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「人気投票 / 総選挙」の仕組みを活用したキャンペーン【最新事例まとめ】

人気投票や総選挙の仕組みを活用したキャンペーン事例を紹介します。WEBサイト上のコンテンツだけでなく、X(Twitter)のカンバセーションボタンを活用したものや、InstagramのDM上でのbot返信を活用したものなどを解説していきます。

あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画

あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画
キャンペーン概要「日本のカレー」or「現地に学んだカレー」から1品を選んでXでリポストもしくはフォームから投票
インセンティブ総得票数が多かったものに投票した方から抽選で30名様にカレーセットをプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【チーム対決で盛り上げる!】

「あなたの知らない MUJIカレー各国編 総選挙」は、約2週間と短めの設定で、SNS上で一気に火を付けてから一気に畳みかけるショートスパート型キャンペーンです。「MUJIカレーって、こんなにバリエーションあったんだ!」と、驚かせたい狙いがありそうです。

投票はチーム戦で「日本のカレー」VS「現地に学んだカレー」の構図となっていて、ゲーム性があります。牛肉ゴロゴロ系や和風だしのスープカレーといった日本で育った味と、グリーンやマッサマンなど本場に学んだ味をガチンコ対決させることで、「自分はどっち派だろう?」と考えるように促しています。

さらにスタッフの推しコメントを商品カードに添えていて、スタッフの熱量をオンラインに持ち込んで、共感してもらいUGCにつなげています。

【投票で商品認知!】

投票はフォーム投稿か、公式Xのリポストで、「勝ったカテゴリに投票した人だけ抽選対象」というルールです。

これにより、自分が勝つ確率を少しでも上げるため、同じ陣営に勧誘したくなる心理をつき、友人知人を巻き込ませるようにしています。

中には「とんこつ×和風だしクリーミースープカレー」や「プラウンモイリー」のように耳慣れないけど興味をそそるメニューもあり、これを機に知ってもらい、購買のきっかけへ繋げているのでしょう。

無印レトルトカレーの種類が増えているという事を伝えられているキャンペーンです。来年以降は「地域食材編」「季節限定編」などシリーズ化しても十分通用しそうです。

あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画
あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画

【動画で解説!】あなたの知らないMUJIカレー各国編 総選挙|株式会社良品計画

天日干せない県グランプリ!Xキャンペーン |P&G ボールド

天日干せない県グランプリ!Xキャンペーン |P&G ボールド
キャンペーン概要47 都道府県の「天日干しできない理由」イラストカードをシェアすると投票完了
インセンティブ太陽のジェルボール4種セット 333名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【県民性ネタで盛り上がりを作る!】

じめじめシーズンに「部屋干し派」の悩みに真っ向から挑む投票キャンペーンで、47都道府県の「天日干しできないあるある」イラストカードから、いちばん共感した県に投票すると、抽選で333 名に「太陽のジェルボール4種セット」が当たります。

公式Xアカウントをフォローして、各都道府県を選択するとカードをチェックできる仕様で、自分の推し県を探します。

都道府県あるあるなので、自分の住んでいる地域が一番共感できる気もしますが、自分の住んでいるところに投票だと人口の多いところが強くなってしまうので、このような仕様なのでしょう。

シェアボタンをタップすると自動生成される投稿文に各都道府県のURLが入っていて、そこのOGPが出るようになっています。

1アカウント1回限りなので、県民愛 VS 洗濯愛を天秤にかけつつ、清き一票を投じる必要があります。

【オフラインへ波及する仕掛けも!】

得票数1位の県には 「洗濯大名ラッピングカー」が凱旋する可能性があり、オンラインからオフラインへ波及する二段仕掛けが秀逸で、地元メディアや SNSの二次拡散を見越した地域連動ギミックが素晴らしいです。

梅雨入り前のタイミングで「室内干し革命」を叫ぶボールドが、「天日に干せない」という洗濯物の悩みと「太陽のジェルボール」という商品名をストレートに結び付け、商品を強調しています。

県ランキング形式 × 必須ハッシュタグで自然なUGCを量産しつつ、あるある画像を表示させることでタイムラインを見た人にも共感させる力があります。

天日干せない県グランプリ!Xキャンペーン |P&G ボールド
天日干せない県グランプリ!Xキャンペーン |P&G ボールド

【動画で解説!】天日干せない県グランプリ!Xキャンペーン |P&G ボールド

学校に in ゼリー |森永製菓株式会社

学校に in ゼリー |森永製菓株式会社
キャンペーン概要高校生やOB/OGが応援したい高校の部活に投票し、対象の部活に「in ゼリー エネルギー」1ケースを抽選で500部活に届ける
インセンティブ「in ゼリー エネルギー」1ケース 500部活
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【感動体験×投票キャンペーン!】

森永製菓の「部活に in ゼリー 2025」は、単なる商品の配布に留まらず、高校生の青春と地域の応援文化を掛け合わせた、本格的なリアル体験型キャンペーンです。

5月19日〜6月18日の1ヶ月間、誰でも1日1票で高校の部活動に投票でき、抽選で選ばれた500校に「in ゼリー エネルギー」が贈られます。

加えて、ガールズバンド「サバシスター」によるスペシャルライブを伴う、その場での差し入れ1校限定企画は、当選校にとって一生の思い出になる青春の特別な一日となる設計です。

2016年からこの部活応援は行われていて、2016年の初回で「投票&差し入れ」のモデルを成立させ、2019年にはタレント起用し、2022年には青春期へのブランド接点強化、2025年の今回は音楽ライブという新たな感動要素を付加して、毎年テーマを進化させながら、多層的なターゲットと感情を巻き込む施策を展開しています。

【母校の部活を愛する卒業生層にリーチ!】

参加者的にも、「母校を応援したい」「あの学校の部活を元気づけたい」という気持ちを持って投票とシェアを重ね、オンラインだけでなく現地での接点を通じて応援の輪が広がっていきます。

さらに、投票とSNS拡散によって地域や学校単位にまでブランド体験が波及し、感情によるつながりがすべて「in ゼリー = 支え」を伴って記憶に刻まれます。

単なるスポンサー的差し入れキャンペーンではなく、OB・OGから現役部活生との感情的な架け橋をつくる応援体験の共有プロジェクトとして進化し続けています。

学校に in ゼリー |森永製菓株式会社
学校に in ゼリー |森永製菓株式会社

【動画で解説!】学校に in ゼリー |森永製菓株式会社

おいしいご褒美 あなたはどっち派?キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社

おいしいご褒美 あなたはどっち派?キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社
キャンペーン概要InstagramまたはXで、キャンペーン投稿に自分が当てはまる「◯◯派」の指定ハッシュタグをつけてコメント、もしくは「◯◯派」ボタンを選択してポストすると参加可能
インセンティブリンドール ファミリーパックシーズナル 20個入 合計30名様
使用SNSInstagram、X

キャンペーンのポイント

【対決型投票キャンペーン!】

「ある日、リンツジャパンに一通のお手紙が届きました」から始まる、シングルマッチ式投票キャンペーン。

職場にて「リンドールを噛むとは何事だ!」と叱責され、「舐めて溶かす派」と「噛んで中身のトロット感を楽しむ派」に分かれていることを知ったという、ツッコミどころあるストーリーとなっています。

キャンペーンは6月・7月・8月と3回に分けて実施され、それぞれのテーマで“どっち派?”を選んで投稿、コメントすることで参加可能です。

第1弾は「ミルク派?ダーク派?ホワイト派?」第2弾は「パリッと派?トロッと派?」

第3弾は「朝リンドール派?夜リンドール派?」の三連戦になっています。

あまり派閥がなさそうなリンドールですが、無用な争いごとを作り上げ、遺恨を残し対決させる、プロレス的なシングルマッチとなっています。

【対決構図で購買意欲を掻き立てる!】

応募方法はXまたはInstagramで、公式投稿に対してコメント・リアクションするだけ。

投稿にはそれぞれの選択肢に応じたハッシュタグをつけることが求められており、ブランド側が「どんな嗜好のファンがいるのか」を把握できる仕組みになっています。

参加ハードルの低さと、投票=会話という構図で、当選のための競争ではなく、ブランドとの日常的な関わりとしてのコミュニケーションを重視している点が今の時代に合っています。

夏場はチョコレート需要が減少しやすい季節ですが、ファンによる派閥や食べるシーンを会話してもらい、商品の味覚や食感を再確認させ、購買意欲をゆるやかに刺激するコピーになっています。

おいしいご褒美 あなたはどっち派?キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社
おいしいご褒美 あなたはどっち派?キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社

【動画で解説!】おいしいご褒美 あなたはどっち派?キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社

ショコリキサー20周年記念 復活総選挙 | ゴディバ ジャパン株式会社

ショコリキサー20周年記念 復活総選挙 | ゴディバ ジャパン株式会社
キャンペーン概要復活してほしいフレーバーを投票すると期間・数量限定で復活販売される予定。投票後、Xでシェアすると、ショコリキサーギフトカードが当たるキャンペーンも
インセンティブゴディバ ショコリキサー Eチケット1000円分…各回20名 計40名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【ショコリキサー20周年記念!】

ゴディバのチョコレートドリンク「ショコリキサー」が、日本上陸20周年を迎えたことを記念して、過去に販売された人気フレーバーの中からもう一度飲みたい味を決める「ショコリキサー20周年記念 復活総選挙」が実施されました。

特設サイトから投票でき、1位に輝いたフレーバーは2025年9月に期間・数量限定で復活予定です。また、投票後にXでシェアすると、抽選で40名に1,000円分のショコリキサーギフトカードが当たります。

さらに、20周年記念フレーバーとして「ストロベリーショートケーキ ショコリキサー」も販売。復活総選挙と合わせて、過去と現在のおいしい思い出を味わえるキャンペーンになっています。

【復活総選挙は発話を生みやすい!】

総選挙形式のキャンペーンは、「見るだけ・買うだけ」の関係から一歩進んで、ユーザーが「ブランドの一員」として参加することができます。

昔好きだった味に投票する懐かしさや、「これが復活してほしい!」とシェアすることで、SNS上での自然な発話やUGCと、ブランドへの再認識・再評価の機会としても優秀で、参加自体がファン体験になります。

商品の「歴史」や「こだわり」を再発見させることができ、その懐かしさを会話させて、復刻商品が話題性を持って再登場できるという流れが作れます。

ショコリキサー20周年記念 復活総選挙 | ゴディバ ジャパン株式会社
ショコリキサー20周年記念 復活総選挙 | ゴディバ ジャパン株式会社

【動画で解説!】ショコリキサー20周年記念 復活総選挙 | ゴディバ ジャパン株式会社