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特徴的な「企画」を取り入れたキャンペーン施策【最新事例まとめ】 29ページめ

X(Twitter)やInstagram、LINEなどのSNSを活用した拡散力の高い企画や、チャレンジ企画・コラボ企画など特徴的なWEBプロモーション施策をご紹介。キャンペーンが成功した要因となるアイデアや手法なども合わせて解説していきます。

ハット首脳会談’24

ハット首脳会談'24
キャンペーン概要イエローハット・ピザハット・リンガーハット・ハトのマークの引越センターの4社会談
インセンティブ各社公式アカウントどれかをフォロー&リポストすると、抽選で10名に「ハット首脳Tシャツ」が当たる
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【まさかのハトが追加!】

毎年8月8日、9日、10日の「ハットの日」に合わせて開催されているハット首脳会談。2019年に、8月10日を「ハット記念日」と称していたイエローハットがピザハットに声をかけ、共同で「ハットの日」を正式な記念日として登録することを計画するも、ピザハットは「小屋」、イエローハットは「帽子」を意味することから、喧嘩別れするという動画が公開されSNSで話題になりました。

その後2020年には正式なコラボとして両社は「ハットの日」として盛り上げつつ、2022年よりリンガーハットを巻き込み、3社の社長が一堂に会した「ハット首脳会談」を開催しているという歴史です。

そして2024年、まさかのハトのマークの引越センターも参加して、ハット+ハト同盟が結成されるというストーリーになっています。

【毎年話題のコラボキャンペーン!】

毎度おなじみハット首脳Tシャツが当たるキャンペーンは、各社の公式Xアカウントのどれかをフォローしリポストするというもの。4社全てのXアカウントでそれぞれリポストすれば、当選確率は4倍になります。また、ハットの日にちなんで810を絡めたキャンペーンも各社で実施されました。

こういった奇抜なコラボキャンペーンを毎年やるというのも珍しいです。毎年話題性も必要になってきますが、コラボキャンペーンは各社のユーザーを送客しあえるというメリットがあり、4社になれば送客も4倍になります。

ハット首脳会談'24
ハット首脳会談'24

【動画で解説!】ハット首脳会談’24

なりきりアスリートメーカー | au

なりきりアスリートメーカー | au
キャンペーン概要自分の好きなオリンピック競技を選び写真をアップロードすると、その競技をやっている姿がAIで生成される
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【日本代表の気分に!】

パリ2024オリンピック日本代表選手団「TEAM JAPAN」を応援する取り組みとして、KDDIがAIで自身の写真をアスリート風に加工するコンテンツを提供しました。コンテンツの内容は、パリ2024オリンピックで行われる全32種目から競技を選び、自分の写真を撮影するとAIがなりきりアスリート画像を生成するというもの。

また、東京と大阪で開催された「TEAM JAPAN」を一緒に応援する参加型イベントでは、「TEAM JAPAN」の裏側に関するイベント限定クイズや、「あなたもTEAM JAPANの一員に!?なりきりアスリートメーカー」を体験できる催しもありました。

【AI画像キャンペーンは提案しやすくなっている!】

生成された画像のダウンロード画面では、SNSシェアやURLコピーも可能です。またXでのハッシュタグ投稿一覧を見ることもできます。コンテンツ内容的にはFacebookやLINEでの投稿が多いように思われます。

Stable DifffusionやDALL-Eを活用したAI画像生成キャンペーンがたくさん出てくることにより、かなり洗練されているイメージです。価格もこなれて、変な画像を生成することも減ってきたので提案しやすくなっています。

なりきりアスリートメーカー | au
なりきりアスリートメーカー | au

【動画で解説!】なりきりアスリートメーカー | au

弱虫ペダルLIMIT BREAK×奄美の船旅 キャンペーン|奄美群島航空・航路運賃軽減協議会/鹿児島県旅客協会

弱虫ペダルLIMIT BREAK×奄美の船旅 キャンペーン|奄美群島航空・航路運賃軽減協議会/鹿児島県旅客協会
キャンペーン概要フェリー船内や島内でのデジタルスタンプを集める観光プロモーション
インセンティブ小野田坂道賞 折り畳み式自転車・コラボアイテム全種セット・声優山下大輝さん直筆サイン色紙 1名
A賞 一等客室ペア往復乗船券・奄美育ちの黒毛和牛詰合せセット 8名
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【コラボ観光プロモーション!】

週刊少年チャンピオンで2008年から連載中で、2024年8月現在90巻まで発売している自転車漫画「弱虫ペダル」と、鹿児島県南部にある奄美諸島のコラボ観光プロモーション。

奄美大島では「奄美大島チャレンジサイクリング」という240キロにわたるロードバイクレースをコロナ前は毎年開催していました。2020〜2022年とコロナで見送りをした後、音沙汰がなくなってしまったのですが、いまでも奄美大島には自転車ロードがあり、そこを巡る人たちがたくさんいるようです。

当プロモーションでは、ロードバイクとフェリーを組み合わせた人にも環境にも優しい旅を提案しています。

【自転車で巡るデジタルスタンプラリー!】

様々なキャンペーンを行っているなか、スタンプラリーはフェリー内と島でのデジタルスタンプを集めるというもの。つまりフェリーで行かない限り参加ができません。参加ハードルは高めですが、島内でのスタンプ集めはロードバイクの目的地としても良く、山の上でも行こうという気になります。

その他、LINEを活用したフェリー船内でのクイズキャンペーンや、弱虫ペダル好き向けのARフォトフレーム、主人公による船内放送、ターミナルにある弱虫ペダル特設コーナーなど、ファン向けコンテンツも抑えてます。

ロードバイクで島を走るというのは憧れますが、東京からではロードバイクを担ぎ、飛行機とフェリーに乗ると考えると億劫になりがち。IPで背中を後押しするのは大切です。

弱虫ペダルLIMIT BREAK×奄美の船旅 キャンペーン|奄美群島航空・航路運賃軽減協議会/鹿児島県旅客協会
弱虫ペダルLIMIT BREAK×奄美の船旅 キャンペーン|奄美群島航空・航路運賃軽減協議会/鹿児島県旅客協会

【動画で解説!】弱虫ペダルLIMIT BREAK×奄美の船旅 キャンペーン|奄美群島航空・航路運賃軽減協議会/鹿児島県旅客協会

しまねサプリプロジェクト2024|島根出身のあの人にしまねを贈ろう!

しまねサプリプロジェクト2024|島根出身のあの人にしまねを贈ろう!
キャンペーン概要LINEにて島根県外に行ってしまった友達にしまねサプリとメッセージを送ると県外の友達へしまねサプリBOXが送られる
インセンティブしまねサプリBOX 6種 計200名分アンケート回答でデジタルギフト1000円分
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【Uターンを推進!】

しまねが足りてない友達にしまねを贈ろうという「しまねサプリプロジェクト」は、島根県外に住んでいる、島根県民の友達に島根特産品を送ることで島根を思い出してもらい、あわよくば島根に帰ってきて欲しい。ということを伝えるというプロジェクトです。

県外に行ってしまった友人で、悩んでいたり辛いことがあったときに発動するとお互いWin-Winなツールになりそうです。久しぶりの郷土特産品は嬉しいでしょう。また、島根にUターンするというのはあくまで「いつか」という仮の話なので、気軽に参加できます。

【ターゲットが限定的!】

ターゲットは島根県に生まれ育ち、今も島根県にいる人。ストーリーも分かりやすく、かなりフォーカスされているデジタルプロモーションです。

LINEの友達に追加をして、県外の方に合意を取り、応募フォームより応募申し込みをした後、友人にもURLを送って登録してもらう流れ。友達紹介キャンペーンと同じスキームになります。

プレゼントは先着200名様に送られます。これが多いのか少ないのかわかりませんが、序盤なら確実に友人に島根特産品を送ることが可能です。

しまねサプリプロジェクト2024|島根出身のあの人にしまねを贈ろう!
しまねサプリプロジェクト2024|島根出身のあの人にしまねを贈ろう!

【動画で解説!】しまねサプリプロジェクト2024|島根出身のあの人にしまねを贈ろう!

カルビー創立75周年 フォトコンテスト|カルビー

カルビー創立75周年 フォトコンテスト|カルビー
キャンペーン概要公式Instagramをフォローし、#カルビーとのおいしい一瞬をつけて写真投稿をしてもらう。各賞は、カルビーグループ国内17拠点ごとに従業員投票を実施し選出。
インセンティブ合計17名の方に、各賞として「カルビーグループ商品詰め合わせ」1セットをお届け。詰め合わせは各拠点の製造商品、ご当地商品を予定。
使用SNSInstagram

キャンペーンのポイント

【創立75年を記念したフォトキャンペーン!】

1949年に広島県で創立したカルビーが、75周年を迎えたことを記念して、Instagramでお客さまの「カルビー商品が食べたくなるひととき」の写真を投稿してもらうフォトコンテストを行っています。

75周年プロジェクトの中の1コンテンツではなく、フォトコンテストのみ開催のようです。大々的な打ち出しではないですが、社員一丸な企画で、各工場・原料調達拠点の従業員投票で各賞を選出したり、入賞インセンティブは各拠点でつくる商品になっています。

それぞれどの商品がどの工場で作られているかもわかり、あまり知られていないカルビーの一面を知ることができます。

各商品では何度もフォトコンテストをやっているのですが、カルビーグループ全体で行うフォトコンテストは今回が初めてだそうです。

【企業の魅力を伝えたい!】

キャンペーンスキームはシンプルで、「#カルビーとのおいしい一瞬」をつけてInstagramに投稿するというもの。カルビー側の思いは伝わってくるものの、ユーザーから見えるインセンティブに魅力を捉えづらく、投稿テーマもふわっとしているので参加モチベーションには至ってないかもしれません。

カルビーグループ内のたくさんの会社との調整や撮影などで大変な分、ユーザーに届きづらくなってしまっている印象です。

75年やってきた会社の魅力を伝えたいという想いが非常に伝わります。周年企画としてユーザーとコミュニケーションを取るのはとてもいいことです。

カルビー創立75周年 フォトコンテスト|カルビー
カルビー創立75周年 フォトコンテスト|カルビー

【動画で解説!】カルビー創立75周年 フォトコンテスト|カルビー