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【意外と知らない】奥が深いX(Twitter)の「引用リツイートキャンペーン」について事例を踏まえて徹底解説

皆さんはX(Twitter)の「引用リツイート」が近年キャンペーンによく使用されていることをご存知でしょうか?

これは「引用リツイートキャンペーン」と呼ばれ、X(Twitter)でキャンペーンをする際の最もメジャーな方法でありながら、さまざまな活用法があり奥が深い手法となっています。

そこで本記事では「引用リツイートキャンペーン」のメリットや活用方法を紹介することで、その奥深さについて少しでも伝えられたらと思っています。

実際の事例も併せてご紹介するのでぜひ最後までご覧ください。

引用リツイートキャンペーンとは

引用リツイートキャンペーンとは、Twiterのコメント付きリツイートを利用したキャンペーンのことを指します。

引用リツイートとは、普通のリツイートとは違い、自分や他ユーザーの過去のツイートに対し自分のコメントを付けてタイムライン上に表示させることができます

自分自身の感想や情報の付け加えをすることができるので、どのような考えでリツイートしたのかフォロワーに正確に伝えることができます。

そしてその性質を使用したキャンペーンが「引用リツイートキャンペーン」です。

自分のコメントを添えてもらうという条件により、商品や企業についてのレビューを自然に拡散することができます

関連記事|【知っておきたい】X(Twitter)キャンペーンの王道!フォロー&リツイートキャンペーンについて解説

引用リツイートキャンペーンのメリット

ユーザーとの接点ができる

引用リツイートキャンペーンを行うことで、ユーザーとコミュニケーションを取り、ユーザーとの距離を縮めることができます。

X(Twitter)を運用する際にユーザーからリプライが来ることがあっても、企業側からユーザーにアプローチすることはあまり無いということが多いのではないでしょうか?

そこで、引用リツイートキャンペーンを行うことにより、多くのユーザーの目に見える形で一般ユーザーと交流することができます。

ユーザーとの距離を縮めることは、「いいね!」や「返信」などをもらえることにもつながり、新規ファンの獲得も期待することができます。

UGCの創出

UGCとは、“User Generated Contents”の略で、ユーザーが生成したコンテンツという意味を持っています。

X(Twitter)においては、自社商品・サービスに関する口コミやレビューなどのユーザーが行う投稿全般がUGCにあたります。

例えば、商品を使用した感想を引用リツートで投稿することを条件としたキャンペーンをするとします。

するとユーザーは、キャンペーンのインセンティブを目的とする他に、他のユーザーの投稿を見て「 キャンペーンに参加しよう」と思うユーザーも出てくるので、UGC は相乗効果を産みます

また、UGCはユーザーの生の声が反映されているため、一般消費者の購入を後押しする大きな役割を果たすコンテンツです。

よって、より多くのUGCを発生させるために積極的に引用リツイートキャンペーンを行っていきましょう。

関連記事|【X(Twitter)のUGC運用とは?】SNS運用をする上でイマ押さえておきたい手法を徹底解説!

関連記事|X(Twitter)・InstagramキャンペーンでUGC活用が重要な理由と成功事例5選

潜在顧客へのアプローチ

また、引用リツイートキャンペーンは潜在顧客へのアプローチにも有効です。

企業に興味はなくても、ユーザーが引用リツイートしたものをフォロワーは目にするため、ふとしたきっかけで企業や商品に興味を持ってもらうきっかけを持つことができます。

リツイートそのものの性質も兼ね備えているため、幅広い潜在顧客にアプローチすることができます。

引用リツイートキャンペーンの事例

推し味、出会える。| エスビー食品株式会社

対象ツイートをRTして応募完了するキャンペーンですが、それに加えてハッシュタグを付けて引用RTすると当選確率が二倍になる引用リツイートキャンペーンを同時並行で行っています。

どの家庭にも冷蔵庫に入っている商品である調味料ですが、好きな種類・推しをユーザーに語ってもらうというのはUGCを生み出しやすいストーリーだと思います。

また、このUGCによってどんな商品がみんな興味あり、人気商品なのかというマーケティングができるのも良い部分です。

こちらの事例はYoutubeでも解説しているのでぜひご覧ください

温水洗浄便座 |エピソードキャンペーン

公式アカウントをフォローし、ハッシュタグ温水便座エピソードをつけて、温水洗浄エピソードを引用リツイート形式で投稿すると応募完了するキャンペーン。

エピソード募集系UGCキャンペーンなのですが、エピソードを見た際に「わたしもそれやったことあるわー。」という共感を得ることでユーザー同士のコミュニケーションが広がり、ファン化が進んでいき、ひいては商品を使ってみるかとなる流れですね。

また漫画家さんはインフルエンサーとしての機能もゆうしており、例えば加藤マユミさんというかたはX(Twitter)でフォロワー数40万人弱と、この方が投稿してくれるだけですごい数のインプレッションが出るため、認知拡大もできるというところも優秀です。

キャンペーン終了後もマンガというコンテンツが残り、これも拡散されますでしょうし、非常に完成されたUGCキャンペーンと言えます。

とにかく冷たい板チョコ | 板チョコアイス | 森永製菓

「#私が夏にチョコを食べない理由」という商品を真っ向から否定するようなコメントを引用リツイートすると応募完了となるキャンペーン。

投稿するとオートリプライでとにかく明るい安村さんが安心してください、アイス入ってますよ、という言葉とともにおもしろGIFを送ってくれ、夏のチョコは溶けちゃったりするからいやだけど、アイスが入ってれば食べやすいよね、というストーリーを描いています。

板チョコなのにチョコを食べない理由というのを書かせる一見不思議と思うところでユーザーの興味を惹き、実際はアイスだったら食べやすいよねという落とし所を用意している上手なUGCです。

ウチととのいはじめてみませんか| BARTH

X(Twitter)をフォローし、ハッシュタグ ウチととのいが必要だ をつけて引用リツイートすると応募完了するキャンペーンです。

UGCキャンペーンになっており、サウナに行けない叫びや日々のストレスについて引用リツイートで投稿するという内容にすることで共感を得られやすい内容になっています。

UGCは「共感を呼ぶことが大事」なのですが、ストレスなどのネガティブなもののほうが共感が得られやすいという性質を逆手に取って利用した引用リツイートキャンペーンとなっています。

引用リツイートキャンペーンの注意点

引用リツイートは先ほども紹介した通りさまざまなメリットが存在しますが、ユーザーが「鍵垢」の場合はあまり意味がなくなってしまうため注意が必要です。

また、ユーザーが他のユーザーを不快にさせるような攻撃的な内容を書き込まないようにするということも規約等に記しておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?引用リツイートキャンペーンはシンプルなものの、メリットや得られるものは通常のリツイートキャンペーンと大きく異なるといういうことが分かって頂けたかと思います。

上手く活用することができれば、認知拡大やファンの獲得にもつなげることができ、ユーザーとコミュニケーションをとることのできる数少ない手法の一つでもあります。

ぜひ本記事を参考に引用リツイートキャンペーンを行い、自社のSNS運用をより充実したものにしてください。

この記事を書いた人

村上 烈

株式会社NONAME Produce代表取締役。2006年8月、早稲田大学在学中に同社を設立。デジタルキャンペーン黎明期から18年以上にわたり、第一線でデジタルディレクターとして活躍。 キャンペーンコミュニケーション設計・戦略を武器とし、SNSの各種プラットフォーム(X〈旧Twitter〉、Instagram、TikTokなど)と連動したキャンペーンの企画・制作を手掛ける。 2020年からはYouTubeにて、SNSキャンペーンの手法や最新トレンドを解説する動画を1000本以上投稿。APIを活用したウェブ技術とクリエイティブデザインを組み合わせた手法を強みとし、その独自の知識と経験を基に、現在では「WEBキャンペーンシステム Aha!」「Xキャンペーン支援ツール BirdCall」「Instagramキャンペーンシステム ImStar」などの自社サービスの設計・統括を行う。

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