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販売促進につながる「マストバイキャンペーン」【最新事例まとめ】 4ページめ

レシートなどの購買証明やQR・ARを利用した「マストバイキャンペーン」の事例をご紹介。 LINEやX(Twitter)・InstagramといったSNSやWEBサイトで完結しているものから、はがきなどを利用した来店促進に絡めた施策まで、具体的な手法を解説していきます。

朝昼夜に!1日(3)サンキストキャンペーン | サンキスト・パシフィック株式会社

朝昼夜に!1日(3)サンキストキャンペーン | サンキスト・パシフィック株式会社
キャンペーン概要対象商品の購入で付属するキャンペーンシールを集めて応募する形式で、各期で「朝・昼・夜」の3コースが用意され、必要なポイント数と賞品が異なる
インセンティブオーブントースター:100名様HARIOカラフェ&ペアグラス:100名様ペアプレート&ペアフォーク:500名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【サンキスト購買促進キャンペーン!】

「朝昼夜に!1日(3)サンキストキャンペーン」は、朝・昼・夜にフルーツを食べることを推進するマストバイ型の施策です。

対象商品に付いている、キャンペーンシールの裏に記載されたシリアルコードを専用サイトに登録してポイントを貯めると、ポイントに応じた賞品に応募できます。

オレンジのような生鮮商品はレシートキャンペーンでコストを抑えたいところですが、レシートにオレンジとかしか記載されず、サンキスト以外の商品も対象になってしまうことから、シリアルマストバイとなっています。

キャンペーンは第1弾、第2弾と2期に分かれて開催され、それぞれ「朝・昼・夜」のテーマで賞品内容が変わるのがポイント。朝コースではヨーグルトメーカーやトースター、昼にはブレンダーやカラフェ、夜はカトラリーやボウルと、食にまつわるインセンティブで、フルーツ=食生活の一部というイメージを自然と訴求しています。

【「貯める」を利用し継続購入へ!】

1ポイントでも応募できる「夜コース」が各回500名と当選確率が高そうで、チャレンジしてみようかなという気分になれる設計になっています。また、シール2枚以上応募した人にはWチャンスで選べる電子マネー(500円相当)が4,100名に当たるため、「どうせならもう少し貯めておこう」と継続購入を促すフックもしっかりあります。

対象となる品種が豊富なので、何度かスーパーで選ぶうちに「いつもよりサンキストの方を選ぶようになった」という行動変化が期待できるのではないでしょうか。

毎年行っているシリアルマストバイですが、ブランドメッセージとして「1日3回フルーツを取り入れて健康的な生活を」という明快なコンセプトがベースにあり、生活をちょっと豊かにしながら健康意識も高められるという、ストーリーを加えてます。

朝昼夜に!1日(3)サンキストキャンペーン | サンキスト・パシフィック株式会社
朝昼夜に!1日(3)サンキストキャンペーン | サンキスト・パシフィック株式会社

【動画で解説!】朝昼夜に!1日(3)サンキストキャンペーン | サンキスト・パシフィック株式会社

森永サンドアイス×鈴木愛理プレゼントキャンペーン | 森永製菓株式会社

森永サンドアイス×鈴木愛理プレゼントキャンペーン | 森永製菓株式会社
キャンペーン概要対象商品を2個購入し、レシート画像をアップロードすると鈴木愛理さんデザインのQUOカードやスマホ壁紙がもらえるキャンペーン
インセンティブ・100名様:鈴木愛理デザインQUOカード(ビスケットサンドver.) 3,000円分・応募者全員:鈴木愛理オリジナルスマホ壁紙(ビスケットサンドver.)
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【鈴木愛理さん一点押し!】

鈴木愛理さんをメインビジュアルに据えた、レシートマストバイキャンペーン。鈴木愛理さんファン向けに、インセンティブも鈴木愛理さんデザインのQUOカードや限定のスマホ壁紙になっています。

ショート動画でのコミュニケーションを主軸に、「パリパリサンド」「ビスケットサンド」の対象商品を2個購入し応募フォームにアクセスし、必要事項を入力の上、レシート画像をアップロードすると応募完了のフローになっています。

【若者にはSNS施策もセット!】

ターゲットとなる鈴木愛理さんのファン層は、現在20〜30代前半である「℃-ute」「Buono!」をリアルタイムで追っていた世代、もしくは今の「Ray」モデルの活動を追っている美容やファッション感度の高い若い女性なので、「パリパリサンド」「ビスケットサンド」をスーパーなどで日常的に購入しそうな30〜40代の家庭層と少し乖離するかなと思いました。

20〜30代前半の女性でも味わえるという新しいイメージを持ってもらい、若い世代を取り入れたいということなんでしょう。

キャンペーン自体の認知拡大も含めて若い世代への波及を狙うなら、SNS施策やTikTok系の拡散もセットで設計するとより強くなりそうです。

森永サンドアイス×鈴木愛理プレゼントキャンペーン | 森永製菓株式会社
森永サンドアイス×鈴木愛理プレゼントキャンペーン | 森永製菓株式会社

【動画で解説!】森永サンドアイス×鈴木愛理プレゼントキャンペーン | 森永製菓株式会社

ココナッツサブレ × 大ピンチずかんコラボキャンペーン | 日清シスコ株式会社

ココナッツサブレ × 大ピンチずかんコラボキャンペーン | 日清シスコ株式会社
キャンペーン概要対象のココナッツサブレを1個以上購入したレシートをキャンペーンサイトの応募フォームにアップロードすると、“大ピンチ”を再現できるアクリルコップとラバーコースターのセットが当たるキャンペーン
インセンティブ“大ピンチ”を再現できるアクリルコップとラバーコースターのセット 320名
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【子どもの気を引くパッケージ!】

絵本作家の鈴木のりたけさんが手がける、子どもが日常で遭遇する 小さな大事件 を図鑑形式で紹介するシリーズ「大ピンチずかん」とココナッツサブレのコラボキャンペーン。

「ココナッツサブレをぎゅうにゅうにおとした」という、コラボオリジナルストーリーをイメージした「大ピンチぎゅうにゅう味」が限定商品として発売されました。

個包装には、オリジナル大ピンチストーリー「牛乳が顔に直撃」や「お皿が見当たらず積み上げ崩壊」など、誰もが一度は経験しそうな小さな事件がコミカルに描かれています。イラストは全10種類とコンプ欲も刺激されます。

【親世代、子ども世代を同時に取り込む!】

キャンペーンはレシートマストバイ形式で、購買への後押しになっていて、大ピンチを再現できるアクリルコップとラバーコースターのセットが抽選で320名様に当たります。

インセンティブのコップが割れにくいアクリル素材で、「ピンチを知れば怖くない」という絵本のテーマとリンクしている点も密かな推しポイントです。

子どもと一緒にピンチ談義をしながらココナッツサブレを囲む、そんな和やかな時間を演出してくれる、日清シスコの遊び心あふれる春の企画です。

落としても笑ってリカバー、という絵本の世界観を通じて「おやつタイムの失敗も楽しい思い出」にして、60年続くココナッツサブレに絵本 IP を掛け合わせ、親世代・子ども世代を同時に取り込む二世代マーケとなっています。

ココナッツサブレ × 大ピンチずかんコラボキャンペーン | 日清シスコ株式会社
ココナッツサブレ × 大ピンチずかんコラボキャンペーン | 日清シスコ株式会社

【動画で解説!】ココナッツサブレ × 大ピンチずかんコラボキャンペーン | 日清シスコ株式会社

えらべるPayが当たる!人は案外、歩くので。なら、特茶じゃない?キャンペーン | サントリー食品インターナショナル株式会社

えらべるPayが当たる!人は案外、歩くので。なら、特茶じゃない?キャンペーン | サントリー食品インターナショナル株式会社
キャンペーン概要対象商品に付属するシールの二次元コードをスマートフォンで読み取り、LINEで応募。カードを5枚集めるごとに抽選ができるキャンペーン
インセンティブカードを1枚選んで抽選 えらべるPay 200ポイント 86,000名カードを5枚集めるごとにボーナス抽選 えらべるPay 1000ポイント 1,000名
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【カードを集めて応募!】

サントリーの特定保健用食品「伊右衛門 特茶」の購買促進を目的とした、シリアル付きマストバイ型キャンペーン。

対象商品に貼付されたキャンペーンシールに記載のQRコードを読み取り、LINEログインと友だち追加を経て、抽選に参加できる仕組みです。

抽選はその場でえらべるPay200ポイントが当たるチャンスがあり、参加ごとに付与されるカードを5枚集めると、1000ポイントが当たるボーナス抽選にもチャレンジ可能。ガチャ感覚でカードを引く構造と、コレクション要素の「ボーナス解放」というゲームのような仕掛けがポイントで、ユーザーのリピート購入を促す設計になっています。

【LINEマストバイ好事例!】

参加の導線がLINE中心であることから、デジタルネイティブ層にも抵抗感なくアプローチでき、企業側としてはLINE上でのエンゲージメント強化と、IDベースでのユーザーデータ蓄積も同時に図れる構成です。

「人は案外、歩くので。なら、特茶じゃない?」という柔らかいコピーで健康意識を刺激しつつ、ゲーム的なキャンペーン参加体験と購買を自然に結びつけています。日常の中に特茶を飲む理由を作る巧みなインセンティブ設計で、ブランド価値の再浸透と売上獲得を両立する施策といえます。

特茶は何度も飲んで効果を実感させたいことから、毎度マストバイにリピート施策をとてもうまく加えていて勉強になります。

えらべるPayが当たる!人は案外、歩くので。なら、特茶じゃない?キャンペーン | サントリー食品インターナショナル株式会社
えらべるPayが当たる!人は案外、歩くので。なら、特茶じゃない?キャンペーン | サントリー食品インターナショナル株式会社

【動画で解説!】えらべるPayが当たる!人は案外、歩くので。なら、特茶じゃない?キャンペーン | サントリー食品インターナショナル株式会社

チーズデザートたべちゃおキャンペーン|六甲バター株式会社

チーズデザートたべちゃおキャンペーン|六甲バター株式会社
キャンペーン概要チーズデザート6Pシリーズを購入しレシートを送ると応募完了。Instagramでキーワードを探し、それを入力すると当選確率が2倍になる
インセンティブAコース Q・B・Bチーズデザート6P 8種類詰合せ 抽選で100名様Bコース Nappyオリジナルイラスト入りグッズ 抽選で30名様Wチャンス賞 えらべるPay500円相当 抽選で200名様
使用SNSInstagram

キャンペーンのポイント

【ブランド強化を狙う複合型キャンペーン!】

Q・B・Bの人気商品「チーズデザート6Pシリーズ」を買って応募すると、抽選でQ・B・B詰め合わせセットや、人気イラストレーターNappyとのコラボグッズが当たるキャンペーンです。

レシートを撮影してフォームからアップロードする応募スタイルで、スマホひとつで完結できる気軽さがポイント。

Nappyの描き下ろしグッズがほしいというファンはもちろん、ハズレても「えらべるPay」が当たるWチャンスもあり、Nappyファン以外でも参加できる仕様になっています。現金配り的な見え方を抑えつつ、対象を広く取りたいときにおすすめのやり方です。

さらに公式Instagramの投稿に記載されたキーワードを入れると、当選確率が2倍になるという工夫もされています。フォローさせるのでもなく、キャンペーン投稿に隠されているキーワードを探しに行くのはあまりなかった形です。収集の必要がなく、そこに費用をかけずにInstagramに飛んでもらい、投稿内容を見てもらう回遊施策になっています。

【インスタントアンロックでインスタントウィン!】

Xでは好きな味に投票する総選挙キャンペーンを行っていて、カンバセーションボタンを活用しています。

チーズデザートシリーズは8種類あるにも関わらず、カンバセーションボタンだと4種しか出せないのは悔やまれます。カンバセーションボタンを押したあとのインスタントアンロックに当落のURLが埋め込まれていて、そこからログイン認証後インスタントウィンとして当落がわかる仕組みになっています。

もし8種類から選ばせる場合は、最初からURLを踏ませてカスタムストーリーとしてXアプリ内ブラウザを活用し、カンバセーションボタン風ページを作り、8種類のボタンを作るのが良さそうです。

チーズなのにスイーツ、しかも冷蔵庫に常備できるという利便性もあり、「今日のおやつ、Q・B・Bにしよう」と思わせてくれる、ブランドのスイーツポジションを強化するキャンペーンになっています。

チーズデザートたべちゃおキャンペーン|六甲バター株式会社
チーズデザートたべちゃおキャンペーン|六甲バター株式会社

【動画で解説!】チーズデザートたべちゃおキャンペーン|六甲バター株式会社