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販売促進につながる「マストバイキャンペーン」【最新事例まとめ】 4ページめ

レシートなどの購買証明やQR・ARを利用した「マストバイキャンペーン」の事例をご紹介。 LINEやX(Twitter)・InstagramといったSNSやWEBサイトで完結しているものから、はがきなどを利用した来店促進に絡めた施策まで、具体的な手法を解説していきます。

コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム

コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム
キャンペーン概要飲食店でコカ・コーラ社製品を飲んだレシートをフォームから送付し応募するキャンペーン
インセンティブBRUNO コンパクトホットプレート レッド 15名様ANKER Soundcore Mini 3 20名様コカ・コーラ Tシャツ & パーカーセット 30名様Amazonデジタルギフト券 1,000円分 800名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【飲食店頭誘引でレシートを使う!】

食べログとコカ・コーラ社がタイアップしてキャンペーンをおこなっています。キャンペーン内容は飲食店でコカ・コーラ社製品を飲んだレシートをフォームから送付し応募すると、抽選でプレゼントが当たるというもの。

レシートキャンペーンを飲食店で行うのは珍しいですが、食べログ的にはお店に行く人を増やしたいという思いからの来店施策なのでしょう。

コカ・コーラ社製品が飲めるお店は無数にあり、東京都だけでも6000件以上と、ターゲット範囲が広いこともコカ・コーラ社が選ばれた理由の一つと思われます。

レシートには店名と利用日が記載されていれば良く、領収書でも応募できます。レシートキャンペーンでは、商品名が出ない領収書は不可なことが通常ですが、コカ・コーラ社製品を飲んだかどうか分からなくても、それは良しとするスタイルです。

【フォーム作成ツールを使用】

フォームを見ていくと、quboとドメインにあるようにフォーム作成ツールを使って応募させています。そのため店名と利用日は目視で行っているようです。

フォーム作成ツールは、アンケートキャンペーンや簡易レシートキャンペーンで使われますが、無料のGoogleフォームはあまり使われない傾向にあるのが不思議です。

天下のGoogleですし、機能も十分ですが、Googleアカウントのログインが必須なのがハードルなのでしょうか。そこさえ大丈夫ならばWorkSpaceを活用すると、独自ドメインまで使えます。

珍しい飲食店への店頭誘引キャンペーン事例です。業務店のキャンペーンは色々やっていますが、話題化というよりは購買なので見かけることが少ない印象です。

その点、本キャンペーンは食べログというメディアを使うことによって話題化できています。

コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム
コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム

【動画で解説!】コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム

日清シスコ100周年 たのシスコプレゼントキャンペーン | 日清シスコ株式会社

日清シスコ100周年 たのシスコプレゼントキャンペーン | 日清シスコ株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入しLINEからレシートの写真を送信し応募できるキャンペーン
インセンティブ日清シスコオリジナルグッズを含む賞品を抽選で合計1,600名様にプレゼント
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【人気商品のおもしろグッズが当たる!】

2024年で創業100年を迎える、日清シスコ株式会社の周年プロモーション。

周年系は歴史や思いを語り、どれだけ愛されてきたかを伝える物が多い中、購買キャンペーンの王道、レシートキャンペーンを行っています。

マストバイ型式は周年キャンペーンらしくないと感じますが、「ごろグラ」「シスコーン」「おいしいオートミール」「ココナッツサブレ」「チョコフレーク」「エースコイン」などの代表商品をインセンティブにして遊んでいます。

「シスコーン」のパッケージに登場するキャラクターが被っている帽子と同デザインの「シスコーンオリジナル サウナハット」や、「エースコイン」の「和同開珎腹筋ローラー」など、話題性のあるインセンティブを通して、100年の歴史とともに代表商品を紹介しています。

【シスコを楽しく知ろう!】

全問正解すると当選確率が2倍にアップする「たのシスコクイズ」も同時開催しています。

シスコについて知ってもらうためのコンテンツとなっていて、全問正解させることで商品の理解を深めることができるというわけです。

 

インセンティブも商品にまつわる楽しいもので、100年の歴史ある会社及び代表商品のファンを楽しませることができています。

ただ歴史を見せるだけではなく、今のファンに向けてユーザーを楽しませたいという気持ちが伝わってきます。

日清シスコ100周年 たのシスコプレゼントキャンペーン | 日清シスコ株式会社
日清シスコ100周年 たのシスコプレゼントキャンペーン | 日清シスコ株式会社

【動画で解説!】日清シスコ100周年 たのシスコプレゼントキャンペーン | 日清シスコ株式会社

野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社

野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社
キャンペーン概要それぞれの店舗ごとにレシートを投稿すると、ポイントが溜まりポイントランキング上位にインセンティブが与えられる
インセンティブ参加企業により異なる
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【まとめ買いレシートでお得!】

応募するほどポイントが溜まり、順位と景品がランクアップする、野菜生活100のレシートマストバイキャンペーン。

購入金額や個数ではなく、各商品の容量に応じてポイントが貯まるというのが新鮮です。

まとめ買いレシートでポイントが2倍となるため、毎日200mlの野菜生活をコンビニで買う人が、まとめ買いしたり大きいサイズを選ぶようになるわけです。

マイレージ式のレシートマストバイで、実施企業ごとにポイントがランキング化される仕組みになっています。

実施企業は具体的にいうと「どこのお店で買ったか」という分類です。例えば、大手スーパーの「サミット」などが該当し、サミットで買った人同士での熱い戦いが繰り広げられています。コンビニはないですが、全国のたくさんの店舗で実施されていて、この店舗すべてでランキングが作成されています。

【ユーザーに競わせリピートを促す!】

ポイントはキャンペーン事務局が集計しているようです。リアルタイムの反映ではないものの、目視で更新されているようなので、事務局の稼働はかなり大変でしょう。

本キャンペーンでは、それぞれの店舗ごとに応募フォームが設置されています。そのフォームごとでレシート情報と店舗名、すべての商品の本数を記入する形式になっているので、まずはフォーム情報でポイントを加算し、追って目視で確認するスキームなのだと思います。

貯めたポイントを消化して応募する形式ではなく、各店舗ポイント上位5位までの方にインセンティブが付与される形式で、同率順位の場合は抽選となります。

ユーザーに競わせることによって同一店舗でのリピート購入を促すというマストバイキャンペーンなので、、店舗側にも旨味があるキャンペーンでした。

野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社
野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社

【動画で解説!】野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社

大掃除にはオキシクリーン!OO兄弟からのWプレゼントキャンペーン | 株式会社グラフィコ

大掃除にはオキシクリーン!OO兄弟からのWプレゼントキャンペーン | 株式会社グラフィコ
キャンペーン概要対象商品を購入したレシートをフォームに投稿してもらうマストバイと、Xでのフォローリポストキャンペーン
インセンティブダイソン掃除機 3名様ケルヒャーマルチクリーナー 10名様パナソニック衣類スチーマー 15名様チョコレートプラネット直筆サイン入りOO兄弟Tシャツ 10名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【商品のグラムで計算するレシートマストバイ!】

酸素系漂白剤「オキシクリーン」は、2024年にチョコレートプラネットをイメージキャラクターに起用し、プロモーションを行ってきました。

本キャンペーンは、年末大掃除の売れる時期にイメージを変えて戦うべく「TT兄弟」ならぬ「OO(オーオー)兄弟」 として売り出してます。

Xでのフォロー&リポストキャンペーンで「本企画の認知拡大」、レシート画像をフォームにアップする、マストバイキャンペーンで「購買促進」と、王道な流れになっています。

レシートを活用したマストバイ形式のキャンペーンは「クローズド懸賞」という分類になり、景品表示法でインセンティブは取引価額の20倍という制限があります。(例えば500円以上お買い上げのレシートが対象なら、インセンティブは10,000円相当となります)

本キャンペーンでは、購入金額ではなく、商品のグラム数でインセンティブの相当額を計算しているのが非常に面白いポイントです。金額での線引きだと、より良いインセンティブを得るためにお金を多くださなければいけないと感じてしまうのに対し、グラム計算の場合は「せっかくだからいつもより重く(多く)買っておこう」となりそうです。

【フォームメーラーでコスト削減!】

本キャンペーンでは、フォームメーラーという低価格で高機能なフォーム作成ツールを活用したサイト作りをしています。

上部のビジュアル部分だけすべて画像で作り、フォームに入れ込んでLP形式に。PCサイズで見るとガビガビになってしまっているのですが、見れないほどでもないのでコストを削減できています。

レシートアップロードはOCRをかけたりはできないと思うのですが、後日抽選ですので目視でやってしまおうということなんでしょう。

同時に、Xで「大掃除あるある川柳」を募集しています。公式アカウントをフォローして引用リポストで川柳を投稿してもらうものですが、こちらの応募規約もフォームメーラーを使っています。フォームがなくともサーバー不要でテキストを置いておけて、誰でも作れるというハック的な活用をしています。

オキシクリーンなど、アメリカからの販売代理ものは本国確認などがあり、SNSやサーバーを動かせなかったり、動かすにもすごく時間がかかるパターンが多いため、外部ツールで代用するパターンは多いです。

大掃除にはオキシクリーン!OO兄弟からのWプレゼントキャンペーン | 株式会社グラフィコ
大掃除にはオキシクリーン!OO兄弟からのWプレゼントキャンペーン | 株式会社グラフィコ

【動画で解説!】大掃除にはオキシクリーン!OO兄弟からのWプレゼントキャンペーン | 株式会社グラフィコ

ピノTV | 森永乳業株式会社

ピノTV | 森永乳業株式会社
キャンペーン概要パッケージ裏に記載されたQRコードを読み込むことで、オリジナルの番組を視聴することができる。
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【テレビ局を開局!?】

これまでゲームコンテンツを様々なかたちで提供していたピノが、「ピノを食べる時間をもっとおもしろく、そしてワクワクするものにしたい」という思いからテレビ局「ピノTV」を開局しました。

バラエティ番組やワイドショー、恋愛ドラマ、ニュース、歌番組など、それぞれの番組にアクセスできるパッケージが全7種あり、フタ裏のQRコードを読み込むと、オリジナルの5分番組を視聴できます。

ゲームはユーザーが自ら参加して遊ぶことによって、商品訴求ができるという強みもありますが、小さい子供が参加しづらいことや、ピノを食べながら楽しむのが難しいなどの課題がありそうです。ゲームと比べ、ながら食べができるテレビ番組のほうが相性が良いか検証する実験のような気がします。

【日本各地のテレビ局とコラボ!】

番組にはお笑いトリオ・ロバートの秋山竜次さん、タカアンドトシなど、人気芸人の出演もあり、見ごたえのあるラインナップになっています。

TVK(テレビ神奈川)による、アイスに愛される恋愛ドラマ「ピノ恋」をはじめ、番組コンテンツは日本各地の7つのテレビ局とコラボしたものだそうで、クオリティは保証されています。

フタ裏にデジタルコンテンツをつけるマストバイ風キャンペーンは、おやつを食べたい子どもが、さらに動画も見れて嬉しい、という追加コンテンツでファン化を促しています。

ピノTV | 森永乳業株式会社
ピノTV | 森永乳業株式会社

【動画で解説!】ピノTV | 森永乳業株式会社