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特徴的なWebプロモーション・キャンペーン【最新事例まとめ】 6ページめ

Webサイトを活用したゲーミフィケーションや人気投票施策など、特徴的なプロモーションを紹介します。Web施策と合わせた認知・拡散のためのSNSキャンペーンもあわせて解説します。

キリンラガービール えらべる「名品」が当たる!プレゼントキャンペーン|キリンビール株式会社

キリンラガービール えらべる「名品」が当たる!プレゼントキャンペーン|キリンビール株式会社
キャンペーン概要対象商品を1本または12本購入したレシートまたは納品書を撮影して WEB フォームにアップロード。コンビニ限定コースも。
インセンティブ1本コース:えらべるPay1,000円分 200名様12本コース:日本のおいしい食べ物ギフトカタログ 蓬(よもぎ)【10,000円相当】 30名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【キリンラガーの購買促進施策!】

キリンのラガービール限定のレシートマストバイキャンペーンで、1本もしくは12本購入したレシートまたは納品書を撮影して送るというもの。コースが「コンビニ限定」か「それ以外」で別れている珍しい形式です。

コンビニコースでは、1本か6本の購入となっており、6本パッケージ買いのパターンを作っています。コンビニでビール買う際に「どうせなら追加で5缶買って6本コースも狙おうかな?」とアップセルを誘発しているわけです。

【レシートマストバイでアップセル!】

こういったレシートマストバイキャンペーンで疑問に思うのは、今日2本買って、登録。翌日4本買って登録。合計で6本になるマイレージ式のキャンペーンなのかというもの。ユーザーに説明するのは難しいけれど、お問い合わせにはたくさん上がってきそうな内容です。

実際応募規約を見ると、複数枚を1回で応募可能で、1回につき1口と書かれています。

つまり、複数に分かれたレシートを一度でアップできた場合は合算できるけど、2回に分けてレシートを送った場合は1本コースということになります。そのため貯まるまでレシートは取っておく必要があるわけですね。

アップしたレシートで貯めておいて、ポイント消化するようなやり方はユーザー的にはわかりやすいのですが、費用がかかりやすいというのもあります。

350ml缶1本から応募可にすることでライト層の購買ハードルを下げ、量販とコンビニで口数と賞品を変えケース買いまでアップセルをさせる良いやり方です。

キリンラガービール えらべる「名品」が当たる!プレゼントキャンペーン|キリンビール株式会社
キリンラガービール えらべる「名品」が当たる!プレゼントキャンペーン|キリンビール株式会社

【動画で解説!】キリンラガービール えらべる「名品」が当たる!プレゼントキャンペーン|キリンビール株式会社

ドイツNo.1岩塩アルペンザルツを買って当てようキャンペーン|SKWイーストアジア株式会社

ドイツNo.1岩塩アルペンザルツを買って当てようキャンペーン|SKWイーストアジア株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入したレシートをフォームからアップロード。同時に精肉を買ったレシートなら当選確率2倍に。
インセンティブA賞:LALALUCTUS サクットエアーフライヤー SE6700・・・5名様B賞:カタログギフト 選べる国産和牛カタログギフト 健勝(けんしょう)・・・10名様C賞:「於愛の方」ふるさと『オーガニック野菜セット(Mサイズ)』・・・10名様Wチャンス:デジタルギフト(デジコ)3,000円分・・・100名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【購買シーン創出!】

ドイツ・アルプス生まれの岩塩ブランド「アルペンザルツ」が、今年は買って当てるレシートキャンペーンを実施しました。

2005年から購入証明不要のフォーム応募のみでドイツ旅行招待をコアに据えたキャンペーンを去年まで実施していて、2024年で旅行キャンペーンは20周年でしたが、2025年のレシート施策はカウントを引き継がず、 新シリーズとして位置付けられています。

今キャンペーンは、対象のアルペンザルツを1本買ってレシートをアップロードするだけで、エアーフライヤーや国産和牛カタログなどが狙えるシンプル構造に購買促進を乗せています。

【肉売り場で選ばれる塩!】

さらに精肉を一緒に買ったレシートなら当選確率が2倍になる仕掛けもあり、塩と肉の最強コンビを実体験で訴求しています。

キャンペーンサイトにオンライン販売サイトのリンクを置き、すぐ買えるようにしてありますが、肉は生肉が対象のため、ヨドバシカメラで購入できるのでしょうか。若干、冷凍肉の取り扱いがあるので、それを一緒に買えば当選確率が上がりそうです。

公式 Instagramでは、塩を使ったレシピをインフルエンサーが作って公開するコンテンツを随時更新。期間中はエアーフライヤーを使ったレシピ動画を公開しています。塩を使ったレシピは無限にあるのでなかなかフォーカスが難しそうです。

当選確率2倍に引きずられ、精肉売場で「今日のステーキ塩はこれ」とついカゴへと誘われることでしょう。

ドイツNo.1岩塩アルペンザルツを買って当てようキャンペーン|SKWイーストアジア株式会社
ドイツNo.1岩塩アルペンザルツを買って当てようキャンペーン|SKWイーストアジア株式会社

【動画で解説!】ドイツNo.1岩塩アルペンザルツを買って当てようキャンペーン|SKWイーストアジア株式会社

ハチ食品創業180周年記念キャンペーン|ハチ食品株式会社

ハチ食品創業180周年記念キャンペーン|ハチ食品株式会社
キャンペーン概要応募フォームから、簡単なクイズとアンケートに回答し、必要事項を記入して応募
インセンティブA賞:ペアハワイ旅行(抽選で5組10名様)B賞:ペア信州宿泊(抽選で10組20名様)C賞:るるぶ×HACHIコラボシリーズ全品セット(抽選で165名様)
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【シンプルな周年コンテンツ!】

ハチ食品が創業180周年という節目を迎え、記念のクイズキャンペーンを実施しました。周年を自社の強みを訴求する切り口にしつつ、実に簡単な〇〇をうめる系のクイズになっています。

回答が直ぐそばに書いてある、新聞時代からある古の方法ですが、問題文に自社の強みをいれることで「国産初カレー粉を出した会社」や、「スパイスに強い会社」というのを即座に理解させつつ、サクッと応募できるので、思わず参加してみたくなり、なんかしらのタッチポイントを複数作ることができています。

簡単なクイズの分、インセンティブは豪華で、ハワイ旅行という非日常的な賞品が用意されています。なぜハワイ旅行や信州旅行が当たるのかというと、「るるぶ」とのコラボ商品「ハワイ ガーリックシュリンプ風カレー」が新発売するからだそうです。

【食と旅で新たな楽しみ方を提案!】

SNSを活用したリポストキャンペーンを同時開催することで、若年層やSNSユーザーへのキャンペーン認知拡大も狙っています。こちらは話題化狙いのインセンティブで、欲しくないからこそ当ててみたいという感情が生まれそうです。

るるぶ×HACHIコラボシリーズはいろんな国のカレーを出しているそうです。このような商品を通じて、ハチ食品は「食で旅する楽しさ」を提案し、消費者との新たな接点を作っています。

ハチ食品創業180周年記念キャンペーン|ハチ食品株式会社
ハチ食品創業180周年記念キャンペーン|ハチ食品株式会社

【動画で解説!】ハチ食品創業180周年記念キャンペーン|ハチ食品株式会社

何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA

何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA
キャンペーン概要サイト内に隠されたプレゼントリンクを見つけ、クイズに回答すると参加賞として画像をプレゼント。
インセンティブ抽選で映画グッズやサイン入りコミックスなどの特典が当たる
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【世界観をマーケ施策に!】

KADOKAWAが展開する、「見える子ちゃん」実写映画公開記念「何が見えても完全無視!プレゼントキャンペーン」は、作品のユニークな世界観と連動したインタラクティブな設計により、ユーザーの没入感を高める戦略的な参加型プロモーションです。

本キャンペーンは、映画の主人公・四谷みこの「恐怖を感じながらも見えるものを完全に無視する」という独特の設定を、ユーザーに実体験させるUI/UX設計が特徴です。

特設サイトにアクセスすると、次々とおばけたちが画面上を這うように出現し、ユーザーはそれを「完全無視」してクイズリンクを探す必要があります。このインタラクションは単なる演出にとどまらず、映画のキーメッセージを体感させる導線として非常に機能的です。

クイズに正解すると参加賞として主演キャスト3名の仲良し3ショット画像をプレゼント。加えて、抽選で映画グッズやサイン入りコミックスが当たるなど、ファン心理をくすぐる特典が用意されています。

【面白いから共有したくなる!】

キャンペーン設計として、「プレゼントがあるから参加する」ではなく、「体験が面白いから共有したくなる」のがうまいですね。話題性もありそうで、ストーリーも入ってきやすいのですが、PCで見ていると罠のように無視できないおばけの演出が飛び込んできてストレスは多少あります。

映画コンテンツにありがちな情報の一方通行を避け、ユーザーの「遊び」「発見」「達成感」を促していて、さらに「怖くて面白い、クセになる日常系ホラー」をLPだけで伝えられています。

何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA
何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA

【動画で解説!】何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA

クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社

クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要対象商品であるクラッツのパッケージ裏面にある二次元コードをスマートフォンで読み取り、特設サイトでサッカーに関するオリジナルクイズに挑戦
インセンティブ5問すべて正解すると限定のオリジナルスマホ壁紙をプレゼント
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【クイズに答えて壁紙ゲット!】

クラッツをスポーツ観戦と相性の良いおつまみとして再定義し、商品購入からエンタメ体験、ブランド接触までを一気通貫で設計したプロモーションです。

対象商品に付属するQRコードから専用サイトへアクセスし、サッカーに関するクイズにチャレンジして全問正解すると、全5種類の限定のスマホ壁紙がその場でもらえます。

クイズ内容は商品ごとに異なるため、複数購入の仕掛けも自然と組み込まれています。

マストバイの枠組みを活かしながら、「クイズに挑戦する楽しさ」と「必ず何かもらえる」という確実な報酬性を、バランス良く両立しています。

参加のハードルも低く、それでいて繰り返し参加したくなる中毒性があるため、短期的な購買促進だけでなく、中長期的なブランドへの親近感の形成にもつながります。

【スポーツ観戦と相性の良いおつまみとして再定義!】

「壁紙」というデジタルインセンティブは、コスト効率が高く、即時性もあるため、景品配送の煩雑さを回避しつつ、ファン向けなのでユーザー満足度を損なわない点もマーケティング的に優秀です。

クラッツを「何気ない夜の楽しみ」から「観戦タイムを彩る主役級スナック」へとポジション変化させることが狙いで、スポーツ観戦の熱量と、ブランド体験を重ねることで、単なる商品理解を超えた感情的ロイヤルティを育成しようとしているのが本施策の肝と言えるでしょう。

クイズという軽いエンタメを取り入れることで、ブランドの親しみやすさを演出しつつ、「クラッツ=ちょっといい観戦時間」というイメージを生活者の中に定着させようとしています。

クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社
クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社