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「クイズ / 謎解き」の仕組みを活用したキャンペーン【最新事例まとめ】

クイズや謎解きコンテンツを活用したキャンペーン事例を紹介します。WEBサイト上のコンテンツだけでなく、X(Twitter)やインスタグラム、動画コンテンツなどを活用したものも解説していきます。

名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社

名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要江崎グリコの対象商品3ブランドのパッケージから参加できる謎解きに答えると壁紙などのデジタルコンテンツが貰えるキャンペーン
インセンティブオリジナル画像、描き起こしスマホ用壁紙、劇場版オリジナルスマホ用壁紙
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【コンプリート欲がリピート施策に!】

劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」と、江崎グリコ「カプリコ」「プリッツ」「神戸ローストショコラ」の3ブランドとのコラボキャンペーン。

3ブランドが「オカシな事件」という括りで、それぞれ別のコンテンツになっており、パッケージに記載された二次元コードやクイズ、パズルを通じてスマホ壁紙やオリジナル画像など、デジタルコンテンツが獲得できるというもの。

「プリッツ」では「楽食べポケット」に差し込むとあみだくじが完成し、そこにあるクイズをQRモードの先にあるページから答えると、全10種類あるオリジナル画像がもらえます。クイズは5つの味に計10種類用意されていて、10クイズ答えるとコンプリートでき、リピート施策になっています。

「カプリコ」も、QRコードからクイズに挑戦し、正解すると描き起こしスマホ用壁紙が13種類の中から当たるというコンプリート欲を後押しするもの。

「神戸ローストショコラ」はパッケージ裏にあるクロスワードをQRコード先のサイトから回答すると、全9種類ある壁紙がもらえます。

【謎解きはコンテンツ幅をもたせることができる!】

「名探偵コナン」ファンという、普段は商品を手に取らない層を獲得するとともに、一度キャンペーンをきっかけに商品を購入した人が、キャンペーン後も商品をリピート購入する習慣を身につけて欲しいという想いが見えてきます。

謎解きというのはクイズを通して商品訴求ができますし、クロスワードやあみだくじなど派生がしやすく、コンテンツ幅をもたせることができるので提案しやすいです。

その謎解き要素を持ったIPである名探偵コナンは、どこの商品とも相性がいいというところも含めて発明ですね。

名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社
名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】名探偵コナン オカシな事件を解決せよ!|江崎グリコ株式会社

生雪見だいふくはどれ?クイズキャンペーン | 株式会社ロッテ

生雪見だいふくはどれ?クイズキャンペーン | 株式会社ロッテ
キャンペーン概要ハムスターと雪見だいふくの画像が並べられていて、どれが雪見だいふくなのか当てるクイズをして結果をXにシェアするキャンペーン
インセンティブ抽選で100名様に「ロッテのお菓子」詰合せセットをプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【ハムスターで商品特徴を表現!】

「生雪見だいふく」という、アイスの代わりにふわふわのミルククリームを薄いおもちで包んだ生菓子の新商品記念キャンペーン。

WEBサイトの商品情報セクションでは、「生雪見だいふく」の特徴や開発秘話が紹介され、特に新開発の薄いおもちでふわふわのミルククリームを包み込んだ点が強調されています。

キャンペーンでは、「雪見だいふく or ハムスター どれが雪見だいふくクイズ」が実施されていて、ユーザーは公式Xアカウントをフォローし、クイズに参加、正解後にシェア投稿することで、ロッテのお菓子が当たります。

ハムスターのかわいさや「もふもふ感」で、商品の特徴である「できたてのようなやわらかさ」や「新開発のおもちの食感」をユーザーに伝えたいことが分かります。

【どれが生雪見だいふく!?】

クイズは、信号機などを見つける不正アクセス対策の画像クイズ風デザインとなっていて、思わずやってみたくなります。

結果はXにシェアする流れになっていて、OGP画像にてハムスターと生雪見だいふくを見せることにより、参加した人の投稿で見た人にインパクトを与えています。

クイズ形式にすることで、ユーザーはゲーム感覚で参加でき、さらにシェア投稿を促すことで、SNS上での拡散効果も狙えるという寸法です。

生雪見だいふくはどれ?クイズキャンペーン | 株式会社ロッテ
生雪見だいふくはどれ?クイズキャンペーン | 株式会社ロッテ

【動画で解説!】生雪見だいふくはどれ?クイズキャンペーン | 株式会社ロッテ

じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社

じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社
キャンペーン概要X上でジェームス公式アカウントをフォローし、投稿されている問題に答えると応募完了。プレゼントが当たる。
インセンティブお~いお茶 緑茶 600ml×24本(1ケース)お~いお茶くん ぬいぐるみ 1個じぇいもん ぬいぐるみ 1個セットで10名にプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【間違い探しはXのアルゴリズムと相性がいい!】

自動車関連商品を扱うジェームスと、飲料メーカー伊藤園のコラボレーションキャンペーン。両社のマスコットキャラクター「じぇいもん」と「お~いお茶くん」をメインに据えて、かわいらしさや親しみやすさを前面に出しています。

自動車とお茶という一見関係のない商品同士を、「ドライブのお供」というテーマで結びつけていて、長距離ドライブやアウトドアでの利用シーンを創造し、健康や快適なカーライフを提案しています。

キャンペーンはジェームス公式アカウントよりクイズ投稿が出ているので、それにチャレンジするというもの。第一弾は「じぇいもんを探そう」という間違い探しで、キャラクターを探してカンバセーションカードから選ぶ内容です。

投稿に2分以上留まると、おすすめのタイムラインに出やすくなるため、このようなクイズ形式は、Xのアルゴリズム的に非常に効果的です。

ユーザーは正解にたどり着くために、投稿や画像をタップして自然と時間をかけてしまいます。これにより、おすすめのタイムラインに出現される可能性が高くなり、インプレッションが上がってくるという寸法です。

第二弾の間違い探しも難しくすることで投稿を長く見てもらうことができるので、アルゴリズムとの相性が非常にいい内容になっています。

【オリジナルキャラクター達のコラボ!】

ジェームス店頭でのレシート抽選も行っていて、伊藤園の詰め合わせが当たるなど、こちらの企画もタッグとしての絆を深めています。

お~いお茶側でもキャラクター同士で絡んだり、ドライブに行ったりして交流しているのも楽しげですね。

コラボレーションは異業種間の魅力的な組み合わせで、お互い送客しあえるのがいいところです。さらに今回のキャンペーンはキャラクターの親しみやすさを共有できるというのも魅力になっています。

じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社
じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社

【動画で解説!】じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社

京都で出会いし若き蛇姫|JR東海

京都で出会いし若き蛇姫|JR東海
キャンペーン概要LINEを使用し京都市内の4つの神社にある謎を見つけ出し、謎を解くと次の展開がLINEを通じて案内され、物語が進行するコンテンツ
インセンティブ4つの神社の謎+最後の謎をクリアでオリジナルエコカイロ(巾着付)、新幹線謎+2つ以上の神社の謎のクリアでオリジナルサーモタンブラー(蓋付)をプレゼント
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【神社を巡って謎解き!】

JR東海による、京都を舞台にしたリアル謎解きイベント「京都で出会いし若き蛇姫」は、「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンの一環で開催されています。

上賀茂神社や下鴨神社といった由緒ある神社を巡る、LINEを活用した謎解きコンテンツで、歴史や文化的背景を知りつつ、観光を楽しんでもらうプロモーションです。

呪いで蛇の姿に変えられた姫が、人間の姿に戻るために「霊験あらたかな神社」の試練に挑むというストーリーで、プレイヤーはその相棒として謎解きの旅に巻き込まれるという設定です。

謎解きは京都市内の神社での手掛りがないと前に進めないので、よくできた観光プロモーションコンテンツになっています。

【新幹線の中でも謎解き!】

さらに、東海道新幹線の「推し旅」の仕組みを活用した、新幹線の車内で行なえる謎解きが用意されています。「推し旅」は、いろいろなIPとコラボしているコンテンツで、新幹線の走行速度とGPSによって、車内だけで楽しめるというのを実現しています。

スタンプラリーと違い、謎解きをしながら現地を巡ることで、スマホと現実が連動する仕組みになっています。ストーリーもしっかりしているため、感情移入しやすいのもポイントです。

京都で出会いし若き蛇姫|JR東海
京都で出会いし若き蛇姫|JR東海

【動画で解説!】京都で出会いし若き蛇姫|JR東海

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社
キャンペーン概要Xに投稿された画像の間違いを探して、引用リポストで回答する
インセンティブオリジナルトートバッグとスタンドバッグ10袋を抽選で10名にプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【間違い探しキャンペーン!】

今回のヤマザキビスケット公式アカウントによる、Xで完結する間違い探しキャンペーンは、間違いを見つけ、ハッシュタグをつけて引用リポストすると後日抽選が走るというもの。

Xでのアルゴリズム的に、2分以上留まらせるとおすすめのタイムラインに出やすくなるため、間違い探しは運用コンテンツとして優秀です。

ただ、投稿画像がキャンペーン概要とインセンティブ、元となるイラストが合わさっていて、間違いを探す画像はURLの先にあります。この方法ではXのアルゴリズム対策投稿になっていないため、もったいなく感じます。

【XでURL投稿は要注意!】

アルゴリズム的には、ユーザーがプラットフォーム上でより多くの時間を過ごすことを重視しています。そのためURLを含むツイートは、ユーザーを外部サイトに誘導するため、表示順位が下げられてしまいます。これは昨今、イーロン・マスクの投稿にもあった「リンクはリプライに置くべし」というものですね。

さらにマスク氏は、DogeDesignerがポストした「外部サイトへのリンクをポストすると、潜在的なリーチが制限されるため、投稿は避けるように。代わりに、コンテンツをXに直接アップロードすることを勧める。それでもリンクを含める必要があるなら、ポストのリーチに影響が及ばないよう、リプライにリンクを追加すべし」という投稿をリポストしています。

この2つのマイナスを防ぐためには画像部分をカルーセル形式にして、応募方法とインセンティブを1枚目に、2枚目と3枚目にイラストを入れるだけでインプレッションはかなり変わる気がします。

手弁当でやっているのかと思ったのですが、利用規約には大手SNSマーケ会社が入っているようなので、なぜこの形にしたのか不思議です。

引用リポストによって拡散はしていくのですが、より広く見てもらうためにはアルゴリズムに応じた投稿コンテンツにしてあげないと、Xキャンペーンは伸び悩む傾向にあります。リポストは多いのにインプレッションが少ないという課題が出てくるのは、これが理由です。

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社
フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社

【動画で解説!】フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社