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「飲食」関連の特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 21ページめ

レストランや居酒屋など飲食店で話題になった集客のための店頭誘引施策や、お菓子・お酒などの商品に関わる認知拡大施策・マストバイキャンペーンなど、飲食関連の有効的な手法やアイデアを取り入れたキャンペーンをご紹介。成功要因などもあわせて解説いたします。

今日のやめどき、だいやめどき|濵田酒造

今日のやめどき、だいやめどき|濵田酒造
キャンペーン概要5つのテーマにXやInstagramで投稿すると抽選でオリジナルグッズなどが当たる
インセンティブ5thオリジナルラベルだいやめ(900ml)1本+オリジナルだいやめエコタンブラー1個 合計45様
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【仕事の後の癒しは芋焼酎!】

だいやめとは、『晩酌して疲れを癒す』という意味を表す鹿児島の方言で、晩酌しながら1日を無事に過ごせたことに感謝し、リフレッシュして明日を迎える伝統的な食習慣だそうです。プロモーションキャッチにある「今日のやめどき」というのは、仕事を終えて晩酌をしようという意味なのでしょう。

本プロモーションでは、5つのテーマをXやInstagramにハッシュタグ投稿するとオリジナルラベルだいやめやエコタンブラーが抽選で当たります。

【芋焼酎のアレンジがたくさん!】

現在は第2弾で「#私の飲み方でだいやめどき」「#美味しいだいやめどき」「#推しとだいやめどき」での投稿を募集しています。第1弾の「グルメ」や「楽しく」といったテーマと被ってるように見えますが、それぞれの解釈で沢山の種類を投稿してほしいということでしょう。

また各テーマに丁寧な説明や事例を用意。テーマごと、かつ月替りでインフルエンサーの方の投稿事例があるなど参加しやすくなっています。認知拡大も狙え、飲み方レシピを提供することによるリピート施策にもなっています。

今日のやめどき、だいやめどき|濵田酒造
今日のやめどき、だいやめどき|濵田酒造

【動画で解説!】今日のやめどき、だいやめどき|濵田酒造

「金麦、待ってます。キャンペーン」 | サントリー

「金麦、待ってます。キャンペーン」 | サントリー
キャンペーン概要LINEログインして初回アンケートに回答する、もしくはXにてフォローして該当投稿をリポストすると応募完了となりインスタントウィンが回る
インセンティブ金麦350ml缶1本無料引換えクーポン 202,000名様
使用SNSX、LINE

キャンペーンのポイント

【仕事終わりに当落がわかる!】

LINEにログインして初回アンケートに回答する、もしくはXにてフォローして該当投稿をリポストすると応募完了となり、抽選で金麦350ml缶1本無料引換えクーポンが当たります。

スキーム事態はシンプルで、他のビールでもやっているようなキャンペーンですが、7〜13時という朝から昼にかけてしか参加できず、当落は17〜19時に返ってくるということをつけるだけでストーリーが出来上がります。

マストバイではなくオープンキャンペーンなのでビールを買う必要はありません。朝出勤時にXやLINEで参加して、仕事終わりにもしかしたら当たってるかも、当たってたらコンビニで引き換えて歩いて帰っちゃおうという、ちょっとした幸福感を演出しています。

【スクリーンネームを変更した場合抽選対象外!】

応募後スクリーンネームを変更した場合抽選対象外となります、と注意書きがあります。これは参加後@以下のスクリーンネームを変更するとアカウントIDはあるけれど、名前が違うからリプライが浮く事象が起きるためです。サントリーさんはヌルキャストと呼ばれる返信を見せない設定になっているので、返信タイムラインを見てもオートリプライ部分は見えなくなっています。時間差リプライはこの部分がネックになり昔からプチ炎上が起きていたのですが、今はお金さえ払えば解消できます。

「金麦、待ってます。キャンペーン」 | サントリー
「金麦、待ってます。キャンペーン」 | サントリー

【動画で解説!】「金麦、待ってます。キャンペーン」 | サントリー

エンジョイ!ほろよいスタンプラリーキャンペーン | サントリー

エンジョイ!ほろよいスタンプラリーキャンペーン | サントリー
キャンペーン概要1日2フレーバーまでスタンプをためて希望コースに応募することが可能
インセンティブ総計3,000名様にデジタルギフトが当たる。
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【バーコードでスタンプが貯まるマイレージ型キャンペーン!】

「エンジョイほろよいスタンプラリーキャンペーン」はマイレージ型のキャンペーンです。

1フレーバーで1スタンプ貯まり、貯めたスタンプから3個、6個、12個の3つの応募コースを選べます。

よくある形だと1本ごとに貼られたシールからQRコードを読み込み、ポイントを貯めて応募となるのですが、こちらはキャンペーンサイトからカメラを起動して商品バーコードを読み取る形を採用。1フレーバーで1スタンプ、1日2フレーバー分貯められます。

バーコードは1商品に1つで固定なので、同じ商品は同じバーコードであること、またお店でバーコードを撮影されてしまうリスクから1日2フレーバーまでなどの制限が必要になります。

【初日から応募可能!】

制限があるとはいえゴールデンサワーと白いサワーは初回のみスタンプが2倍もらえるため、初日から4個スタンプをゲットして、3個コースに応募することが可能です。

リピート施策ではあるのですが、一番最初だけはすぐに応募できるようにしておくというのはすごく大事です。まずはユーザーに体験させるということを忘れないでください。

さらに対象商品のレシートの写真を送るとWチャンスの応募が可能。実際買った購買証明強めのレシートマストバイキャンペーンも行って、ちゃんと購買させるようにしています。

バーコードや缶の形をAR使ってポイントを貯めるマストバイキャンペーンも増えてきました。どちらもjavascriptなどを使って制御するのですがその精度が非常に上がっているのと、スマホ自体の精度もあがっているので、誰でも参加できるスキームになってきた証拠でしょう。

エンジョイ!ほろよいスタンプラリーキャンペーン | サントリー
エンジョイ!ほろよいスタンプラリーキャンペーン | サントリー

【動画で解説!】エンジョイ!ほろよいスタンプラリーキャンペーン | サントリー

CREAM SODA IN YAKAGE クリームソーダIN矢掛

CREAM SODA IN YAKAGE クリームソーダIN矢掛

CREAM SODA IN YAKAGE クリームソーダIN矢掛
キャンペーン概要オリジナルクリームソーダのプラチナマップによるデジタルスタンプラリーを行う
インセンティブ参加店にてクリームソーダを1杯注文するとステッカー1枚プレゼントデジタルスタンプ2つ+SNS投稿でクリアファイルプレゼント
使用SNSInstagram、X、Facebook

キャンペーンのポイント

【昭和レトロを感じるデジタルスタンプラリー!】

昨年、矢掛町内の各店舗でオリジナルのクリームソーダを開発し、18店舗で展開する「クリームソーダIN矢掛」が実施され大反響を呼びました。今年はかなりクリエイティブにも力を入れデジタルプロモーションも追加してパワーアップしています。

2020年以降の昭和レトロブームでクリームソーダは一時爆発的なブームを迎え、旅する喫茶に代表するクリームソーダカフェができては消えていった印象ですが、未だ根強い人気で岡山県矢掛町のブランドを向上させるきっかけとなっているのでしょう。

江戸時代、何百人もの大名行列に街全体で宿を提供していた歴史ある宿場町・矢掛はレトロな町並みで、そこにレトロポップ感を演出するためのクリームソーダ飲み比べを軸としています。

【可愛いステッカーをゲット!】

現場では各店で対象のクリームソーダを1品注文するとオリジナルステッカーが1枚もらえます。また、プラチナマップによるデジタルスタンプラリーを行っていて、参加店舗の2店舗分のスタンプと、Instagram、X、Facebookのいずれかの写真投稿を矢掛ビジターセンター問屋で提示するとクリアファイルがもらえます。

Facebookが参加条件になっているのが珍しいポイント。Facebookは誰が投稿したか収集できないというところで問題になりますが、今キャンペーンでは投稿画面を矢掛ビジターセンター問屋に行き見せるというアナログな方法で解決しています。

キャンペーンはほぼアナログですがサイトにも力を入れて、新しい取り組みを観てもらうという形で話題化と興味喚起を行っています。

CREAM SODA IN YAKAGE クリームソーダIN矢掛
CREAM SODA IN YAKAGE クリームソーダIN矢掛

【動画で解説!】CREAM SODA IN YAKAGE クリームソーダIN矢掛

こまめどりプロジェクト しゃぶ葉

こまめどりプロジェクト しゃぶ葉
キャンペーン概要利用客がきれいに食べ終わったテーブルの写真を撮影し、会計時にスタッフに提示するとクーポンが貰える
インセンティブドリンクバー110円券
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【きれいに完食でクーポン獲得!】

食べ放題でおなじみ「しゃぶ葉」が、4月からフードロス削減を目指した「こまめどりプロジェクト」をスタートしています。食べ放題で利用客がついつい注文しすぎて食事を残してしまうケースを防ぐために、きれいに食べ終わったテーブルの写真を撮影し、会計時にスタッフに提示するとドリンクバークーポンが貰えるというもの。

食べ残しが多かった場合、追加料金などのペナルティを課すパターンが多い中「きれいに食べていただいてありがとうございます」の形にしていてユーザーとのコミュニケーションが巧妙です。

【SNSなどでコミュニケーションを増やせる!】

見栄えのいい写真にはならなくても、写真を撮るということと、そこに正義があるということでSNSに上げるモチベーションになり、その写真を使わなくともUGCが生まれやすい取り組みです。

現状キャンペーンなどは行ってないですが、UGC投稿してくれたら更にクーポンをプレゼントするようなキャンペーンや、フードロスを啓蒙するようなクイズキャンペーンなどと組み合わせてブランド価値をあげる取り組みなど、いろいろな施策につなげられます。

アナログな手法ですが、ネガティブをポジティブに変換してお客様に提供することで正義を生み出し、SNSなどでコミュニケーションを増やせるという流れが完璧です。

こまめどりプロジェクト しゃぶ葉
こまめどりプロジェクト しゃぶ葉

【動画で解説!】こまめどりプロジェクト しゃぶ葉