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「エンターテイメント(エンタメ)」業界の特徴的なキャンペーン【最新事例まとめ】

映画やゲーム、ドラマ、舞台などエンターテイメント(エンタメ)業界に関連する特徴的なキャンペーン事例をご紹介。効的な手法やアイデアなど成功要因もあわせて解説いたします。

映画『トロン:アレス』公開キャンペーン

映画『トロン:アレス』公開キャンペーン

キャンペーン概要映画の公開を記念した、AI侵食プロモーション
インセンティブ体験した感想をX/Twitter上にポストして応募た方の中から30名様にオリジナルグッズなどをプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【体験型プロモーション!】

「トロン:アレス」は、デジタル世界(グリッド)から現実世界へ送り込まれた超高度AIプログラム「アレス」をめぐる、シリーズ第3作のSFアクション映画です。1982年「トロン」から2010年「トロン:レガシー」に続く新章で、人間とAIが初めて対面する事態が描かれます。

そんな「トロン」のデジタルプロモーションとして、キャンペーン投稿の選択肢から映画館で「トロン:アレス」を体験した感想を選んでポスト、または予告を観ての期待コメントや本編の感想をハッシュタグ付きでポストするという定番のXキャンペーンを行っています。

【XをAIが侵食!?】

また、XがAIに侵食される風のプロモーションも行っています。

XのインターフェイスがAIによって変更されてしまうというもので、「現実世界がトロンのAIによって侵食されました」という言葉とともに、PVをそのまま見せるというもの。

ただ動画を流すよりも、こういったサイトでの見せ方をすると最後まで見てしまいます。

現実世界が侵食されるという作品性に合わせ「XがAIに侵食」と、どうなってしまうのか分からない煽りで見せて、自然発生的なUGCを期待しています。

映画『トロン:アレス』公開キャンペーン
映画『トロン:アレス』公開キャンペーン

【動画で解説!】映画『トロン:アレス』公開キャンペーン

『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』ムビチケ前売券購入者クイズキャンペーン|アスミック・エース株式会社

『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』ムビチケ前売券購入者クイズキャンペーン|アスミック・エース株式会社
キャンペーン概要作品の“公式サイトをすみずみまで見る”と解ける5問のクイズに全問正解すると応募フォームに到達できるキャンペーン
インセンティブ映画すみっコぐらし空の王国とふたりのコ チェキ 3名様大きな画面で世界が広がる!すみっコスマホワイドプレミアムセット 3名様ストーリーブック 5名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【ムビチケ連動クイズキャンペーン!】

公式サイトをすみずみまで読むと解ける5問のクイズに全問正解すると、応募フォームが開き、抽選でオリジナルグッズが当たるというサイト回遊施策です。

何度でも解き直しOKなので、親子で「ここヒント出てた!」とサイト探検しながら見ていくことを想定しているのでしょう。

ムビチケ1つの購入番号で応募となっていて、チケットひもづけ設計です。インセンティブは、A賞に映画すみっコチェキ(3名)、B賞に「すみっコスマホ ワイドプレミアムセット」(3名)、C賞にストーリーブックとなっています。

【公式サイト探検で世界観を浸透!】

映画を見る前からすみっこを知る機会とプレゼントが貰える楽しみを提供しています。優しい世界観を体験型で染み込ませ、公開初週の来場意欲を高める設計となっています。

キャラクターものはキャラクターに時間を割いてもらうことにより、より愛されるので、サイト回遊しキャラクターの知識を増やすことで、公開後のグッズ、リピート視聴、コラボ展開関連施策にもつなげやすい、よくできた前売り連動キャンペーンです。

前売りを「買って終わり」ではなく、前売購入者だけの解放コンテンツ+抽選があることで参加感が高まることに加え、ハズレても作品知識が増えることにより、より一層映画を楽しめます。

『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』ムビチケ前売券購入者クイズキャンペーン|アスミック・エース株式会社
『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』ムビチケ前売券購入者クイズキャンペーン|アスミック・エース株式会社

【動画で解説!】『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』ムビチケ前売券購入者クイズキャンペーン|アスミック・エース株式会社

BOAT RACE YOUNG DERBYレーサーズカードコレクションキャンペーン

BOAT RACE YOUNG DERBYレーサーズカードコレクションキャンペーン
キャンペーン概要特設サイトにログインすると、毎日2枚の「出場レーサーのデジタルカード」を入手し、“保有条件”を満たすと、用意されたGIFTコースに応募できる
インセンティブ優勝戦1〜3着のレーサーがデザインされたQUOカード3,000円分 50名様デジタルギフト1,000円分 300名様デジタルギフト500円分 556名様出場レーサーの直筆サイン入りQUOカード500円分 104名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【カードコレクションゲーム型キャンペーン!】

ヤングダービー出場レーサーの「デジタルカード」を毎日2枚ずつ集めて楽しむ、カードコレクションデジタルプロモーション。

スペシャルサイトにてログインするとカードが配られ、同じカードが出たらコインに替えて別のカードと交換できるというゲーミフィケーション型で、数日続けてログインするとプレミアムカードが手に入り、好きな選手のカードと交換できます。スマホゲーによる青天井と言われるガチャシステムが組み込まれていて、運だけに頼らずにコレクションを整えられます。

集めたカードで指定の保有条件を満たすと、用意されたGIFTコースの中から1つだけ応募でき、たとえば「優出6名を集める」とQUOカードが狙えるコース、「トップルーキー5名を集める」とえらべるPayが当たるコース、「女子レーサー2名を集める」と当たり枠が多いコース、という具合に、難しさと当たりやすさのバランスをそれぞれ変えています。

自分の手持ちと相談しながら「どれを狙うか」を決めることができるというわけです。

【コレクションゲームで日々触れてもらう!】

Xでのフォローリポストキャンペーンも行っていて、直筆サイン入りQUOカードが当たるWチャンスも用意されています。

競艇ファンとしては推し選手を集めていく過程が純粋に楽しいだろうし、ライト層でも集めているうちに自然とレース結果や見どころが気になり、開催期間中の情報チェックや配信視聴も習慣化しやすくなります。

若手レーサーの魅力をカードコレクションゲームというわかりやすい形にして日々触れてもらい、ヤングダービー本編の視聴や会話のきっかけを増やしています。

BOAT RACE YOUNG DERBYレーサーズカードコレクションキャンペーン
BOAT RACE YOUNG DERBYレーサーズカードコレクションキャンペーン

【動画で解説!】BOAT RACE YOUNG DERBYレーサーズカードコレクションキャンペーン

あなたの偉人化メーカー|松竹株式会社

あなたの偉人化メーカー|松竹株式会社
キャンペーン概要ユーザーが簡単な質問に答え、顔写真をアップロードすると、AIが“偉人風の肖像画”と“架空の偉業を生成してくれる
インセンティブなし
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【自分が偉人に!】

「あなたの偉人化メーカー」は、19世紀ウィーンを舞台にベートーヴェンの忠実な秘書シンドラーが、死後のベートーヴェン像を聖なる天才として神格化していく物語の、映画「ベートーヴェン捏造」と連動した体験型のWeb企画です。

カタカナの名前や職業、後世に残したいイメージを選んで、顔写真をアップロードすると、AIが西洋絵画風の肖像と、それっぽい偉業ストーリーを自動生成してくれます。

【映画のコアメッセージを伝える!】

テーマはまさに「イメージがつくられる」で、自分が捏造された偉人になる遊びを通じて、作品の核心が体感で伝わり、結果投稿→話題化→映画サイトや上映情報への動線を作っています。

英雄のイメージは捏造されうるというテーマを、「偉人風の肖像」と「それっぽい偉業」をAIででっち上げることで自分ごとに体感させる仕掛けです。

あなたの偉人化メーカー|松竹株式会社
あなたの偉人化メーカー|松竹株式会社

【動画で解説!】あなたの偉人化メーカー|松竹株式会社

#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社

#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
キャンペーン概要映画の期待・感想等を #情報をお持ちの方はご連絡ください をつけてSNSに投稿。
インセンティブキャストサイン入り劇場ポスター 2名様背筋先生サイン入り原作単行本 2名様⚫︎⚫︎登山グッズ詰め合わせ 1名様お祓いステッカー 34名様
使用SNSX、Instagram

キャンペーンのポイント

【世界観で感想投稿を促す!】

ワーナー・ブラザースが手掛ける映画「近畿地方のある場所について」の公開に合わせて、「目撃者募集」と銘打ったキャンペーンを展開しています。映画を観て、指定のハッシュタグをつけて感想投稿する形式ですが、映画を観た観客を「目撃者」として位置づけ、その「証言」をSNS上で募集するという、非常にうまい仕掛けになっています。

「感想を投稿してください」とお願いするのではなく、「あなたが見たものを証言してください」と呼びかけることで、ユーザーの心理をくすぐっていて、観客はただの「鑑賞者」から、物語の世界の謎に関わる「当事者」へと意識が変化していき「宣伝に協力してあげている」という感覚ではなく、「この恐怖体験を共有したい」「自分も謎解きの一員になりたい」という自発的な気持ちを促しています。

【やらされてる感のないUGC!】

キャンペーンサイトは、いつも見ているXのタイムライン風なのですが、表示されているUGCが文字化けしているエフェクトが面白く、怖さや気になる感が得られています。

エフェクトが掛かってはいますが、実際にXに投稿されているUGCで、ちゃんとリンクされています。収集した中で面白そうなものをエフェクト付きで表示させるようプログラムが組んであるのでしょう。

「やらされてる感」のないUGCを生み出させる方法として優れています。

ホラー映画というジャンルが持つ「怖さを誰かに話したくなる」という特性と、「目撃者」というコンセプトが見事に合致しており、当事者感を出す設計になっています。

#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社

【動画で解説!】#情報をお持ちの方はご連絡ください|ワーナー ブラザース ジャパン合同会社