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大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 8ページめ

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治

ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治
キャンペーン概要TikTokアプリを使用したARで対象商品を写すとアイドルグループが踊りだし、撮影した動画をTikTokにアップするUGCキャンペーン
インセンティブなし
使用SNSTikTok

キャンペーンのポイント

【FRUITS ZIPPERとコラボ!】

アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」とコラボした、明治のバレンタイン商戦向け企画として、対象商品にTikTokカメラをかざすとメンバーが登場するARコンテンツを提供しています。

2025年1月14日より、Sparkを活用してサードパーティが作成したARエフェクト・ツールおよびコンテンツの利用が、Facebook、Instagram、MessengerなどMetaサービスから一切利用できなくなりました。今後はWebARかTikTokでのARが増えていくでしょう。

従来バレンタインは女性が男性にチョコを贈るイベントでしたが、本企画では「推し活」とバレンタインを組み合わせて「推しチョコ」とし、形に捕らわれない自由な発想で「推し」と一緒にバレンタインを楽しむシーンを創出しています。

【推しメンバーがARで登場!】

ARカメラでは対象商品ごとに違うメンバーが登場するので、推し目的で商品を買わせることができます。推しが複数人いる場合は、商品を横断させることができ、普段食べない商品も手に取ってもらえます。

TikTokなど動画のUGCは、構成を考え動画を撮り、編集して全世界へ晒すというハードルが高いものですが、こちらはARを発動させてアイドルで映像を作るという形なので、投稿ハードルを低くすることができています。またSNSで「#推しチョコ」を投稿することで、同じ推しを応援しているファン同士の交流が生まれ、ファンダムの一体感を作り出しています。

バレンタインデーというカルチャーが時代錯誤にならないようにコントロールしているのが伝わってきます。若い世代もイベントはたくさんあったほうが楽しいので、盛り上げていきたいですね。

ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治
ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治

【動画で解説!】ARで推しチョコバレンタイン|株式会社 明治

推しカラーハートバッグ投稿キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社

推しカラーハートバッグ投稿キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社
キャンペーン概要購入したバッグ、リンドール、自分の“推し”を一緒に撮影し、ハッシュタグ「#リンツ推しカラーハートバッグ」を付けてInstagramまたはXに投稿
インセンティブリンドールバッグ6個入 20名
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【推しカラーバックと自分の”推し”を一緒に撮影!】

リンツの全10色のハート型バッグ「推しカラーハートバッグ」の発売を記念したマストバイキャンペーン。リンツの店舗で「推しカラーハートバッグ」とリンドールを購入して、自分の推しと一緒に撮影し、「#リンツ推しカラーハートバッグ」を付けてSNSに投稿するというもの。

購買証明に商品写真というのは弱く、コンビニなどで買える商品は、店頭で買わずとも写真が取れてしまうネガティブ要素がありますが、「推しカラーハートバッグ」はリンツでしか売っていなく、写真を投稿したくなるような商品で、企画との相性が良いです。

【推しカラー投票も!】

推しカラー投票も行っていて、全10色という印象を強く押し出しています。1位のカラーに投票した人から、抽選でリンドール6個入りが当たるという内容です。

せっかくなら、1位になった「推しカラーハートバッグ」が当たるとすれば、欲しいカラーに投票されて、人気カラーのアンケートも獲得できるとも思いますが、特別感が減ってしまうというのもわかります。

投票方法は、それぞれのカラーのハッシュタグをX、もしくはInstagramの投稿に対してコメントをするというもの。LPではタップ1回でハッシュタグがコピーできて投票しやすいのですが、Instagram単体で見ると丁寧に説明があるものの、画像でしかハッシュタグがないため、参加ハードルが多少高くなっています。本文中にコピペ用のハッシュタグを並べてもよかったかもしれません。

好きなカラーを応援する楽しさに加え、SNS投稿を通じたブランドの認知拡大、店舗での購買促進を効果的に組み合わせています。さすがリンツ、バレンタインは気合が入ってます。

推しカラーハートバッグ投稿キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社
推しカラーハートバッグ投稿キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社

【動画で解説!】推しカラーハートバッグ投稿キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社

#ご褒美リンツ診断投稿キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社

#ご褒美リンツ診断投稿キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社
キャンペーン概要ご褒美時間とおすすめのリンドールを診断し、結果に応じたリンドールの試食クーポンをプレゼント
インセンティブ試食クーポンリンドールバッグ6個入 30名Yogibo Max Premium 1名星野リゾート宿泊券50,000円 1名
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【クーポンがもらえる!】

リンドールがバレンタイン商戦へ向けた診断コンテンツを公開しています。あなたにぴったりのご褒美時間と、おすすめのリンドールを診断してくれるというもので、結果画面から、おすすめのリンドールを試食できるクーポンがもらえます。

クーポンはアプリが無いと使えないため、アプリをダウンロードしてもらう施策になっています。さらに、クーポンを利用するには店頭でスタッフに見せる必要があるので、来店施策にもなっている一石二鳥の企画です。

また「#ご褒美リンツ診断」をつけて、診断結果をXに投稿すると、リンドール6個入りが当たるUGCキャンペーンも行っています。

【アプリインストールや来店施策も!】

Instagramでもキャンペーンを実施しています。こちらはあなたの「ご褒美時間」をシェアすると、ご褒美時間を楽しめるインセンティブがあたるというもの。

Instagramなので写真を投稿する必要があるわけですが、その部分への言及はなく、自由なお題となっています。若干ハードルが上がりそうですが、さすが人気のリンツ、たくさんの投稿がなされています。

レコメンド診断コンテンツの良いところは、診断を通じて一人ひとりのユーザーに最適な商品やサービスを提案することで、特別感を演出することが出来ることです。さらに本企画は、アプリをインストールさせたり、来店動機を作ったりと、非常に良くできています。

#ご褒美リンツ診断投稿キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社
#ご褒美リンツ診断投稿キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社

【動画で解説!】#ご褒美リンツ診断投稿キャンペーン | リンツ&シュプルングリージャパン株式会社

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 | 伊藤園新俳句大賞実行委員会

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 | 伊藤園新俳句大賞実行委員会
キャンペーン概要地元の魅力を30秒以内の縦型動画と俳句で表現し、Instagramに投稿する
インセンティブえらべるPay30,000円分、「お~いお茶」1ケース 5名
使用SNSInstagram

キャンペーンのポイント

【応募作品数日本一のコンテンツ!】

今回で36回目の伊藤園が主催する「お~いお茶新俳句大賞」は、1989年に開始された創作俳句コンテストで、応募作品数日本一を誇る長きコンテンツです。

「新俳句」は、季語をいれる、文語体である、という俳句のルールは取っ払い、基本的には五・七・五のリズムを守りますが、多少の字余りや字足らずも許容されるという自由さが特徴。それを川柳というのではと思ってしまいますが、そんな新しいカルチャーをつくったのがこのキャンペーンです。

【俳句に縦型動画をミックス!】

動画と俳句を組み合わせた「動画俳句の部」も開催していて、さらなる新しいカルチャーを生み出しています。地元の魅力を30秒以内の縦型動画と俳句で表現し、Instagramに「#動画俳句の部」をつけて投稿するというもの。

映像だけでなく、音楽やナレーションも加えられますし、テキスト読み上げもDMMのにじボイスなどクオリティの高いものが出ていますので、作った新俳句を読み上げてもらう動画なども作れます。

ただ、動画を作ってもらうというのはユーザーにとってハードルが高いので、かなりチャレンジングな企画となっている印象です。フォームに入力すると動画が自動で生成されるなど、ハードルを下げてあげるともっと伸びるのではないでしょうか。

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 | 伊藤園新俳句大賞実行委員会
伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 | 伊藤園新俳句大賞実行委員会

【動画で解説!】伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 | 伊藤園新俳句大賞実行委員会

じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社

じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社
キャンペーン概要X上でジェームス公式アカウントをフォローし、投稿されている問題に答えると応募完了。プレゼントが当たる。
インセンティブお~いお茶 緑茶 600ml×24本(1ケース)お~いお茶くん ぬいぐるみ 1個じぇいもん ぬいぐるみ 1個セットで10名にプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【間違い探しはXのアルゴリズムと相性がいい!】

自動車関連商品を扱うジェームスと、飲料メーカー伊藤園のコラボレーションキャンペーン。両社のマスコットキャラクター「じぇいもん」と「お~いお茶くん」をメインに据えて、かわいらしさや親しみやすさを前面に出しています。

自動車とお茶という一見関係のない商品同士を、「ドライブのお供」というテーマで結びつけていて、長距離ドライブやアウトドアでの利用シーンを創造し、健康や快適なカーライフを提案しています。

キャンペーンはジェームス公式アカウントよりクイズ投稿が出ているので、それにチャレンジするというもの。第一弾は「じぇいもんを探そう」という間違い探しで、キャラクターを探してカンバセーションカードから選ぶ内容です。

投稿に2分以上留まると、おすすめのタイムラインに出やすくなるため、このようなクイズ形式は、Xのアルゴリズム的に非常に効果的です。

ユーザーは正解にたどり着くために、投稿や画像をタップして自然と時間をかけてしまいます。これにより、おすすめのタイムラインに出現される可能性が高くなり、インプレッションが上がってくるという寸法です。

第二弾の間違い探しも難しくすることで投稿を長く見てもらうことができるので、アルゴリズムとの相性が非常にいい内容になっています。

【オリジナルキャラクター達のコラボ!】

ジェームス店頭でのレシート抽選も行っていて、伊藤園の詰め合わせが当たるなど、こちらの企画もタッグとしての絆を深めています。

お~いお茶側でもキャラクター同士で絡んだり、ドライブに行ったりして交流しているのも楽しげですね。

コラボレーションは異業種間の魅力的な組み合わせで、お互い送客しあえるのがいいところです。さらに今回のキャンペーンはキャラクターの親しみやすさを共有できるというのも魅力になっています。

じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社
じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社

【動画で解説!】じぇいもんとお~いお茶くんからの挑戦状 | トヨタモビリティパーツ株式会社