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「SNSシェア」を活用したキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

リツイートなど、周りにシェアする形のキャンペーンを中心とする、X(Twitter)やInstagram等の「SNSシェア」を活用したキャンペーン事例を紹介。企画案などに取り入れやすい有効な手法やアイデアもあわせて解説いたします。

映画『トロン:アレス』公開キャンペーン

映画『トロン:アレス』公開キャンペーン

キャンペーン概要映画の公開を記念した、AI侵食プロモーション
インセンティブ体験した感想をX/Twitter上にポストして応募た方の中から30名様にオリジナルグッズなどをプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【体験型プロモーション!】

「トロン:アレス」は、デジタル世界(グリッド)から現実世界へ送り込まれた超高度AIプログラム「アレス」をめぐる、シリーズ第3作のSFアクション映画です。1982年「トロン」から2010年「トロン:レガシー」に続く新章で、人間とAIが初めて対面する事態が描かれます。

そんな「トロン」のデジタルプロモーションとして、キャンペーン投稿の選択肢から映画館で「トロン:アレス」を体験した感想を選んでポスト、または予告を観ての期待コメントや本編の感想をハッシュタグ付きでポストするという定番のXキャンペーンを行っています。

【XをAIが侵食!?】

また、XがAIに侵食される風のプロモーションも行っています。

XのインターフェイスがAIによって変更されてしまうというもので、「現実世界がトロンのAIによって侵食されました」という言葉とともに、PVをそのまま見せるというもの。

ただ動画を流すよりも、こういったサイトでの見せ方をすると最後まで見てしまいます。

現実世界が侵食されるという作品性に合わせ「XがAIに侵食」と、どうなってしまうのか分からない煽りで見せて、自然発生的なUGCを期待しています。

映画『トロン:アレス』公開キャンペーン
映画『トロン:アレス』公開キャンペーン

【動画で解説!】映画『トロン:アレス』公開キャンペーン

ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社

ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社
キャンペーン概要ハットに関わる3社合同による大運動会動画の公開と、各社Xキャンペーンを行い、3社のキャンペーン全てに参加すると当選確率3倍に
インセンティブハット&ハト社のロゴ入りジャージ 3名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【8月10日はハットの日!】

リンガーハット、イエローハット、ハトのマークの引越センターと、名前に「ハット」が入る会社合同の企画。毎年8月10日に「ハットの日」を実施しています。

「ハットの日」の起源はピザハットで、「ハッ(8)ト(10)」の語呂合わせから、自社の記念日として「ハットの日」を設定していました。2022年から「小屋」という意味を持つ共通点からリンガーハットが加わり、食を通じて豊かな時間を提供したいという思いを共有し、日本記念日協会によって8月10日が公式に「ハット(小屋)の日」として認定されたという歴史があります。

そこから2023年にイエローハットが参戦し、「ハット」は「帽子」であるという、それぞれの「ハット」の意味の違いを戦うハット首脳会談、そして2024年はハトのマークの引越センター参戦とスケールアップしていたのですが、2025年の今回はピザハットが不参加です。「大運動会」という企画に対して、ピザハット側のスケジュールが合わなかったということもありそうですが、ハットの日オリジナルメンバーが不在というのは悲しいです。

【接点のないブランドを繋ぐ話題化施策!】

各社Xを活用したキャンペーンを行っていて、ジャージプレゼントキャンペーンでは、3社すべてのアカウントで応募すると当選確率が3倍になるという仕掛けで、普段は全く接点のない3社をブリッジさせています。

毎年恒例のイベントごととして、オリジナルメンバー不在でもやる必要があったのでしょう。来年ピザハットは復活するのか、新しいメンバーが追加されるのか、今から楽しみです。

ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社
ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社

【動画で解説!】ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社

エアー®サロンパス® × ハイキュー!!フォロー&リポスト Xキャンペーン|久光製薬

エアー®サロンパス® × ハイキュー!!フォロー&リポスト Xキャンペーン|久光製薬
キャンペーン概要Xをフォローと特設サイトにある《リカバリー講座》を閲覧し、記事末尾に表示される専用ハッシュタグをつけて引用リポストで参加
インセンティブエアー®サロンパス® × ハイキュー!! オリジナルアクリルスタンド 500名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【フォロリポで商品理解を深める方法!】

「全力プレーを、エアーで支える。」のキャッチコピーを掲げた、エアー®サロンパス® × ハイキュー!!のコラボキャンペーン。

一見、Xのフォロー&リポストで参加できるシンプルなキャンペーンに見えるのですが、特設サイトにある日向翔陽・影山飛雄・清水潔子による「リカバリー講座」を閲覧し、記事末尾に表示される専用ハッシュタグを探して、それを引用リポストで投稿することで応募完了となる仕組みになっています。

「リカバリー講座」は推しキャラがアイシング講師として登場し、部活終わりのトレーナーとして寄り添いながら、練習後のケアを丁寧に指南してくれると言うもの。

キャンペーン参加の有無にかかわらず、「ゲームや勉強で同じ姿勢が続いたら3分ストレッチ」といったセルフケア意識を高めつつ、アクリルスタンドがほしいファンの方にはエアーサロンパスの強みをテキストコンテンツで訴求して、理解を深めてもらう流れを作っています。

【リカバリー講座を読んで応募!】

さらに推しキャラ以外のリカバリー講座も受けてもらうため、それぞれの講座にあるハッシュタグをつけて投稿すると、それに合わせて当選確率が増えていく仕組みにしていて、たくさんコンテンツに触れることによってさらに商品知識を得られるようになっています。

それにより説明が若干難しくなっていますが、ハイキューファンは構わず読んでくれることでしょう。

商品理解はクイズコンテンツやゲームコンテンツにするパターンが多いですが、本キャンペーンはテキストコンテンツでのリカバリー講座を通じて「ジェット噴射で瞬時に冷却」「微香性で教室でも使いやすい」といった強みをマンガ世界観で分かりやすく伝えつつ、うまくXキャンペーンと絡めています。

エアー®サロンパス® × ハイキュー!!フォロー&リポスト Xキャンペーン|久光製薬
エアー®サロンパス® × ハイキュー!!フォロー&リポスト Xキャンペーン|久光製薬

【動画で解説!】エアー®サロンパス® × ハイキュー!!フォロー&リポスト Xキャンペーン|久光製薬

Enjoy!ジブン転換かるた|クラシエ株式会社

Enjoy!ジブン転換かるた|クラシエ株式会社
キャンペーン概要Xアカウントをフォローし、毎日投稿されるかるたポストをリポストすると応募完了
インセンティブAmazon ギフトカード券 1,000円分 50名様FRISKセット 50名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【モヤモヤあるあるで共感を呼ぶ!】

フレッシュなミントタブレット「FRISK」と、プリンが大好物の「お文具といっしょ」がタッグを組んだキャンペーン。SNSシェア

「お文具といっしょ」は、ゆるい線とちょっと哲学な台詞で話題で、ゆるい名言入りクリエイティブなど「がんばりすぎない」「自分を許す」 世界観のひとこと画像が得意なSNSにシェアされやすいIPです。

本キャンペーンでは「かるた」という形でひとこと画像を作っていて、日々のモヤモヤをそっとほぐしてくれる46の励ましフレーズとともにキャラクターが描かれています。

たとえば「気疲れした日は フリスク一粒 深呼吸」といった一句をお文具が読んでくれていて、日々のモヤモヤを、励ましフレーズとともにフリスクでリフレッシュしようというブリッジになっています。

【若年層のタイムラインに自然出現!】

キャンペーンは公式Xアカウントフォローして対象ポストをリポストするシンプルなもの。

対象ポストは日替わりで公開される「推し札」が投稿されるので、毎日参加してもタイムラインに同じものが投稿されることなく楽しめるようになっています。

読み札からも投稿に飛べるようになっていると、サイト閲覧時に「共感できるからリポストしよう」となるかと思うのですが、毎日更新の負担があるため取り入れないのもわかります。

ミントのクール感を「気持ちを切り替えるスイッチ」に言語化し、ジブン転換というシーンを作り上げています。そこにYouTubeやSNSで人気のお文具と組むことで、FRISKを若年層のタイムラインに自然出現させてます。

Enjoy!ジブン転換かるた|クラシエ株式会社
Enjoy!ジブン転換かるた|クラシエ株式会社

【動画で解説!】Enjoy!ジブン転換かるた|クラシエ株式会社

OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課

OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課
キャンペーン概要Xでのフォローリポストキャンペーンやポップアップイベントなど開催
インセンティブOK!!広島100万円ツアー 1組2名様広島のブランド和牛「比婆牛ひばぎゅう」1万円分 10名様広島の酒蔵で造った日本酒(4合瓶) 50名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【方言×グルメで話題化!】

広島県が瀬戸内の豊かな食文化を首都圏に本格発信するプロモーション。

X公式アカウントをフォローし、指定ポストをリポストするだけで応募が完了し、当選者には100万円相当のプレミアム食旅ツアー が贈られるという、シンプルな仕組みながらインセンティブが豪華なものになっています。

奥田民生さんと吉川晃司さんがスペシャルサポーターを務めていて「おいしいけぇ、ひろしま」を合言葉に、お好み焼きや牡蠣だけに留まらない多彩なグルメが軽やかに紹介されています。

広島出身、還暦同級生のお二方の頭文字をとり「Okuda ✕ Kikkawa = OK」とのことで、ユニットの応援歌「OK」は広島東洋カープ公認曲にもなっていて、地元を全力でプッシュしているようです。

【拡散性抜群!】

銀座のアンテナショップ TAU や、南青山のMAZDA TRANS AOYAMAでは、比婆牛のローストビーフや瀬戸内レモンを使ったスイーツ、日本酒の試飲などが体験できるポップアップイベントが開催され、首都圏の生活者が味覚で広島を先取りできる導線が丁寧に設計されています。

キャンペーンはフォロー&リポストで手軽に参加できる一方、当選後に広島を実際に訪れれば、生産者やシェフとのリアルな交流を通じて「広島はおいしいだけじゃなく、温かい人がいる場所」と感じてもらうのが最大の狙いでしょう。

記者会見でも広島愛トークがニュース化され、主要メディアに多数掲載されています。「方言×グルメ」はTikTok・Xで拡散されやすい鉄板素材です。

OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課
OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課

【動画で解説!】OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課