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「TikTok」を活用したキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

ダンスや商品紹介といった内容の動画投稿、動画視聴、フォロー&いいねなど、TikTok(ティックトック)を活用したキャンペーン事例を紹介。企画案などに取り入れやすい有効な手法やアイデアもあわせて解説いたします。

#手作りチョコに憧れて SNSプレゼントキャンペーン|共立食品株式会社と株式会社エブリー

#手作りチョコに憧れて SNSプレゼントキャンペーン|共立食品株式会社と株式会社エブリー
キャンペーン概要対象の手作りキットの商品パッケージと作ったお菓子を一緒に撮影してInstagramやXに投稿するものやTikTokで対象の投稿に絵文字でコメントすると応募完了となるキャンペーン
インセンティブLovetoxicギフトセット 10名コンパクトホットプレート/ペールアクア&マルチプルプレート 10名Amazonギフトカード(3,000円分) 30名
使用SNSInstagram、X、TikTok

キャンペーンのポイント

【複数SNSを活用!】

DELISH KITCHENのプラットフォームを利用した、手作りキットを提供している共立食品のデジタルプロモーション。同社のバレンタインキットを利用して作ったお菓子と商品パッケージを一緒に撮影して「#キットでお菓子づくり」「#手作りチョコに憧れて」をつけて、InstagramもしくはXに投稿するという王道写真投稿キャンペーンです。

Instagramの応募では写真映えしそうなインセンティブ、Xの応募ではアマゾンギフトカードがインセンティブと分かれていて、キャンペーンマーケティング的に納得できます。

DELISH KITCHENのTikTokアカウントを利用した、TikTokをフォローしてコメントすると応募完了となるキャンペーンも実施されています。

DELISH KITCHENはショート動画が始まる前の2015年あたりから、短時間で完結するレシピを紹介し、YoutubeやFacebookからバズを生む機会を作っていました。現在のショート動画全盛期にTikTokとは相性抜群で、TikTokに流入させたいということでしょう。フォロワーも58万と、かなりの数字を持っています。

【各SNSのユーザー属性や特性を捉えている!】

TikTokのキャンペーン投稿にある「バレンタインにスイーツやお菓子を手作りしたことある?ない?」の問いに、あるなしを絵文字でコメントすると応募完了。絵文字にすることでコメントハードルを下げています。さらに、「作った」または「作ってみたい」スイーツやお菓子を一緒にコメントすると当選確率アップになる仕組みにすることで、より多くのコメントが集まるようにしています。

TikTokのアルゴリズムは、おすすめに影響することからコメント数が大切になっています。また、コメントが増えることで、他のユーザーも「何が話題なのか?」と気になり、動画を見る人が増え、コメント欄でのやり取りがプチコミュニティ化することもあります。

このキャンペーンでは、各SNSでの参加方法やインセンティブで、プラットフォームごとのユーザー属性や特性をきちんと捉えられています。

#手作りチョコに憧れて SNSプレゼントキャンペーン|共立食品株式会社と株式会社エブリー
#手作りチョコに憧れて SNSプレゼントキャンペーン|共立食品株式会社と株式会社エブリー

【動画で解説!】#手作りチョコに憧れて SNSプレゼントキャンペーン|共立食品株式会社と株式会社エブリー

バレンタインのせいにして。|株式会社ロッテ

バレンタインのせいにして。|株式会社ロッテ
キャンペーン概要XもしくはInstagramをフォローしバレンタインを自由に楽しむ写真や動画をハッシュタグつけて投稿するUGCキャンペーン
インセンティブ「バレンタインのせいにして。」オリジナルQUOカード(1000円分)+ガーナセット 214名様
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【チョコは自分で食べてもいい!】

バレンタイン商戦において、もはや「好きな人にチョコを贈る」という古びたカルチャーはなくなり、プレゼント交換や推し活など「誰かと気持ちをシェアする特別な日」というシーンを様々な企業が作り上げてます。

この状況のなか、チョコを使う文化を残したいロッテのガーナは「バレンタインのせいにして。」というテーマのもと、バレンタインを特別ないいわけにして、手作りしたり、自分へのご褒美など、固定観念にとらわれない多様な楽しみ方を提案しています。

浜辺美波さんが出演する新WEB動画では、オリジナルキャラクターの「ツクチャオ」と「タベチャオ」と共に、バレンタインの楽しみ方を提供していて、「KAWAIIチョコ」「チョコレートバーク」「ハートぶち抜きガーナ」など、初心者でも挑戦しやすく写真映えしそうなレシピが紹介されています。

【自分なりのバレンタインを投稿!】

手作りチョコは気持ちが重いかもと、誰かに渡すのはハードルが高くなりますが、自分で食べるためなら好きなように作って楽しめます。また、上手く作ることができたら写真を撮りたくなるもの。

キャンペーンは、24時間で消えるInstagramストーリーズでの応募もできるようになっていて、メンションをつけて投稿すればOKとハードルが低くなっています。

せっかくだから「#バレンタインのせいにして選手権」「#つくっちゃおガーナ」「 #たべちゃおガーナ」をつけてSNSに投稿しよう!という流れができそうです。

バレンタインを「作る」か「食べる」かの二択で楽しむ提案を、「バレンタインのせいにして選手権」と定義するのがかわいいですね。投票キャンペーンを「選手権」とする切り口も意外と無かった気がします。

バレンタインのせいにして。|株式会社ロッテ
バレンタインのせいにして。|株式会社ロッテ

【動画で解説!】バレンタインのせいにして。|株式会社ロッテ

ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治

ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治
キャンペーン概要TikTokアプリを使用したARで対象商品を写すとアイドルグループが踊りだし、撮影した動画をTikTokにアップするUGCキャンペーン
インセンティブなし
使用SNSTikTok

キャンペーンのポイント

【FRUITS ZIPPERとコラボ!】

アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」とコラボした、明治のバレンタイン商戦向け企画として、対象商品にTikTokカメラをかざすとメンバーが登場するARコンテンツを提供しています。

2025年1月14日より、Sparkを活用してサードパーティが作成したARエフェクト・ツールおよびコンテンツの利用が、Facebook、Instagram、MessengerなどMetaサービスから一切利用できなくなりました。今後はWebARかTikTokでのARが増えていくでしょう。

従来バレンタインは女性が男性にチョコを贈るイベントでしたが、本企画では「推し活」とバレンタインを組み合わせて「推しチョコ」とし、形に捕らわれない自由な発想で「推し」と一緒にバレンタインを楽しむシーンを創出しています。

【推しメンバーがARで登場!】

ARカメラでは対象商品ごとに違うメンバーが登場するので、推し目的で商品を買わせることができます。推しが複数人いる場合は、商品を横断させることができ、普段食べない商品も手に取ってもらえます。

TikTokなど動画のUGCは、構成を考え動画を撮り、編集して全世界へ晒すというハードルが高いものですが、こちらはARを発動させてアイドルで映像を作るという形なので、投稿ハードルを低くすることができています。またSNSで「#推しチョコ」を投稿することで、同じ推しを応援しているファン同士の交流が生まれ、ファンダムの一体感を作り出しています。

バレンタインデーというカルチャーが時代錯誤にならないようにコントロールしているのが伝わってきます。若い世代もイベントはたくさんあったほうが楽しいので、盛り上げていきたいですね。

ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治
ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治

【動画で解説!】ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治

ジャンプの推し活キャンペーン | 集英社

ジャンプの推し活キャンペーン | 集英社
キャンペーン概要9作品から好きな作品を選び、ハッシュタグ「#ジャンプの推し活キャンペーン」を付けてTikTokに投稿
インセンティブえらべるPay5,000円分 抽選で100名
使用SNSTikTok

キャンペーンのポイント

【推しの作品を応援!】

「ジャンプの推し活キャンペーン」は次世代のジャンプ作品を応援することを目的とした、TikTokと週刊少年ジャンプが共同で実施するデジタルプロモーション。若手を育てたり、新しい推しを作ってもらいたいという思いが乗っています。

『カグラバチ』『鵺の陰陽師』『キルアオ』『あかね囃』『アオのハコ』『ウィッチウォッチ』『逃げ上手の若君』『サカモトデイズ』『僕とロボコ』の9作品から好きな作品を選び、「#ジャンプの推し活キャンペーン」を付けてTikTokに投稿するという内容になっています。

【キャラクターを使うとUGCが伸びる!】

投稿は、グッズ紹介や作品の魅力紹介、ファンアート、コスプレ、Vlogなど、自分のお気に入りや得意なスタイルと、かなり自由度の高いものになっています。

お題が難しいのに加え、TikTokなので動画投稿が必要となりハードルが高くなっていますが、TikTok公式とジャンプのコラボということで、結構な数のUGCが投稿されています。

ハードルを下げるために、コメントでの投票も有効にすると良さそうです。投稿数が減りそうですが、投稿してくれた方は当選確率アップなどとすれば公平にすることができます。

自分が踊ったりした動画を投稿させるUGCは、TikTokでもハードルがかなり高いですが、自撮りではないキャラクターを使った動画だと、投稿数が伸びているというのが昨今見受けられます。

ジャンプの推し活キャンペーン | 集英社
ジャンプの推し活キャンペーン | 集英社

【動画で解説!】ジャンプの推し活キャンペーン | 集英社

#じゃがりこリズムチャレンジ|カルビー株式会社

#じゃがりこリズムチャレンジ|カルビー株式会社
キャンペーン概要リズム音をダウンロードして、オリジナルの動画を作成しTikTok、X、Instagramに投稿してもらうUGCキャンペーン
インセンティブWEBCM出演&じゃがりこ1ケース(1ケース当たり12個入)選考で30名
使用SNSTikTok、X、Instagram

キャンペーンのポイント

【リズムネタで話題化を図る!】

本キャンペーンはTikTokクリエイターによるお手本動画をベースに、リズムに乗った動画を撮影してもらい、優秀な投稿をした人はWEBCMに出演できるという、動画投稿系では王道の流れになっています。

TikTokerにとって、WEBCMに乗れたとあれば一躍乗ります。それを名刺にフォロワーを増やすことができるのは、インセンティブとしての価値が高いわけです。

しかし、動画を投稿させるというのは、どんなものを撮影するか考え、編集し、それをSNSに公開するという、どう考えてもハードルが高いもの。そこで、じゃがりこリズムはリズムを使うということと、表現方法を30個も提案しています。

【あのリズムでオリジナル動画を作成!】

まずはリズムをダウンロードするわけですが、クセが強いAと、リズムがわかりやすいBがあります。これらを頭に刻み込んで、「じゃがりこからの挑戦」で表現方法を見ていけば動画のイメージも膨らみます。

「じゃがりこからの挑戦」では、TikTokでよくありそうな表現をしっかり打ち出していて、リズムで音楽を作ってもよし、踊ってもよし、自分の芸を乗せてもよし、とTikTokで流行りそうな内容になっています。

TikTokだけだと難しいのか、もっと気軽に投稿ができるXやInstagramなども含めて投稿可能になっています。ここまでお膳立てされていれば、バズとは言わないまでも、投稿数が期待できそうです。

TikTokでUGCキャンペーンは成功例を見たことがないのですが、それでも企画を通せるのは、再生数のある人が投稿して火がついた事例などで説得し、せっかくだからUGCもという流れなのでしょうか。

#じゃがりこリズムチャレンジ|カルビー株式会社
#じゃがりこリズムチャレンジ|カルビー株式会社

【動画で解説!】#じゃがりこリズムチャレンジ|カルビー株式会社