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特徴的な「企画」を取り入れたキャンペーン施策【最新事例まとめ】

X(Twitter)やInstagram、LINEなどのSNSを活用した拡散力の高い企画や、チャレンジ企画・コラボ企画など特徴的なWEBプロモーション施策をご紹介。キャンペーンが成功した要因となるアイデアや手法なども合わせて解説していきます。

あなたの自腹疲れ診断|Bill One

あなたの自腹疲れ診断|Bill One
キャンペーン概要5問ほどの設問にタップで回答していくと、あなたの“自腹払いストレス度”が4段階で判定される診断コンテンツ
インセンティブビールワン2本セット 100名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【共感型キャンペーン!】

月末、机の上には領収書の束。「自腹って、やっぱりちょっと切ないですよね」そんな誰もが抱える立替えあるあるに寄り添った、Sansan「Bill One」のCM放映に合わせて公開された診断コンテンツ。

画面に現れる5問ほどの設問にタップで回答していくと、あなたの「自腹払いストレス度」が4段階で判定されるというもの。

診断を終えるとエントリーフォームが現れ、必要事項を入力して応募すれば、石川酒造と共同開発したホップ香るペールエールで、Bill Oneのロゴをまとった限定クラフトビール「ビールワン」2本セットが抽選で100名に当たります。

【あるあるで自分事化!】

TVCM では「いったん自腹って、痛いよな…」という誰もが共感するセリフで、立替え文化の痛点を炙り出し、診断コンテンツで自分事化し、①気づき → ②共感 → ③サービス認知と動かしています。

あなたの自腹疲れ診断|Bill One
あなたの自腹疲れ診断|Bill One

【動画で解説!】あなたの自腹疲れ診断|Bill One

カルピスⓇからの挑戦状キャンペーン|アサヒ飲料株式会社

カルピスⓇからの挑戦状キャンペーン|アサヒ飲料株式会社
キャンペーン概要市販の「カルピス」ボトルをスマホカメラで映すとボトルの総数を数えるARゲームが
インセンティブ家庭用プラネタリウム Homestar Lite Blue + カルピスⓇ(希釈用)1本 10名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【ボトル数えチャレンジに挑戦!】

1919年の七夕に生まれたカルピスは「7月7日はカルピスの誕生日」として、過去にもWebで自室の壁に天の川を投影する「七夕プロジェクション」配布や、100周年の際にはLINEキャンペーンでLINE応募46万人達成するなど、毎年七夕を盛り上げています。

2025年は七夕の夜空に願いを込める代わりに、七夕ARゲームキャンペーンを実施。

特設サイトでARカメラを起動すると、白と青の水玉ボトルが星屑のように現れ、画面上をふわりと流れていきます。

ボトルの数を数えたら、正解数とハッシュタグ 「#7月7日はカルピスの誕生日」「#カルピスからの挑戦状」 を添えてXに投稿すると応募完了です。

難易度はかんたん・むずかしいの2段階で、上級モードはボトルの出現スピードがグンと上がり、つい「もう1回!」と挑戦をすることでサイト滞在時間を長くし、コミュニケーションを長く取ることができています。

【ブランド訴求力抜群!】

 7月4日〜7日下北沢に 「カルピス星空カフェ」も期間限定でオープンし、幻想的な全天周プロジェクションの天の川を眺めながら、ここでしか味わえない「流れ星ドリンク」を提供しました。

ゲームコンテンツはコミュニケーションを長く取ることができ、その中にブランド訴求ができるというのが特徴です。さらにARを使うことで購買にもつながるようになっています。

カルピスⓇからの挑戦状キャンペーン|アサヒ飲料株式会社
カルピスⓇからの挑戦状キャンペーン|アサヒ飲料株式会社

【動画で解説!】カルピスⓇからの挑戦状キャンペーン|アサヒ飲料株式会社

OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課

OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課
キャンペーン概要Xでのフォローリポストキャンペーンやポップアップイベントなど開催
インセンティブOK!!広島100万円ツアー 1組2名様広島のブランド和牛「比婆牛ひばぎゅう」1万円分 10名様広島の酒蔵で造った日本酒(4合瓶) 50名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【方言×グルメで話題化!】

広島県が瀬戸内の豊かな食文化を首都圏に本格発信するプロモーション。

X公式アカウントをフォローし、指定ポストをリポストするだけで応募が完了し、当選者には100万円相当のプレミアム食旅ツアー が贈られるという、シンプルな仕組みながらインセンティブが豪華なものになっています。

奥田民生さんと吉川晃司さんがスペシャルサポーターを務めていて「おいしいけぇ、ひろしま」を合言葉に、お好み焼きや牡蠣だけに留まらない多彩なグルメが軽やかに紹介されています。

広島出身、還暦同級生のお二方の頭文字をとり「Okuda ✕ Kikkawa = OK」とのことで、ユニットの応援歌「OK」は広島東洋カープ公認曲にもなっていて、地元を全力でプッシュしているようです。

【拡散性抜群!】

銀座のアンテナショップ TAU や、南青山のMAZDA TRANS AOYAMAでは、比婆牛のローストビーフや瀬戸内レモンを使ったスイーツ、日本酒の試飲などが体験できるポップアップイベントが開催され、首都圏の生活者が味覚で広島を先取りできる導線が丁寧に設計されています。

キャンペーンはフォロー&リポストで手軽に参加できる一方、当選後に広島を実際に訪れれば、生産者やシェフとのリアルな交流を通じて「広島はおいしいだけじゃなく、温かい人がいる場所」と感じてもらうのが最大の狙いでしょう。

記者会見でも広島愛トークがニュース化され、主要メディアに多数掲載されています。「方言×グルメ」はTikTok・Xで拡散されやすい鉄板素材です。

OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課
OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課

【動画で解説!】OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課

生理中だって全力で推させてよ ロリエでモレ安心ブロック!|花王株式会社

生理中だって全力で推させてよ ロリエでモレ安心ブロック!|花王株式会社
キャンペーン概要公式アカウントをフォローし「ぴったりロリエを見つけよう!」診断の結果カードを、ハッシュタグ #ロリエと推し活 を付けてポストし参加
インセンティブロリエ しあわせ素肌 もちふわfit 特に多い昼用25cmロリエ 朝までブロック 安心ショーツ MーLサイズお一人様各1個ずつ 500名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【一問一答の診断!】

「大事な推し活の日こそ、コンディションを万全に整えたい」そんな乙女心に寄り添う、花王ロリエが展開する 「#ロリエと推し活」キャンペーン 。

診断コンテンツ「ぴったりロリエを見つけよう」の結果カードをハッシュタグ付きで Xに投稿するだけでエントリーが完了となります。

診断結果を投稿するとインセンティブが当たるというキャンペーンですが、サイト全体をパッと見ても、診断コンテンツがなさそうに見えます。

サイト内の「今日の推し方」をクリックすると出てくるレコメンド商品が「診断」というものらしいです。

「診断」とは、医者が患者を診察して、健康状態、病気の種類や病状などを判断することなので、一問一答の選択肢形式でも問題はないのですが、感覚的に何問か答えるイメージがありました。

【悩みに寄り添うブランド戦略!】

診断の選択肢は、ライブ参戦や現地交換といったアクティブ派から、おうち配信視聴やグッズ開封会といったまったり派まで全6パターンで、それぞれ「推し活シーン × 吸収力」 の最適な組み合わせを即提示してくれます。

きちんと調査データも開示し、ユーザーインサイトである「生理中は推し活を諦めがち」の解決者ポジションを獲得しにいっています。

一問一答であれば工数かからない診断コンテンツができあがりますね。

ただキャンペーン情報の下にコンテンツを持ってくるか、キャンペーン情報から上に戻れるようにするとユーザー体験は上がります。

生理中だって全力で推させてよ ロリエでモレ安心ブロック!|花王株式会社
生理中だって全力で推させてよ ロリエでモレ安心ブロック!|花王株式会社

【動画で解説!】生理中だって全力で推させてよ ロリエでモレ安心ブロック!|花王株式会社

学校に in ゼリー |森永製菓株式会社

学校に in ゼリー |森永製菓株式会社
キャンペーン概要高校生やOB/OGが応援したい高校の部活に投票し、対象の部活に「in ゼリー エネルギー」1ケースを抽選で500部活に届ける
インセンティブ「in ゼリー エネルギー」1ケース 500部活
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【感動体験×投票キャンペーン!】

森永製菓の「部活に in ゼリー 2025」は、単なる商品の配布に留まらず、高校生の青春と地域の応援文化を掛け合わせた、本格的なリアル体験型キャンペーンです。

5月19日〜6月18日の1ヶ月間、誰でも1日1票で高校の部活動に投票でき、抽選で選ばれた500校に「in ゼリー エネルギー」が贈られます。

加えて、ガールズバンド「サバシスター」によるスペシャルライブを伴う、その場での差し入れ1校限定企画は、当選校にとって一生の思い出になる青春の特別な一日となる設計です。

2016年からこの部活応援は行われていて、2016年の初回で「投票&差し入れ」のモデルを成立させ、2019年にはタレント起用し、2022年には青春期へのブランド接点強化、2025年の今回は音楽ライブという新たな感動要素を付加して、毎年テーマを進化させながら、多層的なターゲットと感情を巻き込む施策を展開しています。

【母校の部活を愛する卒業生層にリーチ!】

参加者的にも、「母校を応援したい」「あの学校の部活を元気づけたい」という気持ちを持って投票とシェアを重ね、オンラインだけでなく現地での接点を通じて応援の輪が広がっていきます。

さらに、投票とSNS拡散によって地域や学校単位にまでブランド体験が波及し、感情によるつながりがすべて「in ゼリー = 支え」を伴って記憶に刻まれます。

単なるスポンサー的差し入れキャンペーンではなく、OB・OGから現役部活生との感情的な架け橋をつくる応援体験の共有プロジェクトとして進化し続けています。

学校に in ゼリー |森永製菓株式会社
学校に in ゼリー |森永製菓株式会社

【動画で解説!】学校に in ゼリー |森永製菓株式会社