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販売促進につながる「マストバイキャンペーン」【最新事例まとめ】 12ページめ

レシートなどの購買証明やQR・ARを利用した「マストバイキャンペーン」の事例をご紹介。 LINEやX(Twitter)・InstagramといったSNSやWEBサイトで完結しているものから、はがきなどを利用した来店促進に絡めた施策まで、具体的な手法を解説していきます。

ハイチュウ ありがとう50CHEW年キャンペーン|森永製菓株式会社

ハイチュウ ありがとう50CHEW年キャンペーン|森永製菓株式会社
キャンペーン概要対象商品2個を購入したレシートで応募できるマストバイキャンペーンと過去のフレーバーが一挙に集結し投票させる総選挙を開催
インセンティブA賞:ハイチュウ50周年記念 なにわ男子のお祝いプレート:200名様B賞:ハイチュウのモバイルバッテリー:300名様C賞:PayPayポイント2,000円分:500名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【発売50周年を記念!】

ハイチュウ発売50周年を記念したレシートマストバイキャンペーン。インセンティブは、なにわ男子のお祝いプレートや、ハイチュウのモバイルバッテリーなどが設定されています。

特設サイトでは購買キャンペーンを主軸に、なにわ男子のメッセージやヒストリーなど周年コンテンツも公開。最近はスワイプしていく縦型動画のようにムーブさせるLPが流行っていて、本サイトもざっくりとしたヒストリー動画がサクサク見れて楽しい感じが演出されています。

【50年の歴史を振り返る総選挙!】

また、本企画では歴史を感じさせる過去のフレーバーを含めた総選挙も開催。Xで森永製菓公式アカウント​フォロー後「#ハイチュウ総選挙」と「#(好きなフレーバー名)」を付けて​投稿するというものになっています。

50周年コンテンツの認知拡大を担っており、購買キャンペーンに結びつけつつ、懐かしいと感じた人が歴史を知ることができるなど、ブランドロイヤリティを高めることができています。

ブランドの歴史 × ユーザー参加型イベント × SNS拡散 × 販売促進=周年コンテンツといえるでしょう。50年の歴史において、購買キャンペーンを中心に持ってくるあたりが2025年という感じがします。

ハイチュウ ありがとう50CHEW年キャンペーン|森永製菓株式会社
ハイチュウ ありがとう50CHEW年キャンペーン|森永製菓株式会社

【動画で解説!】ハイチュウ ありがとう50CHEW年キャンペーン|森永製菓株式会社

ライオン×クレヨンしんちゃん 1日3回歯みがき習慣キャンペーン|ライオン株式会社

ライオン×クレヨンしんちゃん 1日3回歯みがき習慣キャンペーン|ライオン株式会社
キャンペーン概要一定額以上の対象商品を購入したレシートをフォームにアップロードするマストバイキャンペーン
インセンティブ選べるデジタルポイント3,000円分 1000名10,000円分 150名
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【1日3回の歯磨きを推進!】

ライオン株式会社が提供する診断コンテンツ「オーラルアイテムナビ」は、簡単な質問に答えることで自身の性格タイプを知り、それに合った歯磨きアイテムのアドバイスを受けることができるというもの。2025年2月3日より「クレヨンしんちゃん」とタイアップし、より親しみやすい内容となりました。

今回は1日3回の歯みがき習慣を定着させるべく、タイアップに合わせてキャンペーンを実施。対象商品を合計300円(税込)以上、または800円(税込)以上購入したレシートを応募フォームに画像アップロードするレシートマストバイの内容となっています。

また、指定のハミガキ粉を購入すると当選確率が5倍となるなど、高価格帯のプレミアム商品を買わせたい流れも作れています。効果を実感できれば継続的な利用につなげやすい商品群ということなのでしょう。

【Xで認知拡大に繋げる!】

レシートマストバイなどの購買キャンペーンは、購買されていてもキャンペーンの存在が知られず、応募が少ないといった課題がよく発生します。今回は、Xを活用することでうまく認知拡大を行っているようです。

Xキャンペーンは、「#しんちゃんと一緒に3回歯みがきキャンペーン」がついた対象投稿のカンバセーションボタンから質問に回答すると、抽選で限定グッズが当たるというもの。

質問は「朝磨き編」「昼磨き編」「夜磨き編」があり、3つ全てに参加するとレシートマストバイの当選確率が3倍になるという形でブリッジを果たしています。高価格帯のプレミアム商品購入と合わせれば、15倍の当選確率となるので参加意欲が湧きます。

「楽しみながら歯みがきの習慣を変えよう!」というメッセージを発信しつつ、ユーザーには 「3回歯みがきを続ける」「プレミアム商品を試す」「ライオンブランドへの好感度を高める」 という行動変容を促しています。

ライオン×クレヨンしんちゃん 1日3回歯みがき習慣キャンペーン|ライオン株式会社
ライオン×クレヨンしんちゃん 1日3回歯みがき習慣キャンペーン|ライオン株式会社

【動画で解説!】ライオン×クレヨンしんちゃん 1日3回歯みがき習慣キャンペーン|ライオン株式会社

かどやの太白ごま油×シナモロールお菓子作り大作戦!!キャンペーン | かどや製油株式会社

かどやの太白ごま油×シナモロールお菓子作り大作戦!!キャンペーン | かどや製油株式会社
キャンペーン概要LINEを活用したレシートマストバイとXでのフォローリポストキャンペーン
インセンティブシナモロール コラボグッズ
使用SNSLINE、X

キャンペーンのポイント

【お菓子作りに「ごま油」を提案!】

かどや製油と、サンリオの人気キャラクター「シナモロール」のコラボキャンペーン。

バレンタイン商戦に向けて「ごま油」をお菓子つくりに使おうという、新たなごま油利用シーンを作っています。

サンリオキャラクターは固定ファンが多く、特に若い女性や子育て世代に訴求力があります。そこに対して、お菓子作りや日常の料理で「太白ごま油」を使うという「ヘルシーでおいしいお菓子作りにピッタリ」というポジショニングを作りたいということなのでしょう。

ごま油というと中華料理感がありますが、ごま特有の香りやクセがない「太白ごま油」なら、というところを強めてます。

【本数分レシートを送信が必要!】

キャンペーンの仕組みはレシートマストバイで、LINEのキャンペーンバナーからトークルームにレシート画像をおくる形ですが、珍しいのが一度の会計で複数本買った場合、その本数分レシートを送信が必要なことです。

OCRなどをかけている場合、通常は商品名と数量をスキャンして自動的に何本買ったか取得し、本数分抽選券を得るようになります。

ごま油を一気に複数本買うというシーンは少ないからでしょうか、こちらは5本買ったら同じレシートを5回送ることになります。

そのほか、マストバイキャンペーンで課題になりがちなキャンペーン自体の認知が弱いという部分を補うべく、Xでのフォローリポストキャンペーンを行っています。

バレンタインに「ごま油」をぶつけてくるというのが話題性を呼びそうです。人気キャラクターとのコラボでブランドイメージを向上させつつ、新たなユーザーに太白ごま油の利用を促進させるという流れができています。

かどやの太白ごま油×シナモロールお菓子作り大作戦!!キャンペーン | かどや製油株式会社
かどやの太白ごま油×シナモロールお菓子作り大作戦!!キャンペーン | かどや製油株式会社

【動画で解説!】かどやの太白ごま油×シナモロールお菓子作り大作戦!!キャンペーン | かどや製油株式会社

長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン

長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン
キャンペーン概要購入した長崎いちごと、その購入時のレシートを一緒に撮影してLINEで応募するキャンペーン
インセンティブ3パックコース:長崎和牛コース 合計40名様1パックコース:毎月変わる ゆめずきんちゃん&こいずきんちゃんグッズコース 合計60名様
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【いちごとレシートを撮影して応募!】

「ゆめのか」や「恋みのり」など、JA全農ながさき系統の長崎いちごを購入したレシートと、購入したいちごを一緒に撮影するというマストバイキャンペーン。

今回のような生鮮食品は、レシートに「いちご」としか書かれないケースが多く、レシートマストバイキャンペーンでOCRをかけてチェックするのが難しいという課題があります。

レシートの「いちご」だけでは、どこ産のいちごを買ったのか分からないということです。

逆にいちごの写真だけとなると、購入せずに店舗で写真だけ撮影することができてしまいます。双方解決するため、対象商品とレシートを一緒に撮影させちゃおうというソリューションです。

応募は3パックと1パックのコースがあり、どちらも購入品とレシートを1枚の写真におさめて送るというもの。レシートと他のものが一緒に写っているとOCRがききづらくなるし、ましてや3パックと一緒に取ったらレシートが小さくなるので、OCRで自動化などはやってなさそうです。

【賞品で地域PRも!】

LINE側を見ていくと、Messaging APIを活用したオールドスクールなレシートキャンペーン。コース選択し写真をメッセージに送り応募完了ボタンを送ると応募できます。基本的に写真をすべて受け付け、キャンペーン終了後に抽選し、目視確認を行うのだと思います。

Messaging APIは1000通までは無料ですが、それ以上増えると費用が発生します。キャンペーン参加でのメッセージ増加は嬉しい悲鳴になりますが、いたずらなどの懸念や、大量のメッセージになると結構なコストになるので、最近はLIFF形式が一般的です。

また、お年を召した方などに、普段のLINE使いとほぼ同じ形でキャンペーンが進行してわかりやすい、というメリットはあります。

長崎いちごだけでなく、「長崎和牛」などの地元商品が賞品に含まれることで、地域全体のプロモーションにつなげてます。LINEは友達につなげた後の運用が、送信に応じてお金がかかる分効果があるので、そこも見据えて提案していきたいですね。

長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン
長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン

【動画で解説!】長崎いちごを買って、撮って、当てよう!長崎のステキなモノが貰えるキャンペーン

#甘酒違いが分かる人キャンペーン|森永製菓株式会社

#甘酒違いが分かる人キャンペーン|森永製菓株式会社
キャンペーン概要森永甘酒を1点以上購入し、レシートの画像を応募フォームから送信すると応募完了。4人のプロの感想から共感したものを選びXにシェアすると、当選確率2倍になる。
インセンティブ抽選で100名様に「至福の甘酒」が当たる
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【プロが語ることによる説得力!】

茶道家、和菓子作家、落語家、バリスタの、異なる分野のプロフェッショナル4名が、それぞれの専門性から「甘酒」の魅力を評価するといった内容で、キャンペーンを展開しています。

茶道家の繊細な味覚、和菓子作家の甘味のバランス感覚、落語家の親しみやすさと語り、バリスタの香りや風味への鋭い視点により、伝統的な飲み物「甘酒」が多面的に語られ、ただの商品説明ではなく、一つの文化的ストーリーが作られています。

このストーリーによって茶の席での楽しみ方、和菓子との相性、落語の背景にある庶民文化とのつながり、そしてコーヒー文化との意外な調和など、「甘酒」を新たな視点で再発見させることで、話題化を目指しています。

【至福の甘酒が当たる!】

ストーリーに加え、「至福の甘酒」というインセンティブでキャンペーンにブリッジし、レシートマストバイ形式で購買につなげてます。さらに応募後、4人のプロの感想の中から共感したものを選びXに投稿すると、当選確率が2倍となります。

応募フォームのURLをみるとASPのフォーム機能を使っているようなので、OCRやX収集はなさそうです。キャンペーン終了後目視で拾い上げる、安価なものに仕上げています。

「おいしい」「美味しさが違う」と言うのは簡単ですが、どのプロの感想に共感するかを糸口に、プロの視点から再定義し、単なる「飲み物」ではなく「体験」として訴求しています。

#甘酒違いが分かる人キャンペーン|森永製菓株式会社
#甘酒違いが分かる人キャンペーン|森永製菓株式会社

【動画で解説!】#甘酒違いが分かる人キャンペーン|森永製菓株式会社