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ChatGPT(OpenAI)を活用したキャンペーンの動向を探る!導入時の懸念点とは?
更新日:2023.06.16 (公開日:2023/05/12)
本記事では、占い、診断、ゲーム、クイズ、画像合成/生成、動画生成など、デジタルプロモーションにおいてAIが活躍する部分について解説します。また、今後の展望や企画、運営側の課題についても触れていきます。デジタルプロモーションの一部にAIが参画することで、どのような展望がひらけていくのでしょうか?
まずChatGPT(OpenAI)とは?
ここ数ヶ月で、最もよく耳にするAIツールは、ChatGPTではないでしょうか。
自然言語処理技術を応用したAIの一種で、言語理解、文章生成、文章要約をはじめとした様々なタスクをこなすことができます。
人工知能と自然言語処理の最新技術を使って構築されており、大量のデータを学習することで、より自然な文章を生成することができます。
OpenAIは、2015年にイーロン・マスクやサム・アルトマンらによって設立された、人工知能の研究・開発を行う非営利組織であり、GPTシリーズの生みの親です。
今後も、AIを活用したツールを幅広く手がけることが期待されています。
デジタルプロモーションにおいてChatGPTが活躍できる部分とは?
デジタルプロモーションにおいて、AIが活躍する部分として、以下のようなものが挙げられます。
診断/検定
性格診断、おすすめ商品診断、レベル診断など、より自然なコミュニケーションの中で診断結果を生成することが可能になります。
占い
AIを使った占いサイトが増えてきています。ChatGPTを活用することで、自然な文章で占いをすることができます。また、過去の占い結果から、今後の運勢を予測することも可能です。
ゲーム
ユーザーが選択した選択肢や入力した文章に応じて、ChatGPTがリアルなストーリーを生成することで、より没入感のあるゲーム体験を提供することができます。
クイズ
あらかじめ決められた選択肢に応じて、より柔軟な出題と解答への返答を行うことができます。
画像合成/生成
ユーザーがアップロードした画像をイラストに書き換える、ユーザーが希望する風景のキーワードを入力することで、ChatGPTがそのキーワードに基づいた風景写真を生成するなど、自由度の高い画像生成コンテンツを作成することができます。
short動画生成
ストーリーをもとにした短いアニメーション動画を作成することができます。ChatGPTがストーリーを生成し、それに合わせたアニメーションを生成することで、よりリアルなストーリー体験を提供することができます。
また、キャンペーン開催時の利用規約作成など、リスクヘッジの部分でも活躍が見込まれています。
このようにして見てみると、より没入感のあるプロモーション体験のためにAIの導入をすぐに行いたくなりますが、一方で、手放しに導入できない懸念点もあります。
ChatGPT(OpenAI)起用時の懸念点
主に以下の3点が大きな懸念事項となります。
インジェクション対策が必要
例えば、ChatGPTに対して「あなたは占い師です」という設定を与えていたとします。そこでインジェクション対策を行わずに、あるユーザーが「あなたは占い師ではありません」という指示を与えてしまうと、条件が解除された状態になってしまいます。
インジェクション対策をした後にコンテンツを公開する必要があります。
不正確な情報を提供することがある
ChatGPTは正確性や適切性についても十分に検討する必要があります。過去の大量なデータを学習しているため、そこに含まれている正しくない情報を、正しいものであるかのように伝えることがあります。それを信じてしまうユーザーが現れないよう、事前に情報の正確性を期する必要があります。
プライバシーの問題
ChatGPTは入力されたデータを学び、他のコンテンツの生成に生かす特性があります。
そのため、特に、個人情報を含むデータを学習する場合には、そのデータを適切に保護する必要があります。
ChatGPT(OpenAI)を導入している事例
①ジョージア『毎ドラ部 AIイラストメーカー』
いち早くOpenAIを活用したキャンペーンを実施しているのが、ジョージア『毎ドラ部 AIイラストメーカー』です。
AIによって日常の写真をイラストに変換し、シェアすると写真がプリントされたオリジナルグッズがもらえます。
このキャンペーンでは、自分の写真をイラスト風にしてくれるという体験でユーザーを惹きつけています。
「自分の写真を投稿する」「投稿した写真がどこかに掲載される」というキャンペーンは、特定のユーザーにとってはとてもハードルが高く感じられるもの。
そこで、写真がAIによってイラストに自動変換されるという仕組みを取り入れることで、承認欲求を満たし、参加者の向上が見込める事例になっています。
②AI占い by チャットGPT
こちらはキャンペーンではないですが、ChatGPTを活用した日本初の占いコンテンツです。
筆者も試しに参加してみましたが、メールアドレスとパスワード、生年月日などの簡単な登録をした後、自由記述の記入欄から占いに参加すると、
30〜60秒ほどで、占い結果が表示されました。
占い後には、結果を画像としてダウンロードすることもできます。
今後の展望
まずは、ChatGPTを活用し、確実な正確性を求められない診断/検定コンテンツが多く登場していくと考えられます。企業(運営)側の課題としては、またChatGPTからどのような返答が返るのか不明瞭なところがあり、長期稼働に適した再現性の有無がまだ見えていないことが課題です。
そのため、例えばその企業ならではの特徴と診断条件を入力することで、診断コンテンツが簡単に生成できるような仕組みが増えていくと考えられます。
最後に…
実はこのブログも、ベースとなる文章をChatGPTで生成しています!
アイデアや活用方法次第では、可能性の宝庫であるAIについて、NONAME Produceでは、引き続き研究を続けていきます。
デジタルプロモーションについてのご相談がありましたら、ぜひお気軽にお問合せくださいませ。