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「TikTok」を活用したキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

ダンスや商品紹介といった内容の動画投稿、動画視聴、フォロー&いいねなど、TikTok(ティックトック)を活用したキャンペーン事例を紹介。企画案などに取り入れやすい有効な手法やアイデアもあわせて解説いたします。

\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社

\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社
キャンペーン概要X(旧Twitter)とTikTokに投稿されている「森ネタ漫才」の動画を視聴し10点満点で採点投稿するキャンペーン
インセンティブAmazonギフトカード100円分:1,000名様(X:500名様 TikTok:500名様)
使用SNSX、TikTok

キャンペーンのポイント

【森ネタ漫才を採点!】

森ネタ漫才グランプリは、XやTikTokで公開される「森」をテーマにした漫才動画を見て、ユーザーが審査員気分で10点満点の点数をつけて投稿するというもの。森と漫才という異色の組み合わせですが、企業のCSR活動をSNS時代に合わせてどう届けるか、という課題を上手く解決できています。

アサヒが長年続けている「アサヒの森」という森林保全活動を、「環境保全に取り組んでいます」と真正面から伝えても、なかなか興味を持ってもらえないのが現実。そこで「お笑い」「グランプリ」というエンタメの衣を着せることで、ユーザーが楽しみながら自然とアサヒの活動に触れる設計にして、堅苦しくなりがちなCSR活動を、SNS上でスルーされないコンテンツにしています。

【CSRを面白く伝える!】

キャンペーンの参加方法として、TikTokではコメント欄に投稿し、さらにDMで「アサヒの森」と送信する必要があります。これはTikTokのAPI的にコメントは収集できる+DMを送ってくれているとDMを送り返すことができるというルールが有るため、こんな不思議な形になっているわけです。

「環境問題」や「CSR」といったテーマは、真面目に伝えようとすると、どうしても堅苦しく、ユーザーに敬遠されがちなので、「漫才」という誰もが楽しめるコンテンツを使った「伝えたいことを、相手が聞きたい形に変換する」手法の好例です。

\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社
\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社

【動画で解説!】\森に、未来に、笑顔を/森ネタ漫才グランプリ2025~あなたの一票で森ネタNo.1を決めよう!~キャンペーン|アサヒグループジャパン株式会社

PARCOグランバザール|パルコ

PARCOグランバザール|パルコ
キャンペーン概要TikTokエフェクトを起動して文楽人形「陀羅助」がスケボーでトリックを決めるAR動画が楽しめる
インセンティブなし
使用SNSTikTok

キャンペーンのポイント

【文楽人形がスケボーする!】

8月にPARCO劇場で上演される、三谷幸喜さんの文楽新作をキービジュアルとして「陀羅助」が起用されています。

「陀羅助」は本来、近松門左衛門の「鑓の権三重帷子」などで悪役ばかりを演じてきた負けキャラですが、今回のCMではスニーカーを履き、スケボーで街を疾走するヒーローに抜擢されてます。300年以上続く文楽人形が、最新CGとスケボーというストリートカルチャーに飛び込むという斬新さで話題化を狙っています。

若者文化の発信地でもあるPARCOは、PARCO劇場で古典芸能も上演しているとアピールし、若者と伝統を橋渡しするポジションで2025夏 PARCOグランバザールを行っているわけです。

【伝統芸能とTikTok!】

デジタル施策としてTikTok限定エフェクト 「Air DARASUKE」が用意され、「陀羅助」がスケボーでトリックを決めるAR動画が撮影可能です。

「手元で動かせる文楽」という新鮮さはUGCのフックになり、拡散と来店誘導の両方を担っています。

「陀羅助」という伝統芸能の脇役を、最旬ファッションアイコンに反転させることで、伝統とストリートを掛け合わせたギャップを生み、話題化し、SNSへ投稿させる狙いです。

PARCOグランバザール|パルコ
PARCOグランバザール|パルコ

【動画で解説!】PARCOグランバザール|パルコ

#手作りチョコに憧れて SNSプレゼントキャンペーン|共立食品株式会社と株式会社エブリー

#手作りチョコに憧れて SNSプレゼントキャンペーン|共立食品株式会社と株式会社エブリー
キャンペーン概要対象の手作りキットの商品パッケージと作ったお菓子を一緒に撮影してInstagramやXに投稿するものやTikTokで対象の投稿に絵文字でコメントすると応募完了となるキャンペーン
インセンティブLovetoxicギフトセット 10名コンパクトホットプレート/ペールアクア&マルチプルプレート 10名Amazonギフトカード(3,000円分) 30名
使用SNSInstagram、X、TikTok

キャンペーンのポイント

【複数SNSを活用!】

DELISH KITCHENのプラットフォームを利用した、手作りキットを提供している共立食品のデジタルプロモーション。同社のバレンタインキットを利用して作ったお菓子と商品パッケージを一緒に撮影して「#キットでお菓子づくり」「#手作りチョコに憧れて」をつけて、InstagramもしくはXに投稿するという王道写真投稿キャンペーンです。

Instagramの応募では写真映えしそうなインセンティブ、Xの応募ではアマゾンギフトカードがインセンティブと分かれていて、キャンペーンマーケティング的に納得できます。

DELISH KITCHENのTikTokアカウントを利用した、TikTokをフォローしてコメントすると応募完了となるキャンペーンも実施されています。

DELISH KITCHENはショート動画が始まる前の2015年あたりから、短時間で完結するレシピを紹介し、YoutubeやFacebookからバズを生む機会を作っていました。現在のショート動画全盛期にTikTokとは相性抜群で、TikTokに流入させたいということでしょう。フォロワーも58万と、かなりの数字を持っています。

【各SNSのユーザー属性や特性を捉えている!】

TikTokのキャンペーン投稿にある「バレンタインにスイーツやお菓子を手作りしたことある?ない?」の問いに、あるなしを絵文字でコメントすると応募完了。絵文字にすることでコメントハードルを下げています。さらに、「作った」または「作ってみたい」スイーツやお菓子を一緒にコメントすると当選確率アップになる仕組みにすることで、より多くのコメントが集まるようにしています。

TikTokのアルゴリズムは、おすすめに影響することからコメント数が大切になっています。また、コメントが増えることで、他のユーザーも「何が話題なのか?」と気になり、動画を見る人が増え、コメント欄でのやり取りがプチコミュニティ化することもあります。

このキャンペーンでは、各SNSでの参加方法やインセンティブで、プラットフォームごとのユーザー属性や特性をきちんと捉えられています。

#手作りチョコに憧れて SNSプレゼントキャンペーン|共立食品株式会社と株式会社エブリー
#手作りチョコに憧れて SNSプレゼントキャンペーン|共立食品株式会社と株式会社エブリー

【動画で解説!】#手作りチョコに憧れて SNSプレゼントキャンペーン|共立食品株式会社と株式会社エブリー

バレンタインのせいにして。|株式会社ロッテ

バレンタインのせいにして。|株式会社ロッテ
キャンペーン概要XもしくはInstagramをフォローしバレンタインを自由に楽しむ写真や動画をハッシュタグつけて投稿するUGCキャンペーン
インセンティブ「バレンタインのせいにして。」オリジナルQUOカード(1000円分)+ガーナセット 214名様
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【チョコは自分で食べてもいい!】

バレンタイン商戦において、もはや「好きな人にチョコを贈る」という古びたカルチャーはなくなり、プレゼント交換や推し活など「誰かと気持ちをシェアする特別な日」というシーンを様々な企業が作り上げてます。

この状況のなか、チョコを使う文化を残したいロッテのガーナは「バレンタインのせいにして。」というテーマのもと、バレンタインを特別ないいわけにして、手作りしたり、自分へのご褒美など、固定観念にとらわれない多様な楽しみ方を提案しています。

浜辺美波さんが出演する新WEB動画では、オリジナルキャラクターの「ツクチャオ」と「タベチャオ」と共に、バレンタインの楽しみ方を提供していて、「KAWAIIチョコ」「チョコレートバーク」「ハートぶち抜きガーナ」など、初心者でも挑戦しやすく写真映えしそうなレシピが紹介されています。

【自分なりのバレンタインを投稿!】

手作りチョコは気持ちが重いかもと、誰かに渡すのはハードルが高くなりますが、自分で食べるためなら好きなように作って楽しめます。また、上手く作ることができたら写真を撮りたくなるもの。

キャンペーンは、24時間で消えるInstagramストーリーズでの応募もできるようになっていて、メンションをつけて投稿すればOKとハードルが低くなっています。

せっかくだから「#バレンタインのせいにして選手権」「#つくっちゃおガーナ」「 #たべちゃおガーナ」をつけてSNSに投稿しよう!という流れができそうです。

バレンタインを「作る」か「食べる」かの二択で楽しむ提案を、「バレンタインのせいにして選手権」と定義するのがかわいいですね。投票キャンペーンを「選手権」とする切り口も意外と無かった気がします。

バレンタインのせいにして。|株式会社ロッテ
バレンタインのせいにして。|株式会社ロッテ

【動画で解説!】バレンタインのせいにして。|株式会社ロッテ

ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治

ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治
キャンペーン概要TikTokアプリを使用したARで対象商品を写すとアイドルグループが踊りだし、撮影した動画をTikTokにアップするUGCキャンペーン
インセンティブなし
使用SNSTikTok

キャンペーンのポイント

【FRUITS ZIPPERとコラボ!】

アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」とコラボした、明治のバレンタイン商戦向け企画として、対象商品にTikTokカメラをかざすとメンバーが登場するARコンテンツを提供しています。

2025年1月14日より、Sparkを活用してサードパーティが作成したARエフェクト・ツールおよびコンテンツの利用が、Facebook、Instagram、MessengerなどMetaサービスから一切利用できなくなりました。今後はWebARかTikTokでのARが増えていくでしょう。

従来バレンタインは女性が男性にチョコを贈るイベントでしたが、本企画では「推し活」とバレンタインを組み合わせて「推しチョコ」とし、形に捕らわれない自由な発想で「推し」と一緒にバレンタインを楽しむシーンを創出しています。

【推しメンバーがARで登場!】

ARカメラでは対象商品ごとに違うメンバーが登場するので、推し目的で商品を買わせることができます。推しが複数人いる場合は、商品を横断させることができ、普段食べない商品も手に取ってもらえます。

TikTokなど動画のUGCは、構成を考え動画を撮り、編集して全世界へ晒すというハードルが高いものですが、こちらはARを発動させてアイドルで映像を作るという形なので、投稿ハードルを低くすることができています。またSNSで「#推しチョコ」を投稿することで、同じ推しを応援しているファン同士の交流が生まれ、ファンダムの一体感を作り出しています。

バレンタインデーというカルチャーが時代錯誤にならないようにコントロールしているのが伝わってきます。若い世代もイベントはたくさんあったほうが楽しいので、盛り上げていきたいですね。

ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治
ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治

【動画で解説!】ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治