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「購買促進」につながる特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

LINEやWEBサイトでのレシートを活用したマストバイ施策やX・Instagramなどを活用した話題性の高いプロモーション施策など、「購買促進」につながる特徴的なキャンペーン事例を紹介。成功要因なども合わせて解説いたします。

新・本麒麟を飲んでスキャンして当てよう!キャンペーン|キリンホールディングス

新・本麒麟を飲んでスキャンして当てよう!キャンペーン|キリンホールディングス
キャンペーン概要対象商品をガイドに沿ってスマホのカメラでスキャンするとポイントが貯まる、スキャン型マイレージ式マストバイキャンペーン
インセンティブ3ポイントコース:QUOカードPay 1,200円分のポイント1,000名様1ポイントコース:QUOカードPay 300円分のポイント2,000名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【スキャン型マストバイ!】

本麒麟(缶350mlまたは500ml)を購入し、缶のデザインをスマートフォンでスキャンすることでポイントを獲得し、貯めたポイントでQUOカードPayが当たる抽選に応募できるARマストバイキャンペーン。

キリンLINE公式アカウントからキャンペーンサイトにアクセスし、必要事項を入力して参加登録マイページ内の「ポイントを貯める」ボタンを押してスキャンします。

ポイントを貯めて応募できるというマイレージ式になっているため、リピート施策になっていて、缶をスキャンするだけでポイントが貯まるため参加しやすくなっています。

【レシート要らずでポイントが貯まる!】

シリアルマストバイやレシートマストバイと違い、同じ商品でポイントを貯められてしまうため、1日1回という制限があります。ビールは1日1本以上飲む人もいるので、1日1回というのはデメリットですね。

シリアルを印刷したり、レシートをOCRかけるよりコストを抑えられることと、流通をあまり気にせず行えるということでスキャン型マストバイは提案しがいがあります。

新・本麒麟を飲んでスキャンして当てよう!キャンペーン|キリンホールディングス
新・本麒麟を飲んでスキャンして当てよう!キャンペーン|キリンホールディングス

【動画で解説!】新・本麒麟を飲んでスキャンして当てよう!キャンペーン|キリンホールディングス

ライオン×クレヨンしんちゃん 1日3回歯みがき習慣キャンペーン|ライオン株式会社

ライオン×クレヨンしんちゃん 1日3回歯みがき習慣キャンペーン|ライオン株式会社
キャンペーン概要一定額以上の対象商品を購入したレシートをフォームにアップロードするマストバイキャンペーン
インセンティブ選べるデジタルポイント3,000円分 1000名10,000円分 150名
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【1日3回の歯磨きを推進!】

ライオン株式会社が提供する診断コンテンツ「オーラルアイテムナビ」は、簡単な質問に答えることで自身の性格タイプを知り、それに合った歯磨きアイテムのアドバイスを受けることができるというもの。2025年2月3日より「クレヨンしんちゃん」とタイアップし、より親しみやすい内容となりました。

今回は1日3回の歯みがき習慣を定着させるべく、タイアップに合わせてキャンペーンを実施。対象商品を合計300円(税込)以上、または800円(税込)以上購入したレシートを応募フォームに画像アップロードするレシートマストバイの内容となっています。

また、指定のハミガキ粉を購入すると当選確率が5倍となるなど、高価格帯のプレミアム商品を買わせたい流れも作れています。効果を実感できれば継続的な利用につなげやすい商品群ということなのでしょう。

【Xで認知拡大に繋げる!】

レシートマストバイなどの購買キャンペーンは、購買されていてもキャンペーンの存在が知られず、応募が少ないといった課題がよく発生します。今回は、Xを活用することでうまく認知拡大を行っているようです。

Xキャンペーンは、「#しんちゃんと一緒に3回歯みがきキャンペーン」がついた対象投稿のカンバセーションボタンから質問に回答すると、抽選で限定グッズが当たるというもの。

質問は「朝磨き編」「昼磨き編」「夜磨き編」があり、3つ全てに参加するとレシートマストバイの当選確率が3倍になるという形でブリッジを果たしています。高価格帯のプレミアム商品購入と合わせれば、15倍の当選確率となるので参加意欲が湧きます。

「楽しみながら歯みがきの習慣を変えよう!」というメッセージを発信しつつ、ユーザーには 「3回歯みがきを続ける」「プレミアム商品を試す」「ライオンブランドへの好感度を高める」 という行動変容を促しています。

ライオン×クレヨンしんちゃん 1日3回歯みがき習慣キャンペーン|ライオン株式会社
ライオン×クレヨンしんちゃん 1日3回歯みがき習慣キャンペーン|ライオン株式会社

【動画で解説!】ライオン×クレヨンしんちゃん 1日3回歯みがき習慣キャンペーン|ライオン株式会社

長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン

長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン
キャンペーン概要購入した長崎いちごと、その購入時のレシートを一緒に撮影してLINEで応募するキャンペーン
インセンティブ3パックコース:長崎和牛コース 合計40名様1パックコース:毎月変わる ゆめずきんちゃん&こいずきんちゃんグッズコース 合計60名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【いちごとレシートを撮影して応募!】

「ゆめのか」や「恋みのり」など、JA全農ながさき系統の長崎いちごを購入したレシートと、購入したいちごを一緒に撮影するというマストバイキャンペーン。

今回のような生鮮食品は、レシートに「いちご」としか書かれないケースが多く、レシートマストバイキャンペーンでOCRをかけてチェックするのが難しいという課題があります。

レシートの「いちご」だけでは、どこ産のいちごを買ったのか分からないということです。

逆にいちごの写真だけとなると、購入せずに店舗で写真だけ撮影することができてしまいます。双方解決するため、対象商品とレシートを一緒に撮影させちゃおうというソリューションです。

応募は3パックと1パックのコースがあり、どちらも購入品とレシートを1枚の写真におさめて送るというもの。レシートと他のものが一緒に写っているとOCRがききづらくなるし、ましてや3パックと一緒に取ったらレシートが小さくなるので、OCRで自動化などはやってなさそうです。

【賞品で地域PRも!】

LINE側を見ていくと、Messaging APIを活用したオールドスクールなレシートキャンペーン。コース選択し写真をメッセージに送り応募完了ボタンを送ると応募できます。基本的に写真をすべて受け付け、キャンペーン終了後に抽選し、目視確認を行うのだと思います。

Messaging APIは1000通までは無料ですが、それ以上増えると費用が発生します。キャンペーン参加でのメッセージ増加は嬉しい悲鳴になりますが、いたずらなどの懸念や、大量のメッセージになると結構なコストになるので、最近はLIFF形式が一般的です。

また、お年を召した方などに、普段のLINE使いとほぼ同じ形でキャンペーンが進行してわかりやすい、というメリットはあります。

長崎いちごだけでなく、「長崎和牛」などの地元商品が賞品に含まれることで、地域全体のプロモーションにつなげてます。LINEは友達につなげた後の運用が、送信に応じてお金がかかる分効果があるので、そこも見据えて提案していきたいですね。

長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン
長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン

【動画で解説!】長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン

#甘酒違いが分かる人キャンペーン|森永製菓株式会社

#甘酒違いが分かる人キャンペーン|森永製菓株式会社
キャンペーン概要森永甘酒を1点以上購入し、レシートの画像を応募フォームから送信すると応募完了。4人のプロの感想から共感したものを選びXにシェアすると、当選確率2倍になる。
インセンティブ抽選で100名様に「至福の甘酒」が当たる
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【プロが語ることによる説得力!】

茶道家、和菓子作家、落語家、バリスタの、異なる分野のプロフェッショナル4名が、それぞれの専門性から「甘酒」の魅力を評価するといった内容で、キャンペーンを展開しています。

茶道家の繊細な味覚、和菓子作家の甘味のバランス感覚、落語家の親しみやすさと語り、バリスタの香りや風味への鋭い視点により、伝統的な飲み物「甘酒」が多面的に語られ、ただの商品説明ではなく、一つの文化的ストーリーが作られています。

このストーリーによって茶の席での楽しみ方、和菓子との相性、落語の背景にある庶民文化とのつながり、そしてコーヒー文化との意外な調和など、「甘酒」を新たな視点で再発見させることで、話題化を目指しています。

【至福の甘酒が当たる!】

ストーリーに加え、「至福の甘酒」というインセンティブでキャンペーンにブリッジし、レシートマストバイ形式で購買につなげてます。さらに応募後、4人のプロの感想の中から共感したものを選びXに投稿すると、当選確率が2倍となります。

応募フォームのURLをみるとASPのフォーム機能を使っているようなので、OCRやX収集はなさそうです。キャンペーン終了後目視で拾い上げる、安価なものに仕上げています。

「おいしい」「美味しさが違う」と言うのは簡単ですが、どのプロの感想に共感するかを糸口に、プロの視点から再定義し、単なる「飲み物」ではなく「体験」として訴求しています。

#甘酒違いが分かる人キャンペーン|森永製菓株式会社
#甘酒違いが分かる人キャンペーン|森永製菓株式会社

【動画で解説!】#甘酒違いが分かる人キャンペーン|森永製菓株式会社

みんなでバリボリキャンペーン | 三幸製菓株式会社

みんなでバリボリキャンペーン | 三幸製菓株式会社
キャンペーン概要レシートマストバイを中心に、Xでのフォローリポストキャンペーンや当選確率が2倍になる懐かし文字解読チャレンジクイズを開催
インセンティブ昭和、平成、令和を感じられるギフトが抽選で300名に当たる
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【ギャル文字やポケベル打ちが楽しめる!】

「世代を超えてみんなで楽しもう」のタイトルで、昭和・平成・令和の各時代をテーマに、世代ごとの懐かしさや共感を通じ、あらゆる世代にアプローチしています。

異なる時代のテーマを用意することで、「昭和ってこんな時代だったんだよ」「これ、平成時代に流行ってたよね!」といった世代間の会話やコミュニケーションを生みつつ、「どの時代にも三幸製菓のお菓子があった」と、ブランドの存在感や信頼感を醸し出してます。

そんな時代を分かりやすく伝えるべく、キャンペーンサイトには「懐かし文字モード」が用意されていて、インセンティブ紹介を「ギャル文字」と「ポケベル打ち」に変換して楽しむ事ができます。

【懐かし文字の解読で当選確率が2倍!】

Xでのフォロー&リポストキャンペーンも行っていて、レシートマストバイの認知拡大に貢献しています。さらに、「懐かし文字」の解読クイズの答えをフォームから回答し、正解すると当選確率が2倍になるキャンペーンも行っています。

三幸製菓のお菓子を通して、世代ごとのアイテムやテーマがきっかけで、「昔の話」や「時代の違い」について自然と会話が生まれるストーリーです。それを軸にコンテンツを充実させ、購買に向かわせるレシートキャンペーンに着地させています。

みんなでバリボリキャンペーン | 三幸製菓株式会社
みんなでバリボリキャンペーン | 三幸製菓株式会社

【動画で解説!】みんなでバリボリキャンペーン | 三幸製菓株式会社