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「観光」関連の特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

観光業界で実施された特徴的なキャンペーン事例をまとめて紹介します。デジタルスタンプラリーやNFTを活用したもの、画像投稿キャンペーンなど地域の注目度を高めるための施策を解説していきます。

アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン

アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン
キャンペーン概要LINEにてアサヒグループ各社の商品や活動を絡めたミッションを行うことによりビンゴに参加できる
インセンティブA賞 ミャクミャクデザイン入りオリジナルタンブラー(内容量475ml)×1個(主原料:木材由来の植物繊維) 100名様B賞 アサヒグループ商品(1,000円相当) 200名様C賞 えらべるPay 200ポイント 700名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ビンゴでコンテンツ横断!】

「アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン」は、2025年大阪・関西万博に向けたブランド横断型のプロモーションです。

ブランドの横のつながりをつくるために、アサヒグループ各社の商品や活動を絡めたミッションをLINE上で提示し、それを達成していくことでビンゴカードを進め、達成数に応じたプレゼントに応募が可能になるというもの。

LINE公式アカウントを友だち追加し、キャンペーンサイトでビンゴカードを取得した後、用意されたミッション(クイズ、商品購入→レシート投稿、動画視聴など)をクリアすることでマスが埋まり、最大5ビンゴまで達成可能となっています。

1ビンゴから応募可能な段階的インセンティブ設計により、ユーザーは気軽に参加しながらも、続けるほどリターンが増えるゲーム的構造に乗せられる仕掛けです。

【LINE施策の新定番!】

万博のゴールドパートナーであるという立場を軸に、「未来志向」「持続可能性」「多様性」といったテーマを、ユーザーとのインタラクションを通じて体感させるという狙いです。

万博というお祭り騒ぎに絡めながらLINEの友だちを増やしたり、グループ全体の強みや商品を知ってもらう機会になっています。

アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン
アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン

【動画で解説!】アサヒグループ横断ビンゴキャンペーン|アサヒグループジャパン

絶対!とっとりキャンペーン | 鳥取県

絶対!とっとりキャンペーン | 鳥取県
キャンペーン概要スマホアプリ「SpotTour」でGPSスタンプラリーや#絶対とっとり を付けSNS投稿するUGCキャンペーンも
インセンティブ鳥取県産品を抽選で合計400名様 等
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【UGC創出と回遊促進を両どり!】

鳥取県の周遊や、大阪・関西万博会場の鳥取パビリオンでの写真撮影、温泉旅館での宿泊などでスタンプが集まる、デジタルスタンプラリーです。

スタンプを集めて応募すると抽選で鳥取県産品が当たります。「絶対!とっとり」の語感がいいですね。スタンプラリーはSpotTourアプリのGPS連動で不正を防止しつつ、スタンプを集めるたびに応募できるため、旅程を組み立てるワクワク感を演出しています。

【ラリー×宿泊で観光消費の底上げ!】

旅の写真をアップするだけで鳥取県産品が当たる、SNS UGC施策「絶対!いいね とっとりSNSチャレンジ」も同時に実施。公式アカウントをフォローし、「#絶対とっとり 」をつけ、メンションを添えて X かInstagram へ投稿すれば応募完了です。

応募写真は 鳥取県内で撮った絶景・グルメ・体験ショット、または 大阪・関西万博「鳥取県ゾーン」で手に入るARフォトフレーム画像のどちらかでOK。

万博来場者がそのまま鳥取旅へバトンしやすい導線として、ARで遊んで、次はリアルな風景を撮りに行きたくなる仕掛けになっています。

アプリが必須というのはネガティブですが、ラリー×宿泊プロモーションで、2泊以上の誘発を狙い、観光消費額を底上げしています。

絶対!とっとりキャンペーン | 鳥取県
絶対!とっとりキャンペーン | 鳥取県

【動画で解説!】絶対!とっとりキャンペーン | 鳥取県

絶景と発散。聡選挙 | 三島スカイウォーク

絶景と発散。聡選挙 | 三島スカイウォーク
キャンペーン概要三島スカイウォークで体験できる12種類のアクティビティの中から、体験してみたいものに投票する総選挙型投票キャンペーン
インセンティブ総額100万円以上の豪華景品吊橋入場券 ペア400組 など
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【好きなアクティビティに投票!】

静岡県出身の、ジャニーズ事務所所属のアイドルグループtimeleszの松島聡(まつしま そう)さんがメインに据えられた、静岡県三島市にある日本最長の歩行者専用の吊り橋である「三島スカイウォーク」のデジタルプロモーション。

松島さんの名前を活用した「聡」選挙型投票キャンペーンとなっており、三島スカイウォークで体験できる12種類のアクティビティの中から、体験してみたいものや体験して良かったものに投票できます。

投票はウェブサイト上で行うことができ、投票完了後に申し込みフォームから応募すると、三島スカイウォーク通行券ほか周辺のショップ、森林アドベンチャー、宿泊施設を楽しめる権利が抽選で当たります。

【現地での投票も!】

現地での投票も可能で、北エリアの「ツリーツリーツリー」に設置された投票会場で応募用紙を記入することで、景品の当選確率がアップします。

松島聡さんの等身大パネルも設置され、timeleszファンも動員できそうです。

静岡県出身で、ファンの多い松島聡さんがアンバサダーとして登場することで、ファン層や若年層を惹きつけつつ、投票を「選挙」という形を取ることで、自分の好きなアクティビティを応援するというゲーム感覚が生まれてます。

絶景と発散。聡選挙 | 三島スカイウォーク
絶景と発散。聡選挙 | 三島スカイウォーク

【動画で解説!】絶景と発散。聡選挙 | 三島スカイウォーク

ホクリクでBINGO | 西日本旅客鉄道株式会社

ホクリクでBINGO | 西日本旅客鉄道株式会社
キャンペーン概要北陸三県の魅力的なスポットを巡るとスタンプが押すことができ、それがビンゴになっており列をそろえるとインセンティブが当たるキャンペーン
インセンティブ北陸お土産セット 200名様WESTERポイント1,000pt 500名様WESTERポイント5,000pt 50名様WESTERポイント10,000pt 20名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【観光系スタンプラリーにちょい足し!】

福井、石川、富山の各スポットを巡り、ビンゴの達成数に応じて賞品に応募できる、JR西日本が主催するデジタルスタンプラリー。

デジタルスタンプラリーの魅力は、スマートフォンを活用することでスタンプを押す台紙を持ち歩く必要がないだけでなく、GPSを利用したスタンプ取得で不正防止や確実にスポットを訪れた証明になること、地図連携などもしやすい等、メリットが盛り沢山。

観光系プロモーションではデジタルスタンプラリーが当たり前になっている中、本キャンペーンは、そこにビンゴ要素を足しています。

【ビンゴでインセンティブがパワーアップ!】

スタンプがビンゴカードに反映され、縦・横・斜めの列が揃うとビンゴ達成となり、「1ビンゴ達成賞」「3ビンゴ達成賞」「オールビンゴ達成賞」と、達成したレベルに合わせてインセンティブがパワーアップしていきます。この仕組みを利用して、せっかくだから次も行ってみようと促すきっかけを作っています。

スタンプラリーとしては三県をまたぐので、かなり広範囲なものではあるのですが、ビンゴ達成すると必ず200ポイントはもらえるため旅のモチベーションを高めています。

また、10月から3月とキャンペーン期間も長いので、一気にスタンプさせると言うよりは、三県に違う時期に行ってもらいスタンプを貯めさせるという旅行リピート施策になっています。

ホクリクでBINGO | 西日本旅客鉄道株式会社
ホクリクでBINGO | 西日本旅客鉄道株式会社

【動画で解説!】ホクリクでBINGO | 西日本旅客鉄道株式会社

新潟県vs長野県 お国自慢 インスタグラム投稿キャンペーン

新潟県vs長野県 お国自慢 インスタグラム投稿キャンペーン
キャンペーン概要新潟県・長野県のInstagramを両方フォローし、各部門に応じた写真を投稿してもらう対決型観光系キャンペーン
インセンティブ優秀作品には各県の特産品をプレゼント最優秀作品には両県の特産品をプレゼント投票者には抽選で20名様に「Amazonギフトカード500円(Eメールタイプ)」をプレゼント
使用SNSInstagram

キャンペーンのポイント

【対決型観光キャンペーン!】

東京都内のアンテナショップが隣同士の新潟県と長野県が、「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」のオープンと、「銀座NAGANO」のリニューアルオープンを記念して、インパクトのあるメインビジュアルとともにお国自慢インスタグラム投稿キャンペーンを実施しました。

観光プロモーションにありがちな推し写真を投稿する内容ですが、投票を行うことにより、存在しなかったはずの遺恨を作り上げ、シングルマッチにして戦わせるという、プロレス構造を取り入れています。

新潟県・長野県のアンテナショップのInstagram公式アカウントを両方フォローして、指定のハッシュタグをつけて投稿すると応募完了。「自然絶景」「観光スポット」「グルメ」「お酒」部門が用意されていて、四大シングルマッチで争うようです。

さらに各部門の優秀作品で決戦投票を実施し、最優秀作品を決定します。リーグ戦を勝ち進むコンテスト形式にしており、写真やコメントのクオリティも大事にしています。

【地元愛や競争心を刺激する!】

対決方式を採用することで、地元に対する誇りや愛着が高まり、自分の県を応援したくなります。同時に、相手に勝ちたいという高ぶりにより、県外の人に自県の魅力をアピールする流れも作れています。

そもそも絶景やグルメ投稿はエンゲージメントが取れるものですが、「新潟の日本酒 vs 長野のワイン」「新潟の海鮮 vs 長野の山の幸」といった比較がされることで、観光情報の流通が活発になるというメリットがあります。

実際にはどちらかが勝つことが目的ではなく、 両県の観光・グルメの魅力を最大限に引き出し、多くの人に知ってもらうこと。そこに「対決」という要素を使うことで ユーザーの地元愛や競争心を刺激し、投稿数を増やせています。

新潟県vs長野県 お国自慢 インスタグラム投稿キャンペーン
新潟県vs長野県 お国自慢 インスタグラム投稿キャンペーン

【動画で解説!】新潟県vs長野県 お国自慢 インスタグラム投稿キャンペーン