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たった1記事で企業がSNS運用をする目的とメリットを事例付きで解説します

企業がSNSを運用するのはリスクが大きく、やる目的やメリットがわからないと思ったことはありませんか?

ですが、実際に企業がSNS運用をするのは大きなメリットがあることに気づきました。

なぜなら大企業と言われる大手の企業でSNSを使っていない企業はないからです。

そこでこの記事では、SNS運用の目的からメリット、実際の事例を含めて解説します。 

この記事を読み終えると実際に運用するかはさておき、企業のSNS運用に関する基礎が全てわかります。

企業がSNS運用をする目的

ブランドイメージ向上

企業がSNS運用を行うとブランドイメージの向上に繋がります。なぜならSNSは今では誰もが毎日利用するので、企業アカウントの投稿内容が揃っていると企業に対するブランドイメージを植え付けることができます。

具体的にはシャープのように親しみやすいイメージや

高級ブランドのように高そうなイメージ。

おしゃれな企業だと思ってもらいたい。面白そうな企業だと思ってもらいたい。など現状ユーザーが抱いていそうなイメージと、SNSを通じて抱いてもらいたいイメージとのギャップを考えることでブランドイメージの向上に繋がります。

顧客の獲得

企業がSNS運用を行うと顧客の獲得もすることができます。その理由として

  1. SNSでフォロワーが増えたら認知拡大になる
  2. 自社サイトに流入を促せる
  3. 投稿からも宣伝できる

上記のような理由があります。

例えば株式会社明治のX(Twitter)では、自社商品のクチコミや感想を引用RTしてユーザーとのコミュニケーションを図りつつ、間接的に宣伝していたりします

引用RTは自分の投稿として表示されるので、フォロワーがその引用RTしたクチコミ投稿を見て購入意欲が湧いたり、投稿にリンクがあればそのリンクがクリックされる可能性があります。

つまり、toC(一般顧客)向けであれば口コミ拡散や新商品キャンペーンの宣伝ができ、toB(企業)向けであればノウハウ系ブログの発信などができます

関連記事|SNS集客のコツ・運用方法とは?【成功事例解説】

SNS運用のメリット・デメリット

メリットデメリット画像

SNSで集客できるので広告費がいらない

SNSでフォロワーが増えれば新商品やキャンペーンの告知、販売サイトへの誘導などが無料でできます。

ただし、全ての宣伝をSNSに頼るということではなく、フォロワーの増加によって今まで払っていた広告費への支出を削減することが可能というわけです。それによって新しいリソースに資金を投入したり、違うターゲットに広告を当てることでさらなる売り上げの増加が見込めます。

認知拡大

これは企業がSNS運用をする目的の部分にも書いてありますが、SNSでフォロワーが増えればそれだけ消費者に認知されます。

例えば、商品の質がどんなに良くても消費者に認知されなければ意味がないですよね?

認知拡大はどの企業でも永遠の課題ですが、その課題を解決する一つの手段がSNS運用です。

効果が出るのに時間がかかる

SNS運用の1番のデメリットは効果が出るのに時間がすごくかかることです。すぐにフォロワーが10万になることはなく、短期的にキャンペーンを行ってフォロワーを増やすことができますが、キャンペーン後にはフォロー解除されてしまいます。

さらに、企業のSNSというのは個人アカウントに比べて親しみにくいという問題もあります。みなさんがX(Twitter)やInstagramを普段から使っているとき、新製品が出たときだけ投稿をしている企業を見たらどうでしょうか。

商品の宣伝をしてる印象はあれど、フォローしたいなとか親しみやすさは感じないと思います。なので、最初からSNSは長期的にみたら効果があると理解した上で運用する必要があります

炎上するかも

二つ目のデメリットは、炎上する可能性があることです。企業でSNS運用するということはつまりたくさん発信していくわけです。そのためどんなに投稿に気をつけていても思わぬところから炎上して大きな損害になるケースもあります。

一つの事例として2020年にドンキホーテがInstagramで行った「#みんなはドンキで何盗んだことある?」という大喜利企画を行い、社会的モラルの観点から炎上しました。

instagram画像
Instagram @donki_10_official より

2022年現在、こちらのアカウントは削除されております。

このように企業が思っていることと、ユーザーがどのように感じるの違いが生まれることもあります。そのためSNS運用を企業で行う際は、曖昧な運用ルールではなく細かいルール作りが必要になります。

企業のSNS運用メリットデメリットに関してより詳しく解説した記事もありますので、そちらもぜひ一読ください。

関連記事|【企業のSNS運用】メリット・デメリット丸わかりガイド

業界ごとに使うべきSNSとは?

SNS運用の目的やメリットデメリットを理解したら次に考えるべきは業界ごとにどのSNSが適しているかです。また複数プラットフォームで運用も可能ですが、担当者の負担を考えてきちんと運用できそうな数に押さえておいたほうが良いです。

各SNSは下記のような特徴となっているので、まずはどのプラットフォームでアカウントを運用するかの参考にしていただければと思います。

SNSユーザー数画像
ユーザー数
X(Twitter) 4,500,000
Instagram 2,900,000
Facebook 2,800,000

X(Twitter)

 

ユーザー層:20代~30代 男女(男性の割合が少し高い)

 

特徴:リアルタイム性、拡散性が高い。

Instagram

 

ユーザー層:10代~30代 男女(女性の割合が少し高い)

 

特徴:写真メインの為、ビジュアルで訴求。トンマナが重要になる。

Facebook

 

ユーザー層:20代~40代 男女

 

特徴:実名アカウント。フォーマルなプラットフォーム。ユーザーの情報が充実している為広告のターゲティング精度が高い。


※参照

「【2019年2月更新】人気SNSの国内&世界のユーザー数まとめ(Facebook、X(Twitter)、Instagram、LINE)」
https://blog.comnico.jp/we-love-social/sns-users

「2018年「公表データ」で見る主要SNSの利用者数と、年代別推移まとめ」
https://appbu.jp/share-of-social-media

食品、家電業界

食品、家電業界はX(Twitter)が適しています。なぜならユーザーのクチコミをRTで拡散できるため、ユーザーのリアルな声を届けやすいからです。例えばみなさんがAmazonで商品を買う際に、一度はレビュー欄をチェックしませんか

このようにクチコミやレビューは私たちが商品を買う際の大きな決め手の一つになりますが、Instagramには拡散機能がないためユーザーの声が届きにくいです。

なので拡散力のあるX(Twitter)が適しているわけです。

アパレル、家具、コスメ業界

アパレル、家具、コスメ業界はInstagramが適しています。理由は写真が1番ブランドイメージを伝えるのに合っているからです。

実際に見てた方が早いのでX(Twitter)とInstagramで比較してみましょう。

いかがでしょうか。Instagramの方が商品のイメージがすごくはっきりと伝えるのではないでしょうか。 X(Twitter)はキャンペーンなどを行うのに適した文字ベースなプラットフォームなので、ブランドイメージを伝えるという面ではやはりInstagramになります。

それ以外 

今までにあげた以外の企業の中で、例えばゲーム業界などはYouTubeが適しているかもしれません。実際に任天堂のYouTubeチャンネルは200万人を超えています。確かにゲームというのは、文章でも写真でも伝えるのが難しいので、動画プラットフォームというのは適しています。

以上の点から、SNSを選ぶ際には3つのチェックポイントを意識すべきです。

  1. 文章と拡散がメインなのか
  2. 写真とブランドイメージ向上なのか
  3. 動画が1番伝わりやすいのか

ぜひこれだけは覚えていてください。

関連記事|SNSマーケティングと4大SNSを理解して企業PRを成功させよう!

具体的な企業のSNS運用方法

企業のSNSの具体的な運用方法について4つのポイントを解説します。まずは一度流れをつかむためにポイントを箇条書きしておきます。

  1. ターゲット選定
  2. トンマナルール設定
  3. 投稿頻度
  4. 投稿内容

ターゲット選定

まず初めに考えるべきは「こんな人にアプローチしたい」という像を考えます。「広く定める」「かなり絞ったイメージで考える」のどちらも正解ですが、絞って考える方がアカウント運用がしやすくなります。

  • 年齢
  • 性別
  • 職業
  • 好きなもの/嫌いなもの
  • SNS上でのコミュニケーションの癖

上記のような項目を考えておくと良いでしょう。場合によってはいくつかターゲット像を作っても構いません。

そして上記で定めたターゲットに対して印象に残るアカウント像はどんなものか考えます。もしイメージが浮かばなければ、自社に似ている企業アカウントをいくつか探して共通点を探すのがベストです。

トンマナルール設定

ターゲットとトンマナ*については、ドキュメント化してブレないようにする必要があります。

簡単な例ですが、いつも敬語なのにSNS運用担当者が変わって急にタメ語で運用を始めたりするのは良くないということです。

*トンマナ=「トーン&マナー」の略称であり、雰囲気やコンセプトに一貫性をもたせることを意味します。

投稿頻度

投稿頻度については、最低限1日1回程度の投稿はしたいところです。理由は単純接触効果という心理があるように、毎日どこかしらで見たり聞いたりすると親しみやすくなるからです。

実際にフォロワー数が多い企業を見てみても最低1日1回は投稿していることが多いです。

なので同業他社のSNSアカウントみて、上手く行っている企業を参考にすると良いでしょう。

投稿内容

また、コンテンツについては曜日や時間帯で決めておくと運用がスムーズです。

ツイッターやインスタグラムであれば、話題のハッシュタグ(トレンドに入っているもの)を使用して投稿したり、記念日にまつわる投稿をするという手法も多く見られます。

関連記事|【事例で解説】SNSで始める企業のブランディングガイド

実際の運用事例

パナソニック

@Panasonic_cp X(Twitter)画像
@Panasonic_cp

家電の王手、パナソニック。

こちらではX(Twitter)でちょっとした豆知識を投稿してユーザーとのコミュニケーションを図りつつ、リンクの導入を促したりこのツイートにリプライする形で商品の宣伝を行なっています。

ユニクロ

uniqlo_jp instagram画像
uniqlo_jp

お次はアパレルブランド、ユニクロ。

やはりアパレル系は写真の方がよりイメージが伝わります。投稿内容もはっきりしていて、コーディネートや新商品に関する投稿をしています。

uniqlo_jp instagram画像

バンダイナムコアミューズメント

バンダイナムコアミューズメント公式チャンネル画像
バンダイナムコアミューズメント公式チャンネル

太鼓の達人で有名なバンダイナムコアミューズメントが運用するYouTubeチャンネル。

こちらのチャンネルではゲームに関する動画はもちろん、ゲームのアップデート情報やコラボ企画が投稿されています。

ゲーム企画はコンテンツになりやすくコラボもしやすいので、ゲーム業界はYouTubeなどの動画配信プラットフォームを活用するのも一つの手です。

まとめ

最後に今回の記事のおさらいを簡単にします。

  • 企業がSNS運用する目的
  • SNS運用のメリット・デメリット
  • 業界ごとに使うべきSNSとは?
  • 具体的な企業のSNS運用方法

全ての内容が重要ではありますが、業界ごとに使うべきSNSは特に重要です。また、最後のまとめまで読んでいると最初の方の内容を忘れてしまっていると思うので、何度も繰り返し読んでください。

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