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大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 4ページめ

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

推し焼きおにぎり国民投票 │ 株式会社ニッスイ

推し焼きおにぎり国民投票 │ 株式会社ニッスイ
キャンペーン概要「大きな大きな焼きおにぎり」ご当地系フレーバー5種の中から“推し”を選んでXやInstagramで投票
インセンティブ抽選で100名様に大きな大きな焼きおにぎりが当たる
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【推し焼きおにぎり国民投票!】

「大きな大きな焼きおにぎり」の、5つの味から推し焼きおにぎりを選んで投稿する投票キャンペーン。

Xは指定カルーセル画像でポストで投票、Instagramは選択肢という名のハッシュタグで投稿し、さらにコメントで地名や「こんな味食べたい」案を書くことで指定投稿で好きな味に一票入れる仕組みです。

今売っている「仙台味噌味」だけでなく、期間限定で終売した地域フレーバーにも投票できるので、「あの味、もう一度食べたい!」という思い出を呼び起こしやすく、コメント欄で推し理由やエピソードが集まりそうな設計です。

また、Instagramでは新作アイデア募集もしているので、「次の限定はこれどう?」という声を拾えて、開発のヒントになります。途中経過の順位速報や、地域別ランキングがあったりすると、さらに盛り上がるのではないでしょうか。

【思い出喚起と新フレーバー開発を両立!】

同時に、「大きな大きな焼きおにぎり」の公式キャラクター「やき おにお」の生誕祭2025キャンペーンを行っています。

対象商品を購入したレシートをLINEでアップロードすると応募完了となる購買施策で、投票キャンペーンで話題化・UGC化を行い、集客し購買に繋げられるようなストーリーになっています。

季節商材の想起喚起、終売品も含めたアーカイブ価値の再活性、次期フレーバーの候補集めを行いつつ、フォロー&投稿・コメント必須でUGC投稿を促し話題化、レシートマストバイで購買につなげる導線がバッチリです。

推し焼きおにぎり国民投票 │ 株式会社ニッスイ
推し焼きおにぎり国民投票 │ 株式会社ニッスイ

【動画で解説!】推し焼きおにぎり国民投票 │ 株式会社ニッスイ

あいすまんじゅう総選挙キャンペーン|丸永製菓株式会社

あいすまんじゅう総選挙キャンペーン|丸永製菓株式会社
キャンペーン概要Xにて該当ポストから好きなフレーバーを選んで投稿すると最も多い得票のフレーバーが「2027年春」に新商品として登場
インセンティブあいすまんじゅう秋冬新商品詰め合わせセット 50 名様PayPay ポイント、Amazon ギフトカードなど200 円分 1,000 名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【推し味に一票!!】

1962年から販売されている、丸永製菓のロングセラー和風アイス「あいすまんじゅう」の次の定番をみんなの一票で決めるX参加型の総選挙キャンペーン。

公式アカウントをフォローして、対象ポストから好きなフレーバーに投票すると、最も票を集めた味が2027年春に商品化されるというもので、総選挙と称してアンケートを取っているわけです。

当然投票が多いフレーバーのほうが売れるわけで、それを事前に知れるというのはとても大事な情報です。さらに総選挙という投票キャンペーンは、投票=意思表示なので、結果が商品化に直結すると、「自分も関わった感」が残って自分ごと化も進みます。

告知→中間発表→結果発表→開発報告→発売と、段階的に話題を積み上げられるので、プレスリリースをたくさん打てるメリットもありそうです。

【総選挙でアンケート!】

インセンティブは秋冬の新商品詰め合わせ50名様分に加え、選べるデジタルギフト200円が1,000名と、当たったらすぐ使えるものを用意しています。

どの味がどの層・どの地域で刺さっているかの事実を自然に集められ、発売までの間に試作や告知を小刻みに出すことで、期待の温度を下げずに育てられます。結果、ユーザーは「自分の一票が商品になった」という実感を持てて、発売日が近づくほどワクワクが増す設計になっています。

総選挙は「好き」をきっかけに人を動かし、その熱量を開発・販売・話題化まで一気に回すことが可能です。参加ハードルも低いのと、SNSシェアまでついてくるのが良いところです。

あいすまんじゅう総選挙キャンペーン|丸永製菓株式会社
あいすまんじゅう総選挙キャンペーン|丸永製菓株式会社

【動画で解説!】あいすまんじゅう総選挙キャンペーン|丸永製菓株式会社

スキットルズでおいしい仕事キャンペーン|マース ジャパン リミテッド

スキットルズでおいしい仕事キャンペーン|マース ジャパン リミテッド
キャンペーン概要サイトまたは公式Xアカウントに掲載の「おいしい仕事」から1つ選び、引用リポストで指定ハッシュタグとスキットルズのおいしさを想像で褒める
インセンティブPayPayポイント100万円分 1名様PayPayポイント1万円分 100名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【スキットルズのゆるすぎキャンペーン!】

「おいしいだけの無名なキャンディーをなんとか有名にしたい」と、開き直り気味の宣言から始まるスキットルズのX参加型キャンペーンです。日本での認知度が圧倒的にまだない、売っている店も希少など、かなりぶっちゃけています。

キャンペーン参加は、5つの「おいしい仕事」のいずれかで投稿するというもので、「想像で褒める(喫食不要)」「身近な人やAIに褒め言葉を作ってもらう(思考不要)」「誰かのスキットルズ投稿を引用リポスト(努力不要)」「売っている場所の情報を投稿(写真不要)」「自由投稿(忖度不要)」と全部「不要」要素を入れて、ハードルを下げています。

また選考も「テキトー」と明言し、肩の力を抜いて参加できるようにしむけています。

むずかしい作品づくりや専門知識は不要で、「とりあえず一言のせる」「家族に褒め言葉を考えてもらう」「近所で見つけた売り場をメモる」といった日常レベルの行動でエントリーが可能です。

【知ってもらうことに全振りした設計!】

期間は9/22〜10/6の短期勝負で、公式Xのお題投稿を引用すれば、ネタ探しに迷わず始められる導線がきちんと用意されています。

ブランド側はみんなの投稿を一気に集めて「スキットルズって何?」の答えをタイムライン上で可視化しつつ、売っている場所の情報で店頭へも誘導できるでしょう。

正面から「まだ無名」と言い切るコピーの潔さが好感と共感を生み、軽い参加体験×高額インセンティブで、「まず知ってもらう」ことに全振りした設計です。

スキットルズでおいしい仕事キャンペーン|マース ジャパン リミテッド
スキットルズでおいしい仕事キャンペーン|マース ジャパン リミテッド

【動画で解説!】スキットルズでおいしい仕事キャンペーン|マース ジャパン リミテッド

47GOTOUCHI MY CRAFT BOSSCAFE|サントリーホールディングス株式会社

47GOTOUCHI MY CRAFT BOSSCAFE|サントリーホールディングス株式会社
キャンペーン概要全国47都道府県の食材・名物を組み合わせたご当地アレンジレシピを公開。Xでは過去投稿をAIが分析してぴったりな1本を自動返信してくれる。
インセンティブなし
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【47都道府県アレンジレシピ!】

割るだけクラフトボスカフェが、ご当地食材で楽しむ47都道府県アレンジレシピを公開しました。

サイトには「柿の種ショコララテ(新潟)」「八つ橋ラテ(京都)」「おいりウインナーコーヒー(香川)」など、ツッコミどころ満載&試したくなるメニューが並んでいます。

作り方はとてもシンプルで、ベースを牛乳または水で割り、トッピングで御当地とつなげています。

【過去投稿からおすすめレシピがわかる!】

X連動の「AI診断」では、公式アカウントをフォローして対象投稿をリポストすると、あなたの過去投稿を手がかりに「相性の良いご当地レシピ」をリプライで教えてくれる仕組みです。

懸賞メインではなく、体験そのものが主役となっていて、「AIで」と言われると試してみたくなる心理を突いています。また9/2発売の季節限定「蜜芋ラテベース」と同時展開することで、今すぐ試したい気持ちを喚起しています。

話題性×身近さで「地元だからやってみよう」を誘発し、濃縮ベースの試飲・購入ハードルを下げる設計です。メディア記事でもトライアル獲得を目的のひとつとしている旨が触れられています。

47GOTOUCHI MY CRAFT BOSSCAFE|サントリーホールディングス株式会社
47GOTOUCHI MY CRAFT BOSSCAFE|サントリーホールディングス株式会社

【動画で解説!】「47GOTOUCHI MY CRAFT BOSSCAFE|サントリーホールディングス株式会社

凄麺 2525 スタンプラリー|ヤマダイ株式会社

凄麺 2525 スタンプラリー|ヤマダイ株式会社
キャンペーン概要フタ裏のQRをスマホで読み取り、商品1種類につきスタンプ1個を貯めるスタンプラリー
インセンティブ20スタンプコース:特製クオカード5000円+推しの組合せで凄麺を作ろう!セミオーダー凄麺3食セット10スタンプコース:凄麺24食アソート5スタンプコース:凄麺12食アソート
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【凄麺のクロスセル施策!】

ブランド25年目かつ、10月29日に制定されている凄麺の日を盛り上げるためのキャンペーンが実施されました。

対象は「凄麺 ご当地シリーズ/逸品シリーズ」で、カップ底面の賞味期限が2026年1〜4月のロットだけが有効というスタンプラリーになっています。

フタ裏のQRをスマホで読み取るとスタンプが1個たまるというマイレージ式マストバイですが、同じ商品は1回までなので、いろんな味を試さないとスタンプが貯まっていかず、色々な商品を買ってほしいというストーリーです。

【スタンプラリーで食べ比べしよう!】

インセンティブは、5スタンプで凄麺12食アソートは狙いやすい入門編、10スタンプで24食アソートは家族・職場で分け合えるご褒美サイズ、20スタンプで特製QUOカード5,000円+セミオーダー凄麺3食は達成感たっぷりの完走ご褒美と、スタンプ数に応じてコースを選択できます。

段階目標がわかりやすく、途中で飽きにくい設計かつ「違う味に挑戦するほど有利」というルールで好きな商品に巡り会える可能性も高くなります。御当地ラーメンスタンプを探すために、気づけば全国ツアー感覚でラインアップを制覇できる、よくできたスタンプラリーです。

食べ比べ前提の企画で麺の実力を実感してもらい、好意の再確認から指名買いをさせつつ、ご当地文脈で日本各地を巡らせ、30種超の多彩な味を試食する機会の最大化を狙っています。

凄麺 2525 スタンプラリー|ヤマダイ株式会社
凄麺 2525 スタンプラリー|ヤマダイ株式会社

【動画で解説!】凄麺 2525 スタンプラリー|ヤマダイ株式会社