n2p blog

「観光」関連の特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

観光業界で実施された特徴的なキャンペーン事例をまとめて紹介します。デジタルスタンプラリーやNFTを活用したもの、画像投稿キャンペーンなど地域の注目度を高めるための施策を解説していきます。

緑と水辺のシネまちラリー 〜映画でつながる品川〜

緑と水辺のシネまちラリー 〜映画でつながる品川〜
キャンペーン概要会場のQRからLINEでスタンプラリーや映画祭に参加するとインセンティブがもらえる
インセンティブ公式LINE追加で、数量限定オリジナルポップコーンをプレゼント抽選で「緑と水辺のシネまちラリー」特別賞を贈呈
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【品川をスタンプラリーで楽しむ!】

港南・高輪・天王洲の異なる3エリアを「映画はしご」で束ね、9〜11月秋の映画シーズンにリピートを促す回遊設計になっています。

キャンペーンの参加には、会場入口のQRからLINE登録したあと各会場でスタンプし、アンケート回答すると抽選応募が可能となります。さらに友だち登録すると先着でポップコーンのプレゼントもあり、初回参加と次会場への期待をブーストさせています。

インセンティブも「スタジオ地図オリジナルマグ」「シーズンテラス商品券」「はちみつ」などと各拠点ゆかりに寄せ、場所を脳内にインプットさせています。

「映画×まち歩き」というテーマで夜の過ごし方を提案し、LINEスタンプ、アンケートというハードルの低さで回遊を促す行動デザインで、9→10→11月とだんだん場所を変えていくことでで認知→体験→定着を段階的に積み上げています。到達エリアに応じて壁紙や限定バッジが解放されるゲーム施策などがあるとより楽しくなりそうですね。

【回遊を促す設計で楽しみ方をプレゼン!】

水辺・芝生・高架下と普段ベイサイドにいかない人も、1会場目で火がついたら「次も行ってみよう」が起きる設計なので、デベロッパーやエリア団体が横串で連携し、「映画×まち歩き=品川」の夜の楽しみ方をプレゼンできています。

高輪ゲートウェイなど再開発が著しい品川の街を改めて見てもらいたいという思いと、映画を口実に夜の品川をはしごしたくなる設計なので、映画館以外にも回遊させられるともっと楽しめそうです。

緑と水辺のシネまちラリー 〜映画でつながる品川〜
緑と水辺のシネまちラリー 〜映画でつながる品川〜

【動画で解説!】緑と水辺のシネまちラリー 〜映画でつながる品川〜

ふくしまピーチホリデイ 2025|一般社団法人福島市観光コンベンション協会

ふくしまピーチホリデイ 2025|一般社団法人福島市観光コンベンション協会
キャンペーン概要参加店で店頭QRを読み取りスタンプGET。集めたスタンプ数に応じて抽選エントリー
インセンティブ指定店舗で使える300円引きクーポン 800本宿泊券や福島グルメなど、参加店共産品 83本福島市内の指定宿泊施設で使える宿泊補助券1万円分 6本「ももりん」または「ブラックももりん」のフロッキーフィギュア 合計10本
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【桃をテーマにスタンプラリー!】

福島市の夏の風物詩とも言える桃を盛り上げる「ふくしまピーチホリデイ」が4年目を迎えました。

夏だけでなく、春夏秋冬の4エディション制に刷新され「桃=夏物」だった固定観念を壊し、桃を通じて福島に365日訪れる理由を創出しています。

桃スイーツや桃メニュー、さらには桃宿泊プランや、オシャレな桃狩り体験など、桃にまみれることはもちろんのこと、ストーリーの主役は規格外桃となっていて、傷やサイズで市場に出ない桃を、スイーツ・会席・温泉各所で再生させSDGsへの取り組みとし正義を貫いています。

デジタルでは「目指せ!桃にまみれる365日」を合言葉にスタンプラリーを実施。ブラウザ起動し、店頭QRでログインなしにスタンプ収集し、その場でクーポンが当たるというもの。

さらにスタンプ数に応じて選べる抽選賞は バリューの累進性を演出し、完走を促しています。

【SNSでのブラウザ起動は注意が必要!】

ログインをしないブラウザだけで参加できるスタンプラリーは、お手軽な反面、端末側のセッションを活用するためSNSでのブラウザ起動は注意が必要というのが大事な部分です。

SNSで起動したブラウザは、毎回履歴がクリアになるため、スタンプが消えてしまう罠があるのですが、さすが4年目、きっちり注意点として大きく書かれています。

皆様も提案する際にはご注意を。

「桃にまみれる」というワードで憧れ共感をいだき、SDGs×応援消費で正義を振りかざし、デジタル導線で体験をゲーム化し、シーズン分割でリピーターを促しています。

ふくしまピーチホリデイ 2025|一般社団法人福島市観光コンベンション協会
ふくしまピーチホリデイ 2025|一般社団法人福島市観光コンベンション協会

【動画で解説!】ふくしまピーチホリデイ 2025|一般社団法人福島市観光コンベンション協会

OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課

OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課
キャンペーン概要Xでのフォローリポストキャンペーンやポップアップイベントなど開催
インセンティブOK!!広島100万円ツアー 1組2名様広島のブランド和牛「比婆牛ひばぎゅう」1万円分 10名様広島の酒蔵で造った日本酒(4合瓶) 50名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【方言×グルメで話題化!】

広島県が瀬戸内の豊かな食文化を首都圏に本格発信するプロモーション。

X公式アカウントをフォローし、指定ポストをリポストするだけで応募が完了し、当選者には100万円相当のプレミアム食旅ツアー が贈られるという、シンプルな仕組みながらインセンティブが豪華なものになっています。

奥田民生さんと吉川晃司さんがスペシャルサポーターを務めていて「おいしいけぇ、ひろしま」を合言葉に、お好み焼きや牡蠣だけに留まらない多彩なグルメが軽やかに紹介されています。

広島出身、還暦同級生のお二方の頭文字をとり「Okuda ✕ Kikkawa = OK」とのことで、ユニットの応援歌「OK」は広島東洋カープ公認曲にもなっていて、地元を全力でプッシュしているようです。

【拡散性抜群!】

銀座のアンテナショップ TAU や、南青山のMAZDA TRANS AOYAMAでは、比婆牛のローストビーフや瀬戸内レモンを使ったスイーツ、日本酒の試飲などが体験できるポップアップイベントが開催され、首都圏の生活者が味覚で広島を先取りできる導線が丁寧に設計されています。

キャンペーンはフォロー&リポストで手軽に参加できる一方、当選後に広島を実際に訪れれば、生産者やシェフとのリアルな交流を通じて「広島はおいしいだけじゃなく、温かい人がいる場所」と感じてもらうのが最大の狙いでしょう。

記者会見でも広島愛トークがニュース化され、主要メディアに多数掲載されています。「方言×グルメ」はTikTok・Xで拡散されやすい鉄板素材です。

OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課
OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課

【動画で解説!】OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)|広島県 商工労働局観光課

アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン

アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン
キャンペーン概要LINEにてアサヒグループ各社の商品や活動を絡めたミッションを行うことによりビンゴに参加できる
インセンティブA賞 ミャクミャクデザイン入りオリジナルタンブラー(内容量475ml)×1個(主原料:木材由来の植物繊維) 100名様B賞 アサヒグループ商品(1,000円相当) 200名様C賞 えらべるPay 200ポイント 700名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ビンゴでコンテンツ横断!】

「アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン」は、2025年大阪・関西万博に向けたブランド横断型のプロモーションです。

ブランドの横のつながりをつくるために、アサヒグループ各社の商品や活動を絡めたミッションをLINE上で提示し、それを達成していくことでビンゴカードを進め、達成数に応じたプレゼントに応募が可能になるというもの。

LINE公式アカウントを友だち追加し、キャンペーンサイトでビンゴカードを取得した後、用意されたミッション(クイズ、商品購入→レシート投稿、動画視聴など)をクリアすることでマスが埋まり、最大5ビンゴまで達成可能となっています。

1ビンゴから応募可能な段階的インセンティブ設計により、ユーザーは気軽に参加しながらも、続けるほどリターンが増えるゲーム的構造に乗せられる仕掛けです。

【LINE施策の新定番!】

万博のゴールドパートナーであるという立場を軸に、「未来志向」「持続可能性」「多様性」といったテーマを、ユーザーとのインタラクションを通じて体感させるという狙いです。

万博というお祭り騒ぎに絡めながらLINEの友だちを増やしたり、グループ全体の強みや商品を知ってもらう機会になっています。

アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン
アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン

【動画で解説!】アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン

絶対!とっとりキャンペーン | 鳥取県

絶対!とっとりキャンペーン | 鳥取県
キャンペーン概要スマホアプリ「SpotTour」でGPSスタンプラリーや#絶対とっとり を付けSNS投稿するUGCキャンペーンも
インセンティブ鳥取県産品を抽選で合計400名様 等
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【UGC創出と回遊促進を両どり!】

鳥取県の周遊や、大阪・関西万博会場の鳥取パビリオンでの写真撮影、温泉旅館での宿泊などでスタンプが集まる、デジタルスタンプラリーです。

スタンプを集めて応募すると抽選で鳥取県産品が当たります。「絶対!とっとり」の語感がいいですね。スタンプラリーはSpotTourアプリのGPS連動で不正を防止しつつ、スタンプを集めるたびに応募できるため、旅程を組み立てるワクワク感を演出しています。

【ラリー×宿泊で観光消費の底上げ!】

旅の写真をアップするだけで鳥取県産品が当たる、SNS UGC施策「絶対!いいね とっとりSNSチャレンジ」も同時に実施。公式アカウントをフォローし、「#絶対とっとり 」をつけ、メンションを添えて X かInstagram へ投稿すれば応募完了です。

応募写真は 鳥取県内で撮った絶景・グルメ・体験ショット、または 大阪・関西万博「鳥取県ゾーン」で手に入るARフォトフレーム画像のどちらかでOK。

万博来場者がそのまま鳥取旅へバトンしやすい導線として、ARで遊んで、次はリアルな風景を撮りに行きたくなる仕掛けになっています。

アプリが必須というのはネガティブですが、ラリー×宿泊プロモーションで、2泊以上の誘発を狙い、観光消費額を底上げしています。

絶対!とっとりキャンペーン | 鳥取県
絶対!とっとりキャンペーン | 鳥取県

【動画で解説!】絶対!とっとりキャンペーン | 鳥取県