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大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 6ページめ

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

いちごみるく55th ときめきアップデート大作戦|サクマ製菓株式会社

いちごみるく55th ときめきアップデート大作戦|サクマ製菓株式会社
キャンペーン概要CM最後の電話番号を、特設サイト内のダイヤルUIから回してかけると、昭和にいる鬼頭明里さんと繋がる体験コンテンツ
インセンティブ賞品A:ときめきお裾分けジッパーバッグ 1,000名様賞品B:ときめきミュージックキーホルダー 300名様賞品C:ときめきQUOカード 200名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【デジタル×レトロで話題作り!】

サクマ製菓「いちごみるく」55周年を記念して、イラストレーター・たなかさんによるレトロ可愛い限定パッケージの販売や、様々なコンテンツが公開されました。

プレゼントキャンペーンの応募方法は、対象商品を買ったレシートでその場で抽選のインスタントウィンで、当たりなら送付先を入力するWEB応募か、袋の応募券を切って郵送するハガキ応募となっています。

インスタントウィンは店頭でも参加できるため、購入したその場で楽しめるのもポイントです。また、本施策は締切を3回用意していて、抽選期間が短くなることによるモチベーションアップと、何回も買ってもらえるようにするリピート施策になっています。

【昭和に繋がる電話!】

主演に声優の鬼頭明里さん、楽曲監修に虹色侍のずまさんを起用した、昭和CMの現代版オマージュの記念ムービーで購買につなげるための話題づくりも実施されました。

また、「ときめきテレフォン」は、CMの番号をダイヤル式UIでくるくる回すと、昭和にいる鬼頭さんとつながるという仕掛けで、スクショをとってSNSに載せる人も出てきそうです。レトロ好きのZ世代も、昔から知っている親世代も楽しめる、懐かしいのに新しい世界観で、指名買いとリピートを狙っています。

順次切替パッケージはフェイスを明るく見せ、棚前の指名買いを誘発し、店頭販促とデジタル体験を一連でつなげることで、話題化→購買→共有の好循環を作っています。

昭和CMの現代アップデートで、「いちごみるく」を時代を超えるアイコンとして再インストールさせています。

いちごみるく55th ときめきアップデート大作戦|サクマ製菓株式会社
いちごみるく55th ときめきアップデート大作戦|サクマ製菓株式会社

【動画で解説!】いちごみるく55th ときめきアップデート大作戦|サクマ製菓株式会社

明治のアイス宝くじキャンペーン|株式会社明治

明治のアイス宝くじキャンペーン|株式会社明治
キャンペーン概要対象商品を含む1,000円以上のレシートでレシート合計金額の下3桁が当選番号と一致すれば当たりという宝くじ型キャンペーン
インセンティブ第1回から第3回までの合計当選口数を確定させ、選べるデジタルポイント総額500万円分を合計当選口数で山分けする方法により1口当たりの当選金額を算定
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【レシート金額で運試し!】

対象アイスを1品以上含む税込1,000円以上のレシートで参加できる、宝くじ型レシートマストバイキャンペーン。応募はLINEからで、キャンペーンページで順次発表される当選番号(3桁)と、レシート合計金額の下3桁が一致していれば当たるというもの。

インセンティブはPayPayポイントまたはAmazonギフト券で、総額500万円分を山分けする設計です。応募は期間中お1人さま1回まで、1口あたりの上限は5,000円、最少1円。

レシートの有効期間は9/1〜11/20、当選番号の発表は9/30、10/31、11/21の3回で、第1回でハズれてしまったレシートも第2回、第3回で当選の対象になります。

【宝くじ風のドキドキで購買促進!】

秋口に落ちやすいアイスの購買を「宝くじのドキドキ」で底上げしつつ、LINE友だち追加で継続接点を作る、ゲーム性×マストバイの王道施策です。運試し感が強いので、家族や友だちと「レシートの下3桁」を見比べるだけでもちょっと楽しいですよね。

山分けは当選口数次第で金額が変動するので過度な期待は禁物ですが、1,000円以上にするためカゴ調整が起きやすく、結果的に対象アイスのまとめ買いを後押ししています。また、ただ単に買って応募するだけではなく、当選番号の発表を待って見に行くということにより商品想起を強くしています。

宝くじ系キャンペーンは高額が当たるものと、山分け系がありますが、どちらにせよ打ち出しとしてわかり易い言葉です。さらに今回の当選番号とレシートを組み合わせるのは面白い仕掛けです。

明治のアイス宝くじキャンペーン|株式会社明治
明治のアイス宝くじキャンペーン|株式会社明治

【動画で解説!】明治のアイス宝くじキャンペーン|株式会社明治

ザクザク感で魂を燃やせ!無敵のオールスターズキャンペーン|江崎グリコ株式会社

ザクザク感で魂を燃やせ!無敵のオールスターズキャンペーン|江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要「ジャイアントコーン」各種を購入しレシートを撮影してポイントを貯めるマイレージ式のレシートマストバイキャンペーン
インセンティブAコース:シール15枚FAIRY TAIL オリジナルグラスセット(5種1セット):50名様進撃の巨人 オリジナルグラスセット(5種1セット):50名様ブルーロック オリジナルグラスセット(5種1セット):50名様Bコース:シール5枚FAIRY TAIL オリジナルアクリルスタンドセット(5種1セット):240名様進撃の巨人 オリジナルアクリルスタンドセット(5種1セット):240名様ブルーロック オリジナルアクリルスタンドセット(5種1セット):240名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【3つの大人気IPと同時コラボ!】

「FAIRY TAIL」「ブルーロック」「進撃の巨人」の3作品とコラボした、マイレージ式のレシートマストバイキャンペーン。レシートをスマホで撮影してLINEにアップロードすると、ポイントのように貯まるシールを集めて応募可能となります。

1作品でも十分ファンがいてキャンペーンとして成り立つところを、3作品同時出しは理由があるのでしょうか。3作品とも講談社の人気IPで、監修・権利表記・制作進行を一本化しやすいこと、サッカーでエゴを燃やす「ブルーロック」、仲間と冒険で熱くなる「FAIRY TAIL」、命がけで巨人に挑む「進撃の巨人」と、いずれも熱量の高い作品で「魂を燃やせ!」というコピーでまとめ、ブランドの「ザクザク食感」が闘志・勢いのメタファーと親和性が高いのでしょう。

3作品のファン層はそんなに散らばらないので、広くというよりはこのラインが好きな方にたくさんリピートさせたい事が分かります。

【3段階のリピート施策!】

インセンティブは各IPのコラボ商品となっていて、Aコースはシール15枚で各作品の「オリジナルグラス5種セット」、Bコースはシール5枚で「アクリルスタンド5種セット」とファン向けです。

さらにコラボ限定パッケージに加えて、あけくちの裏に隠しイラストがあるというのもファンは喜びそうです。シークレットも用意され、あけくちの「OPEN」表記の色で外から見分けられる小さな仕掛けも楽しいポイント。

最初は知らずに表パッケージの好みで買ってきて、そこからキャンペーンに参加した際にシークレットイラストの存在を知り、また買いに行くというストーリーが見えてきます。マイレージ式、作品の量や豪華さ、開けた際の隠しイラストを見たいという心理、様々な施策によりリピートを促しています。

ザクザク感で魂を燃やせ!無敵のオールスターズキャンペーン|江崎グリコ株式会社
ザクザク感で魂を燃やせ!無敵のオールスターズキャンペーン|江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】ザクザク感で魂を燃やせ!無敵のオールスターズキャンペーン|江崎グリコ株式会社

楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社

楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入し、レシート画像で応募。カレールウのミックスをレコメンドしてくれるAI診断コンテンツも
インセンティブ<A賞> ミセスロゴカレー用 ライス抜き型 / 400名様<B賞> ミセス∞ハウス コラボロゴ入り カレースプーンセット / 300名様<C賞> スペシャルBOX入り!ハウス商品詰め合わせ~第1弾~ / 300名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【ハウス×ミセスのコラボキャンペーン!】

ハウス食品とMrs. GREEN APPLEのコラボキャンペーンは、対象のカレー関連商品を買ってレシートで応募するマストバイ形式です。

インセンティブはMrs.GREEN APPLEファン向けに作られていて、A賞はロゴ型でごはんを抜けるライス抜き型や、Mrs.GREEN APPLE刻印入りスプーンなどで、ファンを取り込んでいます。

対象ブランドは幅広く、商品ごとに付くシール数が違うというもの。レシートとは別にシールが付いていて、それでも参加できるのかと思いきや、シールはいわゆるポイントと同義で、混乱を招いています。とはいえ「もう1シール欲しいから別シリーズも買おう」と、横断購買の動機付けになっています。

【AIがルウの組み合わせを提案!】

キャンペーンサイトのバナーにある別コンテンツ「AIルウミックスメーカー」は、7つの質問に答えるだけで、234通りの中からあなたに合うカレールウの掛け合わせをAIでレコメンドしてくれるというもので、結果画面では水量の目安や隠し味の提案までセットで教えてくれる、実用特化型の体験設計になっています。

期間表記はなく常設のブランド体験コンテンツになるのですが、ルウを混ぜるとおいしくなるという神話はあれど、どれを混ぜたらいいのかわからない人向けのコンテンツです。

質問が7問しか無いので、AIで診断結果を分けてるわけでもなさそうですが、コンテンツ自体をAIで生成させたということなんでしょうか。診断結果ページで出る 味の表現(テキスト)、レーダーチャート、おすすめ隠し味の提示 など、結果に紐づく表示の最適化などはAIが強そうです。

楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社
楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社

【動画で解説!】楽しみ無限大 ミセス∞ハウスキャンペーン|ハウス食品株式会社

\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社

\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社
キャンペーン概要X(旧Twitter)とTikTokに投稿されている「森ネタ漫才」の動画を視聴し10点満点で採点投稿するキャンペーン
インセンティブAmazonギフトカード100円分:1,000名様(X:500名様 TikTok:500名様)
使用SNSX、TikTok

キャンペーンのポイント

【森ネタ漫才を採点!】

森ネタ漫才グランプリは、XやTikTokで公開される「森」をテーマにした漫才動画を見て、ユーザーが審査員気分で10点満点の点数をつけて投稿するというもの。森と漫才という異色の組み合わせですが、企業のCSR活動をSNS時代に合わせてどう届けるか、という課題を上手く解決できています。

アサヒが長年続けている「アサヒの森」という森林保全活動を、「環境保全に取り組んでいます」と真正面から伝えても、なかなか興味を持ってもらえないのが現実。そこで「お笑い」「グランプリ」というエンタメの衣を着せることで、ユーザーが楽しみながら自然とアサヒの活動に触れる設計にして、堅苦しくなりがちなCSR活動を、SNS上でスルーされないコンテンツにしています。

【CSRを面白く伝える!】

キャンペーンの参加方法として、TikTokではコメント欄に投稿し、さらにDMで「アサヒの森」と送信する必要があります。これはTikTokのAPI的にコメントは収集できる+DMを送ってくれているとDMを送り返すことができるというルールが有るため、こんな不思議な形になっているわけです。

「環境問題」や「CSR」といったテーマは、真面目に伝えようとすると、どうしても堅苦しく、ユーザーに敬遠されがちなので、「漫才」という誰もが楽しめるコンテンツを使った「伝えたいことを、相手が聞きたい形に変換する」手法の好例です。

\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社
\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社

【動画で解説!】\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社