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特徴的な「企画」を取り入れたキャンペーン施策【最新事例まとめ】

X(Twitter)やInstagram、LINEなどのSNSを活用した拡散力の高い企画や、チャレンジ企画・コラボ企画など特徴的なWEBプロモーション施策をご紹介。キャンペーンが成功した要因となるアイデアや手法なども合わせて解説していきます。

365 CHEERS LABEL by GREEN LABEL|キリンホールディングス株式会社

365 CHEERS LABEL by GREEN LABEL|キリンホールディングス株式会社
キャンペーン概要サイト上で、365日から好きな日付と名前を選んで、オリジナルデザインの「淡麗グリーンラベル」の缶ラベル画像を作成後Xにシェアし、1日1回抽選に参加
インセンティブご自身がデザインした「淡麗グリーンラベル」オリジナル缶1本「淡麗グリーンラベル」通常缶1本(計2本)
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【グリーンラベルのUGC創出施策!】

特設サイトで自分の好きな日付と名前を入れたオリジナルラベルをデザインし、それをXでシェアすると、抽選で10,000名にそのオリジナルデザインの缶が当たるというキャンペーン。

「日付と名前(あるいはメッセージ)を入れてオリジナルラベルを作る」という手法は、様々な企業が実施している王道とも言えるスキームです。父の日やバレンタインデーなどにこのスキームは活用されることが多く、ユーザーは「自分だけの物語」を商品に入れ込むことができます。

他にも自分の誕生日、恋人との記念日などの特別な日に、ユーザーはラベルを作りながらその日の思い出に浸りつつ、その人にとっての「特別な一本」へと変えるわけです。

そんな「特別な一本」を作る体験を通じて、ユーザーの日常にある乾杯シーン、特に「ちょっとしたお祝い」の瞬間にグリーンラベルを刷り込むことができます。

【当選10000名のUGCが担保されている!】

ユーザーが作った多種多様なオリジナルラベルがX上にシェアされることで、膨大な数のUGCが生まれ、「特別な一本」も含め、自分ごと化を促しています。

購入を必須としないため参加のハードルが低く、情報の拡散力を最大化している点と、数多あるビールの中で、いかにして個人の体験に結びつけ、ブランド想起をさせるか。その一つの答えを、このキャンペーンは示していると言えるでしょう。

「淡麗グリーンラベル」をユーザーの日常の乾杯シーンに溶け込ませることと、特別な日や人を想起させるというのを同時に行っています。好きなアニメキャラクターの誕生日など推し活にも活用できそうです。

365 CHEERS LABEL by GREEN LABEL|キリンホールディングス株式会社
365 CHEERS LABEL by GREEN LABEL|キリンホールディングス株式会社

【動画で解説!】365 CHEERS LABEL by GREEN LABEL|キリンホールディングス株式会社

Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社

Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社
キャンペーン概要スマートフォンでRed Bull Tetrisをプレイし、プレイ結果を登録すると、成績が国内大会の結果に反映される
インセンティブ東京ゲームショウ内で行われる国内王者決定戦への出場権。さらに勝ち抜いたトッププレイヤーは、ドバイで開催される世界決勝大会への出場権が得られる。
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【異色コラボの世界規模キャンペーン!】

エナジードリンクの王者「Red Bull」と、懐かしのブロックパズルゲーム「テトリス」という意外な組み合わせで世界大会を行っています。

このキャンペーンは、オンライン予選を勝ち抜いた猛者たちが、1989年に発売されたNES版(海外版ファミコン)の「テトリス」で日本一を争うというもの。優勝すれば、ドバイで開催される世界大会への出場権が手に入ります。予選は実機での対決ではなくブラウザ再現のテトリスになっているので、だれでも参加できるのがいいですね。もちろん決勝はオフラインです。

ユーザーからすれば、ルールを知っているテトリスだからこそ、トッププレイヤーたちの信じられないような高速プレイを見て、その「ヤバさ」が直感的に理解できます。また、テトリスという誰もが知るコンテンツを通じて、ブランドの核となる「翼をさずける」というメッセージを提供しています。

【誰でも知ってるゲームで熱狂を生む!】

実機の方はコントローラーの持ち方が進化していて、ハイパータッピングと言われる高速回転を可能にした形から、ローリングと言われるコントローラーの背面に指を置き、叩くように指を滑らせて連打し、その振動を利用して、十字キーに乗せたもう片方の手の親指にボタンを押し込ませるという、ゲーム内容やフィジカルではなく、コントローラーの構造をも利用しています。気になる方はYoutubeなどにもアップされているのでぜひ。

レッドブルは様々なeスポーツを応援していますが、あえて30年以上前の「クラシックテトリス」を選び、さらにブラウザ活用で参加の裾野を広げつつ、「熱狂」や「感動」という体験を提供するブランドと知っていただく素晴らしい施策になっています。

Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社
Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社

【動画で解説!】Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社

ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社

ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社
キャンペーン概要ハットに関わる3社合同による大運動会動画の公開と、各社Xキャンペーンを行い、3社のキャンペーン全てに参加すると当選確率3倍に
インセンティブハット&ハト社のロゴ入りジャージ 3名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【8月10日はハットの日!】

リンガーハット、イエローハット、ハトのマークの引越センターと、名前に「ハット」が入る会社合同の企画。毎年8月10日に「ハットの日」を実施しています。

「ハットの日」の起源はピザハットで、「ハッ(8)ト(10)」の語呂合わせから、自社の記念日として「ハットの日」を設定していました。2022年から「小屋」という意味を持つ共通点からリンガーハットが加わり、食を通じて豊かな時間を提供したいという思いを共有し、日本記念日協会によって8月10日が公式に「ハット(小屋)の日」として認定されたという歴史があります。

そこから2023年にイエローハットが参戦し、「ハット」は「帽子」であるという、それぞれの「ハット」の意味の違いを戦うハット首脳会談、そして2024年はハトのマークの引越センター参戦とスケールアップしていたのですが、2025年の今回はピザハットが不参加です。「大運動会」という企画に対して、ピザハット側のスケジュールが合わなかったということもありそうですが、ハットの日オリジナルメンバーが不在というのは悲しいです。

【接点のないブランドを繋ぐ話題化施策!】

各社Xを活用したキャンペーンを行っていて、ジャージプレゼントキャンペーンでは、3社すべてのアカウントで応募すると当選確率が3倍になるという仕掛けで、普段は全く接点のない3社をブリッジさせています。

毎年恒例のイベントごととして、オリジナルメンバー不在でもやる必要があったのでしょう。来年ピザハットは復活するのか、新しいメンバーが追加されるのか、今から楽しみです。

ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社
ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社

【動画で解説!】ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社

新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
キャンペーン概要公式サイトで〈初級・中級・上級・超級〉のいずれかに挑戦しクイズに回答し、点数が表示された結果画面をXでシェアすると応募完了
インセンティブLEGO® Jurassic World™リトルイーティー、ベイビードロレス(アクイロプス)、ティタノサウルスカオス セット 1名アニア ジュラシック・ワールド 決めろ!ダイノアタック 1名メタルワッペン付ヴィーガンレザーダッフルバッグ 2名キッズ用Tシャツ 15名福井県立恐竜博物館年間パスポート 15名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【検定の難易度が選べる!】

1993年のジュラシック・パークから22年後の世界で、恐竜テーマパーク「ジュラシック・ワールド」がついに一般開園し、またもパニックになるという、スピルバーグ的な驚きと恐怖へのオマージュを残しつつ、現代的テンポとスケールで90年代のノスタルジーと最新CGの怪獣プロレスを両立させている映画「ジュラシック・ワールド」のプロモーションです。

映画公開に先がけて登場した「新ジュラシック検定キャンペーン2025」は、初級から鬼ムズ超級まで4段階のクイズに挑戦し、結果画面をXでシェアすると豪華賞品が当たるという、ジュラシック・パーク世代も取り込んでいます。

恐竜研究家・恐竜くん監修のトリビアが盛り込まれた問題は、ライト層にもコアファンにも歯ごたえ十分で、点数を公開すればするほど「恐竜博士」称号を誇示できる設計となっています。

【ライト層もコアファンも!】

インセンティブもLEGO・タカラトミー・福井県立恐竜博物館など、恐竜好きに響くブランドの賞品で、映画の世界観を体験させています。夏休み期間に合わせて7月18日〜8月31日と長めに設定されており、親子の自由研究ネタやコレクター心をしっかりキャッチ。

さらに「各レベルを別ポストすると当選確率アップ」というルールがリピート挑戦を誘発し、映画情報の継続リーチへと導いています。

最難関レベルの実装により、シリーズマニアほど繰り返し挑戦させ、1ユーザーあたりの接触回数を最大化し、公式Xフォロワーを刈り取りにいっています。

新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

【動画で解説!】新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

未来のハイチュウ ハイチュウの思い出 募集チュウキャンペーン|アサヒ飲料株式会社

未来のハイチュウ ハイチュウの思い出 募集チュウキャンペーン|アサヒ飲料株式会社
キャンペーン概要公式Xアカウントをフォローし2種いずれかのお題に沿った内容でハッシュタグを付けてポストで参加
インセンティブハイチュウ×green label relaxing×Fruit of the LoomコラボTシャツ:50名様ハイチュウ×green label relaxing×NEW ERA コラボキャップ:50名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【50周年UGCキャンペーン!】

50周年イヤーのハイチュウが「ありがとう50CHEW年キャンペーン」として様々な企画を実施しました。

レシートマストバイ施策や、NewDaysで600円以上購入すると応募できる店頭施策を行ったり、歴代50フレーバーの人気投票の総選挙、今と未来のハイチュウを五感で体験できる期間限定ハイチュウミュージアム、北米向けに刷新したカラフルな50th記念パッケージを初披露したりと、精力的に様々な文脈でコアファンからライト層・インバウンド客までタッチポイントを作っています。

そして夏のデジタルプロモーションとして 「未来×思い出」 UGCキャンペーンを開催。Xで「#未来のハイチュウ」または「#ハイチュウの思い出」のいずれかを付けて投稿するというもので、抽選でオリジナルグッズが当たります。

【「未来」と「思い出」を投稿!】

未来タグでは「50年後には宇宙食仕様のハイチュウが!?」「真夏でも溶けない瞬間冷却チュウ!?」といった自由奔放なアイデアが飛び交い、読んでいるだけでワクワクが止まりません。

一方、思い出タグでは「遠足のバスで友達と分け合った」「部活帰りに頑張ったご褒美で買った」など、世代やシーンを超えて共感を呼ぶエモーショナルなエピソードが続々と集まっています。

インセンティブには green label relaxing を軸に Fruit of the Loom と NEW ERA を掛け合わせた本格アパレルコラボを用意していて、Z世代をターゲットにしているのがわかります。ブランドの「これまで」を大切にしながら 「これから」 への期待を高める、周年キャンペーンの新しい方法と言えます。

タイトルのリズム感、ダジャレ感がよいですね。UGCとしてはかなり大きいターゲットになっていますが、インセンティブでフォーカスしています。

未来のハイチュウ ハイチュウの思い出 募集チュウキャンペーン|アサヒ飲料株式会社
未来のハイチュウ ハイチュウの思い出 募集チュウキャンペーン|アサヒ飲料株式会社

【動画で解説!】未来のハイチュウ ハイチュウの思い出 募集チュウキャンペーン|アサヒ飲料株式会社