に留まらず、高校生の青春と地域の応援文化を掛け合わせた、本格的なリアル体験型キャンペーンです。

5月19日〜6月18日の1ヶ月間、誰でも1日1票で高校の部活動に投票でき、抽選で選ばれた500校に「in ゼリー エネルギー」が贈られます。

加えて、ガールズバンド「サバシスター」によるスペシャルライブを伴う、その場での差し入れ1校限定企画は、当選校にとって一生の思い出になる青春の特別な一日となる設計です。

2016年からこの部活応援は行われていて、2016年の初回で「投票&差し入れ」のモデルを成立させ、2019年にはタレント起用し、2022年には青春期へのブランド接点強化、2025年の今回は音楽ライブという新たな感動要素を付加して、毎年テーマを進化させながら、多層的なターゲットと感情を巻き込む施策を展開しています。

【母校の部活を愛する卒業生層にリーチ!】

参加者的にも、「母校を応援したい」「あの学校の部活を元気づけたい」という気持ちを持って投票とシェアを重ね、オンラインだけでなく現地での接点を通じて応援の輪が広がっていきます。

さらに、投票とSNS拡散によって地域や学校単位にまでブランド体験が波及し、感情によるつながりがすべて「in ゼリー = 支え」を伴って記憶に刻まれます。

単なるスポンサー的差し入れキャンペーンではなく、OB・OGから現役部活生との感情的な架け橋をつくる応援体験の共有プロジェクトとして進化し続けています。

学校に in ゼリー |森永製菓株式会社
学校に in ゼリー |森永製菓株式会社

【動画で解説!】学校に in ゼリー |森永製菓株式会社