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「UGC」に関連するキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

ユーザー生成コンテンツに繋げるキャンペーン事例を紹介しております。ハッシュタグ投稿や引用リポスト、写真投稿など、ユーザー同士の共感・拡散を図るために取り入れやすい有効な手法やアイデアもあわせて解説いたします。

犯行予告体験&期待・感想投稿キャンペーン/著名人コメント|アスミック・エース株式会社

犯行予告体験&期待・感想投稿キャンペーン/著名人コメント|アスミック・エース株式会社
キャンペーン概要Xでの感想投稿キャンペーンとサイト内で犯行電話がかかってくる内容に回答するXでのUGCキャンペーンを開催
インセンティブキャストサイン入りオリジナルジャンパーや映画ギフトコード2,000円分などの商品が抽選で113名に当たる
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【犯人から電話がかかってくる!】

映画「ショウタイムセブン」の公開を記念したキャンペーン。映画は、左遷された元人気キャスター・折本眞之輔(阿部寛)が、ニュース番組「ショウタイム7」の生放送中に爆弾犯との交渉をするも、スタジオにも爆弾が仕掛けられており、彼の発言一つで生死が分かれる、極限のリアルタイムサスペンスです。

今回、映画デジタルプロモーションでは欠かせない感想投稿キャンペーンと、犯行予告体験キャンペーンが行われています。

【映画を疑似体験できる!?】

感想投稿キャンペーンは、Xフォロー後「#ショウタイムセブン衝撃の生放送キャンペーン」を付けて、映画の期待や感想を投稿すると、抽選で映画オリジナルグッズが当たるという王道なもの。

犯行予告体験は、犯行予告電話風の音声が聞けるというもので、電話に出ない、質問の回答に10秒以上かかるなどで爆弾が爆発します。

質問への回答はカンバセーションボタンになっていて、それぞれの回答を選択するとXの投稿が生成されます。videoURLがついており、各投稿に対して動画をつけることができています。映画など映像作品はこの方法が面白いのではないでしょうか。

「犯行予告電話を受け取る立場」となり、映画の世界観を疑似体験させてストーリーへの没入感を高めるというのは、映画の興味を増すためにインパクトがあります。動画制作費も抑えられてますし話題化という面でもよくできています。

犯行予告体験&期待・感想投稿キャンペーン/著名人コメント|アスミック・エース株式会社
犯行予告体験&期待・感想投稿キャンペーン/著名人コメント|アスミック・エース株式会社

【動画で解説!】犯行予告体験&期待・感想投稿キャンペーン/著名人コメント|アスミック・エース株式会社

ベルサイユのさが | 佐賀県 政策部 広報広聴課 サガプライズ

ベルサイユのさが | 佐賀県 政策部 広報広聴課 サガプライズ
キャンペーン概要スペシャルムービーやコラボ漫画の感想をXに引用リポストで投稿することで、ばらや劇場版ベルサイユのばらを担当する声優さんのサイン色紙が当たる
インセンティブ30名様に抽選でオスカルからバレンタインにばらをプレゼント
2名様に抽選でオスカル役の沢城みゆきさんとアンドレ役の豊永利行さんのサイン色紙をプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【佐賀県の面白い観光プロモーション!】

2015年から行っている佐賀県の情報発信による地方創生プロジェクト「サガプライズ!」による、佐賀県と劇場アニメ「ベルサイユのばら」のコラボレーションプロジェクト。

「サガプライズ!」は毎年面白い企画を打ち出していて、いちばん有名なのはスクウェア・エニックスの人気ゲーム「ロマンシング サ・ガ」とのコラボレーションした「ロマンシング佐賀」です。そのほか、カプコンの格闘ゲーム「ストリートファイターⅡ」とのコラボ「ストリートファイター佐賀」では、キャラクターの「サガット」を観光大使に任命したり、漫画「島耕作シリーズ」とのコラボでは、主人公の島耕作が佐賀県副知事に就任するなど、かなり攻めたコラボを毎回行っています。

【ばらを求めて佐賀県に行く!?】

今回の「ベルサイユのさが」では、マリー・アントワネットが「ばらが見たい」と言い出し、オスカルたちが「ばら」を求めて佐賀県を訪れるという内容のオリジナルストーリー動画が公開されました。そのストーリーの中で、佐賀牛や佐賀県のいちご「いちごさん」など、佐賀県の特産品の魅力を伝えることができています。

オリジナルストーリー動画の感想や、漫画の感想をXで引用リポストするUGCキャンペーンも行っていて、佐賀県の認知拡大とともに、2025年1月31日から公開されている劇場版アニメベルサイユのばらの告知にもなっています。

観光や地方創生キャンペーンではスタンプラリーや抽選などが多い中、「ベルさが」は独自の物語設定やキャラクター性が活かされ、観光案内的なポジションからは逸脱していて10年コラボをやってきた強みを感じます。

ベルサイユのさが | 佐賀県 政策部 広報広聴課 サガプライズ
ベルサイユのさが | 佐賀県 政策部 広報広聴課 サガプライズ

【動画で解説!】ベルサイユのさが | 佐賀県 政策部 広報広聴課 サガプライズ

ジャンプの推し活キャンペーン | 集英社

ジャンプの推し活キャンペーン | 集英社
キャンペーン概要9作品から好きな作品を選び、ハッシュタグ「#ジャンプの推し活キャンペーン」を付けてTikTokに投稿
インセンティブえらべるPay5,000円分 抽選で100名
使用SNSTikTok

キャンペーンのポイント

【推しの作品を応援!】

「ジャンプの推し活キャンペーン」は次世代のジャンプ作品を応援することを目的とした、TikTokと週刊少年ジャンプが共同で実施するデジタルプロモーション。若手を育てたり、新しい推しを作ってもらいたいという思いが乗っています。

『カグラバチ』『鵺の陰陽師』『キルアオ』『あかね囃』『アオのハコ』『ウィッチウォッチ』『逃げ上手の若君』『サカモトデイズ』『僕とロボコ』の9作品から好きな作品を選び、「#ジャンプの推し活キャンペーン」を付けてTikTokに投稿するという内容になっています。

【キャラクターを使うとUGCが伸びる!】

投稿は、グッズ紹介や作品の魅力紹介、ファンアート、コスプレ、Vlogなど、自分のお気に入りや得意なスタイルと、かなり自由度の高いものになっています。

お題が難しいのに加え、TikTokなので動画投稿が必要となりハードルが高くなっていますが、TikTok公式とジャンプのコラボということで、結構な数のUGCが投稿されています。

ハードルを下げるために、コメントでの投票も有効にすると良さそうです。投稿数が減りそうですが、投稿してくれた方は当選確率アップなどとすれば公平にすることができます。

自分が踊ったりした動画を投稿させるUGCは、TikTokでもハードルがかなり高いですが、自撮りではないキャラクターを使った動画だと、投稿数が伸びているというのが昨今見受けられます。

ジャンプの推し活キャンペーン | 集英社
ジャンプの推し活キャンペーン | 集英社

【動画で解説!】ジャンプの推し活キャンペーン | 集英社

カラダ・アタマ・ココロにお砂糖のチカラ | シュガーチャージ推進協議会

カラダ・アタマ・ココロにお砂糖のチカラ | シュガーチャージ推進協議会
キャンペーン概要Xを活用したフォローアンドリポストキャンペーンや写真動画投稿など、いろんなキャンペーンを通じて啓蒙コンテンツに促す
インセンティブキャンペーンによる
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【砂糖の栄養補給を推進!】

日常生活やスポーツ、勉強などで消費したエネルギーを、砂糖を含む食品や飲料で補給する「シュガーチャージ」を提唱している「シュガーチャージ推進協議会」が行うデジタルプロモーション。筋肉アイドル・才木玲佳さんをアンバサダーに起用し、砂糖の正しい知識やエネルギー補給の重要性を楽しく学べるよう、さまざまなコンテンツを提供しています。

エネルギー補給に役立つタイミングや方法、日常生活やスポーツでの砂糖活用法など、知識を深める「シュガペディア」や、砂糖を使った簡単でおいしいレシピなどで、ただ太るという理由で糖質を嫌うのではなく、ちゃんと向き合わなくてはいけない栄養であることを伝えています。

【SNSを使った啓蒙キャンペーン!】

「シュガーチャージ」のプロモーションでは、年間を通してXアカウントを活用した様々なキャンペーンが行われています。

フォロー&リポストキャンペーンで「PARMチョコレート」の引換券が抽選で1,000名に当たるプレゼント企画や、「みんなのチャレンジ310」というUGCキャンペーンなどの認知拡大施策で、砂糖の適切な摂取を啓蒙するコンテンツへの動線としています。

「学ぶ」というよりも「楽しみながら自然と知識が身につく」体験を提供するうえで、押し付けにならないような工夫が随所に見られます。難しくしすぎず、様々なコンテンツを作ることでターゲットを広くとり、SNSで知ってもらうことができています。

カラダ・アタマ・ココロにお砂糖のチカラ | シュガーチャージ推進協議会
カラダ・アタマ・ココロにお砂糖のチカラ | シュガーチャージ推進協議会

【動画で解説!】カラダ・アタマ・ココロにお砂糖のチカラ | シュガーチャージ推進協議会

肌いいフェス2024 | 株式会社ポーラ

肌いいフェス2024 | 株式会社ポーラ
キャンペーン概要肌のためにやっていることを短歌にして送ると応募完了。膨大なデータに基づいた47都道府県別肌短歌コンテンツも提供。
インセンティブ30名にB.A ローション イマース本品をプレゼント
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【短歌を作って応募!】

肌やお手入れについて考えるためのイベントやデジタルコンテンツを「肌いいフェス2024」として、ポーラ・インスパイアリング クルー かつプロバレーボールプレイヤーの石川祐希さんを迎え、展開しています。

47都道府県別「肌いい短歌2024」では、ポーラが保有する2,070万件を超える肌データと、全国各地の水蒸気密度・日照時間・マイクロダスト・気圧の情報を下に、地域の環境まで考慮したケア情報を落とし込んだ短歌を公開中。自身の地域がどんな肌特徴なのか見たいと思わせるものになっています。

さらにオリジナルの短歌も募集していて、すでに取り組まれている、またこれから取り入れたい肌にいいことを短歌で表現してもらうという内容になっています。

【短歌ブームに合わせたキャンペーン!】

短歌に馴染みがあるのか疑問も生まれますが、2023年頃からZ世代を中心に、現代短歌がSNSでブームを巻き起こしており、XやTiktokで投稿されているそうです。

短歌の本の世界も変わってきていて、「老人ホームで死ぬほどモテたい」(上坂あゆ美)「野球短歌 さっきまでセ界が全滅したことを私はぜんぜん知らなかった」(池松 舞)のような、タイトルからしてパンチがあり、若い世代が手に取りやすいものが出てきています。

そんな若い人にも馴染みが出てきている短歌を活用しているわけですが、短歌をXなどのSNSで全世界に公開させるというのはハードルが高いので、フォーム投稿にてクローズで募集をかけています。

「なぜ、現代短歌がZ世代の心をつかむのか?ブームの鍵は「いいね」にあった」などの記事が時々目につきます。本当に流行ってるかどうか、にわかに信じがたい情報を、クライアントの担当者並びに上司に取り入れてもらうのは骨が折れそうです。しかし、ポーラさんがやっているからといって事例があれば説得力がつくでしょう。

肌いいフェス2024 | 株式会社ポーラ
肌いいフェス2024 | 株式会社ポーラ

【動画で解説!】肌いいフェス2024 | 株式会社ポーラ