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「購買促進」につながる特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 2ページめ

LINEやWEBサイトでのレシートを活用したマストバイ施策やX・Instagramなどを活用した話題性の高いプロモーション施策など、「購買促進」につながる特徴的なキャンペーン事例を紹介。成功要因なども合わせて解説いたします。

クリアクリーンNEXDENT×名探偵コナン スペシャルコラボキャンペーン|花王株式会社

クリアクリーンNEXDENT×名探偵コナン スペシャルコラボキャンペーン|花王株式会社
キャンペーン概要レシートを撮影しフォームにアップするマストバイやXフォローリポスト、謎解きクイズに答えて応募できるキャンペーン三本立て
インセンティブA賞:アクリルミラー(全1種) 50名様B賞:アクリル歯ブラシスタンド 4種セット 50名様C賞:オリジナルQUOカード 1000円分(全4種) 400名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【クリアクリーン×コナンのコラボ!】

コナンファンを獲得しながらレシートマストバイを軸に、Xフォロー&リポストで認知拡大を行い、謎解きクイズで商品の強みを訴求する、という3本柱で設計されたコラボキャンペーン。

コナン、怪盗キッド、安室透、灰原哀の4キャラ限定デザインが販売され、製品の機能訴求も難しい専門用語に頼らず「粒がスキマで砕けて汚れをかき出す」「フッ素が留まりやすく効果が続きやすい」と体感ベースで伝えています。

1本購入、2本購入、3本購入でインセンティブがグレードアップする階段設計で、コンプリート欲と追加購入の動機づけを行なっています。まずは1本でC賞にトライ、使ってみて良ければ2本・3本へとなるわけです。

【認知から購買まで一気に繋ぐフルファネル設計!】

Xでは「花王ハミガキ部」をフォローし、対象ポストをリポストするだけで全長約1,100mmのビッグサイズクッションが当たるキャンペーンも実施。インセンティブのインパクトで、タイムラインに写真が出回りやすくなります。さらに謎解きクイズは、遊びながら理解する体験により、製品特徴を上手く伝えています。

結果として、IPファンの参加で拡散し、購買までの流れを、UGCとマストバイでつなぐフルファネル構成になっています。認知(フォロー&RT)→関与(謎解き)→購買(レシート応募)→共有(当選・購入報告)の循環を設計しており、友人同士で推しキャラを分担して購入するなど、コミュニティ内での楽しみ方も想定されています。

クリアクリーンNEXDENT×名探偵コナン スペシャルコラボキャンペーン|花王株式会社
クリアクリーンNEXDENT×名探偵コナン スペシャルコラボキャンペーン|花王株式会社

【動画で解説!】クリアクリーンNEXDENT×名探偵コナン スペシャルコラボキャンペーン|花王株式会社

楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社

楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入し、レシート画像で応募。カレールウのミックスをレコメンドしてくれるAI診断コンテンツも
インセンティブ<A賞> ミセスロゴカレー用 ライス抜き型 / 400名様<B賞> ミセス∞ハウス コラボロゴ入り カレースプーンセット / 300名様<C賞> スペシャルBOX入り!ハウス商品詰め合わせ~第1弾~ / 300名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【ハウス×ミセスのコラボキャンペーン!】

ハウス食品とMrs. GREEN APPLEのコラボキャンペーンは、対象のカレー関連商品を買ってレシートで応募するマストバイ形式です。

インセンティブはMrs.GREEN APPLEファン向けに作られていて、A賞はロゴ型でごはんを抜けるライス抜き型や、Mrs.GREEN APPLE刻印入りスプーンなどで、ファンを取り込んでいます。

対象ブランドは幅広く、商品ごとに付くシール数が違うというもの。レシートとは別にシールが付いていて、それでも参加できるのかと思いきや、シールはいわゆるポイントと同義で、混乱を招いています。とはいえ「もう1シール欲しいから別シリーズも買おう」と、横断購買の動機付けになっています。

【AIがルウの組み合わせを提案!】

キャンペーンサイトのバナーにある別コンテンツ「AIルウミックスメーカー」は、7つの質問に答えるだけで、234通りの中からあなたに合うカレールウの掛け合わせをAIでレコメンドしてくれるというもので、結果画面では水量の目安や隠し味の提案までセットで教えてくれる、実用特化型の体験設計になっています。

期間表記はなく常設のブランド体験コンテンツになるのですが、ルウを混ぜるとおいしくなるという神話はあれど、どれを混ぜたらいいのかわからない人向けのコンテンツです。

質問が7問しか無いので、AIで診断結果を分けてるわけでもなさそうですが、コンテンツ自体をAIで生成させたということなんでしょうか。診断結果ページで出る 味の表現(テキスト)、レーダーチャート、おすすめ隠し味の提示 など、結果に紐づく表示の最適化などはAIが強そうです。

楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社
楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社

【動画で解説!】楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社

夏のBINGOフェス|サントリー株式会社

夏のBINGOフェス|サントリー株式会社
キャンペーン概要LINEにて複数対象商品のバーコードを読み込むと商品に応じてビンゴの穴を開けられる。ビンゴを揃えると応募完了
インセンティブ1ビンゴコースPayPayポイント 200ポイント / 8,550名様(即時抽選)2ビンゴコースPayPayポイント 500ポイント / 1,380名様(即時抽選)コンプリート ビンゴコースPayPayポイント 5,000ポイント / 120名様(事後抽選)
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ビンゴでついで買いを促す!】

夏のビール商戦でサントリーが、対象商品のバーコードを読み込んでマスを埋めていく「BINGOフェス」を実施しました。ユーザーはLINEで参加し、プレモルや金麦、角ハイボールなど異なる商品を購入することでビンゴシートを埋めていき、ビンゴが揃うと応募が可能になるというもの。

スタンプラリーと違うのは、「あと一つでリーチ!」「次はあれを買おう」というゲーム感覚を煽り、普段は買わない商品にまで手を伸ばさせる点にあります。

日々のお酒選びに「マスを埋める」という小さな達成感を付け加えることで、顧客を巧みにゲームの参加者に変え、クロスセルを促進しながら購買データを収集してます。

【毎日応募でブランドとの接触を習慣化!】

バーコード読み取りは1日1回までというルールにより、一気にまとめ買いされて終わるのではなく、キャンペーン期間中、毎日のようにユーザーにサイトへアクセスさせ、サントリーブランドとの接触を習慣化させてます。

ビンゴという形式は、複数の異なる商品を購入してもらうクロスセルを促すのに最適です。ビールもハイボールも、まとめてサントリー製品で揃えてもらうことで、夏の商戦でのシェアを一気に拡大する狙いが見えます。

夏のBINGOフェス|サントリー株式会社
夏のBINGOフェス|サントリー株式会社

【動画で解説!】夏のBINGOフェス|サントリー株式会社

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入したレシートアップロードとともに好きなフレーバーに投票するマストバイキャンペーン
インセンティブ・いちご賞:「いちごが映えるスイーツづくり!フルーツ飴製造メーカー(オリジナルプレート・オリジナルシール付き)」147名様・さつまいも賞:「素材の魅力をまるごと堪能!本格焼き芋メーカー(オリジナルプレート・オリジナルシール付き)」147名様・Wチャンス賞:「ごろグラ詰め合わせセット」294名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【商品購入で好きなフレーバーを応援!】

日清シスコの「ごろグラ」の投票キャンペーンは、対象商品の「いちごづくし」と「彩り果実とさつまいも」を購入したレシートで投票するクローズドな形式のキャンペーンです。

ユーザーは自分が買った(=支持する)フレーバーに一票を投じるという、一票をお金で買い取るようなキャンペーンとなっています。

通常無用な争いごとを作り上げ、遺恨を残し対決させる、プロレス的なシングルマッチとなるパターンが多いのですが、本企画はお金がある方が強いという図式になります。

基本ベースは購買施策なのでモチベーションはインセンティブで作っているようです。いちご賞は「フルーツ飴製造メーカー」、さつまいも賞は「本格焼き芋メーカー」と、それぞれの商品の世界観を広げるような景品が用意されています。

ユーザーは「当たったら、ごろグラを足してフルーツ飴を作ろう」などと、商品の楽しみ方をさらに想像できます。

【購買施策で公開市場調査!】

企業側から見れば、これは「購入」という最も熱量の高い行動に基づいた、壮大な公開市場調査と言えるでしょう。どちらの商品がよりファンに支持されているのか、リアルなデータを取ることができます。

単に「買ってね」と訴えるのではなく、「対決」というエンタメ性を持たせることで、ただのレシートマストバイキャンペーンからファン同士の戦いを見ることができる仕組みです。

どちらかが勝ったからといって、何があるわけでもない平和な対決ではあるのですが、「どちらのフレーバーが、お金を払ってくれるファンに支持されているか」を測るというのは面白いですね。

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社
ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

【動画で解説!】ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト

シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト
キャンペーン概要対象商品15種のレシートをLINEで送るとそれぞれの商品に応じた異なるポイントをゲットできるマイレージキャンペーン。週刊で行われるクイズでもポイントをゲット可能。
インセンティブえらべる電子マネー 100円相当×毎月2,900名さま 期間中合計8,700名様
えらべる電子マネー 5,000円相当×毎月100名さま 期間中合計300名様
オーダー枕ギフト 毎月10名さま 期間中合計30名様
スマートバスマット 毎月10名様 期間中合計30名様
人間ドッグや検査に使えるギフト券(マーソギフト券) 毎月10名様 期間中合計30名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【90周年大型キャンペーン!】

90周年という大きな節目を迎えたヤクルトは、対象商品を購入したレシートをLINEで送ってポイントを貯め、豪華賞品に応募するという、大型マイレージ式レシートマストバイキャンペーンを実施しました。

対象商品も「Newヤクルト」のような定番品から、「Y1000」といった高付加価値商品まで幅広く設定されており、既存のファンはもちろん、新しい顧客層のトライアル購入をも狙っているのが見て取れます。商品を買うたびにポイントが貯まるというゲーム感覚で、「あと少しでCコースに応募できる!」という気持ちにさせるリピート施策です。

健康志向のインセンティブも用意することで「健康を届ける」というヤクルトのブランドイメージを高め、「ついで買い」や「リピート購入」を促進するための仕掛けになっています。90周年という節目を最大限に活用し、ブランドの再活性化と、主力商品の販売強化を行いたいということなのでしょう。

【購入とクイズでポイントが貯まる新形式!】

レシートキャンペーンと連動したクイズキャンペーンもあり、毎週更新の全13問に答えると、1問正解ごとに5ポイントもらえます。

マストバイキャンペーンは購買施策なので、商品訴求は買ってもらってなんぼという形になりがちです。これだけ対象商品が多いとそれぞれの説明ができないのですが、クイズという形で商品訴求を行っています。

また、クイズのポイントをマイレージと連動させることで、リピートしている人はクイズに応えようという気持ちになり、クイズに答えていつもと違う商品を理解して、そっちも買ってみるという横展開が期待できます。

マイレージ式はリピート施策として王道ですが、そこにクイズも連動させることによって対象商品理解を促進させ、さらにリピートを促せています。

シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト
シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト

【動画で解説!】シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト