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大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 2ページめ

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

サンリオキャラクターズ ARボトルキャップコレクション | サントリーホールディングス株式会社

サンリオキャラクターズ ARボトルキャップコレクション | サントリーホールディングス株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入したコンビニエンスストアのレシートを送ると鍵がもらえ、好きなキャラクターを選択しキャラクターARを獲得できるデジタル施策
インセンティブ1本につき1個好きなキャラクターのARがもらえる
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【ボトルキャップがARに!】

サントリーが展開する「伊右衛門」と、サンリオキャラクターズのコラボによる体験型プロモーションで、AR技術を活用したインタラクティブコンテンツと、コンビニでの購買を連動させたデジタル施策になっています。

対象商品(伊右衛門600ml・シール付き)を対象コンビニで購入し、レシート画像を特設サイトでアップロードすると、1本購入ごとに1キャラ分のカギがマイページに付与され、ARを解放できる仕組み。

キャラクターは「ハローキティ」「マイメロディ」「シナモロール」などの人気サンリオキャラで、ARはスマートフォンのカメラ越しにペットボトルの上で動いたり話したりするコンテンツになっており、視覚的にもSNS映えする仕様です。

取得したARは一定期間中いつでも再生可能で、コレクション性を高めると同時に、複数回の購買動機を自然に設計しています。

【購買促進につながるARキャンペーン!】

参加対象は、レシート購入が必須かつ「対象コンビニ限定」となるため、販売チャネルを明確に意識した流通連動型プロモーションでもある点が特徴です。

伊右衛門というトクホ商品に対して、Z世代〜親子層への広い層への接点を強化する狙いで、サンリオという感情的な親近感を持つIPを活用し、健康茶カテゴリーのブランドリフトを図っています。

ボトルキャップは、発端のペプシマンの頃からリピート施策には外せないインセンティブです。そこにARを重ねるやり方は提案として刺さりそうです。

サンリオキャラクターズ ARボトルキャップコレクション | サントリーホールディングス株式会社
サンリオキャラクターズ ARボトルキャップコレクション | サントリーホールディングス株式会社

【動画で解説!】サンリオキャラクターズ ARボトルキャップコレクション | サントリーホールディングス株式会社

えらべるPayが当たる!人は案外、歩くので。なら、特茶じゃない?キャンペーン | サントリー食品インターナショナル株式会社

えらべるPayが当たる!人は案外、歩くので。なら、特茶じゃない?キャンペーン | サントリー食品インターナショナル株式会社
キャンペーン概要対象商品に付属するシールの二次元コードをスマートフォンで読み取り、LINEで応募。カードを5枚集めるごとに抽選ができるキャンペーン
インセンティブカードを1枚選んで抽選 えらべるPay 200ポイント 86,000名カードを5枚集めるごとにボーナス抽選 えらべるPay 1000ポイント 1,000名
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【カードを集めて応募!】

サントリーの特定保健用食品「伊右衛門 特茶」の購買促進を目的とした、シリアル付きマストバイ型キャンペーン。

対象商品に貼付されたキャンペーンシールに記載のQRコードを読み取り、LINEログインと友だち追加を経て、抽選に参加できる仕組みです。

抽選はその場でえらべるPay200ポイントが当たるチャンスがあり、参加ごとに付与されるカードを5枚集めると、1000ポイントが当たるボーナス抽選にもチャレンジ可能。ガチャ感覚でカードを引く構造と、コレクション要素の「ボーナス解放」というゲームのような仕掛けがポイントで、ユーザーのリピート購入を促す設計になっています。

【LINEマストバイ好事例!】

参加の導線がLINE中心であることから、デジタルネイティブ層にも抵抗感なくアプローチでき、企業側としてはLINE上でのエンゲージメント強化と、IDベースでのユーザーデータ蓄積も同時に図れる構成です。

「人は案外、歩くので。なら、特茶じゃない?」という柔らかいコピーで健康意識を刺激しつつ、ゲーム的なキャンペーン参加体験と購買を自然に結びつけています。日常の中に特茶を飲む理由を作る巧みなインセンティブ設計で、ブランド価値の再浸透と売上獲得を両立する施策といえます。

特茶は何度も飲んで効果を実感させたいことから、毎度マストバイにリピート施策をとてもうまく加えていて勉強になります。

えらべるPayが当たる!人は案外、歩くので。なら、特茶じゃない?キャンペーン | サントリー食品インターナショナル株式会社
えらべるPayが当たる!人は案外、歩くので。なら、特茶じゃない?キャンペーン | サントリー食品インターナショナル株式会社

【動画で解説!】えらべるPayが当たる!人は案外、歩くので。なら、特茶じゃない?キャンペーン | サントリー食品インターナショナル株式会社

ピュレグミ「おいしいトキメキ」特設サイト | カンロ株式会社

ピュレグミ「おいしいトキメキ」特設サイト | カンロ株式会社
キャンペーン概要アーティストimaseとのコラボレーションや、スマートフォンを使ったAR体験が楽しめるプロモーション
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【AR×音楽の新しいブランド体験コンテンツ!】

カンロ株式会社が「ピュレグミ」の発売25周年を記念して展開する、ブランド体験型プロモーション。

TikTokなどのSNSで注目を集め、いまや日本武道館公演を行うシンガーソングライターimaseさんとのタイアップを通じて、Z世代を中心とした若年層とのエンゲージメント強化を狙っています。

本プロモーションではimaseさんによるオリジナル楽曲が公開されました。さらにスマホで楽しめるAR体験や、SNSでシェアできる仕掛けが豊富で、直接的な懸賞やマストバイ施策ではなく、コンテンツ体験型でピュレグミの「トキメキ感」を多角的に訴求しているのが特徴です。

【期間限定ARでイベント的に見せる!】

キャンペーンサイトの「きょうの#ミニimase」バナーをクリックすると、imaseさんがミニサイズのARキャラクターとして登場します。ミニimaseさんは、ピュレグミを食べたり、ピュレグミカラーの衣装に変身するなど、約5秒間のループ動画を5種類ランダムで楽しむことができ、そこをインセンティブとしています。

「ピュレグミARフェス」は期間限定ARになっていて、imaseさんの新曲「Soyokaze」に合わせた約90秒のパフォーマンスをARで視聴できます。

グミを食べながら、音楽やAR世界に没入するという体験の演出を通じて、「お菓子=ワクワク」のブランドイメージをリフレッシュし、長年のファンから新規の若年層まで幅広い層にアプローチしています。

ピュレグミ「おいしいトキメキ」特設サイト | カンロ株式会社
ピュレグミ「おいしいトキメキ」特設サイト | カンロ株式会社

【動画で解説!】ピュレグミ「おいしいトキメキ」特設サイト | カンロ株式会社

朝のフルーツこれ一本 フルーツ総選挙|カゴメ株式会社

朝のフルーツこれ一本 フルーツ総選挙|カゴメ株式会社
キャンペーン概要特設サイトでお気に入りのフルーツキャラクターを選んでXで投票するキャンペーン
インセンティブ朝のフルーツこれ一本24本セット+私のフルーツこれ一本1日分のマルチビタミン12本セット 抽選で30名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【カゴメの人気商品がキャラ化!】

カゴメの人気シリーズ「朝のフルーツこれ一本」が20周年を記念し、推しフルーツを選んで応援する「フルーツ総選挙」キャンペーンを開催しました。

朝の一杯にぴったりな果実ミックス飲料として、長年愛されてきたこのシリーズに登場するフルーツ達がキャラ化されて登場。それぞれに名前と性格まで設定されていて、推し活感覚で楽しめる新しい参加型企画になっています。

投票はカゴメ公式Xをフォローして、特設サイトから推しフルーツを選んでツイートするだけ。しかも1日1回参加できるので、毎朝「今日は誰に入れようかな」と、ちょっとした日課にできる設計です。

【推し活を購買促進に!】

「朝のフルーツこれ一本」がどれだけたくさんの果実のチカラでできているか、ということを「キャラ」と「投票」という親しみやすい形で可視化している点がポイントです。カシスやざくろといった普段あまり意識しない素材にもスポットが当たり、「えっ、こんなフルーツも入ってたの?」と再発見にもつながります。

また、どのフルーツが人気なのかをみんなで競う選挙形式も、Z世代〜ミレニアル層のSNSリテラシーと親和性が高く、キャラ人気が推進力となって商品購買につながる仕掛けになっています。Xでの投稿内容は自動生成されますが、絵文字や短いコメントが追加可能で、参加ハードルもかなり低めです。

ブランド20周年という節目に、あらためて「中身への愛」を感じられるプロモーションでした。朝の習慣に、推し活という楽しみをプラスしてくれる、そんな遊びゴコロが詰まったキャンペーンになっています。

朝のフルーツこれ一本 フルーツ総選挙|カゴメ株式会社
朝のフルーツこれ一本 フルーツ総選挙|カゴメ株式会社

【動画で解説!】朝のフルーツこれ一本 フルーツ総選挙|カゴメ株式会社

Shu-Chew Beats|株式会社ロッテ

Shu-Chew Beats|株式会社ロッテ
キャンペーン概要ガムを噛みながら音楽にノる”ことで集中力を高める、新しい形の“集中専用ツール”としてロッテが開発したプロジェクト
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【ガム=集中の認知を広げる!】

ガムを噛みながら、科学的に設計されたBGMにノるだけで集中できるという、新しい集中スタイルを提案する、ロッテの「Shu-Chew Beats(シュー・チュー・ビーツ)」が公開されました。

本企画は3つの音楽ジャンルに合わせ、気分や目的に応じた集中モードを選べる仕組みで、楽曲を手がけているのはパソコン音楽クラブ、大沢伸一、網守将平と、音楽好きも唸る本格ラインナップとなっています。

咀嚼によるリズム運動が集中力に効果があるという研究知見をベースに、音とガムのリズムシンクで脳を活性化するというもので、お菓子=お楽しみ、という既成概念を超えて、「ガムで集中」するという新習慣を生み出そうとしている挑戦的なプロジェクトです。

【BPM選んで噛むだけ!】

学生からビジネスパーソンまで、デジタル時代の集中スイッチとしてじわじわ注目されそうです。BPMを選ぶとYoutubeを活用した音楽と映像が流れ、このリズムでガムを噛むだけ。無料でBGMを聴ける、リスクがない、体験そのものが楽しい、という手軽な参加感がいいですね。

サイエンス×ミュージック×咀嚼という独自の切り口で、記憶に残るブランド体験を提供し、お菓子売場だけでなく、文具やワークスペースといった新たな販路・シーンでの展開の可能性を見据えています。

Shu-Chew Beats|株式会社ロッテ
Shu-Chew Beats|株式会社ロッテ

【動画で解説!】Shu-Chew Beats|株式会社ロッテ