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販売促進につながる「マストバイキャンペーン」【最新事例まとめ】 4ページめ

レシートなどの購買証明やQR・ARを利用した「マストバイキャンペーン」の事例をご紹介。 LINEやX(Twitter)・InstagramといったSNSやWEBサイトで完結しているものから、はがきなどを利用した来店促進に絡めた施策まで、具体的な手法を解説していきます。

プリッツコーデセットプレゼントキャンペーン|江崎グリコ株式会社

プリッツコーデセットプレゼントキャンペーン|江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要パッケージ裏面を目元や口元にかざし、写真を撮ってシェアして楽しめる。内側にはアナログインスタントウィンも。
インセンティブプリッツコーデセット(プリッツTシャツ&プリッツクリップ) 400名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【裏面デザインがセリフ付きマスクに!】

パッケージの裏面デザインを、目や口に当ててプリッツマスク写真を撮れるというもの。

印刷されている「信じられない…!」「ここが正念場!!」 など15種のセリフで、照れくさくてうまく伝えられない気持ちを顔ごと掲げて代弁してくれる、というストーリーになっています。

「マスク=会話がしづらい」というコロナ禍を思い出させる内容ですが、未だにマスクを外せない学生がいるという課題において、口を隠すはずのマスクで話をするきっかけにするという逆転の発想なのでしょうか。

また「マスクをかざして写真を撮って遊ぼう」とコミュニケーションをとっているのですが、顔写真ということもあり、応募で使用するようなキャンペーンはなく「#プリッツマスク」でシェアしてね、で留めています。

【当たり付きパッケージ!】

同時実施のプレゼントキャンペーンは、インセンティブがちょっとかわいい「プリッツコーデ」で、プリッツが入るTシャツなどが当たります。

参加方法はアナログで、パッケージ内側に「当たりマーク」があったら郵便ハガキに貼って応募というものです。

若者向けキャンペーンだとは思うのですが、今時の若者がハガキ代を払ってまで応募するのはかなりのハードルではないでしょうか。コストの関係なのか、インパクトのあるビジュアルとマストバイで陳列をとりにいく最善策なのか、難しいところです。

インスタントウィンになっているのはその場で開いて楽しめるため、店頭での体験が上がるとは思うのですが、ハズレの箱で食べるプリッツはいつもより塩辛いでしょう。

ハガキと若者は相性が悪そうなので、スマホで完結するレシートマストバイキャンペーンでのインスタントウィンにしたほうが参加しやすさは上がりそうです。

プリッツコーデセットプレゼントキャンペーン|江崎グリコ株式会社
プリッツコーデセットプレゼントキャンペーン|江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】プリッツコーデセットプレゼントキャンペーン|江崎グリコ株式会社

SHOWA魔法を使おう!|昭和産業株式会社

SHOWA魔法を使おう!|昭和産業株式会社
キャンペーン概要対象商品の購入レシートをアップロードするマストバイキャンペーン。応募完了者限定で「コラボダンス動画メイキング映像」を視聴可能
インセンティブA賞 アバンギャルディ × 魔法シリーズ オリジナルクッション 50名様+アバンギャルディメンバーサイン色紙 17名様B賞 デジタルギフト1,000円分(QUOカードPay) 100名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【限定ダンス動画が見られる!】

TikTokで2億回再生を叩き出した、おかっぱ×制服ダンサー集団「アバンギャルディ」と、昭和産業のロングセラーブランド「魔法シリーズ」がタッグを組んだ、インパクトのあるキャンペーン。

対象商品はたこ焼粉・お好み焼粉・天ぷら粉・ホットケーキミックスの4種で、購入したレシートを撮って専用フォームからアップロードするレシートマストバイ形式。アバンギャルディで話題性を作りつつ購買につなげています。

購入者限定メイキング映像もあり、アバンギャルディの撮影裏側を覗けるコンテンツはファンならずとも気になるところで、視聴条件を「応募完了後」としたことで、応募率の底上げと離脱防止を行っています。

また、粉ものは買い置きできて使い切りやすいという特性があるため、複数口応募のハードルが低い点も企業側にとってメリットがあります。

さらに、SNSで拡散しやすい「#魔法シリーズ作ってみた」「 #アバンギャルディ踊ってみた」のハッシュタグで、UGCまで見据えた流れを用意しています。

【推し活×購買!】

クリエイティブ面では、昭和レトロ感のあるパッケージをベースに、ダンサーたちがミニ魔女ハットでキレキレに踊るビジュアルを掛け合わせ、「失敗しない粉=魔法」というメッセージを視覚的に訴求しています。

店頭POPや動画広告にも「魔法陣」や「キラキラの粉」の演出を散りばめ、ブランドリフトを狙っています。

夏の食卓とタイムラインの両方に魔法をかけて購買に落とし込む作戦で、粉もの市場のコモディティ化を打破するために「推し活熱量×料理体験」を掛け合わせた好例です。

SHOWA魔法を使おう!|昭和産業株式会社
SHOWA魔法を使おう!|昭和産業株式会社

【動画で解説!】SHOWA魔法を使おう!|昭和産業株式会社

「大阪・関西万博入場チケットが先着5,000名様にもれなく当たる」キャンペーン |日本ペイント株式会社

「大阪・関西万博入場チケットが先着5,000名様にもれなく当たる」キャンペーン |日本ペイント株式会社
キャンペーン概要「大阪・関西万博入場チケットが先着5,000名様にもれなく当たる」キャンペーン |日本ペイント株式会社
インセンティブ大阪・関西万博入場チケット 先着5,000名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【発注で万博当たる!】

大阪・関西万博という誰もが一度は行ってみたいと思うような大規模国際イベントのチケットが、対象商品を購入するだけでもらえるという、非常にシンプルかつ魅力的なキャンペーン。

特に「先着5,000名様」という設定が、早めの行動を後押しし、キャンペーン開始と同時に注目と話題を集めやすい構造になっています。

このような先着型キャンペーンは、抽選による運任せ要素を排除し、「行動すれば確実に報われる」という納得感を与えるため、業務用商材やBtoB領域では特に相性がよい設計です。

塗料を扱うプロの施工業者や販売代理店の方々が、普段の業務の中で「いつも通りに買って、いつも以上のご褒美がある」というインセンティブ設計は、非常に有効で買い替えの機会を作っています。

【継続的なコミュニケーションを見据えた設計!】

応募フローは対象商品を買った納品書をLINEから送るという形です。

ユーザーとの接点を今後も持続可能にしていて、景品としてのチケット提供にとどまらず、ブランドとの継続的なコミュニケーションまで見据えた設計となっています。

一斗缶5本というのはなかなか多いと思うのですが、プロの施工業者からしたら普通なのでしょうか。新商品を使ってみようという機会と、今後継続可能なコミュニケーションの両方をゲットできています。

イベント性や話題性をうまく掛け合わせることで、製品理解の促進やブランド好感度の向上へとつながる好例です。

「大阪・関西万博入場チケットが先着5,000名様にもれなく当たる」キャンペーン |日本ペイント株式会社
「大阪・関西万博入場チケットが先着5,000名様にもれなく当たる」キャンペーン |日本ペイント株式会社

【動画で解説!】「大阪・関西万博入場チケットが先着5,000名様にもれなく当たる」キャンペーン |日本ペイント株式会社

ココナッツサブレ60周年 あなたの推しになりたい!キャンペーン|日清シスコ株式会社

ココナッツサブレ60周年 あなたの推しになりたい!キャンペーン|日清シスコ株式会社
キャンペーン概要レシートマストバイに加えて特設ページから挑戦できる“ココナッツサブレ神経衰弱”ゲームがあり、クリア数に応じてメンバー画像がもらえる
インセンティブ痛バッグ 100名様(全4色 各色25名)アクスタ&ステージセット 100名様ブロマイド風QUOカード1,000円分&カードホルダー 120名様(全4色 各色30名)
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【購買キャンペーンに話題性を加える!】

サクサク軽やか、止まらないおいしさで愛され続けてきたココナッツサブレが60周年を迎え、節目を祝うにふさわしく、ココナッツサブレがアイドルグループデビューというバカでインパクトのあるプロモーションで、ファンのハートをさらいに来ました。

ストーリーはバカバカしくありつつも、キャンペーンは対象商品を2 個以上購入したレシートを撮って特設サイトにアップロードすれば応募完了となるレシートマストバイ形式。

バカパクでSNS話題性を作り、購買に直接つなげるパターンです。

メンバーは茶・黄・青に加え、ルーキー赤こと「濃厚ベイクドチーズ」が 6 月30 日に正式加入し、4色体制が完成していて、各フレーバーを擬人化して推し活としています。

【購買とエンゲージメントを両取り!】

景品は痛バッグ (缶バッジ 16 個入り)、アクリルスタンド&ステージセット、ブロマイド風 QUO カード&カードホルダーの3種で、「現場に担いで行きたい!」「デスクに飾りたい!」という、推し活ニーズを完全網羅しているわけですが、推し活に寄せすぎている気もします。

さらに「メンバー画像がもらえる神経衰弱ゲーム」も用意されていて、推しを引き当てた瞬間、自然とスクショを撮ってSNSにシェアしたくなる仕掛けになっています。

各フレーバーにキャラ設定とメンバーカラーを付与し、痛バや缶バッジを色別に用意し、コレクター心理で買い増しを誘発させる方法ですが、ビジュアルがココナッツサブレのままなのはバカに振り切っていて素晴らしいですね。

ココナッツサブレ60周年 あなたの推しになりたい!キャンペーン|日清シスコ株式会社
ココナッツサブレ60周年 あなたの推しになりたい!キャンペーン|日清シスコ株式会社

【動画で解説!】ココナッツサブレ60周年 あなたの推しになりたい!キャンペーン|日清シスコ株式会社

大口酒造55thキャンペーン|大口酒造株式会社

大口酒造55thキャンペーン|大口酒造株式会社
キャンペーン概要対象商品についたシールのシリアルナンバーを3点集めて1口応募できるマイレージ式シリアルマストバイ
インセンティブ自動調理鍋オートクッカービストロ 20名様炭酸水メーカーセット 20名様グリル&ホットプレートセット 50名様オリジナル真空断熱タンブラー 120名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【55周年企画!】

大口酒造は鹿児島県伊佐市に本拠を置く焼酎メーカーで、「伊佐錦」は鹿児島では一番スタンダードな芋焼酎として愛されています。

本キャンペーンは創業55周年をお祝いし、九州代表的な芸人 博多華丸さんをメインに据えて「家呑みの楽しさ再発見」をキーワードに、対象商品に貼られたシリアルシールを3点集めて応募するマイレージ式のシリアルマストバイキャンペーンとなっています。

インセンティブにPanasonicやAarke、THERMOSといった信頼あるブランドとのコラボ賞品が「家呑み神器」として用意されており、「酒飲み暮らしがより豊かになる」を自然に想起させます。

また3点で1口応募のため、900ml瓶の1点、1800ml瓶の2点と、どちらも購入すると応募可能になる設計です。

1800mlを優遇した内容にして、大きい瓶を買わせるといった戦法も今後作れそうです。

【シリアルシールはハガキに貼りやすい!】

応募方法はWEBまたはハガキから選ぶことが可能です。

WEB応募ではLINE連携で気軽に参加、そしてシニア層向けにはハガキが使えるという部分で、若い人にも伊佐錦を飲んでいただきたいという気持ちが伝わります。

地方のマストバイはハガキだけになりがちですが、若い世代はLINE応募の方が参加しやすいため、このようなデジタル移行はとても良いです。

さらに、抽選にハズレてもロゴ入りクーラーバッグがもれなく当たるWチャンス設計により、「参加しやすさ」と「得する感」がしっかり担保されている構成です。

「焼酎体験をアップデートする」というストーリーもインセンティブで作ることができています。

シリアルマストバイは印刷代などレシートキャンペーンに比べると費用がかかりますが、ハガキ応募を考えるとユーザーとしては貼りやすく楽になります。

大口酒造55thキャンペーン|大口酒造株式会社
大口酒造55thキャンペーン|大口酒造株式会社

【動画で解説!】大口酒造55thキャンペーン|大口酒造株式会社