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「X(Twitter)」を活用したキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

拡散力の高いX(Twitter)を活用した特徴的なキャンペーン施策をご紹介。X(Twitter)のカンバセーションボタンの活用やアルゴリズムにあわせた具体的な手法、成功事例も解説します。

味のしないのど飴ってどんな味?キャンペーン | カンロ株式会社

味のしないのど飴ってどんな味?キャンペーン | カンロ株式会社

キャンペーン概要「ノンシュガー 味のしない?のど飴」の味を最大15文字で投稿する。味のイメージメーカーで自分の言葉からイメージ画像を自動生成もできる
インセンティブ最優秀賞 1泊2日ペア宿泊券 感覚リセット?の旅(1名)/どんな味?お菓子セット(抽選21名)/味わい無限大?お米券(抽選21名)/味が濃い?キャンディセット(抽選21名)
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【味がしないってどんな味?】

カンロ「ノンシュガー 味のしない?のど飴」の「味」をみんなで言葉にして遊ぶ大喜利で、最大15文字のフレーズを考えて、Xの引用リポストまたはWEBフォームから応募するというもの。

「味のしないのど飴」というのがそもそも話題性があるのに対して、大喜利UGCにしたことで、食べた感想を言わせるより参加しやすくなっています。

サイト内のイメージメーカーでフレーズから画像を自動生成し、そのまま投稿もできるので画像をタイムラインに流す仕組みに設計されています。

最優秀賞のインセンティブは【星野リゾート「リゾナーレ八ヶ岳」1泊2日ペア】という非日常体験。加えて表現が新パッケージに採用される可能性まであり、期待が高まります。

【「ことば遊び」中心の参加設計!】

商品は全国発売済みで、10/13からはコンビニでも展開と店頭面の追い風もあり、「見つけたから買ってみる→舐めて言葉にする→また投稿したくなる」という循環ができています。

大喜利とはいえうまく言えなくてもOKで、「空気みたい」といった短い言葉でも参加でき、画像化されると投稿ハードルがぐんと下がります。「味がしない」というだけでシェアしたくなり、投稿は購入必須ではないため、まずは言葉だけで参加→気になって店頭で手に取る、という流れも作れています。

また、期分けで複数回トライでき、「自分の言葉が商品になるかも」というインセンティブ設計が、ブランドへの愛着と話題化で広げていくことができています。

購入必須ではない「ことば遊び」中心の参加設計で、手軽さ→作品化→SNSでの見せたくなる気持ち→店頭での試し買いまでを一本線でつないだ、わかりやすく強い企画です。

味のしないのど飴ってどんな味?キャンペーン | カンロ株式会社
味のしないのど飴ってどんな味?キャンペーン | カンロ株式会社

【動画で解説!】味のしないのど飴ってどんな味?キャンペーン | カンロ株式会社

アルティミューン 「届け、あなたへ。」100万人サンプリング | 株式会社資生堂

アルティミューン 「届け、あなたへ。」100万人サンプリング | 株式会社資生堂

キャンペーン概要特設サイトのARカメラで赤いバルーンを出現させ、撮影した写真をX(旧Twitter)に投稿すると抽選で10,000名にサンプルが当たる
インセンティブアルティミューンのサンプル
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【資生堂のUGC促進戦略!】

資生堂の美容液「アルティミューン」の体験型サンプリング施策。

スマホのARカメラで赤いバルーンを浮かせて撮影し、Xに指定ハッシュタグ「#届けあなたへ」「#アルティミューン」とメンションを付けて投稿すると、抽選で10,000名に「アルティミューン パワライジング セラム」サンプルが当たります。

撮影〜投稿の流れもシンプルで、特設サイトでカメラを起動し、赤い風船を画面に出して撮影、Xに2つのハッシュタグと@メンションを付けて投稿するだけ。

夕暮れや夜景、鏡越しなど、赤が映えるシーンなどが合いそうです。

【写真映えARとサンプリングを連動!】

オフラインでは赤い風船の街頭配布もあり、ブランドの象徴色の赤と、風船の「上向き・弾む」というイメージをつけ、まずは使ってもらいたいと小分けサンプルから実感に繋げる戦略。

また。この大阪・東京での風船配布で手に触れる体験により、AR写真の投稿意欲をあげています。

投稿がタイムラインに並ぶことで、赤い風船=アルティミューンの連想が自然に拡散していく、UGC促進設計となっています。

アルティミューン 「届け、あなたへ。」100万人サンプリング | 株式会社資生堂
アルティミューン 「届け、あなたへ。」100万人サンプリング | 株式会社資生堂

【動画で解説!】アルティミューン 「届け、あなたへ。」100万人サンプリング | 株式会社資生堂

おにぎりアクション2025|TABLE FOR TWO international

おにぎりアクション2025|TABLE FOR TWO international

キャンペーン概要おにぎりにまつわる写真を「#OnigiriAction」をつけて投稿すると、協賛企業の寄付によりアフリカ・アジアの子どもたちへ1投稿につき給食5食が届けられる
インセンティブなし
使用SNSX、 Instagram、facebook

キャンペーンのポイント

【おにぎり写真で世界を変える!】

「おにぎりアクション」は世界食料デーの時期に毎年行われるTABLE FOR TWOの参加型ソーシャルキャンペーン。

2015年にスタートし、2017年には社会課題×参加型という設計が評価され外務大臣政務官賞を受賞、10年間で累計1,017万食超の学校給食を届ける規模に成長しています。

この10年間仕組みは変わらず、やることはシンプルで、おにぎりにまつわる写真を撮って「#OnigiriAction」を付けてXやInstagramに投稿、もしくは特設サイトにアップロードするだけです。

1投稿ごとに協賛企業の寄付で、給食5食分がアフリカ・アジアの子どもたちに届く仕組みなので、財布を出さずにいいことに参加できるのが魅力です。

特設サイトからの投稿は地図に記録されるので「どこで参加したか」を残せる楽しさもあります。

【社会貢献とUGCを両立!】

企業・自治体・学校の巻き込みも活発で、社内イベントや学園祭、お店のキャンペーンとも相性がよく、「みんなでやると達成感が増す」タイプの企画となっています。

おにぎりという日本の日常をハブに、世界の非日常を少し良くする体験が、軽やかに続けられるのがよいところです。

さらに、投稿を重ねるほど自分のタイムラインや地図に足跡がたまり、小さな行動の積み重ねが見える化されるのもモチベーションになり、気負わず、楽しく、美味しく、社会にプラスを届ける。そんな参加の入り口を、誰にでも開いてくれるキャンペーンです。

2025年は参加国数や単年実績を伸ばし、支援先を国内にも拡張。活動の面が広がっています。

おにぎりアクション2025|TABLE FOR TWO international
おにぎりアクション2025|TABLE FOR TWO international

【動画で解説!】おにぎりアクション2025|TABLE FOR TWO international

映画『トロン:アレス』公開キャンペーン

映画『トロン:アレス』公開キャンペーン

キャンペーン概要映画の公開を記念した、AI侵食プロモーション
インセンティブ体験した感想をX/Twitter上にポストして応募た方の中から30名様にオリジナルグッズなどをプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【体験型プロモーション!】

「トロン:アレス」は、デジタル世界(グリッド)から現実世界へ送り込まれた超高度AIプログラム「アレス」をめぐる、シリーズ第3作のSFアクション映画です。1982年「トロン」から2010年「トロン:レガシー」に続く新章で、人間とAIが初めて対面する事態が描かれます。

そんな「トロン」のデジタルプロモーションとして、キャンペーン投稿の選択肢から映画館で「トロン:アレス」を体験した感想を選んでポスト、または予告を観ての期待コメントや本編の感想をハッシュタグ付きでポストするという定番のXキャンペーンを行っています。

【XをAIが侵食!?】

また、XがAIに侵食される風のプロモーションも行っています。

XのインターフェイスがAIによって変更されてしまうというもので、「現実世界がトロンのAIによって侵食されました」という言葉とともに、PVをそのまま見せるというもの。

ただ動画を流すよりも、こういったサイトでの見せ方をすると最後まで見てしまいます。

現実世界が侵食されるという作品性に合わせ「XがAIに侵食」と、どうなってしまうのか分からない煽りで見せて、自然発生的なUGCを期待しています。

映画『トロン:アレス』公開キャンペーン
映画『トロン:アレス』公開キャンペーン

【動画で解説!】映画『トロン:アレス』公開キャンペーン

みんなでつくる!妄想ゼリーかるたキャンペーン!|株式会社たらみ

みんなでつくる!妄想ゼリーかるたキャンペーン!|株式会社たらみ

キャンペーン概要「ゼリーでやってみたいこと」「ゼリーでこんなことしたら面白いかも!」といった妄想を、かるたの読み札として投稿
インセンティブ【読み札に採用賞】46名・イラストレーターmakomoデザイン 完成した「妄想ゼリーかるた」・キャンペーンオリジナルグッズ・たらみゼリー詰合せ【応募ありがとう賞】100名・たらみゼリー詰合せ
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【かるたの読み札をSNSで募集!】

フルーツゼリーでおなじみ「たらみ」と、脱力感のあるゆるい線と、じわっと笑える変テコ可愛い世界観が持ち味のイラストレーターmakomoさんとコラボの、かるた活用のUGCキャンペーン。

ゼリーでやってみたいこと・起きそうなことの「ぷるぷる妄想」をSNSコメントで投稿すると、かるたの読み札として46枚が採用されるというもの。

その後、makomoさんが絵札化し、完成されたオリジナルかるたをデジタルでダウンロードできるようになる、みんなで作る参加型キャンペーンです。

五十音ごとに受付の期間が区切られているので、「今日はさ行の日!」のように毎日参加のきっかけになっています。

入選はSNSで順次発表され、採用者には完成かるた+オリジナルグッズ+ゼリー詰合せが贈られます。

【五十音で毎日参加!】

かるたは短い一言で参加できる気軽さになっています。また、「自分の一行が公式かるたになるかも」というモチベーションでその場でコメントしやすく、その後も結果発表を待つ→年末に出来上がったかるたで遊ぶ、と長くキャンペーンに触れさせることができます。

本キャンペーンは、五十音で締切が分かれているので「今日はこの行を出そう」と小さな締切が積み重なり、コミュニケーションを長く取れています。

「たらみ=遊び心と自由な発想」というイメージを、makomoさんのユーモアあるイラストでわかりやすく形にしています。「ゼリー=楽しい」「たらみ=親しみやすい」という認知が獲得できています。

みんなでつくる!妄想ゼリーかるたキャンペーン!|株式会社たらみ
みんなでつくる!妄想ゼリーかるたキャンペーン!|株式会社たらみ

【動画で解説!】みんなでつくる!妄想ゼリーかるたキャンペーン!|株式会社たらみ