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「飲食」関連の特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】

レストランや居酒屋など飲食店で話題になった集客のための店頭誘引施策や、お菓子・お酒などの商品に関わる認知拡大施策・マストバイキャンペーンなど、飲食関連の有効的な手法やアイデアを取り入れたキャンペーンをご紹介。成功要因などもあわせて解説いたします。

ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社

ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社
キャンペーン概要ハットに関わる3社合同による大運動会動画の公開と、各社Xキャンペーンを行い、3社のキャンペーン全てに参加すると当選確率3倍に
インセンティブハット&ハト社のロゴ入りジャージ 3名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【8月10日はハットの日!】

リンガーハット、イエローハット、ハトのマークの引越センターと、名前に「ハット」が入る会社合同の企画。毎年8月10日に「ハットの日」を実施しています。

「ハットの日」の起源はピザハットで、「ハッ(8)ト(10)」の語呂合わせから、自社の記念日として「ハットの日」を設定していました。2022年から「小屋」という意味を持つ共通点からリンガーハットが加わり、食を通じて豊かな時間を提供したいという思いを共有し、日本記念日協会によって8月10日が公式に「ハット(小屋)の日」として認定されたという歴史があります。

そこから2023年にイエローハットが参戦し、「ハット」は「帽子」であるという、それぞれの「ハット」の意味の違いを戦うハット首脳会談、そして2024年はハトのマークの引越センター参戦とスケールアップしていたのですが、2025年の今回はピザハットが不参加です。「大運動会」という企画に対して、ピザハット側のスケジュールが合わなかったということもありそうですが、ハットの日オリジナルメンバーが不在というのは悲しいです。

【接点のないブランドを繋ぐ話題化施策!】

各社Xを活用したキャンペーンを行っていて、ジャージプレゼントキャンペーンでは、3社すべてのアカウントで応募すると当選確率が3倍になるという仕掛けで、普段は全く接点のない3社をブリッジさせています。

毎年恒例のイベントごととして、オリジナルメンバー不在でもやる必要があったのでしょう。来年ピザハットは復活するのか、新しいメンバーが追加されるのか、今から楽しみです。

ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社
ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社

【動画で解説!】ハット大運動会|リンガーハットジャパン株式会社

KING ON TOUR 2025 |株式会社ビーケージャパン

KING ON TOUR 2025 |株式会社ビーケージャパン
キャンペーン概要X で「#バーガーキングを呼ぼう」と「呼びたい地名」を付けて公式ポストにリプライし参加するキャンペーン
インセンティブなし
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【SNSとリアルを巻き込むプロモーション!】

「バーガーキングがないなら、呼んじゃえばいいじゃない?」そんな無茶ぶりに本気で応えるフードトラック企画が実施されました。

バーガーキングフードトラックを呼ぶには、公式Xに「#バーガーキングを呼ぼう」と地名 を添えリプライをするだけ。バーガーキング側がエリアを選定して出店エリアを決定します。

6月20〜22日のキックオフ会場は、ハンバーガー発祥の地と言われる長崎・佐世保「PJFピックルボール ジャパンオープン」会場。

体育文化館の外に突如出現した赤いトラックは、ボディ側面に「直火焼き100%ビーフパティ」のグラフィックをまとい、遠くからでも「これはバーガーキングだ」と分かる存在感で、初日は11:30の販売開始を前に約150人が行列を作り、1日300〜400セットが3時間弱で完売という幸先の良い船出となりました。

「佐世保の次は福岡、その次は仙台もコンプしたい」と、ツアールートの発表に合わせて遠征計画を立てるファンも続出しています。

【出店数が少ないを逆手に取る!】

今回の企画が巧みなのは、店舗空白エリアという潜在マーケットで需要調査を兼ねつつ、フードトラック自体をリアルタイムで動く広告塔に仕立てている点です。

炎が踊るブロイラー、漂うスモーク、鉄板に落ちる肉汁の音、それらの「ライブ感」は、トラックが停車するたびにSNSで実況投稿されるでしょうし、地元メディアも取材に訪れるなど、結果として、低コストでローカル認知を一気に刈り取る仕組みが完成しています。

地元商店街の夏祭りや大学の学園祭など、呼び水イベントと組み合わせてリプライすれば実現可能性はさらにアップしそうです。

KING ON TOUR 2025 |株式会社ビーケージャパン
KING ON TOUR 2025 |株式会社ビーケージャパン

【動画で解説!】KING ON TOUR 2025 |株式会社ビーケージャパン

ショコリキサー20周年記念 復活総選挙 | ゴディバ ジャパン株式会社

ショコリキサー20周年記念 復活総選挙 | ゴディバ ジャパン株式会社
キャンペーン概要復活してほしいフレーバーを投票すると期間・数量限定で復活販売される予定。投票後、Xでシェアすると、ショコリキサーギフトカードが当たるキャンペーンも
インセンティブゴディバ ショコリキサー Eチケット1000円分…各回20名 計40名
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【ショコリキサー20周年記念!】

ゴディバのチョコレートドリンク「ショコリキサー」が、日本上陸20周年を迎えたことを記念して、過去に販売された人気フレーバーの中からもう一度飲みたい味を決める「ショコリキサー20周年記念 復活総選挙」が実施されました。

特設サイトから投票でき、1位に輝いたフレーバーは2025年9月に期間・数量限定で復活予定です。また、投票後にXでシェアすると、抽選で40名に1,000円分のショコリキサーギフトカードが当たります。

さらに、20周年記念フレーバーとして「ストロベリーショートケーキ ショコリキサー」も販売。復活総選挙と合わせて、過去と現在のおいしい思い出を味わえるキャンペーンになっています。

【復活総選挙は発話を生みやすい!】

総選挙形式のキャンペーンは、「見るだけ・買うだけ」の関係から一歩進んで、ユーザーが「ブランドの一員」として参加することができます。

昔好きだった味に投票する懐かしさや、「これが復活してほしい!」とシェアすることで、SNS上での自然な発話やUGCと、ブランドへの再認識・再評価の機会としても優秀で、参加自体がファン体験になります。

商品の「歴史」や「こだわり」を再発見させることができ、その懐かしさを会話させて、復刻商品が話題性を持って再登場できるという流れが作れます。

ショコリキサー20周年記念 復活総選挙 | ゴディバ ジャパン株式会社
ショコリキサー20周年記念 復活総選挙 | ゴディバ ジャパン株式会社

【動画で解説!】ショコリキサー20周年記念 復活総選挙 | ゴディバ ジャパン株式会社

サーティワン推しフレーバー総選挙 | B-Rサーティワン アイスクリーム株式会社

サーティワン推しフレーバー総選挙 | B-Rサーティワン アイスクリーム株式会社
キャンペーン概要特設サイトから毎日1回、お気に入りのフレーバーに投票が可能。​投票後には、応援コメントを入力し、SNSでシェアすることもできるキャンペーン
インセンティブ・巨大ダブルカップクッション 投票期間中5回以上投票した方限定抽選で10名様・レギュラーシングルギフト券(eGift)31Club会員限定抽選で計140名様投票後にシェアしてくれた方抽選で31名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【毎年恒例の総選挙キャンペーン!】

​サーティワンアイスクリームの「推しフレーバー総選挙」は、多彩なフレーバーラインナップの中から1位を決めるユーザー参加型の投票企画です。

過去にも複数開催されていて、​2021年に初めて実施された際には約50万票の応募があり、2022年の第2回では約42万票、2023年の第3回では約49万票の投票が集まりました。2025年の今回は第4回目の開催となります。

今回の総選挙の目玉は、期間中毎日投票できる仕組みと、復刻候補フレーバーの存在感。過去に販売されたフレーバーも候補に名を連ねており、「あの味また食べたい」というエモい気持ちを刺激される構成になっています。

【投票体験を広げる工夫が随所に!】

毎日1回投票できる仕組みと、5回投票で当たるチャンスがあるので、自然と何度もサイトを訪れる仕組みになっています。

毎日投票すれば巨大アイスクッションを狙うこともでき、SNSシェアでギフト券が当たるなど、投票体験を広げる工夫が随所に見られます。また、31Club会員限定の抽選もあり、サーティワンをよく利用する人なら自然と参加しやすくなっています。

アイスの話題は春先にぴったりで、SNSタイムラインに彩りを添える企画としても機能しています。「このフレーバーが好き!」と語れる参加体験を通じて、ファンとの距離をぐっと縮めている印象です。

毎年春になると「またあの総選挙の季節か」と思い出してもらえる、季節の恒例行事のような立ち位置になっています。復刻フレーバーの人気傾向を見ることで、どの味が「復活させたら売れそうか」の需要調査にもなっているのでしょう。

サーティワン推しフレーバー総選挙 | B-Rサーティワン アイスクリーム株式会社
サーティワン推しフレーバー総選挙 | B-Rサーティワン アイスクリーム株式会社

【動画で解説!】サーティワン推しフレーバー総選挙 | B-Rサーティワン アイスクリーム株式会社

#ミスド集合で思い出の真ん中にドーナツキャンペーン|株式会社ダスキン

#ミスド集合で思い出の真ん中にドーナツキャンペーン|株式会社ダスキン
キャンペーン概要指定のハッシュタグをつけてミスドとの思い出をSNSに投稿すると抽選でミスドカードが当たるほか、ワンカットアニメ化されるというスペシャル特典も
インセンティブミスタードーナツカード500円分 抽選で合計555名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【ストーリーが秀逸なハッシュタグUGC!】

「ドーナツの真ん中には“人”がいる」というメッセージを通して、55周年という節目を「みんなの思い出で成り立った歴史」と表現した55周年スペシャルサイトが公開されました。

今田美桜さんが出演する心温まるブランドムービーのほか、ドーナツにまつわる思い出、歴代の人気メニュー、地域とのつながりを描いた「ミスド関係人口」など、55年の歩みを感じさせるコンテンツが詰まっています。

さらにミスタードーナツ55周年を記念して、「#ミスド集合で思い出の真ん中にドーナツ」というハッシュタグUGCキャンペーンも開催。ミスドと共に過ごした思い出をSNSで投稿すると、抽選で合計555名にミスドカード500円分が当たるほか、最優秀作品はワンカットアニメ化される特典も用意されています。

【思い出で共感を生み出す!】

いつかの誕生日、友達との放課後、はじめてのアルバイト帰り、何気ない記憶の中にミスドがいた、とミスドとの「ノスタルジックな思い出」を振り返るきっかけになっています。

55周年という節目を祝うと同時に、「ミスドは人々の生活のそばにいつもあった」というブランドストーリーを、ユーザー自身の言葉で再確認してもらう狙いです。ワンカットアニメという形に残るコンテンツ化を通して、UGCを資産として活用し、SNSでも話題化を狙っています。

ミスドはドーナツ以上の存在として、生活のそばで心を満たしてくれる象徴だったことを、あらためて思い出させてくれる温かいキャンペーン。企業としても、ファンとの絆を再確認し、ブランドの歴史を「個人の物語」として一人ひとりに根付かせていくプロモーションになっています。

#ミスド集合で思い出の真ん中にドーナツキャンペーン|株式会社ダスキン
#ミスド集合で思い出の真ん中にドーナツキャンペーン|株式会社ダスキン

【動画で解説!】#ミスド集合で思い出の真ん中にドーナツキャンペーン|株式会社ダスキン