n2p blog

大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

これもありでした99メニュー|CookDo

これもありでした99メニュー|CookDo

キャンペーン概要特設サイトでアレンジレシピを実際に作り、Xに「#CookDoこれもありですか」を付けて投稿すると、優秀案は後続弾の99メニューに採用・パッケージ化される
インセンティブなし
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【アレンジ大募集!】

味の素「Cook Do®」が「どんな食材でもバシッと決まる」を証明するため、特設LPにて開発担当が太鼓判を押した「これもあり!」アレンジの合計99メニューを段階的に公開。また、ユーザーの新提案をハッシュタグ投稿で募集するキャンペーンも実施しました。

サイト上は「商品から」「食材から」「季節から」で回遊できる検索UIを用意しています。

第1弾は33メニューを公開、「厚揚げ×回鍋肉」や「カニカマ×八宝菜」「さつまいも×酢豚」など価格安定食材でのボリューム・節約訴求を前面に出し、今日ある材料で作ってみたくなる行動を促してます。

SNSキャンペーンは「#CookDoこれもありですか」を付けて、Xまたは自社コミュニティ「Cook Do®広場」へ投稿する流れで、優秀案は第2・第3弾の99メニューに採用し、さらにパッケージに乗ってしまうというインセンティブで自己顕示欲を煽っています。

【冷蔵庫の余り物検索!】

物価高による献立のマンネリ・同じ味付けに偏る悩みをアップデートする生活シーンを提案し、余りものを使ってCookDoを活用しようということを伝えています。

SNSでも「厚揚げ×回鍋肉で優勝」「カニカマ八宝菜がコスパ神」「さつまいも酢豚が秋すぎる」などの声が上がっています。

手元の食材を「正解」に変える99通りの体験価値で、中華の内食需要を底上げする動きです。検索UIとハッシュタグ募集で閲覧→調理→投稿→採用の循環を作り、店頭既存品の指名買いと使用頻度を押し上げています。

これもありでした99メニュー|CookDo
これもありでした99メニュー|CookDo

【動画で解説!】これもありでした99メニュー|CookDo

ジブン解放、ドリトスキャンペーン|ジャパンフリトレー株式会社

ジブン解放、ドリトスキャンペーン|ジャパンフリトレー株式会社

キャンペーン概要公式Xでフォロー&引用リポストし、「#ドリトスでジブン解放」を付けて応募と、対象商品を購入してレシートをアップロードするマストバイ
インセンティブA賞:ジブン解放資金 50万円(1名様)
B賞:商品詰め合わせ ドリトスdipセット(50名様)
A賞:ドリトスバランスゲーム(50名様)
B賞:Amazon ギフトカード(500円分)(950名様)
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【「ジブン解放」を宣言!】

スナック菓子ブランド、ドリトスが展開する「ジブン解放ミッション」キャンペーン。

ドリトスのコア思想「FOR THE BOLD(もっと強く、もっと濃く)」を日本の消費者が体感できるように落とし込んだ表現が「ジブン解放」で、このメッセージを軸に、Xキャンペーンとレシートマストバイの二段構えで、認知拡大から購買までを一気通貫でつなげています。

Xキャンペーンは「ジブンが叶えたい夢」を投稿すると応募完了で、「ジブン解放資金」として50万円が当たるというもの。UGCをタイムライン上に発生させ、認知拡大させています。

【UGC創出!】

マストバイのコピーは「ドリトスバランスゲーム」「dipセット」「自由に選んでジブン解放」とX側と連動しており、食べ方・遊び方まで解放する体験に接続しています。

ユーザーに「私の挑戦、ここで宣言する」と一歩踏み出させ、同時に店頭でドリトスとdipを手に取らせるということなのでしょう。

SNSでも「50万円で◯◯旅に出たい」「dipでタコパする」などの感想もあり、キャンペーン参加だけではないUGCも生み出しています。

夢の宣言というわかりやすい体験価値でSNSの自己表現欲を掴み、レシート応募で確実な購買に落とす二段構えです。結果的にユーザーに「ドリトスは挑戦の相棒だよね」と感じさせ、年末年始のホームパーティ需要で指名買いと棚回遊を固定化する設計です。

ジブン解放、ドリトスキャンペーン|ジャパンフリトレー株式会社
ジブン解放、ドリトスキャンペーン|ジャパンフリトレー株式会社

【動画で解説!】ジブン解放、ドリトスキャンペーン|ジャパンフリトレー株式会社

富士屋甚兵衛を探せ!キャンペーン|富士甚醤油株式会社

富士屋甚兵衛を探せ!キャンペーン|富士甚醤油株式会社

キャンペーン概要公式Xをフォローしクイズの回答を引用リポストする認知拡大施策と、対象商品を購入したレシートを撮影しWebフォームもしくはハガキで応募のマストバイキャンペーンを開催
インセンティブ巨大しいたけ&こんぶクッションセット(10名様)、【A賞】大分県産原木乾椎茸 / どんこ(100名様)、【B賞】耶馬渓の間伐材を使用したFORESTMISTセット(100名様)
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【認知から購買まで繋ぐ戦略!】

醤油・味噌・加工食品の製造販売を行う、創業明治16年の老舗「富士甚醤油」の新ブランド「富士屋甚兵衛」。「余計なものを使わない本物」を伝える商品になっています。

この新ブランドの認知拡大と話題作りを担うのが、Xで展開されたクイズキャンペーン。参加することで名前と思想に触れさせ、引用リポストで拡散させ認知拡大を行っています。

本キャンペーンのインセンティブは「巨大しいたけ&こんぶクッション」で、大分県産の原木しいたけを使い、自社でだしを抽出したという創業以来の伝統製法×最新設備での信頼もちらつかせながらも、その視覚的なインパクトは絶大です。

食品IP化したユーモラスな賞品は視覚インパクトが強く、タイムラインでのUGC化に最適です。

【二段構え!】

キャンペーンは2本立てで展開。クイズ施策に加え、レシート応募のマストバイキャンペーンで購買行動を促しています。

インセンティブのA賞は原木乾椎茸(どんこ)で素材訴求、B賞は間伐材由来のFOREST MISTセットで地域文脈を添えてます。

2本立てでファネルを分割し、Xでの話題化→売場での指名買い→レシートでの確証、という王道設計です。さらにSNSでは「しいたけつゆ×秋冬メニュー」のレシピ投稿が日常定着を後押しするという動きです。

遊びで触れて、食卓で確かめる二段構えで新ブランドの信頼感を体験化し、認知から購買までをひと続きにする解決設計です。

富士屋甚兵衛を探せ!キャンペーン|富士甚醤油株式会社
富士屋甚兵衛を探せ!キャンペーン|富士甚醤油株式会社

【動画で解説!】富士屋甚兵衛を探せ!キャンペーン|富士甚醤油株式会社

年末ジャンボ当たるかも!?キャンペーン|森永製菓株式会社

年末ジャンボ当たるかも!?キャンペーン|森永製菓株式会社

キャンペーン概要対象アイスを購入し、LINE応募ではレシート画像を送信、はがき応募ではバーコード貼付で応募完了となるマストバイキャンペーン
インセンティブAコース:年末ジャンボ宝くじ(連番)100枚セット 抽選で30名様Bコース:年末ジャンボ宝くじ(連番)10枚セット 抽選で970名様Wチャンス(LINE限定):PayPayポイント1,000円分 抽選で1,000名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【「宝くじのワクワク」を購買理由に!】

年末ジャンボ宝くじが当たる系キャンペーンが出てくると、年末感が出てきます。

普段買うモナカジャンボの購入レシートで、長蛇の列ができる宝くじ売り場である西銀座チャンスセンターで購入された名誉ある年末ジャンボ宝くじが当たるというもの。

Aコースは12個で100枚連番、Bコースは2個で10枚連番という口数設計で、少額参加からヘビー参加まで射程を広げています。ついで買いを増やし、あともう一口を積ませる狙いでしょう。

年末ジャンボといえば「年末前のワクワク」という感情を出せますし、年末ジャンボ発売期に合わせて話題化しやすくなります。

【「家ストック需要」を取りにいく】

はがきとLINE両方から参加は可能ですが、LINEだとWチャンスでPayPayポイントが当たります。できるだけデジタルで参加していただきたいというのは、事務局の工数を減らす工夫です。

この手のアイスブランドは毎年秋冬にホット需要の対極として「家ストック需要」を取りにいく流れを作っていて、今年もその延長線上で年末の運試しと紐づけている設計です。

「宝くじのワクワク」を購買理由に変え、2個、12個の段階設計でライト層からヘビー層まで取り切る動きです。年末シーズンの話題化と決済系Wチャンスで参加動機を厚くし、店頭回遊とブランド再想起を同時に獲りにいっています。

年末ジャンボ当たるかも!?キャンペーン|森永製菓株式会社
年末ジャンボ当たるかも!?キャンペーン|森永製菓株式会社

【動画で解説!】年末ジャンボ当たるかも!?キャンペーン|森永製菓株式会社

チョコボール×サンリオキャラクターズ プレゼントキャンペーン|森永製菓株式会社

チョコボール×サンリオキャラクターズ プレゼントキャンペーン|森永製菓株式会社

キャンペーン概要店頭やECで対象のチョコボールを2個以上購入したレシートを特設サイトの応募フォームからアップロードして応募完了となるマストバイ
インセンティブオリジナルロングTシャツ(各20名様)、オリジナルスマホストラップ(各80名様):計400名様 など
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【チョコボール×サンリオの販促戦略!】

チョコボールのキョロちゃんと、サンリオのポムポムプリンやシナモロールが異色タッグを組んだコラボ施策。

ユーザーに「推しキャラ=この味」という自分ごとの正解を作らせて迷いを消し、さらに当選確率2倍というゲーム性で、まとめ買いまで誘導する構造です。

「推しの味」を複数買って、レシート写真を撮って、フォームにアップロードしてエントリーという流れに加え、限定パッケージの販売でさらに複数買いを促しています。

対象商品のパッケージを写真に撮ってフォームに送ると、参加した人は全員もらえるオリジナルスマホ壁紙も全キャラクター分あるため、熱心なサンリオファンはコンプリートすべく4種全てゲットしに行くことでしょう。

パッケージ写真はフォーム送信ですが、一度写真に取ったならSNSでパケ撮りUGCを促すことにもなりそうです。

【推し味でコース指名を作る!】

Xでフォローリポストキャンペーンを同時開催して、購買施策の認知拡大を狙っているのでしょう。

感想投稿として「プリン狙いでピーナッツ多め」「シナモで北海道ミルク初めて買った」などの声が上がっています。

コラボの「推し味」設計でわかりやすい体験価値を打ち出し、当選確率2倍で味指名とまとめ買いを生む動きです。結果的にチョコボールの日常定着と会員化による継続接点を同時に作る設計です。

チョコボール×サンリオキャラクターズ プレゼントキャンペーン|森永製菓株式会社
チョコボール×サンリオキャラクターズ プレゼントキャンペーン|森永製菓株式会社

【動画で解説!】チョコボール×サンリオキャラクターズ プレゼントキャンペーン|森永製菓株式会社