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「エンターテイメント(エンタメ)」業界の特徴的なキャンペーン【最新事例まとめ】

映画やゲーム、ドラマ、舞台などエンターテイメント(エンタメ)業界に関連する特徴的なキャンペーン事例をご紹介。効的な手法やアイデアなど成功要因もあわせて解説いたします。

#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社

#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
キャンペーン概要映画の期待・感想等を #情報をお持ちの方はご連絡ください をつけてSNSに投稿。
インセンティブキャストサイン入り劇場ポスター 2名様背筋先生サイン入り原作単行本 2名様⚫︎⚫︎登山グッズ詰め合わせ 1名様お祓いステッカー 34名様
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【世界観で感想投稿を促す!】

ワーナー・ブラザースが手掛ける映画「近畿地方のある場所について」の公開に合わせて、「目撃者募集」と銘打ったキャンペーンを展開しています。映画を観て、指定のハッシュタグをつけて感想投稿する形式ですが、映画を観た観客を「目撃者」として位置づけ、その「証言」をSNS上で募集するという、非常にうまい仕掛けになっています。

「感想を投稿してください」とお願いするのではなく、「あなたが見たものを証言してください」と呼びかけることで、ユーザーの心理をくすぐっていて、観客はただの「鑑賞者」から、物語の世界の謎に関わる「当事者」へと意識が変化していき「宣伝に協力してあげている」という感覚ではなく、「この恐怖体験を共有したい」「自分も謎解きの一員になりたい」という自発的な気持ちを促しています。

【やらされてる感のないUGC!】

キャンペーンサイトは、いつも見ているXのタイムライン風なのですが、表示されているUGCが文字化けしているエフェクトが面白く、怖さや気になる感が得られています。

エフェクトが掛かってはいますが、実際にXに投稿されているUGCで、ちゃんとリンクされています。収集した中で面白そうなものをエフェクト付きで表示させるようプログラムが組んであるのでしょう。

「やらされてる感」のないUGCを生み出させる方法として優れています。

ホラー映画というジャンルが持つ「怖さを誰かに話したくなる」という特性と、「目撃者」というコンセプトが見事に合致しており、当事者感を出す設計になっています。

#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社

【動画で解説!】#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社

新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
キャンペーン概要公式サイトで〈初級・中級・上級・超級〉のいずれかに挑戦しクイズに回答し、点数が表示された結果画面をXでシェアすると応募完了
インセンティブLEGO® Jurassic World™リトルイーティー、ベイビードロレス(アクイロプス)、ティタノサウルスカオス セット 1名アニア ジュラシック・ワールド 決めろ!ダイノアタック 1名メタルワッペン付ヴィーガンレザーダッフルバッグ 2名キッズ用Tシャツ 15名福井県立恐竜博物館年間パスポート 15名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【検定の難易度が選べる!】

1993年のジュラシック・パークから22年後の世界で、恐竜テーマパーク「ジュラシック・ワールド」がついに一般開園し、またもパニックになるという、スピルバーグ的な驚きと恐怖へのオマージュを残しつつ、現代的テンポとスケールで90年代のノスタルジーと最新CGの怪獣プロレスを両立させている映画「ジュラシック・ワールド」のプロモーションです。

映画公開に先がけて登場した「新ジュラシック検定キャンペーン2025」は、初級から鬼ムズ超級まで4段階のクイズに挑戦し、結果画面をXでシェアすると豪華賞品が当たるという、ジュラシック・パーク世代も取り込んでいます。

恐竜研究家・恐竜くん監修のトリビアが盛り込まれた問題は、ライト層にもコアファンにも歯ごたえ十分で、点数を公開すればするほど「恐竜博士」称号を誇示できる設計となっています。

【ライト層もコアファンも!】

インセンティブもLEGO・タカラトミー・福井県立恐竜博物館など、恐竜好きに響くブランドの賞品で、映画の世界観を体験させています。夏休み期間に合わせて7月18日〜8月31日と長めに設定されており、親子の自由研究ネタやコレクター心をしっかりキャッチ。

さらに「各レベルを別ポストすると当選確率アップ」というルールがリピート挑戦を誘発し、映画情報の継続リーチへと導いています。

最難関レベルの実装により、シリーズマニアほど繰り返し挑戦させ、1ユーザーあたりの接触回数を最大化し、公式Xフォロワーを刈り取りにいっています。

新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

【動画で解説!】新ジュラシック検定キャンペーン2025|映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

「クレヨンしんちゃん オラのすごろく大作戦」事前登録キャンペーン

「クレヨンしんちゃん オラのすごろく大作戦」事前登録キャンペーン
キャンペーン概要「アナタに似ている『クレヨンしんちゃん』キャラは?キャラクター診断キャンペーン」ほか、公式LINE上で3つの企画を同時開催
インセンティブ壁紙などのデジタル特典
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【ゲームローンチをLINEで盛り上げる!】

スマホゲーム「クレヨンしんちゃん オラのすごろく大作戦」の事前登録キャンペーンは、Xはもちろん、LINEに力を入れていて「アナタに似ているクレヨンしんちゃんキャラは?キャラクター診断キャンペーン」や「毎月1回の運試し!その場で当たるLINEキャンペーン」などを行っています。どちらもLINE友達登録はマストです。

診断は30秒で終わる2択の質問に答えるだけで、自分に似ているクレヨンしんちゃんキャラクターを全8種類診断できます。

本キャンペーンのように、ゲーム系プロモーションの事前登録キャンペーンでLINEに重きをおいているのは珍しく、日本の主要スマホゲームは、ほぼ例外なく公式Xを運用し、イベント日程やガチャ更新を即時告知していて、やはりプロモーションにおいても主戦場かなと思います。

Xについで多いのがTikTokで、インストール単価が他媒体より最大55%低いという事例があったり、ローンチ期のユーザー獲得に使われたり、ショート動画でゲーム内容を見せられたり、そのショート動画を他の広告に使いまわしたりできます。

その点LINEはPUSH通知で確実に再訪を呼び込めるので、友だち獲得→リリース時に一斉通知でインストールと言う流れは作りやすい。ただ送信にお金がかかるので敬遠されているという印象です。

【ターゲットに応じたプラットフォーム選びは大事!】

誰でも知っているIP「クレヨンしんちゃん」を、診断というライトコンテンツで体験させ、ゲーム未経験層にも「とりあえず触ってみよう」と思わせる導線を用意しています。

本インスタントウィンもシンプルに友だち追加させることができています。

友だち数に応じて、達成報酬でゲーム内アイテムもプレゼントされるので、ゲームがローンチされたときにブーストがかかりますね。

IPがクレヨンしんちゃんというところもあり、家族での参加もあるので、XやTikTokよりもLINEというプラットフォームに重視しているのでしょう。

ターゲットに応じたプラットフォーム選びは大事です。

「クレヨンしんちゃん オラのすごろく大作戦」事前登録キャンペーン
「クレヨンしんちゃん オラのすごろく大作戦」事前登録キャンペーン

【動画で解説!】「クレヨンしんちゃん オラのすごろく大作戦」事前登録キャンペーン

映画『ドールハウス』#日本全国ドールハウスCP|東宝株式会社

映画『ドールハウス』#日本全国ドールハウスCP|東宝株式会社
キャンペーン概要「アヤちゃん人形AR」を起動して好きな場所で撮影、または映画館のスタンディ・ポスター等を撮影しXまたはInstagramに投稿
インセンティブミニアヤちゃんフィギュア(非売品) 1名様映画「ドールハウス」ポスター(非売品) 5名様映画「ドールハウス」ノベライズ本 3名様映画「ドールハウス」コミカライズ本 3名様映画「ドールハウス」エコバッグ(非売品) 5名様アヤちゃん人形アクスタ(非売品) 1名様長澤まさみさん撮り下ろしアヤちゃん人形のポロライド写真 3名様
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【恐怖×かわいい!?】

5歳の娘・芽衣を事故で失った佳恵は、骨董市で亡き娘そっくりの人形を購入し、心の拠り所にする。やがて第二子・真衣が生まれ家族が再び笑顔を取り戻したかに見えた矢先、人形がまるで意思を持つかのように一家の日常へ介入し、手放しても必ず戻ってくる…というストーリーのホラー映画「ドールハウス」が、オカルト人形「アヤちゃん」をあえてARコンテンツにして公開しています。

【ホラー×遊びのギャップで話題化!】

キャンペーンは映画公式X、またはInstagramをフォローし、「#日本全国ドールハウスCP」を付けてAR写真や映画館スタンディの写真を投稿するとプレゼントが当たるというもの。

ユーザー生成コンテンツとして、怖いキャラクターをあえて面白くしてみた、もしくは怖い画像が取れた、など投稿したくなる内容になっています。

公開前の興味喚起から鑑賞後の共有ができ、ホラー好きはもちろん聖地巡礼系インスタグラマーまで幅広く巻き込める好例です。投稿ロケーションやテキストを分析すれば、次回配給やスピンオフ施策の示唆データも取得可能じゃないでしょうか。

映画プロモーションでのAR使用は結構ありますが、ホラーで遊びを入れるのはギャップになり話題化に繋がります。

映画『ドールハウス』#日本全国ドールハウスCP|東宝株式会社
映画『ドールハウス』#日本全国ドールハウスCP|東宝株式会社

【動画で解説!】映画『ドールハウス』#日本全国ドールハウスCP|東宝株式会社

女子最強 VS 泣き虫王子 キャンペーン|BOAT RACE振興会

女子最強 VS 泣き虫王子 キャンペーン|BOAT RACE振興会
キャンペーン概要CM第7話を観て分かるクイズ「女子最強ノリコのライバルは誰?」にX、Instagram、LINEにて回答し参加
インセンティブX:Amazonギフトカード10,000円分×40名様Instagram:ホームプロジェクター Aladdin X2 Light+カミオアクリルスタンド×3名様LINE:Amazonギフトカード5,000円分×80名様
使用SNSX、Instagram、LINE

キャンペーンのポイント

【SNS横断キャンペーン!】

「女子レーサー最強ノリコ」と 「泣き虫王子カミオ」の因縁バトルが描かれたCM第7話の公開を祝い、クイズキャンペーンが実施されました。

X、Instagram、LINEの同時開催で、参加方法はCMを視聴して「ノリコのライバルは誰?」の問いに答え、それぞれのプラットフォームで丁寧に答えさせるようになっています。

Xでは、公式アカウントをフォローして該当ポストから回答ツイートをするとAmazonギフトカード1万円分が抽選で40名に当たります。さらに、「いいね」を押すだけのWチャンスで5,000円分が40名に当たるお金配り的な内容です。

Instagramでは、告知投稿に「いいね」を付けると応募完了で、 Aladdin X2 Light ホームプロジェクター&カミオのアクリルスタンドが3名に当たります。コメントで回答を残すと、Wチャンスで「カミオ」または「ノリコ」のサイン入りチェキとアクリルスタンドが5名に当たるファン向けの内容になっています。

LINEでは、友だち追加をしてトーク内で回答すると、Amazonギフトカード5,000円分が80名に当たるというもの。こちらもお金配り的な内容です。

それぞれのプラットフォームで参加者が異なる感じが伝わってきます。

【プラットフォーム別インセンティブが参考になる!】

現在第7話のこのキャンペーンは、第1話から継続して実施されていて、2025年頭から毎月CMが公開されるたびに、同様のスキームで行われています。

すでに7回目ということもあり、このインセンティブの違いが参加者に影響があることが分かった上で続けているはずです。各種プラットフォームのインセンティブはこれが最適解なのでしょう。

公開翌週から約1週間の短期決戦を毎月繰り返すことで、視聴喚起→SNS拡散→テレボート誘導の三段跳びを積み重ねてきた、勝ちパターンというわけです。

女子最強 VS 泣き虫王子 キャンペーン|BOAT RACE振興会
女子最強 VS 泣き虫王子 キャンペーン|BOAT RACE振興会

【動画で解説!】女子最強 VS 泣き虫王子 キャンペーン|BOAT RACE振興会