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【毎年面白いSNSキャンペーンの共通点は?】7つの投票系事例を使って1記事で解説!

【毎年面白いSNSキャンペーンの共通点は?】7つの投票系事例を使って1記事で解説!

面白いキャンペーンというけれど、毎年毎年面白いキャンペーンが変わってしまい、新しいキャンペーンを探すのに疲れてしまっていませんか?

実は、この記事で紹介する「人気投票・総選挙キャンペーン」を理解すると誰でも安定して面白いキャンペーンを作ることができます。

N2Pでは毎日企業のキャンペーン事例考察ブログとYouTubeを公開しているので、SNSキャンペーンにかなり詳しいです。

この記事では、面白い投票系のキャンペーン事例を7つご紹介し、逆にどのようなキャンペーンがつまらないのかお教えします。

記事を読み終えると、どのようなキャンペーンが目立ち、どのようなキャンペーンがありふれているのかスグにわかります。

面白い人気投票キャンペーン事例4選

推し農泊投票キャンペーン

推し農泊投票キャンペーン画像
推し農泊投票キャンペーン

キャンペーンの流れ

農泊体験動画を見て、推し農泊に投票すると後日抽選でSTAYJAPANのクーポンが当たる

推し農泊投票キャンペーン画像

キャンペーンのポイント

・インフルエンサータイアップ動画を再利用して投票キャンペーンに!

インフルエンサーとのタイアップ動画を再利用して投票にするというかなり賢いこのキャンペーン。タイアップした動画は公開した時にはよく見られますが一時的なものであることが多いので、使いまわせるような仕組みがこのキャンペーンで発見できました。

しかし、各動画が公開されたのが昔なので、この「推し農泊投票キャンペーン」特設サイトとリンクが結びついていないという問題もあります。

そのためキャンペーン認知させるためのフローは別途考える必要があります。

みんなが選ぶ!こだわり酒場でごきげん晩酌 総選挙! | サントリー

みんなが選ぶ!こだわり酒場でごきげん晩酌 総選挙! | サントリーキャンペーン画像

キャンペーンの流れ

こだわり酒場のレモンサワーを買って、ついているバーコードを読み取ると投票用紙をゲット。こだわり酒場のレモンサワーと合う晩酌おつまみを選択して投票すると応募完了。

みんなが選ぶ!こだわり酒場でごきげん晩酌 総選挙! | サントリーキャンペーン画像

キャンペーンのポイント

・珍しい投票キャンペーンインスタントウィン

まず投票キャンペーンに珍しいインスタントウィン、つまりスグに抽選結果がわかるようになっています。フォロー&RTオートリプライのインスタントウィンはよく見かけますが、投票系のキャンペーンでインスタントウィンはかなり珍しいです。

加えて、総選挙キャンペーンをリアルな選挙風にオマージュして、キャンペーン参加のための投票権やリアルタイムで投票数を掲載しているので世界観もしっかり作られています。

また、参加する際のバーコードを購買証明とすると一缶買ったら使い回せてしまうので、一日一回の制限を設けてます。購買証明にシールを張ったり、シリアルを封入したりすると流通の問題が多く発生するので、マストバイのほうが使いやすいかもしれません。

関連記事|【新定番】普通のTwitterインスタントウィンはもう古い!さらに先を行く工夫事例10選

Mr. CHEESECAKE St. Valentine’s Day BLACK / PIN

Mr. CHEESECAKE St. Valentine’s Day BLACK / PINKキャンペーン画像
Mr. CHEESECAKE St. Valentine’s Day BLACK / PINK

キャンペーンの流れ

BLACKかPINKどちらのフレーバーが好きかTwitterで投票やマストバイインスタントウィンなど新商品とバレンタインデイにちなんだデジタルプロモーション。

Mr. CHEESECAKE St. Valentine’s Day BLACK / PINKキャンペーン画像

キャンペーンのポイント

・2023年は相手ではなく自分へのご褒美チョコという軸が流行るかもという気づき

今までのバレンタインデーは相手にプレゼントをするというカルチャーでしたが、最近は徐々に自分へのご褒美チョコを買うというカルチャーに変化している気がします。

2022年のバレンタインキャンペーンは相手にギブする企画の方がほとんどでしたが、2023年のキャンペーンは自分軸のバレンタインキャンペーンを展開してみると面白いことになるのではないでしょうか。

インディーズ土産 全国デビューへの道 | メルカリ

インディーズ土産 全国デビューへの道 | メルカリ

キャンペーンの流れ

全力で推せるインディーズ土産に投票して、全国デビューを応援するキャンペーン。

キャンペーンのポイント

・投票はハードル低く、シェアはハードル高いからインセンティブ

投票って気軽にできますが、いざSNSシェアは意外とハードルが高かったりします。その時点で投票だけならしてくれる人も取りこぼすことになり、結果的に投票自体が集まらない可能性があります。

そのため投票はハードルを低く、シェアはハードルが高いのでプレゼントで釣る、とまずは投票していただける人数を増やしたいというのがちゃんと現れてる施策なので、とても賢いキャンペーンフローです。

面白い総選挙キャンペーン事例3選

みんなで選ぼう!愛のスコール大選挙2021 | 愛のスコール50周年キャンペーン

キャンペーンの流れ

グループブロックと決勝ブロックで2度、好みのフレーバーに投票して優勝したフレーバーが実際の商品になるキャンペーン。

みんなで選ぼう!愛のスコール大選挙2021 | 愛のスコール50周年キャンペーン画像

キャンペーンのポイント

  • 2度投票させる(経過観察させることができる)

投票系のキャンペーンは1度投票したらあとは結果待ち、というパターンが非常に多いです。しかしこのキャンペーンではブロックと決勝に分けて投票させることで2回投票することになります。

ユーザーはキャンペーンに継続的に参加することになるため、商品訴求に大きな効果が期待できます。

とろっ豆歴代パッケージ総選挙|ミツカン

とろっ豆歴代パッケージ総選挙|ミツカンキャンペーン画像
とろっ豆歴代パッケージ総選挙|ミツカン

キャンペーンの流れ

歴代デザイン233種類の中から、お気に入りのパッケージに投票。抽選でオリジナルとろっ豆グッズが当たるキャンペーン。

とろっ豆歴代パッケージ総選挙|ミツカンキャンペーン画像

キャンペーンのポイント

・伝えたいことを歴代パッケージデザイン233種に徹底

総選挙キャンペーンは「今までの商品の思い出」を語らせたり、「私はこの商品が好きだった!」というのを語らせるのが多いですが、「たくさんパッケージを作っている」のを一番に伝えるために行っている賢いキャンペーン事例でした。

あそぼん!グミなりたいどうぶつ総選挙キャンペーン| カンロ株式会社

あそぼん!グミなりたいどうぶつ総選挙キャンペーン

キャンペーンの流れ

なりたい動物を選んで投票し、投票した方の中から抽選で学研の図鑑LIVEが当たるキャンペーン。また投票数に応じた動物園の夢を叶えるスペシャル企画も実施。

キャンペーンのポイント

親子で会話が盛り上がる動物をよく知るTwitter投票→動物園が盛り上がる

動物を選挙風のポスターにして投票してもらい、そのポスターに動物の豆知識があり子どもが楽しく学べることができるキャンペーン。

さらに投票数に応じて動物園側が「遊びながらご飯が食べられるゾウ専用マシーンをつくりたい!」という要望に対して協力するというインセンティブもあり、参加者も動物園もメリットのあるキャンペーンになっている。

関連記事|【今話題!?】チャットボットでTwitterキャンペーンは加速する!活用方法〜事例まで

面白くないキャンペーンとは

疲れている女性の画像

面白いキャンペーンに関する記事はよく見かけますが、その一方で面白くない、ありふれているキャンペーンに関する記事のまとめはあまり見かけないような気がします。

今回は面白いキャンペーン事例を紹介したので、参考までによく見かける印象にあまり残らないキャンペーンもご紹介。

  • フォロー&RTキャンペーン
  • フォロー&ハッシュタグ投稿キャンペーン
  • レシートマストバイキャンペーン

このようなキャンペーンはユーザーが気軽に参加できる一方、量産型になってしまうので他のキャンペーンに埋もれる可能性が高い上、継続させないと効果が出ません。

このようなことを避けるため、キャンペーンを行う前にどのような目的があるのかをしっかり考える必要があります。

まとめ【SNSキャンペーンを成功させるためには】

今回の内容のおさらいです。

  • 面白い人気投票キャンペーン
  • 面白い総選挙キャンペーン
  • 面白くないキャンペーンとは

どんなキャンペーンが面白くて、どんなキャンペーンが面白くなかったか忘れてしまった方は再度読み返してみてください。

SNSキャンペーンを成功させるために一番大事なことは、アピールしたいポイントを明確にすることです。

認知拡大なのかフォロワー獲得なのか、商品訴求なのかなど、全部を狙うと中途半端な結果になるのでハッキリとわかりやすいアピールを心がけましょう。


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この記事を書いた人

村上 烈

株式会社NONAME Produce代表取締役。2006年8月、早稲田大学在学中に同社を設立。デジタルキャンペーン黎明期から18年以上にわたり、第一線でデジタルディレクターとして活躍。 キャンペーンコミュニケーション設計・戦略を武器とし、SNSの各種プラットフォーム(X〈旧Twitter〉、Instagram、TikTokなど)と連動したキャンペーンの企画・制作を手掛ける。 2020年からはYouTubeにて、SNSキャンペーンの手法や最新トレンドを解説する動画を1000本以上投稿。APIを活用したウェブ技術とクリエイティブデザインを組み合わせた手法を強みとし、その独自の知識と経験を基に、現在では「WEBキャンペーンシステム Aha!」「Xキャンペーン支援ツール BirdCall」「Instagramキャンペーンシステム ImStar」などの自社サービスの設計・統括を行う。