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大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 22ページめ

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

オリジナルDARSメーカー|森永製菓株式会社

オリジナルDARSメーカー|森永製菓株式会社
キャンペーン概要パッケージメーカーで作成された画像をダウンロードし、Xにハッシュタグをつけて投稿すると応募完了
インセンティブ120箱分の大きさのブランケットが抽選で12名に当たる
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【オリジナルパッケージを作れる!】

2024年9月に公開された「オリジナルDARSメーカー」は、自分の名前や大切な人の名前を自由に英字で入力するとDARSのロゴ風に変換され、30文字以内のメッセージを入れた、オリジナルのDARS画像を合成してくれるというもの。

画像をプリンターで印刷して、DARSに貼れば世界にひとつだけのオリジナルDARSを作ることができます。さらに10文字以内で「オリジナルDARSを贈る相手の名前」の入力も可能で、贈り物としても最適なコンテンツになっています。

【コンテンツをキャンペーンとして再利用!】

12月12日のDARSの日に合わせ、Xでは「オリジナルDARSメーカー」を活用したキャンペーンが実施されました。

「オリジナルDARSメーカー」で作成した画像を「#12月12日はダースの日」を付けて投稿すると応募完了となり、抽選で120箱分の大きさのブランケットが当たるというもの。このブランケットの大きさの表現を、カルーセルで見せているのは素晴らしいです。

12時台に投稿すると当選確率2倍や、インセンティブのブランケットも120箱分の大きさで当選者数も12名と、DARSにちなんだ「12」押しの企画になっています。

出来上がった画像をダウンロードし、ハッシュタグを拾いに行って投稿すると言う流れなので、ダウンロード画面にバナーとハッシュタグコピーくらいあると嬉しいですね。

パッケージメーカーなどの画像合成キャンペーンはついやりたくなります。コンテンツとしてはダウンロードさせるパターンにしておけば残しやすいですが、サーバーに画像が溜まっていく仕組みだと、どんどんお金がかかってしまうので注意が必要です。

オリジナルDARSメーカー|森永製菓株式会社
オリジナルDARSメーカー|森永製菓株式会社

【動画で解説!】オリジナルDARSメーカー|森永製菓株式会社

キリン 華よい コンビニ無料引き換えクーポンが当たる!キャンペーン|キリンビール株式会社

キリン 華よい コンビニ無料引き換えクーポンが当たる!キャンペーン|キリンビール株式会社
キャンペーン概要LINEで友だち登録をし、動画を完全視聴したら一日一回インスタントウィンを回せるキャンペーン
インセンティブコンビニ無料引換クーポン
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【CMを見て応募!】

コンビニ無料引換クーポンがその場で当たる、LINEを活用した「華よい」のキャンペーン。シンプルなインスタントウィンなので、LINEアカウントさえあればすぐに導入できます。ユーザーの参加ハードルも低く、友だち追加もされるので非常に便利です。

今すぐ参加するを押すと、LIFF(LINE内Webブラウザー)の入口が表示され、友達登録を完了するとブラウザに戻ります。動画を完全視聴しない限りインスタントウィンには参加できないので、動画再生をKPIとする際にも効果的です。

この形はXでも実施可能で、カスタムストーリーというXアプリ内ブラウザを活用することによって、動画を完全に見終わらない限り当落画面に遷移できないということを可能にしています。

【LINEでできるシンプルなキャンペーン!】

今回のキャンペーンではさらにシンプルな応募方法も用意されています。

アンケートに答えると当選確率が2倍とあるものの、画面遷移もなく、タップするだけで応募完了。当選者にはキャンペーン終了後、トーク画面にトークが飛んでくるというシンプルさです。友だち追加だけを求めるならば、こんなパターンも有りですね。

インスタントウィンは誰でも参加できるところと、その場で結果がわかるならやってみたいと思わせて、敷居が低くなるのが良い点です。友だち追加や動画再生と、今後のLINEコミュニケーション活性化させたい場合は最適解です。

キリン 華よい コンビニ無料引き換えクーポンが当たる!キャンペーン|キリンビール株式会社
キリン 華よい コンビニ無料引き換えクーポンが当たる!キャンペーン|キリンビール株式会社

【動画で解説!】キリン 華よい コンビニ無料引き換えクーポンが当たる!キャンペーン|キリンビール株式会社

Santa CAM2024 | 日本コカ·コーラ株式会社

Santa CAM2024 | 日本コカ·コーラ株式会社
キャンペーン概要空を見上げてドローンショーを楽しめるSanta CAMの体験ができる
インセンティブコカ·コーラ1本、またはオリジナル壁紙のどちらかが当選する
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【コカ・コーラが作ったサンタのイメージ】

クリスマスシーズンの風物詩、コカ・コーラによるブランドプロモーション。今年はARを活用したSantaCAMが公開されました。

「赤い衣装と白ひげ」というサンタクロースのイメージは、1931年コカ・コーラ社とアメリカ人画家が広告化して作りあげたと言われています。それ以前にも赤いコートを着たサンタクロースの絵は存在していたそうですが、この広告をきっかけにサンタクロースのイメージが広まっていったそうです。

【サンタからの素敵なプレゼント!】

SantaCAMは、カメラを向けるとARで夜空にサンタやドローンショーが浮かび上がるというもの。体験するとコーラ1本、またはオリジナル壁紙のどちらかが当たります。

サイト内の「みんなの#SantaCAM」コーナーでは、全国で撮られたSantaCAMの写真が見られるとありますが、どうやって場所を特定しているのかは不明です。

ARはまだまだ拡張可能性があり、プロモーションに活用できる幅があります。キャラクターをカメラで通して写す以外に何ができるの?という方も多いと思うので、このデジタルプロモーションラボでARと検索していただくか、ぜひ弊社へご相談ください。

Santa CAM2024 | 日本コカ·コーラ株式会社
Santa CAM2024 | 日本コカ·コーラ株式会社

【動画で解説!】Santa CAM2024 | 日本コカ·コーラ株式会社

日清シスコ100周年 たのシスコプレゼントキャンペーン | 日清シスコ株式会社

日清シスコ100周年 たのシスコプレゼントキャンペーン | 日清シスコ株式会社
キャンペーン概要対象商品を購入しLINEからレシートの写真を送信し応募できるキャンペーン
インセンティブ日清シスコオリジナルグッズを含む賞品を抽選で合計1,600名様にプレゼント
使用SNSLINE

キャンペーンのポイント

【人気商品のおもしろグッズが当たる!】

2024年で創業100年を迎える、日清シスコ株式会社の周年プロモーション。

周年系は歴史や思いを語り、どれだけ愛されてきたかを伝える物が多い中、購買キャンペーンの王道、レシートキャンペーンを行っています。

マストバイ型式は周年キャンペーンらしくないと感じますが、「ごろグラ」「シスコーン」「おいしいオートミール」「ココナッツサブレ」「チョコフレーク」「エースコイン」などの代表商品をインセンティブにして遊んでいます。

「シスコーン」のパッケージに登場するキャラクターが被っている帽子と同デザインの「シスコーンオリジナル サウナハット」や、「エースコイン」の「和同開珎腹筋ローラー」など、話題性のあるインセンティブを通して、100年の歴史とともに代表商品を紹介しています。

【シスコを楽しく知ろう!】

全問正解すると当選確率が2倍にアップする「たのシスコクイズ」も同時開催しています。

シスコについて知ってもらうためのコンテンツとなっていて、全問正解させることで商品の理解を深めることができるというわけです。

 

インセンティブも商品にまつわる楽しいもので、100年の歴史ある会社及び代表商品のファンを楽しませることができています。

ただ歴史を見せるだけではなく、今のファンに向けてユーザーを楽しませたいという気持ちが伝わってきます。

日清シスコ100周年 たのシスコプレゼントキャンペーン | 日清シスコ株式会社
日清シスコ100周年 たのシスコプレゼントキャンペーン | 日清シスコ株式会社

【動画で解説!】日清シスコ100周年 たのシスコプレゼントキャンペーン | 日清シスコ株式会社

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社
キャンペーン概要Xに投稿された画像の間違いを探して、引用リポストで回答する
インセンティブオリジナルトートバッグとスタンドバッグ10袋を抽選で10名にプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【間違い探しキャンペーン!】

今回のヤマザキビスケット公式アカウントによる、Xで完結する間違い探しキャンペーンは、間違いを見つけ、ハッシュタグをつけて引用リポストすると後日抽選が走るというもの。

Xでのアルゴリズム的に、2分以上留まらせるとおすすめのタイムラインに出やすくなるため、間違い探しは運用コンテンツとして優秀です。

ただ、投稿画像がキャンペーン概要とインセンティブ、元となるイラストが合わさっていて、間違いを探す画像はURLの先にあります。この方法ではXのアルゴリズム対策投稿になっていないため、もったいなく感じます。

【XでURL投稿は要注意!】

アルゴリズム的には、ユーザーがプラットフォーム上でより多くの時間を過ごすことを重視しています。そのためURLを含むツイートは、ユーザーを外部サイトに誘導するため、表示順位が下げられてしまいます。これは昨今、イーロン・マスクの投稿にもあった「リンクはリプライに置くべし」というものですね。

さらにマスク氏は、DogeDesignerがポストした「外部サイトへのリンクをポストすると、潜在的なリーチが制限されるため、投稿は避けるように。代わりに、コンテンツをXに直接アップロードすることを勧める。それでもリンクを含める必要があるなら、ポストのリーチに影響が及ばないよう、リプライにリンクを追加すべし」という投稿をリポストしています。

この2つのマイナスを防ぐためには画像部分をカルーセル形式にして、応募方法とインセンティブを1枚目に、2枚目と3枚目にイラストを入れるだけでインプレッションはかなり変わる気がします。

手弁当でやっているのかと思ったのですが、利用規約には大手SNSマーケ会社が入っているようなので、なぜこの形にしたのか不思議です。

引用リポストによって拡散はしていくのですが、より広く見てもらうためにはアルゴリズムに応じた投稿コンテンツにしてあげないと、Xキャンペーンは伸び悩む傾向にあります。リポストは多いのにインプレッションが少ないという課題が出てくるのは、これが理由です。

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社
フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社

【動画で解説!】フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社