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大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 13ページめ

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

かっぱえびせん Create!キャンペーン|カルビー

かっぱえびせん Create!キャンペーン
キャンペーン概要クリエイターによる限定デザインパッケージや限定エコバックがマストバイでもらえる。自分が書いたかっぱえびせんがもらえるMyえびせんも募集
インセンティブ限定エコバックが当たる
使用 SNSルビープログラム(アプリ)

キャンペーンのポイント

【何回でも応募可能】

1964年に発売した「かっぱえびせん」は、8月10日「かっぱえびせんの日」を記念して限定デザインパッケージの「かっぱえびせん」を販売しています。

対象商品を購入すると、スタンプを獲得できますので、その獲得スタンプが一定数を超えると応募が可能になります。

応募方法はスマートフォンで「カルビー ルビープログラム」アプリをインストールし、対象商品の空き袋アプリで撮影するとスタンプが獲得でき、9個スタンプが溜まると応募できます。

【あなたが描いたかっぱえびせんが発売!?】

MYえびせんという、消費者の方がデザインしたパッケージでかっぱえびせんを実際に販売するという企画も行われています。

最優秀賞に選ばれたデザインは2024年に販売され、優秀賞は商品として自宅に郵送されます。

自分だけのパッケージ制作方法は応募用紙をPDFでダウンロードし、そこに絵を書いて写真で撮影、MYえびせん作成サイトで合成するという方法になります。

かっぱえびせん Create!キャンペーン
かっぱえびせん Create!キャンペーン

【動画で解説!】かっぱえびせん Create!キャンペーン

キャンペーンまとめblog

キャンペーンサイト制作を得意とする我々が、他社のキャンペーンを見て、企画と制作でどこがタメになるか、最近のトレンドはなにかを収集・分析していきます。WEB担当者がどのようなキャンペーンを行うか調べたいときに活用していただければ幸いです。まとめ記事はこちらから

ハット首脳会談’23ハット首脳会談’23

ハット首脳会談'23
キャンペーン概要イエローハット、ピザハット、リンガーハットは、8月10日の「ハットの日」に向け制作した3社のコラボレーション動画を公開
インセンティブWEB限定スペシャルコンテンツ
使用 SNSX(Twitter)

キャンペーンのポイント

【ハット3社長Tシャツプレゼント】

イエローハット、ピザハット、リンガーハットの3社がコラボした企画で、イエローハット公式Twitterアカウントをフォローし、キャンペーンのツイート投稿をリツイートすると、抽選で10名様に「ハット3社長Tシャツ」がプレゼントされます。

さらに、3社のTwitterアカウントでそれぞれ応募すると当選確率が3倍になるというコラボ企画となっています。

【全然違う顧客を持っている会社同士が認知をし合う】

このコラボの起源は2019年に8月10日を「ハット記念日」と称していたイエローハットがピザハットに声をかけ、共同で「ハットの日」を正式な記念日として登録することを計画。

しかし、ピザハットは「小屋」、イエローハットは「帽子」を意味することから、喧嘩別れするという動画が公開されSNSで話題になりました。

その後2020年には正式なコラボとして両社は「ハットの日」として盛り上げつつ、2022年よりリンガーハットを巻き込み、3社の社長が一堂に会した「ハット首脳会談」を開催し、動画を制作していて、今年も三社でコラボキャンペーンを行うこととなりました。

ハット首脳会談'23
ハット首脳会談'23

【動画で解説!】ハット首脳会談’23

キャンペーンまとめblog

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わたしの写真幸福論キャンペーン | 写真幸福論 | 富士フイルム

キャンペーン概要写真とフレーム名を入れるだけで、自分だけの幸福写真を作ることのできる「写真幸福論フレームメーカー」を提供
インセンティブなし
使用SNSInstagram

キャンペーンのポイント

【小規模な写真展を安価で作り出せるというシーンの創出!】

「写真幸福論」は富士フイルムが2023年から手掛けている、「写真展パッケージ」と「フォトメッセージカード」の2つのサービスを提供するにあたってのプロジェクト。写真撮影や写真プリントを通じて人生の幸福度を高めることを目指しています。

この「写真幸福論」のデジタルプロモーションに合わせ、プロジェクトの写真に込めた想いをさらに深める体験ができるポップアップストア「写真幸福論 一生モノのフレーム店」を代官山T-SITEで行い、それと連動した写真フレームメーカーコンテンツを提供しています。

【写真で人生の幸福度を高める画像合成キャンペーン!】

「わたしの写真幸福論キャンペーン」は、写真をアップすると名前入りで写真幸福論フレームを付けてくれる写真合成キャンペーンです。合成された画像はInstagramでタグ付け投稿ができるようになっており、UGC創生に一役買っています。

イベントと連動して事前にInstagramに投稿された写真を厳選した書籍も販売していたようです。投稿キャンペーン期間とイベント期間が重なっていたため、書籍化はかなりタイトなスケジュールだったと思われますが、自社製品ならではの強みが出ています。

【動画で解説!】わたしの写真幸福論キャンペーン | 写真幸福論 | 富士フイルム

サッポロ 男梅サワー (裏メニュー) | サッポロビール

サッポロ 男梅サワー (裏メニュー) | サッポロビール
キャンペーン概要インフルエンサーによる料理動画と自発的なUGCへの誘引
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【裏メニューとして商品アレンジを投稿!】

男梅サワー商品サイトの右上に隠れているこちらのコンテンツ。男梅サワーのアレンジや男梅サワーに合うおつまみレシピとよくあるものですが、コンテンツへの入り方などで「裏メニュー」と言いきる見せ方が素晴らしいです。居酒屋などの裏メニューへの憧れや、出してもらえるようになると嬉しくなる気持ちを突いています。

ちょい足しアレンジは裏飲み方としてX投稿風に表示し、レシピも裏おつまみとしてコンビニで手に入るようなものでアレンジしています。

【PR動画っぽさを消す施策!】

さらに裏メニューとしてあげられているショート動画はインフルエンサーによる背徳飯や飯テロ系動画担っていてYoutubeショートを表示プラットフォームにしつつ、インフルエンサーごとに強いSNSに飛ぶこともできて、そちらにも動画がアップされています。

また、インフルエンサーによるPR動画投稿のあいだにインフルエンサーではない投稿を挟み、裏メニューという扱いにすることによりPRっぽさを消しています。

広告っぽさを嫌う世代が増えたと言われていますが、インフルエンサーによるPR動画も嫌われる傾向にあるのは投稿のイイネ数などを見ると歴然なので、商品をアピールしてほしい気持ちを抑えてPRぽさを消した良い事例です。

サッポロ 男梅サワー (裏メニュー) | サッポロビール
サッポロ 男梅サワー (裏メニュー) | サッポロビール

【動画で解説!】サッポロ 男梅サワー (裏メニュー) | サッポロビール

つぶグミ:アート・キャンペーン

つぶグミ:アート・キャンペーン
キャンペーン概要つぶグミ公式Xアカウント(@tsubugumi_tw)をフォローし #つぶグミアート をつけて制作した作品を投稿。抽選で賞品が当たる。
インセンティブえらべるPay2693ポイント 100名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【グミアートを投稿!】

つぶグミ誕生30周年記念して「誰もがつぶグミでアーティストに!?」という軸でUGCキャンペーンを行っています。UGCキャンペーンでは、モチベーション向上のためのインセンティブ用意だけでなく、さらに参加したくなる、参加ハードルを下げるための仕掛けが必要です。

例えば、UGC投稿を見た人が憧れを抱くような内容にする、投稿イメージをわかりやすくするために投稿内容にフォーカスするなどが挙げられます。ダンス系動画なら、振り付けサンプルをいくつか用意すると参加ハードルが下がります。また、XでのUGC施策では、共感できるような「あるある」をテーマにすると、投稿してもらいやすくなります。

今回の「つぶグミ:アート・キャンペーアート」では、どんな内容で投稿すれば良いのか悩んでしまう可能性が高いです。特に、「わたし」というテーマが大きく、より難しく感じてしまうのではないでしょうか。

【ストーリーが必要】

さらに、投稿された素敵な作品は、8月下旬に期間限定でオープンするポップアップイベント「つぶグミュージアム」での展示も予定されています。

子供の参加を想定している場合、「アート」という表現ではなくより子供向けな言葉にしたほうが響きそうですし、つぶグミを使って絵を描くのも、食べ物で遊ぶのもなんだかな、という気持ちになります。

えらべるPay 2,693ポイントと現金系プレゼントなので懸賞系ユーザーがよってきやすい形になっているのもチグハグで、ユーザーにどんなふうになってほしいかというストーリーが見えてこないUGCキャンペーンでした。

つぶグミ:アート・キャンペーン
つぶグミ:アート・キャンペーン

【動画で解説!】つぶグミ:アート・キャンペーン