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「飲食」関連の特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

レストランや居酒屋など飲食店で話題になった集客のための店頭誘引施策や、お菓子・お酒などの商品に関わる認知拡大施策・マストバイキャンペーンなど、飲食関連の有効的な手法やアイデアを取り入れたキャンペーンをご紹介。成功要因などもあわせて解説いたします。

#ミスド集合で思い出の真ん中にドーナツキャンペーン|株式会社ダスキン

#ミスド集合で思い出の真ん中にドーナツキャンペーン|株式会社ダスキン
キャンペーン概要指定のハッシュタグをつけてミスドとの思い出をSNSに投稿すると抽選でミスドカードが当たるほか、ワンカットアニメ化されるというスペシャル特典も
インセンティブミスタードーナツカード500円分 抽選で合計555名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【ストーリーが秀逸なハッシュタグUGC!】

「ドーナツの真ん中には“人”がいる」というメッセージを通して、55周年という節目を「みんなの思い出で成り立った歴史」と表現した55周年スペシャルサイトが公開されました。

今田美桜さんが出演する心温まるブランドムービーのほか、ドーナツにまつわる思い出、歴代の人気メニュー、地域とのつながりを描いた「ミスド関係人口」など、55年の歩みを感じさせるコンテンツが詰まっています。

さらにミスタードーナツ55周年を記念して、「#ミスド集合で思い出の真ん中にドーナツ」というハッシュタグUGCキャンペーンも開催。ミスドと共に過ごした思い出をSNSで投稿すると、抽選で合計555名にミスドカード500円分が当たるほか、最優秀作品はワンカットアニメ化される特典も用意されています。

【思い出で共感を生み出す!】

いつかの誕生日、友達との放課後、はじめてのアルバイト帰り、何気ない記憶の中にミスドがいた、とミスドとの「ノスタルジックな思い出」を振り返るきっかけになっています。

55周年という節目を祝うと同時に、「ミスドは人々の生活のそばにいつもあった」というブランドストーリーを、ユーザー自身の言葉で再確認してもらう狙いです。ワンカットアニメという形に残るコンテンツ化を通して、UGCを資産として活用し、SNSでも話題化を狙っています。

ミスドはドーナツ以上の存在として、生活のそばで心を満たしてくれる象徴だったことを、あらためて思い出させてくれる温かいキャンペーン。企業としても、ファンとの絆を再確認し、ブランドの歴史を「個人の物語」として一人ひとりに根付かせていくプロモーションになっています。

#ミスド集合で思い出の真ん中にドーナツキャンペーン|株式会社ダスキン
#ミスド集合で思い出の真ん中にドーナツキャンペーン|株式会社ダスキン

【動画で解説!】#ミスド集合で思い出の真ん中にドーナツキャンペーン|株式会社ダスキン

バーガーキング潜入大作戦|株式会社ビーケージャパンホールディングス

バーガーキング潜入大作戦|株式会社ビーケージャパンホールディングス
キャンペーン概要店舗のサービス向上を目的とした「スパイ」を募集。スパイ気分を高めるARフォトフレームも。
インセンティブ採用された人には飲食代3回分とオリジナルTシャツをプレゼント
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【覆面調査をプロモーションに活用!】

バーガーキングの店舗に一般のお客様が「スパイ」として潜入し、接客、サービス、清潔さ、メニュー、価格設定などの弱点を調査・報告するというキャンペーン。

ミステリーショッパーといわれる調査員であることを明かさず、普段の店舗の姿を客観的に観察する覆面調査をプロモーションに活用しています。

スパイに採用された方に希望の店舗で3回の潜入調査を実施してもらい、その際の飲食代は全額バーガーキングが負担するというもの。

応募にはバーガーキング公式アプリをダウンロードし、会員登録をしなければいけないことから、会員獲得にもつながっています。

【ARでスパイ気分を高める!】

覆面調査は企業にお願いをするのが一般的なので、インセンティブ費用やサイト制作費などはあれど、750名という人数を集められれば、コストを抑えつつ会員も増やす事ができる、非常にクレバーなキャンペーンとなっています。

エントリーフォームも工夫をこらし、スパイ風の名前で応募できたり、ARによるスパイ姿を撮影できるようにして、よりスパイ気分を高め覆面調査をしてもらえるようにしています。

ミステリーショッパーを活用し、店舗のサービス向上をするということと、一般的な消費者が「スパイ」という非日常的な体験を通じて楽しみながら参加できるという2面性を、「スパイ」という言葉でブリッジさせていて綺麗にまとめられています。

バーガーキング潜入大作戦|株式会社ビーケージャパンホールディングス
バーガーキング潜入大作戦|株式会社ビーケージャパンホールディングス

【動画で解説!】バーガーキング潜入大作戦|株式会社ビーケージャパンホールディングス

モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス

モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス
キャンペーン概要リズムゲームのスコアをXにシェアする事ができる。自分で音楽を作れるモードも。
インセンティブなし
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【モスチキンの魅力を体験するリズムゲーム!】

モスバーガーが、モスチキンのサクサクとした食感を音楽ゲームとして楽しめる、新感覚のコンテンツを公開。「サクサク」の食感というモスチキンの特徴を、音(サウンド)として体験させる新しいアプローチで、記憶に残りやすくしています。

リズムゲームはデジタルネイティブ世代や若年層に人気のジャンルなので、若い世代にモスチキンを知ってもらい、ブランドとの接点を増やすことが目的でしょう。

【自分だけのメロディを作成できる!】

「ライブモード」と「フリープレイモード」と2つあり、基本はリズムゲーム形式で、流れてくるマークに合わせてタイミングよくタップするもの。「ライブモード」は3つの規定音楽をプレイし、結果をXにシェアすることができます。「フリープレイモード」は、ドレミファソラシドの音を自由に選び、自分だけのメロディを作成できるというもので、こちらも演奏を録画しSNSにシェアすることが可能。

モスチキンを「ただのフライドチキン」ではなく、「楽しく、体験的な商品」として位置づける戦略です。クリスマスに売れる商品だからこそ、クリスマス感のある曲とともに楽しんで食べてほしいという思いが伝わります。

モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス
モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス

【動画で解説!】モスチキンメロディ~サクッとかなでよう♪~|株式会社モスフードサービス

コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム

コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム
キャンペーン概要飲食店でコカ・コーラ社製品を飲んだレシートをフォームから送付し応募するキャンペーン
インセンティブBRUNO コンパクトホットプレート レッド 15名様ANKER Soundcore Mini 3 20名様コカ・コーラ Tシャツ & パーカーセット 30名様Amazonデジタルギフト券 1,000円分 800名様
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【飲食店頭誘引でレシートを使う!】

食べログとコカ・コーラ社がタイアップしてキャンペーンをおこなっています。キャンペーン内容は飲食店でコカ・コーラ社製品を飲んだレシートをフォームから送付し応募すると、抽選でプレゼントが当たるというもの。

レシートキャンペーンを飲食店で行うのは珍しいですが、食べログ的にはお店に行く人を増やしたいという思いからの来店施策なのでしょう。

コカ・コーラ社製品が飲めるお店は無数にあり、東京都だけでも6000件以上と、ターゲット範囲が広いこともコカ・コーラ社が選ばれた理由の一つと思われます。

レシートには店名と利用日が記載されていれば良く、領収書でも応募できます。レシートキャンペーンでは、商品名が出ない領収書は不可なことが通常ですが、コカ・コーラ社製品を飲んだかどうか分からなくても、それは良しとするスタイルです。

【フォーム作成ツールを使用】

フォームを見ていくと、quboとドメインにあるようにフォーム作成ツールを使って応募させています。そのため店名と利用日は目視で行っているようです。

フォーム作成ツールは、アンケートキャンペーンや簡易レシートキャンペーンで使われますが、無料のGoogleフォームはあまり使われない傾向にあるのが不思議です。

天下のGoogleですし、機能も十分ですが、Googleアカウントのログインが必須なのがハードルなのでしょうか。そこさえ大丈夫ならばWorkSpaceを活用すると、独自ドメインまで使えます。

珍しい飲食店への店頭誘引キャンペーン事例です。業務店のキャンペーンは色々やっていますが、話題化というよりは購買なので見かけることが少ない印象です。

その点、本キャンペーンは食べログというメディアを使うことによって話題化できています。

コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム
コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム

【動画で解説!】コカ·コーラ社製品を飲んでレシート応募キャンペーン | 株式会社カカクコム

コーヒーショップ LINEデジタルスタンプラリー | 全日本コーヒー商工組合連合会

コーヒーショップ LINEデジタルスタンプラリー | 全日本コーヒー商工組合連合会
キャンペーン概要LINEアカウントを活用し、全国のコーヒーショップを巡りながらスタンプを集めるデジタルラリー
インセンティブ3ポイント達成 Amazonデジタルギフト券3,000円分 90名5ポイント達成 Amazonデジタルギフト券5,000円分 11名
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【LINEデジタルスタンプラリー!】

10月1日の「国際コーヒーの日」は、1983年日本コーヒー協会によって制定され、2014年に行われたイタリアのイベントにおいて、世界共通になりました。

コーヒー豆の一大産地であるブラジルの収穫終わりが9月末で、10月1日から新コーヒー生産ということで、元旦的な扱いをされているそうです。

そんなコーヒーの日から始まったスタンプラリーは、LINE公式アカウントに友だち追加をし、対象の喫茶店にある店頭コードを読み込むシンプルな内容ですが、その対象喫茶店が全国レベルになっています。全日本コーヒー商工組合連合に参加しているお店で、東京だけでも60件ほどあります。

近所にある喫茶店を探したいので、マップに位置情報つけるか、都道府県ソートと連動してくれるととてもありがたいです。

【近所の喫茶店に行こう!】

普段から喫茶店が好きな方はもちろん、これを機会に近所や会社の近くに喫茶店があることを知って、一回行ってみてファンになり、他の店舗も回ってみるというストーリーなのでしょう。

コーヒーショップ LINEデジタルスタンプラリー | 全日本コーヒー商工組合連合会
コーヒーショップ LINEデジタルスタンプラリー | 全日本コーヒー商工組合連合会

【動画で解説!】コーヒーショップ LINEデジタルスタンプラリー | 全日本コーヒー商工組合連合会