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大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 4ページめ

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社

Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社
キャンペーン概要スマートフォンでRed Bull Tetrisをプレイし、プレイ結果を登録すると、成績が国内大会の結果に反映される
インセンティブ東京ゲームショウ内で行われる国内王者決定戦への出場権。さらに勝ち抜いたトッププレイヤーは、ドバイで開催される世界決勝大会への出場権が得られる。
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【異色コラボの世界規模キャンペーン!】

エナジードリンクの王者「Red Bull」と、懐かしのブロックパズルゲーム「テトリス」という意外な組み合わせで世界大会を行っています。

このキャンペーンは、オンライン予選を勝ち抜いた猛者たちが、1989年に発売されたNES版(海外版ファミコン)の「テトリス」で日本一を争うというもの。優勝すれば、ドバイで開催される世界大会への出場権が手に入ります。予選は実機での対決ではなくブラウザ再現のテトリスになっているので、だれでも参加できるのがいいですね。もちろん決勝はオフラインです。

ユーザーからすれば、ルールを知っているテトリスだからこそ、トッププレイヤーたちの信じられないような高速プレイを見て、その「ヤバさ」が直感的に理解できます。また、テトリスという誰もが知るコンテンツを通じて、ブランドの核となる「翼をさずける」というメッセージを提供しています。

【誰でも知ってるゲームで熱狂を生む!】

実機の方はコントローラーの持ち方が進化していて、ハイパータッピングと言われる高速回転を可能にした形から、ローリングと言われるコントローラーの背面に指を置き、叩くように指を滑らせて連打し、その振動を利用して、十字キーに乗せたもう片方の手の親指にボタンを押し込ませるという、ゲーム内容やフィジカルではなく、コントローラーの構造をも利用しています。気になる方はYoutubeなどにもアップされているのでぜひ。

レッドブルは様々なeスポーツを応援していますが、あえて30年以上前の「クラシックテトリス」を選び、さらにブラウザ活用で参加の裾野を広げつつ、「熱狂」や「感動」という体験を提供するブランドと知っていただく素晴らしい施策になっています。

Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社
Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社

【動画で解説!】Red Bull Tetris|レッドブル・ジャパン株式会社

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入したレシートアップロードとともに好きなフレーバーに投票するマストバイキャンペーン
インセンティブ・いちご賞:「いちごが映えるスイーツづくり!フルーツ飴製造メーカー(オリジナルプレート・オリジナルシール付き)」147名様・さつまいも賞:「素材の魅力をまるごと堪能!本格焼き芋メーカー(オリジナルプレート・オリジナルシール付き)」147名様・Wチャンス賞:「ごろグラ詰め合わせセット」294名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【商品購入で好きなフレーバーを応援!】

日清シスコの「ごろグラ」の投票キャンペーンは、対象商品の「いちごづくし」と「彩り果実とさつまいも」を購入したレシートで投票するクローズドな形式のキャンペーンです。

ユーザーは自分が買った(=支持する)フレーバーに一票を投じるという、一票をお金で買い取るようなキャンペーンとなっています。

通常無用な争いごとを作り上げ、遺恨を残し対決させる、プロレス的なシングルマッチとなるパターンが多いのですが、本企画はお金がある方が強いという図式になります。

基本ベースは購買施策なのでモチベーションはインセンティブで作っているようです。いちご賞は「フルーツ飴製造メーカー」、さつまいも賞は「本格焼き芋メーカー」と、それぞれの商品の世界観を広げるような景品が用意されています。

ユーザーは「当たったら、ごろグラを足してフルーツ飴を作ろう」などと、商品の楽しみ方をさらに想像できます。

【購買施策で公開市場調査!】

企業側から見れば、これは「購入」という最も熱量の高い行動に基づいた、壮大な公開市場調査と言えるでしょう。どちらの商品がよりファンに支持されているのか、リアルなデータを取ることができます。

単に「買ってね」と訴えるのではなく、「対決」というエンタメ性を持たせることで、ただのレシートマストバイキャンペーンからファン同士の戦いを見ることができる仕組みです。

どちらかが勝ったからといって、何があるわけでもない平和な対決ではあるのですが、「どちらのフレーバーが、お金を払ってくれるファンに支持されているか」を測るというのは面白いですね。

ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社
ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

【動画で解説!】ごろグラ“づくし”対決!あなたはどっち派!!人気投票キャンペーン|日清シスコ株式会社

シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト

シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト
キャンペーン概要対象商品15種のレシートをLINEで送るとそれぞれの商品に応じた異なるポイントをゲットできるマイレージキャンペーン。週刊で行われるクイズでもポイントをゲット可能。
インセンティブえらべる電子マネー 100円相当×毎月2,900名さま 期間中合計8,700名様
えらべる電子マネー 5,000円相当×毎月100名さま 期間中合計300名様
オーダー枕ギフト 毎月10名さま 期間中合計30名様
スマートバスマット 毎月10名様 期間中合計30名様
人間ドッグや検査に使えるギフト券(マーソギフト券) 毎月10名様 期間中合計30名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【90周年大型キャンペーン!】

90周年という大きな節目を迎えたヤクルトは、対象商品を購入したレシートをLINEで送ってポイントを貯め、豪華賞品に応募するという、大型マイレージ式レシートマストバイキャンペーンを実施しました。

対象商品も「Newヤクルト」のような定番品から、「Y1000」といった高付加価値商品まで幅広く設定されており、既存のファンはもちろん、新しい顧客層のトライアル購入をも狙っているのが見て取れます。商品を買うたびにポイントが貯まるというゲーム感覚で、「あと少しでCコースに応募できる!」という気持ちにさせるリピート施策です。

健康志向のインセンティブも用意することで「健康を届ける」というヤクルトのブランドイメージを高め、「ついで買い」や「リピート購入」を促進するための仕掛けになっています。90周年という節目を最大限に活用し、ブランドの再活性化と、主力商品の販売強化を行いたいということなのでしょう。

【購入とクイズでポイントが貯まる新形式!】

レシートキャンペーンと連動したクイズキャンペーンもあり、毎週更新の全13問に答えると、1問正解ごとに5ポイントもらえます。

マストバイキャンペーンは購買施策なので、商品訴求は買ってもらってなんぼという形になりがちです。これだけ対象商品が多いとそれぞれの説明ができないのですが、クイズという形で商品訴求を行っています。

また、クイズのポイントをマイレージと連動させることで、リピートしている人はクイズに応えようという気持ちになり、クイズに答えていつもと違う商品を理解して、そっちも買ってみるという横展開が期待できます。

マイレージ式はリピート施策として王道ですが、そこにクイズも連動させることによって対象商品理解を促進させ、さらにリピートを促せています。

シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト
シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト

【動画で解説!】シロタ株で輝く毎日 ヤクルト90周年キャンペーン|株式会社ヤクルト

BT21 ずっと、元気に! キャンペーン|アリナミン製薬株式会社

BT21 ずっと、元気に! キャンペーン|アリナミン製薬株式会社
キャンペーン概要LINEでのレシートキャンペーンやInstagramでDMを送ると診断に参加できるキャンペーン
インセンティブエコバッグ、タンブラー、 アクリルスタンドセット、グリッター缶バッジ、ラウンドポーチ、選べる!ぬいぐるみ、 QUOカード(1,000円分)、ポーチ付きインスタントカメラ
使用SNSLINE、Instagram

キャンペーンのポイント

【アリナミン×BT21の診断キャンペーン!】

アリナミン製薬が、世界的人気キャラクターBT21とタッグを組んだキャンペーン。アリナミンブランドの若返りを図り、新たな顧客層を獲得するための戦略だと思われます。対象商品を購入したレシートをLINEかハガキで送ることで、BT21のオリジナルグッズが当たるという、定番のレシートマストバイキャンペーンです。

BT21ファンならずとも、思わず目を引く可愛らしいキャラクターたちがフックとなり、普段は栄養ドリンクに馴染みのない若年層のトライアル購入を促しつつ、「疲れた時に飲む」という従来のイメージから脱却し、BT21の持つポップで元気なイメージを重ねることで、「毎日を楽しく過ごすためのパートナー」としてのポジションを確立しています。

LINEをプラットフォームに選んだ点も、ターゲット層との親和性が高く、継続的なコミュニケーションを図る上で非常に有効です。

【DMの自動応答を活用!】

同時にInstagramでDMを活用した診断コンテンツを展開しています。

質問に答えていくと、BT21キャラクターの中から「今日のあなたを元気にしてくれる存在」を提案してくれるというもので、DMで「診断する」と送ると参加できるというもの。

こういった他ではやっていない仕組みと大型コラボを仕掛けることで、競合がひしめくドリンク市場での存在感を一気に高め、未来の顧客となる若者世代との強固な関係を築こうという強い意志が感じられます。

InstagramのDMでは、診断やアンケートなどを自動にすることが可能です。コメントでのインスタントウィンでDMに引っ張っていって、そこから診断に参加させることも可能ですので、気になる方は弊社まで是非ご相談ください。

BT21 ずっと、元気に! キャンペーン|アリナミン製薬株式会社
BT21 ずっと、元気に! キャンペーン|アリナミン製薬株式会社

【動画で解説!】BT21 ずっと、元気に! キャンペーン|アリナミン製薬株式会社

たたんでくれてありがとうキャンペーン|カゴメ株式会社

たたんでくれてありがとうキャンペーン|カゴメ株式会社
キャンペーン概要対象の紙パック飲料をたたむと出てくるメッセージを写真に撮りLINEにて送信すると1日1ポイントを獲得。貯めたポイントに応じて豪華景品に応募可能。
インセンティブ自分にご褒美コース:30 名様カゴメ商品詰め合わせコース:70 名様トマト飲料コース:20 名様えらべる Pay 3,000 円分:30 名様えらべる Pay 200 円分:250 名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ポイントマイレージ施策!】

飲み切った紙パックを折りたたみ、その写真をLINEで送るだけで「エコ活動」「ポイント獲得」「抽選応募」の3つを同時に楽しめる、購買×サステナブル設計のプロモーション。

本キャンペーンはすでに第3弾で、第2弾は2万件以上の応募と、かなり盛り上がっています。

1ポイントから応募可にしてハードルを下げたり、 花が真っ赤なトマトへ成長するようなゲームっぽい演出で、「たたむ楽しさ」と「続ける理由」を作っています。

ポイント付与を毎日1回までとすることでリピート誘発し、「たたんでくれてありがとう」というパッケージ上のコピーと、キャンペーン名、体験を一貫させることで、「環境への配慮=カゴメ」と想起をさせるブランドストーリーです。

【エコ活動を伝える!】

同じ商品で何回でも応募可能との記載ですが、一度畳んだ容器の使い回しはNGということで、事務局側で目視しているのでしょう。使いまわしを見分けることは難しそうですが、同じ写真なら判定可能かなと思います。

写真を撮るボタンからアップロードできる形になっていて、メッセージングAPIでもそういったボタンが作れるのですね。

ポイント制+複数口設計により、毎日飲む習慣を創出しつつ、「たたんでくれてありがとう」コピーで行動変容させることで、ブランドのサステナビリティ姿勢を見せつけています。

たたんでくれてありがとうキャンペーン|カゴメ株式会社
たたんでくれてありがとうキャンペーン|カゴメ株式会社

【動画で解説!】たたんでくれてありがとうキャンペーン|カゴメ株式会社