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大手メーカーの特徴的なキャンペーン・プロモーション【最新事例まとめ】 19ページめ

食品メーカーや家電メーカーなど、知名度や影響度の高い企業が中心となって開催した特徴的なキャンペーン事例をご紹介。SNSキャンペーンやWEBサイトを活用した販売促進から、周年記念のロイヤリティ向上施策など、話題作りに最適なアイデアや切り口を解説していきます。

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社
キャンペーン概要Xに投稿された画像の間違いを探して、引用リポストで回答する
インセンティブオリジナルトートバッグとスタンドバッグ10袋を抽選で10名にプレゼント
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【間違い探しキャンペーン!】

今回のヤマザキビスケット公式アカウントによる、Xで完結する間違い探しキャンペーンは、間違いを見つけ、ハッシュタグをつけて引用リポストすると後日抽選が走るというもの。

Xでのアルゴリズム的に、2分以上留まらせるとおすすめのタイムラインに出やすくなるため、間違い探しは運用コンテンツとして優秀です。

ただ、投稿画像がキャンペーン概要とインセンティブ、元となるイラストが合わさっていて、間違いを探す画像はURLの先にあります。この方法ではXのアルゴリズム対策投稿になっていないため、もったいなく感じます。

【XでURL投稿は要注意!】

アルゴリズム的には、ユーザーがプラットフォーム上でより多くの時間を過ごすことを重視しています。そのためURLを含むツイートは、ユーザーを外部サイトに誘導するため、表示順位が下げられてしまいます。これは昨今、イーロン・マスクの投稿にもあった「リンクはリプライに置くべし」というものですね。

さらにマスク氏は、DogeDesignerがポストした「外部サイトへのリンクをポストすると、潜在的なリーチが制限されるため、投稿は避けるように。代わりに、コンテンツをXに直接アップロードすることを勧める。それでもリンクを含める必要があるなら、ポストのリーチに影響が及ばないよう、リプライにリンクを追加すべし」という投稿をリポストしています。

この2つのマイナスを防ぐためには画像部分をカルーセル形式にして、応募方法とインセンティブを1枚目に、2枚目と3枚目にイラストを入れるだけでインプレッションはかなり変わる気がします。

手弁当でやっているのかと思ったのですが、利用規約には大手SNSマーケ会社が入っているようなので、なぜこの形にしたのか不思議です。

引用リポストによって拡散はしていくのですが、より広く見てもらうためにはアルゴリズムに応じた投稿コンテンツにしてあげないと、Xキャンペーンは伸び悩む傾向にあります。リポストは多いのにインプレッションが少ないという課題が出てくるのは、これが理由です。

フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社
フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社

【動画で解説!】フォロー&リポストXキャンペーン|ヤマザキビスケット株式会社

#あったらうれしいハートのチーザ X投稿キャンペーン|江崎グリコ株式会社

#あったらうれしいハートのチーザ X投稿キャンペーン|江崎グリコ株式会社
キャンペーン概要ハートのチーザをみつけて、写真をとりハッシュタグをつけてXに投稿する
インセンティブチーザ専用のチー皿 150名様
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【スキネズミとコラボ!】

ネコノヒー、スキウサギでおなじみの漫画家キューライスさんの、チーズが世界一好きな「スキネズミ」とチーザがコラボしたキャンペーンです。

ざっくりとしたコラボではなく、パッケージに印刷してインパクトが出るくらい全面に「スキネズミ」コラボを押し出しています。インセンティブもファン向けで、チーザを乗せるとスキネズミが可愛く映るお皿と写真映えのするものになっていて、スキネズミファンにはたまらないでしょう。

キャンペーンは、期間限定パッケージに入っているハート形のチーザをみつけて写真を撮り、「#あったらうれしいハートのチーザ」をつけてXで投稿しようというもの。コアラのマーチの「まゆげコアラ」のように、見つけたらつい自慢したくなるという心理をついています。

ただ、コアラのマーチと違い全商品に一個は入っているようなので、誰でも参加できる分、嬉しさというよりマストバイ感が出ています。

【漫画も公開!】

チーザとスキネズミのコラボ漫画も公開されていているので、スキネズミファンはたまらないのでしょう。

逆に言うとスキネズミファン以外には刺さらないので、年末商戦の中で賭けに出た感はあります。リアルタイム検索を見ると今のところ厳しそうですが、このあとの年末年始で盛り上がるかどうか期待です。

新しいキャラクターを使ったIPコラボキャンペーンは、ターゲットをフォーカスできる分、購買にはつながるもののキャンペーン参加数は難しいという懸念が出てきそうです。

#あったらうれしいハートのチーザ X投稿キャンペーン|江崎グリコ株式会社
#あったらうれしいハートのチーザ X投稿キャンペーン|江崎グリコ株式会社

【動画で解説!】#あったらうれしいハートのチーザ X投稿キャンペーン|江崎グリコ株式会社

野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社

野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社
キャンペーン概要それぞれの店舗ごとにレシートを投稿すると、ポイントが溜まりポイントランキング上位にインセンティブが与えられる
インセンティブ参加企業により異なる
使用SNSなし

キャンペーンのポイント

【まとめ買いレシートでお得!】

応募するほどポイントが溜まり、順位と景品がランクアップする、野菜生活100のレシートマストバイキャンペーン。

購入金額や個数ではなく、各商品の容量に応じてポイントが貯まるというのが新鮮です。

まとめ買いレシートでポイントが2倍となるため、毎日200mlの野菜生活をコンビニで買う人が、まとめ買いしたり大きいサイズを選ぶようになるわけです。

マイレージ式のレシートマストバイで、実施企業ごとにポイントがランキング化される仕組みになっています。

実施企業は具体的にいうと「どこのお店で買ったか」という分類です。例えば、大手スーパーの「サミット」などが該当し、サミットで買った人同士での熱い戦いが繰り広げられています。コンビニはないですが、全国のたくさんの店舗で実施されていて、この店舗すべてでランキングが作成されています。

【ユーザーに競わせリピートを促す!】

ポイントはキャンペーン事務局が集計しているようです。リアルタイムの反映ではないものの、目視で更新されているようなので、事務局の稼働はかなり大変でしょう。

本キャンペーンでは、それぞれの店舗ごとに応募フォームが設置されています。そのフォームごとでレシート情報と店舗名、すべての商品の本数を記入する形式になっているので、まずはフォーム情報でポイントを加算し、追って目視で確認するスキームなのだと思います。

貯めたポイントを消化して応募する形式ではなく、各店舗ポイント上位5位までの方にインセンティブが付与される形式で、同率順位の場合は抽選となります。

ユーザーに競わせることによって同一店舗でのリピート購入を促すというマストバイキャンペーンなので、、店舗側にも旨味があるキャンペーンでした。

野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社
野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社

【動画で解説!】野菜生活100王決定戦2024 | カゴメ株式会社

賢者の食卓 ごほうびグルメアドベントカレンダーキャンペーン | 大塚製薬株式会社

賢者の食卓 ごほうびグルメアドベントカレンダーキャンペーン | 大塚製薬株式会社
キャンペーン概要XとLINE両方で一日一回参加できるインスタントウィンキャンペーン
インセンティブ大切な人と楽しめるグルメが合計80名に当たる
使用SNSLINE、X

キャンペーンのポイント

【クリスマスまでカウントダウン!】

アドベントカレンダーはクリスマスまでをカウントダウンするカレンダーで、子ども向けに1ヶ月間絵本がでてくるカレンダーなど色々売っていますが、そのご褒美グルメ版。

食物繊維の力で糖質や脂質の吸収を抑える「賢者の食卓」の強みを訴求しつつ、クリスマスのご飯を楽しみにするという内容になっています。

本キャンペーンのアドベントカレンダーは、期間に応じたXもしくはLINEのキャンペーンにてインスタントウィンが回せて、おいしそうな料理が当たるというもの。つまり、クリスマスに向けて2週間毎のインスタントウィンが4回走るというのを、アドベントカレンダーとくくっているわけです。

【XとLINE同時開催!】

XでもLINEでも、両方でインスタントウィンをやるのは珍しいと思います。

LINEではリピートしてもらうためのコミュニケーション、Xでは見込み顧客へのリレーションと、使い方が違うのでどちらも取り込んでおきたいというのがあるのでしょう。

賢者の食卓 ごほうびグルメアドベントカレンダーキャンペーン | 大塚製薬株式会社
賢者の食卓 ごほうびグルメアドベントカレンダーキャンペーン | 大塚製薬株式会社

【動画で解説!】賢者の食卓 ごほうびグルメアドベントカレンダーキャンペーン | 大塚製薬株式会社

#クーリッシュでないとルーティン|株式会社ロッテ

#クーリッシュでないとルーティン|株式会社ロッテ
キャンペーン概要お風呂上がりに飲むシーンをショート動画で提案。Xでのフォロー&リポストキャンペーンも。
インセンティブ入浴料 「く〜りっし湯」 3個が抽選で100名に当たる
使用SNSX

キャンペーンのポイント

【チョコプラとコラボ!】

飲むアイス 「クーリッシュ」による、動画をベースにしたデジタルプロモーションです。「お風呂あがりの習慣にクーリッシュを飲んでクールダウンする」という新しいシーンを提案しています。

チョコレートプラネットが扮する各メディアで売れている「伝説の小学生 高田くん」をはじめ、人気の4キャラクターをふんだんに使った、お風呂あがりのナイトルーティンショート動画をメインに上げています。

「お風呂あがり」と親和性の高いTikTokの定番フォーマット「#ナイトルーティン」を主軸に、「美容」「スキンケア」「帰宅後のリラックス」「筋トレ」「子どもの寝かしつけ」といった、いろんなライフスタイルがコンテンツ化されていることに目をつけて、真似したくなるような動画コンテンツを提供しています。

【LPにキャンペーンの記載なし!】

チョコレートプラネットだけではなく、「そば湯」や「ゆずみつ」など、8組の人気クリエイターも「#ナイトルーティン」ショート動画をアップしています。

「1人暮らし1年目のリアルなナイトルーティーン」や「1人チルタイム」などのコンテンツで、風呂上がりシーンを提案しているわけです。公式Xではフォロー&リポストキャンペーンも行っていて、動画を見てもらいキャンペーン認知を高めています。

最近はXキャンペーンを同時に行っていても、LP側に記載がないことが多くなってきました。Xはあくまでキャンペーン認知拡大なので、LPに飛ばすための施策であり、LPからわざわざXに飛ぶ人はほぼいないということでしょうか。

その分、LPを充実させたほうがいいということなのでしょう。

#クーリッシュでないとルーティン|株式会社ロッテ
#クーリッシュでないとルーティン|株式会社ロッテ

【動画で解説!】#クーリッシュでないとルーティン|株式会社ロッテ