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特徴的な動画キャンペーン【最新事例まとめ】 2ページめ

X(Twitter)やInstagramのアルゴリズムにあわせた動画視聴施策やWebサイトでの完全動画視聴が必須の施策など、特徴的な動画視聴キャンペーンをご紹介。クイズを掛け合わせたプレゼントキャンペーンなど参加したくなる動機づけも合わせて解説します。

ピノTV | 森永乳業株式会社

ピノTV | 森永乳業株式会社
キャンペーン概要パッケージ裏に記載されたQRコードを読み込むことで、オリジナルの番組を視聴することができる。
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【テレビ局を開局!?】

これまでゲームコンテンツを様々なかたちで提供していたピノが、「ピノを食べる時間をもっとおもしろく、そしてワクワクするものにしたい」という思いからテレビ局「ピノTV」を開局しました。

バラエティ番組やワイドショー、恋愛ドラマ、ニュース、歌番組など、それぞれの番組にアクセスできるパッケージが全7種あり、フタ裏のQRコードを読み込むと、オリジナルの5分番組を視聴できます。

ゲームはユーザーが自ら参加して遊ぶことによって、商品訴求ができるという強みもありますが、小さい子供が参加しづらいことや、ピノを食べながら楽しむのが難しいなどの課題がありそうです。ゲームと比べ、ながら食べができるテレビ番組のほうが相性が良いか検証する実験のような気がします。

【日本各地のテレビ局とコラボ!】

番組にはお笑いトリオ・ロバートの秋山竜次さん、タカアンドトシなど、人気芸人の出演もあり、見ごたえのあるラインナップになっています。

TVK(テレビ神奈川)による、アイスに愛される恋愛ドラマ「ピノ恋」をはじめ、番組コンテンツは日本各地の7つのテレビ局とコラボしたものだそうで、クオリティは保証されています。

フタ裏にデジタルコンテンツをつけるマストバイ風キャンペーンは、おやつを食べたい子どもが、さらに動画も見れて嬉しい、という追加コンテンツでファン化を促しています。

ピノTV | 森永乳業株式会社
ピノTV | 森永乳業株式会社

【動画で解説!】ピノTV | 森永乳業株式会社

Mr.都市伝説 関暁夫が挑む!「リプトン x ピラミッド」に隠された謎! │ リプトン

Mr.都市伝説 関暁夫が挑む!「リプトン x ピラミッド」に隠された謎! │ リプトン
キャンペーン概要ティーバッグとピラミッドの謎に迫る短編動画『The Mystery of Lipton‘s Pyramid』が公開されています。
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【本当にエジプトまで行ってる!】

「信じるか信じないかはあなた次第」でおなじみの、Mr.都市伝説 関暁夫をメインに据えたデジタルプロモーション。

リプトンイエローラベルの代名詞「ピラミッド型ティーバッグ」と、ピラミッドに隠された意外な関係を暴くという都市伝説を作り出し、バカでインパクトあるものに仕立て上げています。

基本的には陰謀論ビジネスをお笑いでカバーしたパッケージで、デマを面白おかしく伝えるという時点でかなりマイナスアドバンテージがありますが、炎上の可能性も含めて話題化を狙っています。

コンテンツはリプトン公式YouTubeによる動画で、わざわざエジプトまで行って撮影した、「リプトンとピラミッドによる新たな紅茶時代が幕を開けるまで」の全3エピソードがアップされています。

【やばめの人起用で話題化に挑む!】

SNSキャンペーンなどはやっていませんが、動画サイズを正方形にしたX投稿はあります。

若干ネガティブなコメントもありますが、Youtubeでは概ね前向きに楽しんでいる方のコメントがたくさんついており、CMにしてはグッドボタンもかなりの量を抑えれているので、話題化としては成功なのではないでしょうか。

バカでインパクトのある企画で、話題化を狙うにはクライアントにも覚悟が必要です。これを提案し、突破した広告代理店に拍手を送りたいと思います。

Mr.都市伝説 関暁夫が挑む!「リプトン x ピラミッド」に隠された謎! │ リプトン
Mr.都市伝説 関暁夫が挑む!「リプトン x ピラミッド」に隠された謎! │ リプトン

【動画で解説!】Mr.都市伝説 関暁夫が挑む!「リプトン x ピラミッド」に隠された謎! │ リプトン

#計算しつくされたアイス 写真&感想投稿キャンペーン | 株式会社 明治

#計算しつくされたアイス 写真&感想投稿キャンペーン | 株式会社 明治
キャンペーン概要商品を購入しキャンペーン投稿に商品の写真と食べた感想とハッシュタグをつけて引用リポストする
インセンティブえらべるPay1000円分とゴイゴイステッカーが抽選で100名に当たる
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【ダイアンのショート動画が面白い!】

既存商品紹介ページに埋め込まれた、Xでの引用リポストキャンペーンで、通常の販売ストーリーとはかなり違う内容になっています。

LPを軽く見ただけでは、何が「計算し尽くされたアイス」なのかブリッジはなく、現状のCMや出演者とのトンマナも違うので、商品紹介ページから知ると世界観が違うという印象です。

最近はXキャンペーンをやっているにも関わらず、LP側に告知がないものも多いので、SNS側の施策とブランド施策が離れるというのは通常なのかもしれません。

キャンペーンは、購入した写真と感想を引用リポストするというほぼマストバイ形式になっていて、お笑いコンビ ダイアンによるショート動画をベースにしています。

本CMとは全く別のアプローチで、X民ターゲットを刺しに行っていて、再生が回りやすく、InstagramやTikTokでも横転できるショート動画を活用して、Xでも静止画を混ぜ込んだ動画投稿で訴求をしています。

【出来上がったUGCがロイヤリティ高い!】

購入写真を入れるのが高いハードルですが、出来上がったUGCは、何も知らないユーザーが見る投稿としては、かなりロイヤリティの高いユーザーが感想を投稿している感じになっています。

引用リポストをした際に出る文字数等も考えて作られている気がします。

ダイアンの動画がタイムラインに流れたほうがインパクトは出そうですが、UGC感は減ってしまいます。広告っぽくなるのと、引用リポストは動画が勝手に再生されないので、ハードルが多少高くとも購入写真ベースにしているのでしょう。

#計算しつくされたアイス 写真&感想投稿キャンペーン | 株式会社 明治
#計算しつくされたアイス 写真&感想投稿キャンペーン | 株式会社 明治

【動画で解説!】#計算しつくされたアイス 写真&感想投稿キャンペーン | 株式会社 明治

#クーリッシュでないとルーティン|株式会社ロッテ

#クーリッシュでないとルーティン|株式会社ロッテ
キャンペーン概要お風呂上がりに飲むシーンをショート動画で提案。Xでのフォロー&リポストキャンペーンも。
インセンティブ入浴料 「く〜りっし湯」 3個が抽選で100名に当たる
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【チョコプラとコラボ!】

飲むアイス 「クーリッシュ」による、動画をベースにしたデジタルプロモーションです。「お風呂あがりの習慣にクーリッシュを飲んでクールダウンする」という新しいシーンを提案しています。

チョコレートプラネットが扮する各メディアで売れている「伝説の小学生 高田くん」をはじめ、人気の4キャラクターをふんだんに使った、お風呂あがりのナイトルーティンショート動画をメインに上げています。

「お風呂あがり」と親和性の高いTikTokの定番フォーマット「#ナイトルーティン」を主軸に、「美容」「スキンケア」「帰宅後のリラックス」「筋トレ」「子どもの寝かしつけ」といった、いろんなライフスタイルがコンテンツ化されていることに目をつけて、真似したくなるような動画コンテンツを提供しています。

【LPにキャンペーンの記載なし!】

チョコレートプラネットだけではなく、「そば湯」や「ゆずみつ」など、8組の人気クリエイターも「#ナイトルーティン」ショート動画をアップしています。

「1人暮らし1年目のリアルなナイトルーティーン」や「1人チルタイム」などのコンテンツで、風呂上がりシーンを提案しているわけです。公式Xではフォロー&リポストキャンペーンも行っていて、動画を見てもらいキャンペーン認知を高めています。

最近はXキャンペーンを同時に行っていても、LP側に記載がないことが多くなってきました。Xはあくまでキャンペーン認知拡大なので、LPに飛ばすための施策であり、LPからわざわざXに飛ぶ人はほぼいないということでしょうか。

その分、LPを充実させたほうがいいということなのでしょう。

#クーリッシュでないとルーティン|株式会社ロッテ
#クーリッシュでないとルーティン|株式会社ロッテ

【動画で解説!】#クーリッシュでないとルーティン|株式会社ロッテ

社会人用語は突然に|大塚製薬株式会社

社会人用語は突然に|大塚製薬株式会社
キャンペーン概要「職場での世代間コミュニケーションのすれ違い」を楽しく解消すべく、アニメ動画『社会人用語は突然に』を公開
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【昭和とZ世代の「すれ違い」がテーマ!】

大塚製薬の調査によると、先輩会社員が使ってる社会人ワードが、後輩社会人に伝わらないものが多いそう。そんなワードたちを「すれ違い社会人用語」と名付け、声優の津田健次郎さん、綾坂晴名さんを起用したWEB CMを中心としたデジタルプロモーションになっています。

WEBサイトはchao!さんによるイラストで、Z世代の昭和レトロブーム風に仕立てられています。動画も同様の世界観で、動画サイズがブラウン管テレビの4:3になっているなど工夫があります。

オロナミンCへのブリッジとしては、「先輩後輩のつながりを応援します。すれ違いを解消してオロナミンCを飲もう」と、なかなか強引ですが、ターゲットの広さと話題性という部分でのプロモーションになっています。

【あるあるで攻めて話題性を重視!】

「すれ違い社会人用語」を見ていくと、80年代生まれでも言わないワードが目白押しです。使っているのは70年代生まれで広告代理店などに勤めていた方くらいでしょうか。

40代後半くらいの上司を持つ人とのすれ違いといった具合です。

あるあるで攻めているデジタルプロモーションなので、ほかにもある「すれ違い社会人用語」を募るハッシュタグUGCキャンペーンもやると良いと思うのですが、そういった企画はやっていないようです。おそらく動画回転重視なのでしょう。

社会人用語は突然に|大塚製薬株式会社
社会人用語は突然に|大塚製薬株式会社

【動画で解説!】社会人用語は突然に|大塚製薬株式会社