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「クイズ / 謎解き」の仕組みを活用したキャンペーン【最新事例まとめ】 2ページめ

クイズや謎解きコンテンツを活用したキャンペーン事例を紹介します。WEBサイト上のコンテンツだけでなく、X(Twitter)やインスタグラム、動画コンテンツなどを活用したものも解説していきます。

何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA

何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA
キャンペーン概要サイト内に隠されたプレゼントリンクを見つけ、クイズに回答すると参加賞として画像をプレゼント。
インセンティブ抽選で映画グッズやサイン入りコミックスなどの特典が当たる
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【世界観をマーケ施策に!】

KADOKAWAが展開する、「見える子ちゃん」実写映画公開記念「何が見えても完全無視!プレゼントキャンペーン」は、作品のユニークな世界観と連動したインタラクティブな設計により、ユーザーの没入感を高める戦略的な参加型プロモーションです。

本キャンペーンは、映画の主人公・四谷みこの「恐怖を感じながらも見えるものを完全に無視する」という独特の設定を、ユーザーに実体験させるUI/UX設計が特徴です。

特設サイトにアクセスすると、次々とおばけたちが画面上を這うように出現し、ユーザーはそれを「完全無視」してクイズリンクを探す必要があります。このインタラクションは単なる演出にとどまらず、映画のキーメッセージを体感させる導線として非常に機能的です。

クイズに正解すると参加賞として主演キャスト3名の仲良し3ショット画像をプレゼント。加えて、抽選で映画グッズやサイン入りコミックスが当たるなど、ファン心理をくすぐる特典が用意されています。

【面白いから共有したくなる!】

キャンペーン設計として、「プレゼントがあるから参加する」ではなく、「体験が面白いから共有したくなる」のがうまいですね。話題性もありそうで、ストーリーも入ってきやすいのですが、PCで見ていると罠のように無視できないおばけの演出が飛び込んできてストレスは多少あります。

映画コンテンツにありがちな情報の一方通行を避け、ユーザーの「遊び」「発見」「達成感」を促していて、さらに「怖くて面白い、クセになる日常系ホラー」をLPだけで伝えられています。

何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA
何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA

【動画で解説!】何が見えても完全無視 プレゼントキャンペーン | 株式会社KADOKAWA

クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社

クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要対象商品であるクラッツのパッケージ裏面にある二次元コードをスマートフォンで読み取り、特設サイトでサッカーに関するオリジナルクイズに挑戦
インセンティブ5問すべて正解すると限定のオリジナルスマホ壁紙をプレゼント
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【クイズに答えて壁紙ゲット!】

クラッツをスポーツ観戦と相性の良いおつまみとして再定義し、商品購入からエンタメ体験、ブランド接触までを一気通貫で設計したプロモーションです。

対象商品に付属するQRコードから専用サイトへアクセスし、サッカーに関するクイズにチャレンジして全問正解すると、全5種類の限定のスマホ壁紙がその場でもらえます。

クイズ内容は商品ごとに異なるため、複数購入の仕掛けも自然と組み込まれています。

マストバイの枠組みを活かしながら、「クイズに挑戦する楽しさ」と「必ず何かもらえる」という確実な報酬性を、バランス良く両立しています。

参加のハードルも低く、それでいて繰り返し参加したくなる中毒性があるため、短期的な購買促進だけでなく、中長期的なブランドへの親近感の形成にもつながります。

【スポーツ観戦と相性の良いおつまみとして再定義!】

「壁紙」というデジタルインセンティブは、コスト効率が高く、即時性もあるため、景品配送の煩雑さを回避しつつ、ファン向けなのでユーザー満足度を損なわない点もマーケティング的に優秀です。

クラッツを「何気ない夜の楽しみ」から「観戦タイムを彩る主役級スナック」へとポジション変化させることが狙いで、スポーツ観戦の熱量と、ブランド体験を重ねることで、単なる商品理解を超えた感情的ロイヤルティを育成しようとしているのが本施策の肝と言えるでしょう。

クイズという軽いエンタメを取り入れることで、ブランドの親しみやすさを演出しつつ、「クラッツ=ちょっといい観戦時間」というイメージを生活者の中に定着させようとしています。

クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社
クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】クラッツ片手にクイズに挑戦! | 江崎グリコ株式会社

名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社

名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要江崎グリコの対象商品3ブランドのパッケージから参加できる謎解きに答えると壁紙などのデジタルコンテンツが貰えるキャンペーン
インセンティブオリジナル画像、描き起こしスマホ用壁紙、劇場版オリジナルスマホ用壁紙
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【コンプリート欲がリピート施策に!】

劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」と、江崎グリコ「カプリコ」「プリッツ」「神戸ローストショコラ」の3ブランドとのコラボキャンペーン。

3ブランドが「オカシな事件」という括りで、それぞれ別のコンテンツになっており、パッケージに記載された二次元コードやクイズ、パズルを通じてスマホ壁紙やオリジナル画像など、デジタルコンテンツが獲得できるというもの。

「プリッツ」では「楽食べポケット」に差し込むとあみだくじが完成し、そこにあるクイズをQRモードの先にあるページから答えると、全10種類あるオリジナル画像がもらえます。クイズは5つの味に計10種類用意されていて、10クイズ答えるとコンプリートでき、リピート施策になっています。

「カプリコ」も、QRコードからクイズに挑戦し、正解すると描き起こしスマホ用壁紙が13種類の中から当たるというコンプリート欲を後押しするもの。

「神戸ローストショコラ」はパッケージ裏にあるクロスワードをQRコード先のサイトから回答すると、全9種類ある壁紙がもらえます。

【謎解きはコンテンツ幅をもたせることができる!】

「名探偵コナン」ファンという、普段は商品を手に取らない層を獲得するとともに、一度キャンペーンをきっかけに商品を購入した人が、キャンペーン後も商品をリピート購入する習慣を身につけて欲しいという想いが見えてきます。

謎解きというのはクイズを通して商品訴求ができますし、クロスワードやあみだくじなど派生がしやすく、コンテンツ幅をもたせることができるので提案しやすいです。

その謎解き要素を持ったIPである名探偵コナンは、どこの商品とも相性がいいというところも含めて発明ですね。

名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社
名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社

生雪見だいふくはどれ?クイズキャンペーン | 株式会社ロッテ

生雪見だいふくはどれ?クイズキャンペーン | 株式会社ロッテ
キャンペーン概要ハムスターと雪見だいふくの画像が並べられていて、どれが雪見だいふくなのか当てるクイズをして結果をXにシェアするキャンペーン
インセンティブ抽選で100名様に「ロッテのお菓子」詰合せセットをプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【ハムスターで商品特徴を表現!】

「生雪見だいふく」という、アイスの代わりにふわふわのミルククリームを薄いおもちで包んだ生菓子の新商品記念キャンペーン。

WEBサイトの商品情報セクションでは、「生雪見だいふく」の特徴や開発秘話が紹介され、特に新開発の薄いおもちでふわふわのミルククリームを包み込んだ点が強調されています。

キャンペーンでは、「雪見だいふく or ハムスター どれが雪見だいふくクイズ」が実施されていて、ユーザーは公式Xアカウントをフォローし、クイズに参加、正解後にシェア投稿することで、ロッテのお菓子が当たります。

ハムスターのかわいさや「もふもふ感」で、商品の特徴である「できたてのようなやわらかさ」や「新開発のおもちの食感」をユーザーに伝えたいことが分かります。

【どれが生雪見だいふく!?】

クイズは、信号機などを見つける不正アクセス対策の画像クイズ風デザインとなっていて、思わずやってみたくなります。

結果はXにシェアする流れになっていて、OGP画像にてハムスターと生雪見だいふくを見せることにより、参加した人の投稿で見た人にインパクトを与えています。

クイズ形式にすることで、ユーザーはゲーム感覚で参加でき、さらにシェア投稿を促すことで、SNS上での拡散効果も狙えるという寸法です。

生雪見だいふくはどれ?クイズキャンペーン | 株式会社ロッテ
生雪見だいふくはどれ?クイズキャンペーン | 株式会社ロッテ

【動画で解説!】生雪見だいふくはどれ?クイズキャンペーン | 株式会社ロッテ

じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社

じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社
キャンペーン概要X上でジェームス公式アカウントをフォローし、投稿されている問題に答えると応募完了。プレゼントが当たる。
インセンティブお~いお茶 緑茶 600ml×24本(1ケース)お~いお茶くん ぬいぐるみ 1個じぇいもん ぬいぐるみ 1個セットで10名にプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【間違い探しはXのアルゴリズムと相性がいい!】

自動車関連商品を扱うジェームスと、飲料メーカー伊藤園のコラボレーションキャンペーン。両社のマスコットキャラクター「じぇいもん」と「お~いお茶くん」をメインに据えて、かわいらしさや親しみやすさを前面に出しています。

自動車とお茶という一見関係のない商品同士を、「ドライブのお供」というテーマで結びつけていて、長距離ドライブやアウトドアでの利用シーンを創造し、健康や快適なカーライフを提案しています。

キャンペーンはジェームス公式アカウントよりクイズ投稿が出ているので、それにチャレンジするというもの。第一弾は「じぇいもんを探そう」という間違い探しで、キャラクターを探してカンバセーションカードから選ぶ内容です。

投稿に2分以上留まると、おすすめのタイムラインに出やすくなるため、このようなクイズ形式は、Xのアルゴリズム的に非常に効果的です。

ユーザーは正解にたどり着くために、投稿や画像をタップして自然と時間をかけてしまいます。これにより、おすすめのタイムラインに出現される可能性が高くなり、インプレッションが上がってくるという寸法です。

第二弾の間違い探しも難しくすることで投稿を長く見てもらうことができるので、アルゴリズムとの相性が非常にいい内容になっています。

【オリジナルキャラクター達のコラボ!】

ジェームス店頭でのレシート抽選も行っていて、伊藤園の詰め合わせが当たるなど、こちらの企画もタッグとしての絆を深めています。

お~いお茶側でもキャラクター同士で絡んだり、ドライブに行ったりして交流しているのも楽しげですね。

コラボレーションは異業種間の魅力的な組み合わせで、お互い送客しあえるのがいいところです。さらに今回のキャンペーンはキャラクターの親しみやすさを共有できるというのも魅力になっています。

じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社
じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社

【動画で解説!】じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社