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特徴的な動画キャンペーン【最新事例まとめ】

X(Twitter)やInstagramのアルゴリズムにあわせた動画視聴施策やWebサイトでの完全動画視聴が必須の施策など、特徴的な動画視聴キャンペーンをご紹介。クイズを掛け合わせたプレゼントキャンペーンなど参加したくなる動機づけも合わせて解説します。

牛乳って、いいな。動画コンテスト|関東生乳販売農業協同組合連合会

牛乳って、いいな。|動画コンテスト関東生乳販売農業協同組合連合会
キャンペーン概要牛乳の魅力が伝わるショートムービーをフォームやInstagramのリールで募集。コンテスト形式で審査が行われるキャンペーン。
インセンティブ最優秀賞:賞金10万円+副賞 1本優秀賞:賞金5万円+副賞 2本審査員特別賞:賞金2万円+副賞 1本佳作:賞金1万円+副賞 5本
使用SNSInstagram

キャンペーンのポイント

【ショート動画コンテスト!】

牛乳を美味しそうに飲むシーン、牛乳を使った料理、意外な使い方、牛乳にまつわるストーリー、イメージビデオ、歌・曲、クイズ・豆知識など、自由な発想で制作した牛乳の魅力が伝わるショートムービーを募集するコンテスト。

作品は30秒〜3分程度でTikTokやYoutubeショートとの相性が良さそうですが、メインは応募フォームに必要事項を入力し10GB以内の動画をアップロードする形式。UGCを狙った施策という感じではなさそうです。

動画投稿キャンペーンは、構成を考え、撮影・編集して、SNSで全世界に公開とハードルが高いものですが、クオリティにかかわらず、気軽に動画提供してほしいということなのでしょう。

【無理にSNSにつなげない】

Instagramアカウントをフォローし、ハッシュタグ「#牛乳っていいな」をつけて、応募者のInstagramアカウントからリール投稿での応募も可能です。

主催が関東生乳販売農業協同組合連合会ということで、動画内に「実写の牛乳(種類別『牛乳』)」を使用した映像または画像を必ず挿入すること、イラストやAI生成画像のみは不可、企業の特定できる製品(牛乳パック、乳製品等)の使用も不可となっています。なかなかのハードルの高さで、見る限りInstagramでの応募は厳しそうです。

最優秀賞には賞金10万円と結構な高額であり、セミプロの人が動画を作成して、自分のポートフォリオにしたりするのでしょうか。無理にUGCにしようとしないところは動画募集では大事だと思います。

牛乳って、いいな。|動画コンテスト関東生乳販売農業協同組合連合会
牛乳って、いいな。|動画コンテスト関東生乳販売農業協同組合連合会

【動画で解説!】牛乳って、いいな。|動画コンテスト関東生乳販売農業協同組合連合会

じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト

じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト
キャンペーン概要Xによるフォローリポストインスタントウィンでオートリプライを活用、またレシートマストバイキャンペーンを開催
インセンティブオリジナルQUOカード3,000円分 500名東ハト10種のお菓子 200名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【面白いミスを狙った実況スタイル動画!】

東ハトの新商品「あみじゃが」と「ギザじゃが」に関する難読漢字が多く含まれた原稿を、お笑い芸人の狩野英孝さんが高速ナレーションにチャレンジする「EIKOのカミカミ神実況」のWEB動画をメインとしたキャンペーン。

「あみじゃが」は網目状の独特な形状、「ギザじゃが」はギザギザの形状が特徴で、その「かみごたえ」と、難読漢字が散りばめられた実況を「噛んでしまう」というブリッジになっています。

キャンペーンの仕組みはフォロー&リポスト、オートリプライインスタントウィン形式でキャンペーン認知を上げていて、着地としてレシートマストバイで購買を促す形になっています。

【認知拡大×マストバイ!】

本キャンペーンは1月初旬から3月末と期間が長くなっています。

マストバイキャンペーンは期間が長いことが多いですが、抽選までの時間が長く、その間にリピートしてもらう施策が欲しくなるもの。

またマストバイキャンペーンはキャンペーン認知が課題となりますが、今回はオートリプライインスタントウィンでキャンペーン認知をとっている中、序盤だけの開催となっているため、2月・3月と連続したXキャンペーンになっていればより効果が出そうです。

難読漢字を高速で読むというチャレンジで、「噛む」という面白いミスを狙った実況スタイルは、自然な口コミやSNSシェアを誘発しつつ、購買キャンペーンに落とし込んでいます。

じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト
じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト

【動画で解説!】じゃが&じゃがキャンペーン|株式会社東ハト

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 | 伊藤園新俳句大賞実行委員会

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 | 伊藤園新俳句大賞実行委員会
キャンペーン概要地元の魅力を30秒以内の縦型動画と俳句で表現し、Instagramに投稿する
インセンティブえらべるPay30,000円分、「お~いお茶」1ケース 5名
使用SNSInstagram

キャンペーンのポイント

【応募作品数日本一のコンテンツ!】

今回で36回目の伊藤園が主催する「お~いお茶新俳句大賞」は、1989年に開始された創作俳句コンテストで、応募作品数日本一を誇る長きコンテンツです。

「新俳句」は、季語をいれる、文語体である、という俳句のルールは取っ払い、基本的には五・七・五のリズムを守りますが、多少の字余りや字足らずも許容されるという自由さが特徴。それを川柳というのではと思ってしまいますが、そんな新しいカルチャーをつくったのがこのキャンペーンです。

【俳句に縦型動画をミックス!】

動画と俳句を組み合わせた「動画俳句の部」も開催していて、さらなる新しいカルチャーを生み出しています。地元の魅力を30秒以内の縦型動画と俳句で表現し、Instagramに「#動画俳句の部」をつけて投稿するというもの。

映像だけでなく、音楽やナレーションも加えられますし、テキスト読み上げもDMMのにじボイスなどクオリティの高いものが出ていますので、作った新俳句を読み上げてもらう動画なども作れます。

ただ、動画を作ってもらうというのはユーザーにとってハードルが高いので、かなりチャレンジングな企画となっている印象です。フォームに入力すると動画が自動で生成されるなど、ハードルを下げてあげるともっと伸びるのではないでしょうか。

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 | 伊藤園新俳句大賞実行委員会
伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 | 伊藤園新俳句大賞実行委員会

【動画で解説!】伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 | 伊藤園新俳句大賞実行委員会

年末大そうジム | 花王株式会社

年末大そうジム | 花王株式会社
キャンペーン概要これまでやりたくても忙しくて結局やり残してしまっていた場所の汚れを、簡単に綺麗にできるショート動画を公開
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【年末の大掃除に合わせたデジタルプロモーション!】

2023年に引き続き、なかやまきんに君と阿佐ヶ谷姉妹による年末恒例大掃除コンテンツ。

前回は、時短テクをハッシュタグ付きで投稿させるUGCネタ投稿を行ったり、大掃除が面倒くさいという人を対象に、生配信を見ながら一緒に大掃除しましょうという時間を提供していましたが、今年は時短かつ運動にもなるというシーンを作り上げています。

ジムというワードと、なかやまきんに君の組み合わせから、掃除をしながら筋トレするような内容かと思いましたが、「短時間でも成果につながる大そうじメソッドを教えてくれるジム」という設定で、「やり残し汚れ」の攻略方法を教えてくれます。

【ショート動画で時短!】

「やり残し汚れ」TOP5のそうじメソッドはショート動画にして公開しています。動画を見ながら掃除をする人が多いので、縦型動画を採用しているのでしょう。

Youtubeショートで見られる縦型動画は、当然TikTokやInstagramリールにも投稿されていますが、UGCなどの施策は今年はないようです。

昨今、本施策のようなショート動画ベースのプロモーションサイトが増えています。ショート動画を軸にSNSを活用する事例はストーリーを伝えやすいですし、SNS側のアルゴリズムにものっとっているのでインプレッションが上がります。

年末大そうジム | 花王株式会社
年末大そうジム | 花王株式会社

【動画で解説!】年末大そうジム | 花王株式会社

#じゃがりこリズムチャレンジ|カルビー株式会社

#じゃがりこリズムチャレンジ|カルビー株式会社
キャンペーン概要リズム音をダウンロードして、オリジナルの動画を作成しTikTok、X、Instagramに投稿してもらうUGCキャンペーン
インセンティブWEBCM出演&じゃがりこ1ケース(1ケース当たり12個入)選考で30名
使用SNSTikTok、X、Instagram

キャンペーンのポイント

【リズムネタで話題化を図る!】

本キャンペーンはTikTokクリエイターによるお手本動画をベースに、リズムに乗った動画を撮影してもらい、優秀な投稿をした人はWEBCMに出演できるという、動画投稿系では王道の流れになっています。

TikTokerにとって、WEBCMに乗れたとあれば一躍乗ります。それを名刺にフォロワーを増やすことができるのは、インセンティブとしての価値が高いわけです。

しかし、動画を投稿させるというのは、どんなものを撮影するか考え、編集し、それをSNSに公開するという、どう考えてもハードルが高いもの。そこで、じゃがりこリズムはリズムを使うということと、表現方法を30個も提案しています。

【あのリズムでオリジナル動画を作成!】

まずはリズムをダウンロードするわけですが、クセが強いAと、リズムがわかりやすいBがあります。これらを頭に刻み込んで、「じゃがりこからの挑戦」で表現方法を見ていけば動画のイメージも膨らみます。

「じゃがりこからの挑戦」では、TikTokでよくありそうな表現をしっかり打ち出していて、リズムで音楽を作ってもよし、踊ってもよし、自分の芸を乗せてもよし、とTikTokで流行りそうな内容になっています。

TikTokだけだと難しいのか、もっと気軽に投稿ができるXやInstagramなども含めて投稿可能になっています。ここまでお膳立てされていれば、バズとは言わないまでも、投稿数が期待できそうです。

TikTokでUGCキャンペーンは成功例を見たことがないのですが、それでも企画を通せるのは、再生数のある人が投稿して火がついた事例などで説得し、せっかくだからUGCもという流れなのでしょうか。

#じゃがりこリズムチャレンジ|カルビー株式会社
#じゃがりこリズムチャレンジ|カルビー株式会社

【動画で解説!】#じゃがりこリズムチャレンジ|カルビー株式会社