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【X(Twitter)新制度】金バッジとは?特徴から取得の必要性について解説します!

2023年4月より、X(Twitter)における従来の公式マーク、認証バッジ制度から「X Premium(青色バッジ)」「Verified Organizations(認証済み組織:金またはグレーのバッジ)」による新制度に移行しました。

今回は中でもVerified Organizationsの金バッジに注目してその特徴やメリット、取得の必要性について解説していきます。

金バッジとは

金バッジとはアカウント名の右に表示される金色のチェックマークのことです。

「X認証済み組織(Verified Organizations)」と呼ばれるX社が「その企業の正式なアカウントである」と認証したアカウントであることを示しており、企業の偽アカウント対策や、アカウントの信用性をあげたり、付随機能を使用するために所得されます。

また、同じ「X認証済み組織(Verified Organizations)」でも、企業、非営利法人のアカウントには金、政府、多国籍組織のアカウントにはグレーのバッジが表示されます。

X(Twitter)のバッジの種類についてはこちらの表からご確認ください。

種別取得方法値段
ブルーバッジ・X Premiumに加入している・審査要件、基準を満たしているか※以下、審査要件※・表示名とプロフィール写真が設定されていること・過去30日間、アカウントがアクティブであること・アカウント新規作成から90日以上経過しているかつ登録している電話番号が認証済みであること・プロフィール画像、表示名、またはユーザー名(@〜)を直近で変更していないこと・誤解を招く情報や虚偽情報の流布、プラットフォーム操作やスパム行為を行なっていないこと月額:980円※iOSは1,380円※広告出稿のみの場合は最低100〜1,000ドル
ゴールドバッジ・企業公式アカウント・非営利法人 であること・組織のメールアドレスの提出・ウェブサイトドメインの提出月額:135,000円※子アカウントは1アカウントに付き8,000円
グレーバッジ・審査要件、基準を満たしているか・政府機関もしくは多国間組織か月額:135,000円

金バッジのメリット

プロフィールに高度なカスタムが実装できる

認証済みアカウントのプロフィールには、通常アカウントにはないカスタムできる機能が付与されます。営利企業の場合は、金バッジに加えて、プロフィール画像も四角形で表示されるため、認証済みでない組織との差別化を明確に行うことができます。

また認証済みアカウントのプロフィールには、すべての関連アカウントが一覧表示される新しいタブも追加されます。[ポスト] タブの隣に追加されるこのタブには、すべての関連アカウントが表示されます。

関連アカウントの紐付け

金バッジの場合は、そのアカウントと関連する企業や個人、ブランドなどのアカウントを「Verified Organization portal」で以下画像のように紐付けることができます。

紐付けた関連アカウントにはユーザー名、バッジの横に「アカウントバッジ」と呼ばれる紐づけられている親アカウントのロゴが表示されます。

ちなみにこのアカウントバッジをクリックすると親アカウントのプロフィール画面に移動することができます。

エンゲージメントが2倍に優遇される

金バッジを取得すると、そのアカウントと関連アカウントのエンゲージメントが2倍に優遇換算されます。

それがタイムラインの表示順を決めるアルゴリズムにおいて優位に働き、結果的にバッジなしの場合よりもタイムラインの上位に表示されやすくなります。つまり、金バッジの所得が認知拡大に直結するということになるのです。

X(Twitter)における表示アルゴリズムについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

ダイレクトメッセージ送信数の増加

ダイレクトメッセージ(DM)を送信できる数もアカウントごとに異なり、認証済み組織(Verified Organizations)に加入することで1日あたり1.5万通にまで引き上げられます。

認証済み組織以外は上限数は非開示となっていますが、情報処理システムへの負荷も考えると金バッジ取得によってDM上限数が大幅に引き上げられていることはほぼ確実と言えます。

アカウントの種類ごとのDM上限数について

未認証アカウント            :上限数非開示

無償バッジ付与済アカウント       :上限数非開示

Twitter Blue加入済アカウント      :上限数非開示

Verified Organizations加入済アカウント:1.5万通/日

プレミアムサポートの利用

プレミアムサポートとは関連アカウントの追加削除からなりすましに関する問題まで、幅広いトラブルに対してサポートを行ってくれるサービスのことです。対応の速さも特徴で、世界中の認証済みアカウントに対応しながらも、その平均応答時間は30分とも言われています。

ここまでは金バッジとは何かを中心に概要を解説しました。

では次に、実際にキャンペーンを実施する際、金バッジは必要なのかをみていきましょう。

金バッジはキャンペーンを行う上で必要か

まず、金バッジの取得は開催したいキャンペーンによって必要な場合があります。

「1日あたり100件を超えるDM送信・オートリプライを行うキャンペーン」です。X(Twitter)において1日あたり100件を超えるDM送信を行うキャンペーンを実施する場合、認証済みアカウントへの加入、そして最低でも1回あたり170万円の広告出稿が必要になります。

青バッジ(X Premium)でも条件を満たせば、広告出稿、自動返信施策が可能ですが、審査を通過しなければならないため、金バッジを取得しておくことをお勧めします。

次に、金バッジの取得が必要な事例を見ていきましょう。

金バッジ取得が必要な事例

まぜてからめて旨い!人気の釜玉キャンペーン|丸亀製麺https://twitter.com/ContacJapan/status/1737276638176407808

丸亀製麺公式アカウントをフォローし、#秋はまぜてからめて止まらないと共に対象投稿を引用ポストすると、500名当選者のみにDMが送信されます。

500名の当選者発表がDMにて行われるため、青バッジ以上は必須、DM送信上限によっては金バッジが必要になります。

広告出稿で可能なオートリプライ機能について(補足)

また、オートリプライを実施する場合は件数関係なく広告出稿が必要になります。青バッジ以上のバッジ、広告出稿が必要になります。

オートリプライを使ったキャンペーン|#しまむらクリスマス キャンペーンhttps://twitter.com/shimamura_gr/status/1737246437459841308

しまむら公式アカウントをフォローして対象投稿をリポストするとオートリプライで結果が確認できるキャンペーンです。

オートリプライで当選発表がされるため、実施には広告出稿が必要なキャンペーンです。

まとめ

今回はX(Twitter)の金バッジに注目してその特徴やメリット、取得の必要性について解説しました。

大規模なキャンペーンを実施している主要な企業アカウントのほとんどが金バッジを取得しているのが現状です。

また、キャンペーンに必要であるか以外にも偽アカウント対策や、アカウントの信用性向上、付随機能の利用なども考慮すると、取得するに越したことはないと言えます。

また最後に解説したDM・オートリプライを使ったキャンペーンについて、ルールの詳細や実際の事例などをまとめたお役立ち資料をご用意しております!

詳しく知りたい方はぜひ以下のバナーからお役立ち資料をダウンロードしてみてください!

この記事を書いた人

村上 烈

株式会社NONAME Produce代表取締役。2006年8月、早稲田大学在学中に同社を設立。デジタルキャンペーン黎明期から18年以上にわたり、第一線でデジタルディレクターとして活躍。 キャンペーンコミュニケーション設計・戦略を武器とし、SNSの各種プラットフォーム(X〈旧Twitter〉、Instagram、TikTokなど)と連動したキャンペーンの企画・制作を手掛ける。 2020年からはYouTubeにて、SNSキャンペーンの手法や最新トレンドを解説する動画を1000本以上投稿。APIを活用したウェブ技術とクリエイティブデザインを組み合わせた手法を強みとし、その独自の知識と経験を基に、現在では「WEBキャンペーンシステム Aha!」「Xキャンペーン支援ツール BirdCall」「Instagramキャンペーンシステム ImStar」などの自社サービスの設計・統括を行う。