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「購買促進」につながる特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

LINEやWEBサイトでのレシートを活用したマストバイ施策やX・Instagramなどを活用した話題性の高いプロモーション施策など、「購買促進」につながる特徴的なキャンペーン事例を紹介。成功要因なども合わせて解説いたします。

はぴだんぶいといつだって豆乳キャンペーン

はぴだんぶいといつだって豆乳キャンペーン

キャンペーン概要対象商品を購入したレシートをLINEで撮影してポイントを貯め、貯まったポイント数に応じて好きなコースに応募するマイレージ型キャンペーン
インセンティブ【1ポイントで応募】選べるデジタルポイント100円分(計30,000名)、 オリジナルタンブラー(計1,000名)【10ポイントで応募】選べるデジタルポイント1万円分(計100名)、 オリジナルトートバッグ&キーホルダー(6種)(計100名)【24ポイントで応募】選べるデジタルポイント3万円分(計30名)、 オリジナルクッション(6種1セット)(計50名)【40ポイントで応募】選べるデジタルポイント5万円分(計10名)、 ホテルプラザ神戸 はぴだんぶいキャラクタールーム ペア宿泊券(計10組20名)
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【LINEミニアプリで購買促進!】

はぴだんぶいといつだって豆乳キャンペーンは、LINEミニアプリ「まめレージ」を基盤にしたマイレージ式マストバイキャンペーンです。

LINEミニアプリを利用することで、従来のLIFF形式と異なり、プッシュ通知で「ポイント有効期限が迫っています」「あと1ポイントで応募できます」といったパーソナライズされたメッセージを配信できます。

これによりキャンペーンからの離脱を防ぎ、ユーザーの継続的な購買行動を効果的に促すことが可能になりました。

【低ハードルな応募設計!】

メインターゲットに刺さるIP選定と低ハードルな応募設計が秀逸です。

サンリオの「はぴだんぶい」は、「推し活」文脈で再ブレイクしており、メインターゲットである30代〜50代女性の心を見事に掴んでいます。

1本購入で応募できる「1ptコース」を3万名に設定することで、「どうせ当たらない」という印象を払拭し、ライト層の取り込みを促進しています。

LINEミニアプリの利便性と、ターゲット、インセンティブが緻密に設計された隙のないマストバイ戦略です。

はぴだんぶいといつだって豆乳キャンペーン
はぴだんぶいといつだって豆乳キャンペーン

【動画で解説!】はぴだんぶいといつだって豆乳キャンペーン

ピノノくじ|森永乳業

ピノノくじ|森永乳業

キャンペーン概要ピノ6粒入りのキャンペーンパッケージ全6種を購入し、トレー下のQRコードを読み込みサイトに登録。「ピノキャラ」を生成し、パッケージの種類に応じた抽選券を集めて週1回の抽選会に応募
インセンティブピノ守護神、 冷凍庫いっぱいピノ、ピノQUOカード、ピノ実家のれん、ピノけん玉、ピノステッカー、ピノポーチ、ピノエコバック、ピノ豆皿、ピノドローン、ピノカチューシャ(各景品の当選数は非公開)
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【収集型ゲーミフィケーション!】

「ピノノくじ」は、店頭でキャンペーンパッケージを購入し、箱の中のトレー下に隠されたQRコードを読み込んで参加するという、QRコード型マストバイのキャンペーンです。

サイトでユーザー自身が「ピノキャラ」というアバターを作り当選すると、その「自分のピノキャラ」がリアルな「景品」に転生する、というストーリーになっています。

これは単に「モノが欲しい」という欲求だけでなく、「自分のキャラがグッズになる」という強烈な自己顕示欲と所有欲を刺激する仕掛けです。当選したらSNSで自慢したくなる仕掛けが見事なUGC誘発設計といえます。

インセンティブもピノのデザインをふんだんに使った、不思議と自慢したくなるものになっているのもポイントです。

【6種のパッケージでリピートを促す!】

対象商品を「6種類の異なるパッケージ」に設定していて、リピート購入させる動機付けとして、「全6種をコンプリートして応募口数を最大(6口)にしたい」というコレクター心理を突いています。

単なるマイレージ式よりも、「パッケージを集める」という行動の方がゲーム感覚で楽しいですよね。

「週1回の抽選会」という表現にしているのも、次の抽選までパッケージを探させるという、リピート購買の期間を担保したいということなのでしょう。

単体パックの特性を活かし、「パッケージ収集」と「キャラクター転生」というゲーミフィケーションでO2Oのリピート購買を促す、エンゲージメント重視型のマストバイキャンペーン事例です。

ピノノくじ|森永乳業
ピノノくじ|森永乳業

【動画で解説!】ピノノくじ|森永乳業

温泉地までぶっとび!? 買って当てよう! Xで当てよう! すごろくキャンペーン|株式会社バスクリン

温泉地までぶっとび!? 買って当てよう! Xで当てよう! すごろくキャンペーン|株式会社バスクリン

キャンペーン概要対象商品を購入し、レシート画像を投稿し、購入点数に応じてサイコロを振り、貯まったマス数で各コースに応募するレシートマストバイ
インセンティブ【12マスコース】JTBオリジナルデザイントラベルギフト / 20,000円分 + オリジナルアクリルボックス +「桃太郎電鉄2 ~あなたの町も きっとある~ /Nintendo Switch™」(10名様)、【6マスコース】JTBオリジナルデザイントラベルギフト/ 10,000円分 + オリジナルアクリルボックス(50名様)、【3マスコース 】「日本の名湯」つめあわせ / 3種セット(330名様)、【応募者全員】オリジナルデザインデジタル壁紙
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【レシートですごろく!】

バスクリン「日本の名湯」と「桃太郎電鉄」のコラボで、レシートマストバイを「すごろく化」して回数応募に変換するおもしろキャンペーンです。

対象商品を買ってレシート画像を投稿すると、商品1点につきサイコロ1回振ってマスをすすめ、3・6・12マスの各コースで賞品に応募する事ができます。超過分は次回へ繰り越し可能です。

例えばレシートに対象商品2点あったならサイコロ2回振れて、出目が「4」と「2」なら合計6マスになり、「6マスコース」に応募可能となるわけです。運よく「6」が2回出たら対象商品2点買って、「12マスコース」を選べることになります。

マスが多いコースほど賞品の価値と希少性が上がる設計になっているので、購買とともに運も必要になってきます。

【家風呂が旅になる!】

Xではフォロー&リポストと、シンプルにキャンペーン認知拡大をしていて、インセンティブに「オリジナル駅名プレート」などを用意し、ゲームIP文脈の拡散を刈り取っています。

「お風呂で旅気分」「温泉地公認品質」という建前で生活提案を掲げつつ、秋冬の入浴ピークに合わせ露出して購買させ、UGC投稿までを一気通貫で設計しています。

JTBトラベルギフトやコラボ壁紙、Nintendo Switch™「桃太郎電鉄2」などのインセンティブで、旅・ゲーム・入浴の文脈一致で欲求喚起し、ユーザーには「日本の名湯=うちの冬の定番」「桃鉄で当てて温泉行けるかも」という気分を持たせる狙いで楽しみながら購買させる狙いがありそうです。

桃鉄の旅情を家風呂に持ち込む体験を通じて、購入→投稿→拡散の循環を生み、冬季の入浴カテゴリーで「日本の名湯」の第一想起と、まとめ買い課題を同時に解決しようとした取り組みです。

温泉地までぶっとび!? 買って当てよう! Xで当てよう! すごろくキャンペーン|株式会社バスクリン
温泉地までぶっとび!? 買って当てよう! Xで当てよう! すごろくキャンペーン|株式会社バスクリン

【動画で解説!】温泉地までぶっとび!? 買って当てよう! Xで当てよう! すごろくキャンペーン|株式会社バスクリン

サイバー脅威防衛力向上作戦|株式会社ノートンライフロック

サイバー脅威防衛力向上作戦|株式会社ノートンライフロック

キャンペーン概要公式をXフォローしてキャンペーン投稿から全3問のクイズに回答し結果を指定の「#電子情報防衛装備ノートン」「#PR」と指定メンション付きでポストして応募完了
インセンティブ・「サイバー脅威 VS 電子情報防衛装備ノートン」初号機格納専用展示ユニット(フィギュア+オリジナルフィギュアケース):5名様
・「サイバー脅威 VS 電子情報防衛装備ノートン」オリジナルアクリルスタンド – A ver. -:20名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【エヴァの“侵入”でサイバー脅威を自分ゴト化!】

ノートンが「新世紀エヴァンゲリオン」と組み、X上のクイズと投稿で参加できるコラボキャンペーンを開催しました。

公式Xをフォローし、キャンペーン投稿から全3問のクイズに回答、結果に「#電子情報防衛装備ノートン」「#PR」を付け、指定メンションでポストすると応募完了となる、カスタムストーリーを活用したクイズ形式となっています。

カスタムストーリーは、Xアプリ内ブラウザを活用したXキャンペーンを拡張させる内容で、実際はLPに遷移していても、画面デザインをX風にすることで外部サイトに飛ぶという不安を軽減しています。

キャンペーンのストーリーはエヴァ第拾参話「使徒、侵入」の、「見えない侵入」をモチーフに、サイバー脅威に置き換えたものになっています。

ノートンの多層防御や監視・ID保護といった価値理解を物語的に理解できるようになっていて、ユーザーには「ノートン=うちのデバイスを守る定番」という気分を持たせ、指名想起と購入検討を底上げする設計を担っています。

【導線でエヴァンゲリオンの世界観を演出!】

ファーストビューで「第拾参話」の世界観と、「ノートン起動準備」「三つの機能ON」を視覚化し、規約や細則は下に逃がして読み進めさせる導線でエヴァンゲリオンの世界観を演出。

ターゲットはエヴァ30周年で盛り上がる20〜40代のファン層と、年末前にEC・サブスク利用が増えるライト〜中級のデジタルユーザーとなっていて、サイバー脅威をクイズコンテンツで啓蒙しています。

エヴァの侵入物語でノートンの守りを直感化し、Xで手を動かす体験価値を打ち出して、守りの自分ゴト化を起こす動きです。

サイバー脅威防衛力向上作戦|株式会社ノートンライフロック
サイバー脅威防衛力向上作戦|株式会社ノートンライフロック

【動画で解説!】サイバー脅威防衛力向上作戦|株式会社ノートンライフロック

ジブン解放、ドリトスキャンペーン|ジャパンフリトレー株式会社

ジブン解放、ドリトスキャンペーン|ジャパンフリトレー株式会社

キャンペーン概要公式Xでフォロー&引用リポストし、「#ドリトスでジブン解放」を付けて応募と、対象商品を購入してレシートをアップロードするマストバイ
インセンティブA賞:ジブン解放資金 50万円(1名様)
B賞:商品詰め合わせ ドリトスdipセット(50名様)
A賞:ドリトスバランスゲーム(50名様)
B賞:Amazon ギフトカード(500円分)(950名様)
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【「ジブン解放」を宣言!】

スナック菓子ブランド、ドリトスが展開する「ジブン解放ミッション」キャンペーン。

ドリトスのコア思想「FOR THE BOLD(もっと強く、もっと濃く)」を日本の消費者が体感できるように落とし込んだ表現が「ジブン解放」で、このメッセージを軸に、Xキャンペーンとレシートマストバイの二段構えで、認知拡大から購買までを一気通貫でつなげています。

Xキャンペーンは「ジブンが叶えたい夢」を投稿すると応募完了で、「ジブン解放資金」として50万円が当たるというもの。UGCをタイムライン上に発生させ、認知拡大させています。

【UGC創出!】

マストバイのコピーは「ドリトスバランスゲーム」「dipセット」「自由に選んでジブン解放」とX側と連動しており、食べ方・遊び方まで解放する体験に接続しています。

ユーザーに「私の挑戦、ここで宣言する」と一歩踏み出させ、同時に店頭でドリトスとdipを手に取らせるということなのでしょう。

SNSでも「50万円で◯◯旅に出たい」「dipでタコパする」などの感想もあり、キャンペーン参加だけではないUGCも生み出しています。

夢の宣言というわかりやすい体験価値でSNSの自己表現欲を掴み、レシート応募で確実な購買に落とす二段構えです。結果的にユーザーに「ドリトスは挑戦の相棒だよね」と感じさせ、年末年始のホームパーティ需要で指名買いと棚回遊を固定化する設計です。

ジブン解放、ドリトスキャンペーン|ジャパンフリトレー株式会社
ジブン解放、ドリトスキャンペーン|ジャパンフリトレー株式会社

【動画で解説!】ジブン解放、ドリトスキャンペーン|ジャパンフリトレー株式会社