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「観光」関連の特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 2ページめ

観光業界で実施された特徴的なキャンペーン事例をまとめて紹介します。デジタルスタンプラリーやNFTを活用したもの、画像投稿キャンペーンなど地域の注目度を高めるための施策を解説していきます。

鹿児島4市推市活キャンペーン | 鹿児島県四地区観光連絡協議会

鹿児島4市推市活キャンペーン | 鹿児島県四地区観光連絡協議会
キャンペーン概要鹿児島県内の観光地や特産品をテーマにした写真をInstagramに投稿するコンテスト形式のキャンペーン
インセンティブ最優秀賞(1作品):指宿温泉ホテル翔月ペア宿泊券各エリア賞(4作品):鹿児島黒牛/霧島産かごしま黒豚/知覧茶/指宿産本枯節
使用SNSInstagram

キャンペーンのポイント

【地元の人が伝えるフォトキャン!】

地域の新たな魅力を発信することを目的とした、鹿児島市、霧島市、南九州市、指宿市の4市が主催するキャンペーン。「市」を「推す」と書いて「推市(おし)活」として、地元の方に「これまで注目されてこなかった観光地や特産品」などの写真をInstagramへ投稿してもらう内容になっています。

観光系写真投稿のキャンペーンは観光客に写真投稿してもらう流れが多いので、似たりよったりな写真になりがちですが、こちらは鹿児島に住んでいる方に市の良さを発見・発表してもらうというのが良いところ。

地元民ならではの、おすすめ観光スポットや食べ物は気になるところで、観光に来る方はもちろん、住んでいる方同士の情報交換のコミュニティにもなります。

【地域活性化UGC!】

キャンペーン参加には、Instagramをフォローして、「#かごしま4市推市活」と、撮影した市「#○○市」をつけて投稿する方法と、Instagramアカウントを持っていない方向けにフォームでの応募も可能になっています。コンテスト形式になっているので、ハードルが高いInstagramへの投稿のほうが有利になりそうです。

観光系ユーザー生成コンテンツUGCキャンペーンにて、地元の魅力を地元の人が伝えつつ、インセンティブが地元の名産品のプレゼンテーションになっています。「鹿児島=桜島」的な一面的なイメージを超えた多様な魅力を伝えられてます。

鹿児島4市推市活キャンペーン | 鹿児島県四地区観光連絡協議会
鹿児島4市推市活キャンペーン | 鹿児島県四地区観光連絡協議会

【動画で解説!】鹿児島4市推市活キャンペーン | 鹿児島県四地区観光連絡協議会

偏愛東京 新宿線対決 偏愛そば | レッツエンジョイ東京

偏愛東京 新宿線対決 偏愛そば | レッツエンジョイ東京
キャンペーン概要「レッツエンジョイ東京」公式アプリにて対象店舗に訪れ、店内に掲示されている二次元コードを読み取るスタンプラリー
インセンティブ新宿線対決 オリジナル定規 200名Amazonギフトコード1,000円分 100名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【沿線の蕎麦屋さんを巡る!】

レッツエンジョイ東京の「偏愛シリーズ」による、西武鉄道新宿線と都営新宿線の沿線にある蕎麦の名店を巡るデジタルスタンプラリー。

「偏愛シリーズ」は、特定のテーマに情熱を持つ専門家や愛好家が、厳選したスポットやグルメ情報を紹介するもので、「偏愛グルメ」や「偏愛ツアー」など、コンテンツ化しています。

今回のスタンプラリーは、公式アプリ「meguru」内で行われるので、会員登録施策なのでしょう。

アプリ内から参加ボタンをタップし、対象店舗を訪れ、店内に掲示されている二次元コードを読み取ることでスタンプを獲得できます。スタンプを3つ以上集めると、抽選で「新宿線オリジナル定規」が当たるというもの。

インセンティブから電車好きな方がターゲットということがわかります。

【西武 VS 都営】

Xにてフォロー&リポストキャンペーンも行っていて、両路線の応援用ポストをリポストすると抽選でAmazonギフトが当たります。

さらに2つのコンテンツをポイント制にして、合計数で両路線を対決させています。

1スタンプで50ポイント、リポストで1ポイントがそれぞれの路線に加算されていき、WEB上でポイント状況を見せることで対決構造をわかりやすくしています。

Xを見るとリポストはほぼなく、大体がスタンプのポイントであることから、ユーザーが実際にそばを食べに行ってQRを読んでいることがわかります。

偏愛東京 新宿線対決 偏愛そば | レッツエンジョイ東京
偏愛東京 新宿線対決 偏愛そば | レッツエンジョイ東京

【動画で解説!】偏愛東京 新宿線対決 偏愛そば | レッツエンジョイ東京

京都で出会いし若き蛇姫|JR東海

京都で出会いし若き蛇姫|JR東海
キャンペーン概要LINEを使用し京都市内の4つの神社にある謎を見つけ出し、謎を解くと次の展開がLINEを通じて案内され、物語が進行するコンテンツ
インセンティブ4つの神社の謎+最後の謎をクリアでオリジナルエコカイロ(巾着付)、新幹線謎+2つ以上の神社の謎のクリアでオリジナルサーモタンブラー(蓋付)をプレゼント
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【神社を巡って謎解き!】

JR東海による、京都を舞台にしたリアル謎解きイベント「京都で出会いし若き蛇姫」は、「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンの一環で開催されています。

上賀茂神社や下鴨神社といった由緒ある神社を巡る、LINEを活用した謎解きコンテンツで、歴史や文化的背景を知りつつ、観光を楽しんでもらうプロモーションです。

呪いで蛇の姿に変えられた姫が、人間の姿に戻るために「霊験あらたかな神社」の試練に挑むというストーリーで、プレイヤーはその相棒として謎解きの旅に巻き込まれるという設定です。

謎解きは京都市内の神社での手掛りがないと前に進めないので、よくできた観光プロモーションコンテンツになっています。

【新幹線の中でも謎解き!】

さらに、東海道新幹線の「推し旅」の仕組みを活用した、新幹線の車内で行なえる謎解きが用意されています。「推し旅」は、いろいろなIPとコラボしているコンテンツで、新幹線の走行速度とGPSによって、車内だけで楽しめるというのを実現しています。

スタンプラリーと違い、謎解きをしながら現地を巡ることで、スマホと現実が連動する仕組みになっています。ストーリーもしっかりしているため、感情移入しやすいのもポイントです。

京都で出会いし若き蛇姫|JR東海
京都で出会いし若き蛇姫|JR東海

【動画で解説!】京都で出会いし若き蛇姫|JR東海

115文字の、ご縁の言葉|島根県観光連盟

115文字の、ご縁の言葉|島根県観光連盟
キャンペーン概要WEBフォームやInstagramに#ご縁の言葉 をつけて投稿すると一冊の本にまとめられ奉納してくれる
インセンティブなし
使用SNSInstagram

キャンペーンのポイント

【出雲大社のご縁UGC!】

島根県の縁結び最強パワースポット出雲大社を中心に、出雲路エリア(島根県松江市・出雲市・安来市)を「ご縁の聖地」としてブランディングをしている島根県観光連盟が行う、出雲大社へ「ご縁の言葉」を届けるというデジタルプロモーション。

出雲大社裏手の小さな森の中にある鏡の池で、和紙に硬貨を乗せて池に浮かべ、それが沈むまでの距離と時間で様々な縁を占う「縁占い」が恋愛成就最強と言われているそうです。

そんな出雲大社より、「ご縁の言葉」を115文字以内で募集。11月5日は「いいご縁」の語呂合わせから「縁結びの日」に制定されていて、そこから115文字という制限をしているのでしょう。

投稿されたご縁の言葉は一冊の本にまとめられ奉納される、縁起の良いプロモーションです。

【適切なプラットフォームを選ぶには】

応募方法が3パターンある中、郵送とFAXが一番大きく書かれていることから、ターゲットの年齢層が高めなことが伺えます。

このほかには、WEBフォームとInstagramでの投稿での応募が可能です。ここで写真や動画が必要なInstagramを選んだ理由は、Instagramのフォロワーを伸ばしたいということなのでしょうか。

応募に必要なのは文字だけなので、Xのほうが親和性は高そうです。Xアカウントも所持しているので、Instagramだけに絞ったのはユーザーハードルが上がるだけに不思議です。

日頃への感謝系UGCキャンペーンなので、Xでのストーリーをもう少しひねったら盛り上がりが作れそうなだけに残念に思います。

適切なプラットフォームは数字やターゲットだけではなく、企業側の戦略にも関わるため一概には言えないですが、多様な方がいる中で、できるだけオープンにしておいたほうが良さそうです。コミュニケーションの取り方も変わってくるので、その知識を入れておくとキャンペーンのストーリーが立てやすいと思います。

115文字の、ご縁の言葉|島根県観光連盟
115文字の、ご縁の言葉|島根県観光連盟

【動画で解説!】115文字の、ご縁の言葉|島根県観光連盟

1000万円分コインGET!!! ハフじゃんけん| HafH

キャンペーン概要LINEにてじゃんけんが行える。招待リンクから友達招待を行うとじゃんけんに挑戦できる回数が増える
インセンティブ旅のサブスクHafHのコイン1000万円分
使用 SNSLINE、WEB

キャンペーンのポイント

【じゃんけんというハードルの低さが射幸心を掻き立てる】

クイズでもオリジナルゲームでもない、じゃんけんという手法を取り入れることによって、ユーザーを「15連勝する『だけ』」という心理に誘導し、参加のハードルを下げています。楽しそうな見た目やキャラクターの雰囲気ともマッチしていますね。

【友達招待を促して認知拡大!!】

ある程度勝たせて、行けるかもと思わせつつ負けてしまうことにより、もう一度挑戦したいと思わせて友達招待をさせるというユーザーストーリーができています。効果的に拡散を促すことでキャンペーンの認知拡大に繋がっているようです。

スマートフォンキャプチャ

1000万円分コインGET!!! ハフじゃんけん| HafH
1000万円分コインGET!!! ハフじゃんけん| HafH

【動画で解説】1000万円分コインGET!!! ハフじゃんけん| HafH

キャンペーン考察まとめ

キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか調べたいときに活用していただければ幸いです。まとめ記事はこちらから