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大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 16ページめ

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

新カルカンプレゼントキャンペーン|マース ジャパン リミテッド

新カルカンプレゼントキャンペーン|マース ジャパン リミテッド
キャンペーン概要バーコードを読み取るとポイントが貯められて、そのポイントを消化してインスタントウィンに参加できるキャンペーン
インセンティブ新カルカンパウチ 2,000名
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ポイントをためて簡単応募!】

1936年にアメリカで誕生し、日本でも長年親しまれているマースジャパンリミテッドが展開する猫用ペットフードブランド「カルカン」が、猫が食事をする際においしいと感じる「食感」「におい」「味」の3要素を最適化し、うまみたっぷりに大幅なリニューアルを行ったことをきっかけとしたキャンペーン。

本キャンペーンはポイントを貯めてその場で当たる、LINEを活用したマイレージ式のインスタントウィン形式ですが、そのポイントはバーコードで貯めるというもの。

商品バーコードの使用は、スマホでスキャンするだけで手軽に応募でき、シリアルやARなどと違い、必ず印字されているので追加費用がかからないという利点はあるものの、全てに同じバーコードが印字されているため、店頭で買っていなくても読み込めてしまうという点がデメリットです。

【バーコード活用のデジタルプロモーション!】

購入した商品でも何度もスキャンできるため、こちらは1日2回までという制限を入れています。

2回の制限では同じものでスキャンされてしまいそうですが、マイレージ式にすることによってリピート施策になっていますし、さらにその場で当たるインスタントウィンでハズレてもまたやりたくなる射幸心を煽れて参加意欲を高めています。

さらに5回以上参加すると6回目以降は当選確率アップとなるため、なんども買ってもらえるよう工夫されています。

バーコードを活用したデジタルキャンペーンはデメリットもありますが、マストバイというより商品想起という点で考えると、コスト的に導入しやすそうです。

新カルカンプレゼントキャンペーン|マース ジャパン リミテッド
新カルカンプレゼントキャンペーン|マース ジャパン リミテッド

【動画で解説!】新カルカンプレゼントキャンペーン|マース ジャパン リミテッド

じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト

じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト
キャンペーン概要Xによるフォローリポストインスタントウィンでオートリプライを活用、またレシートマストバイキャンペーンを開催
インセンティブオリジナルQUOカード3,000円分 500名東ハト10種のお菓子 200名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【面白いミスを狙った実況スタイル動画!】

東ハトの新商品「あみじゃが」と「ギザじゃが」に関する難読漢字が多く含まれた原稿を、お笑い芸人の狩野英孝さんが高速ナレーションにチャレンジする「EIKOのカミカミ神実況」のWEB動画をメインとしたキャンペーン。

「あみじゃが」は網目状の独特な形状、「ギザじゃが」はギザギザの形状が特徴で、その「かみごたえ」と、難読漢字が散りばめられた実況を「噛んでしまう」というブリッジになっています。

キャンペーンの仕組みはフォロー&リポスト、オートリプライインスタントウィン形式でキャンペーン認知を上げていて、着地としてレシートマストバイで購買を促す形になっています。

【認知拡大×マストバイ!】

本キャンペーンは1月初旬から3月末と期間が長くなっています。

マストバイキャンペーンは期間が長いことが多いですが、抽選までの時間が長く、その間にリピートしてもらう施策が欲しくなるもの。

またマストバイキャンペーンはキャンペーン認知が課題となりますが、今回はオートリプライインスタントウィンでキャンペーン認知をとっている中、序盤だけの開催となっているため、2月・3月と連続したXキャンペーンになっていればより効果が出そうです。

難読漢字を高速で読むというチャレンジで、「噛む」という面白いミスを狙った実況スタイルは、自然な口コミやSNSシェアを誘発しつつ、購買キャンペーンに落とし込んでいます。

じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト
じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト

【動画で解説!】じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト

やってみたかったフルーチェ | ハウス食品株式会社

やってみたかったフルーチェ | ハウス食品株式会社
キャンペーン概要やってみたかったフルーチェを作り、ハッシュタグをつけてXに投稿すると商品が当たるキャンペーン
インセンティブアデリアレトログラスセットしなこサイン入りチェキ+フルーチェ<イチゴ>
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【インフルエンサー活用でUGCを創出!】

様々な分野で活躍するインフルエンサーが、それぞれ「やってみたかったフルーチェ」を作り、Youtubeショートで公開しているインフルエンサー活用型キャンペーン。

インフルエンサーの得意分野やフォロワー層に合わせて、異なるターゲットに訴求しています。

例えば、しなこさんは若年層、双松桃子さんは料理好きな女性や主婦層、ゆうひなたチャンネルはファミリー層、syun cookingチャンネルは料理初心者や子どもと料理を楽しみたい層に向けて情報を発信できるわけです。

インフルエンサー活用は、広告だけではリーチしにくい層にも自然な形でアプローチが可能です。ファンと日常的に交流しているため、親近感や共感を通じて製品への好感度が高まり、リアルな感想が消費者の信頼を生み、購買行動につながりやすくなります。

【思わず作りたくなる!】

本キャンペーンは、自身の「やってみたかったフルーチェ」を作成し、その写真をXに「#やってみたかったフルーチェキャンペーン」を付けて投稿すると、抽選で賞品が当たるというもの。

同時に、ハウス食品公式Xアカウントをフォローし、対象の投稿をリポストすることで、フルーチェ7点セットが当たる、フォロー&リポストキャンペーンも開催。さらに拡散を目指しています。

インフルエンサーが「試している様子」を投稿することで、消費者の「試したい」「買いたい」という欲求を刺激しつつ、フォロワーがインフルエンサーを真似てUGCが生まれる流れを作ってます。

やってみたかったフルーチェ | ハウス食品株式会社
やってみたかったフルーチェ | ハウス食品株式会社

【動画で解説!】やってみたかったフルーチェ | ハウス食品株式会社

名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社

名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要江崎グリコの対象商品3ブランドのパッケージから参加できる謎解きに答えると壁紙などのデジタルコンテンツが貰えるキャンペーン
インセンティブオリジナル画像、描き起こしスマホ用壁紙、劇場版オリジナルスマホ用壁紙
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【コンプリート欲がリピート施策に!】

劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」と、江崎グリコ「カプリコ」「プリッツ」「神戸ローストショコラ」の3ブランドとのコラボキャンペーン。

3ブランドが「オカシな事件」という括りで、それぞれ別のコンテンツになっており、パッケージに記載された二次元コードやクイズ、パズルを通じてスマホ壁紙やオリジナル画像など、デジタルコンテンツが獲得できるというもの。

「プリッツ」では「楽食べポケット」に差し込むとあみだくじが完成し、そこにあるクイズをQRモードの先にあるページから答えると、全10種類あるオリジナル画像がもらえます。クイズは5つの味に計10種類用意されていて、10クイズ答えるとコンプリートでき、リピート施策になっています。

「カプリコ」も、QRコードからクイズに挑戦し、正解すると描き起こしスマホ用壁紙が13種類の中から当たるというコンプリート欲を後押しするもの。

「神戸ローストショコラ」はパッケージ裏にあるクロスワードをQRコード先のサイトから回答すると、全9種類ある壁紙がもらえます。

【謎解きはコンテンツ幅をもたせることができる!】

「名探偵コナン」ファンという、普段は商品を手に取らない層を獲得するとともに、一度キャンペーンをきっかけに商品を購入した人が、キャンペーン後も商品をリピート購入する習慣を身につけて欲しいという想いが見えてきます。

謎解きというのはクイズを通して商品訴求ができますし、クロスワードやあみだくじなど派生がしやすく、コンテンツ幅をもたせることができるので提案しやすいです。

その謎解き要素を持ったIPである名探偵コナンは、どこの商品とも相性がいいというところも含めて発明ですね。

名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社
名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社

積立NATTOキャンペーン|タカノフーズ株式会社

積立NATTOキャンペーン|タカノフーズ株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入したレシートをLINEで登録するレシートマストバイキャンペーン
インセンティブ特製純金カードが抽選で100名様に当たる
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【積立NATTO!】

投資案件のような雰囲気で、なんのキャンペーンだろうとよく見ると「積立NATTO」とあり、納豆になにが関係してくるのか分からないところに興味をそそられます。

「積立NATTO」は簡単に言うと、「すごい納豆 S-903」というタカノフーズが独自に開発した商品を買ったレシートを送るとポイントが溜まっていく、マイレージ式レシートマストバイですが、このマイレージ式を「積立」と言っているわけです。

レシート数が多くなると応募口数が多くなるという仕組みを、なんとなく投資がいい方向に向かっているグラフにして見せたり、積み立てることが健康であり続けるための投資であるというブリッジを作ったりと、ストーリーがよく出来ています。

【レシートマストバイに話題性をたせている!】

”納豆菌の「菌と金」で「健康と景品」ダブルで未来に備える”や、”健康と純金カードの両面からあなたを支えます”など、知的でバカで、真面目にふざけていて、弊社にもよく来る課題のマストバイキャンペーンで話題化したいということが実現しています。

「免疫ケアは一度だけでなく継続が重要」と伝えるために「積立」という言葉にしたてあげ、リピート施策にしています。単なるレシートマストバイにもストーリーがあるとこんなにもワクワクするという好事例です。

積立NATTOキャンペーン|タカノフーズ株式会社
積立NATTOキャンペーン|タカノフーズ株式会社

【動画で解説!】積立NATTOキャンペーン|タカノフーズ株式会社